ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

オープニングでがしっとつかめ!『ガード下★魔女は踊る』

2018-11-12 09:45:39 | 菜の花座

 幕が上がって5分、ここが勝負だ!って蜷川幸雄大先生の教え、大切にしてるのよ。以前、彼の『リチャード三世』を見て、ぶっ飛んだ。台本なんてお構いなし!のっけから大量のゴミやら死体やらが天空から落ちてきて、その乱雑な街路を白馬が疾駆する。おおーっ!ここまでやるか!やっていいのか!!一気に劇世界に引きずり込まれた。

 菜の花座、このセオリー、忠実に踏襲してるからね、オープニングにゃ乾ききった雑巾頭を振り絞る。いくらぎっぎっと絞り上げても、所詮はぼろ雑巾、滴り落ちるのは汚れ水の一滴、ああ、情けない!が、やらないより試すが大事。最初の5分で観客の頭脳を覚醒させたい!なんて、気負ったところで、できるのは音楽やダンスで幕開け程度でしかないんだがね。それが劇団の持ちネタなら、効果的に使い切りたい。

 前回の『予兆 女たちの昭和序奏』じゃ、昔懐かし銀座の柳「東京行進曲」のレコードで舞台を開けたが、今回は生音だ。へぇーっ、何使うの?曲目は?それはさすがに教えられない。ネタバレ厳禁!お楽しみ!!ただ、出し方とか見せ方にゃぁ工夫はしてる。

 仕込みネタ一つじゃ物足りないかな、ってさらに強烈に追い打ち。こっちはダンスだ。なんだ、またかい、菜の花座のファンからはそっぽ向かれそうだが、そこはこっちだって考えるさ。

 まず、曲が、あれだろ。で、ダンスが、こうさ。って何だい思わせぶりだけの出し惜しみかい。す、すまん、バラしちまったら、必死に稽古してる劇団員にごしゃかれる(怒られる)。だったら、どうして書くんだよ。それはさぁ、みんな夢中で稽古してるってこと知ってもらいたかったからさ。

 なんせ、リズムが速い、振りが複雑、踊り手シニア!と三拍子揃っちまったものね。泣き言わめき散らしながら食らいついてるんだ。指導する若手も自分が踊るのに精一杯。いやぁ、先が思いやられるよ。

 この他にダンス、6曲もある、って、大丈夫かい?それも、歌いながら!!これから40日弱、って言っても、稽古日数はその半分、厳しい!でも、やるしかない!ビデオとか機器も最大限活用して追い込みだ。

コメント
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