ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

芸文祭は婆さんもので!

2018-11-06 09:07:23 | 地域文化

 町の芸文祭、観客どんどん減ってるぜ。置農演劇部が初めて参加し、大喝采を受けた頃にゃ、客席の上の方までぎっしり詰まってた。なのに、今年はどうよ。午前中でどうにか350、昼食休憩の後、客席に戻ってきたのって250だもの。いや、200そこそこかな。寂しいねぇ。トリの置農演劇部と菜の花座があってもこの有様だぜ、いやはやだ。

 芸文祭を楽しみにしてるのって高齢者だ。ってことは、子供や若者ばかりじゃなく、年寄りだって減ってるってことだか。いや、そうじゃないな。芸文祭に顔を出す年寄りが少なくなってきてるってことだ、きっと。年寄りもシニアって呼ばれるようになって、日舞や民謡が楽しみ、なんて人が減ったんだ、きっと。なんせ、ゲートボールからパークゴルフに変わる世の中だから。

 以前は、年寄りの楽しみって言ったら、家でテレビ見るか、畑や庭の手入れってとこ、芸術文化の香りに触れるとすりゃ、この芸文祭なんて心待ちの機会だったんだと思う。でも、今じゃねぇ、ジムでエアロに汗流したり、ネットでエロ動画に舌なめずりしたり、おっと、違った、ゲームしたり、腰の曲がったジジババなんていなくなっちまったんだよ。そう、歳は上でも気持ちは若い、そんな年寄りが増えてるってことさ。

 芸文祭も変わらないとね。そんなヤングジジババを引き寄せるような内容を取り込まないと。モダンダンスとか、太鼓とか、よさこいとか、おじさんバンドとか、ゴスペルとか、新しい分野が必要だぜ。芸術文化協会の会員のみ出演ってしばりも外してみるのもいいかもしれない。まず、出たい人なら、一定の負担で誰でも出られる、そんな根本的な改革、いるよなぁ。

 さて、菜の花座だ。今年も、お客さん引き留めろ、ってことで、最後から3番目のプログラム配置だ。トリはもちろん、置農演劇部。後ろに評判の高いもの置いて、客足止める算段なんだ。広いホールに250人の観客、かなりパラパラ感が際立つ。でも、若手4人が扮する婆さん、登場からしっかり笑いを取っていた。仕込んだギャグもほぼほぼ成功したようだし、婆さんのバブリーダンスは爆笑だった。ただ、手拍子が起こらなかったのが不満だがね。

 死者が歩き回るって設定、葬式もの、これ受けるなぁ。やっぱり身近だからなぁ。4人一緒の集団葬、団体葬、なんてあり得ないけど、ありそうで、そんなことされちゃ浮かばれん、って身につまされるんだろう。ただ、2年連続で同じ趣向、これは、そういつまでもやってられんよな。来年は何か新しいもの、考えなくっちゃな。

 じり貧とは言え、大切な町の芸術文化の祭典、ここらで思い切った発想の転換が必要だ。ここは、町とかプラザなんかにも企画の段階から入ってもらって、新しい道を探るしかないんじゃないか。

コメント
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