ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ど派手な生地を買って来た

2016-06-16 09:10:04 | アート・文化

 生地まだですか?衣装さんから早くも催促。おおーっと、そ、そうですね、デザイン決まったわけだから、生地さえあれば縫い方できるわけですよね。ち、ち、近いうちにきっと、お待ちを・・・・。スタッフが充実してくると、演出ものんべんだらりとはしていられない。てきばきと決定し、仕事に掛かってもらわにゃならん。意欲満々のスタッフの足をひっぱってちゃわかんねえ(ダメだ)。押し詰まって一気なんてやっつけ仕事の習慣から抜け出さねばならぬ。怠け心を引きずり下ろし、生地屋さんに向かった。

 まずはダンス衣装だ。オープニングで女性陣が「スィング・スィング・スィング」を踊る。アップテンポで激しく動き回るダンスになるはずだから、派手な原色のスカートを華やかに翻して躍らせたい。形はもちろん、フレアスカート。ターンのたびに大輪の花が風に舞うようであって欲しい。色合いも大切だが、素材も重要。ひらひらとした薄手のものはダメだ。かと言って足にまつわりつくような鈍重な生地も向かない。適度に重量感があり、しなやかで優美な生地。

 勧めてくれたのは原色のつるりとした生地。うーん、模様があった方がいいんだが・・・季節が季節だからなぁ、並んでいる布地はあらかた薄手、しかも、お店のお得意さん=中高年向けで品はいいけど地味目だ。散々探し回ったけれど、一押しのものを超える素材には出会えず、まっ、オープニングダンスだからな、ど派手の原色でもいいのかも知れない。ぱっと飛び出して、一気に観客の目を惹きつけられればそれもいい。と、いうことで、選んだ生地が、これ。

 

 うわーっ!やっぱり、派手!これをシニアのお姉さま方が着て踊る。日常だったら、気狂ったの?って言われること必定、舞台だからできる羽目の外し方!シニアの舞台はそんな非日常への跳躍も大切なテーマだから、これでいいんだ。

 これまで添え物だった男性陣にも別に1曲踊ってもらうことにした。「マンボNo5」ペレス・プラドだ。熟年には懐かしのダンスミューシック。彼らの衣装には、ラテンのひらひら袖のシャツを着てもらおう。持ち合わせのYシャツに黒の蝶ネクタイ、細身のベルボトム黒。袖の飾りは衣装さんに作ってもらう。その生地も女たちに負けることなく、この華やかな色どり!

 どちらも戦後まもなくのキャバレーのショーステージをイメージしている。華やかに、賑やかに踊り回った後は、キャバレーの歴史をたどることになる。ということは、ダンサーやホステスの衣装も必要になるわけだ。これも、まず自前で準備できるって人は少ないだろうから、作るか?買うか?うーん、まだまだ仕事は山積みだなぁ。

コメント
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