ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

悪い酒の飲み方を覚えてしまった!

2016-06-21 08:27:12 | 暮らし

 ウィスキー、にはまった、という話はすでに書いた。スコッチには安酒のくせに、おいおいやるじゃないか!って酒がある、そんな奴らを飲み比べるのも楽しい、って内容だった。例えば、ベルって酒だったり、グランツだったり、ティーチャーズだったり、焼酎なみの値段で毎夜心豊かにお付き合いしてくれるものが多々ある。その後の学習によれば、ベルやティーチャーズは美味くて当たり前、イギリスで人気1、2を争う売れ筋スコッチだった。で、今やティーチャーズが主力の座を勝ち得、その1リットルボトルが棚のど真ん中にどーんと収まっている。

 スコッチに転向した当初は、安くて美味い酒があれば、そいつをお気に入り指定して、飲み続ければいんだ、と気楽に考えていた。焼酎にしたところで、たいして味の違いも判らぬ身、まずは心地よく酔える、これが最優先、しごくシンプルな選定基準に立って、あれこれとスコッチウィスキーの安酒を漁っていた。いやいや、スコッチだけじゃ片手落ちだ。バーボンだって安い美味い酒はありそうだぞ、ってことで、ジムビームやらフォアフォアローゼズやらベンチマークやらアーリータイムと次々試し買いをするようになった。

 こうやって門戸解放してみると、いやぁ、いろんな酒があるもんなんだなぁ!と驚いた。嬉しくなった。スコッチの安ブレンド酒やバーボンの大衆酒でさえ、この多彩さだ、こりゃシングルモルトとなると、想像もつかない美味の世界がひろがってるやもしれんぞ。なんでも幾つかの産地に分かれていて、それぞれが個性的なウィスキーを作ってるって言うじゃないか。かと言って、安くても1本5,6千円のシングルモルト、年金暮らしの身には高嶺の花、安酒付き合いで過ごすしかないか、と無理やりなだめてみたものの、でも、1本くらい試しに、中でも安いものを選んで、ちびりちびりとやるからさ、と渋る締まり屋のもう一人の自分を説得して、シングルモルトの最低価格酒を買い込んだ。

 やはり、美味い!と、言うより、これは酔うための酒ではなくて、香り、味わい、そして雰囲気を味わう酒だってことがわかった。と、なれば、別の産地のものも、今度はハイランド、次いでローランド、中でも個性的と言われるアイラ地方の酒を試してみたい、・・・・

 で、今や我が酒棚はご覧の通り、10数本のウィスキーがひしめき合っている。

 飲み方は、その時の気分に合わせて1杯目を選ぶ。ストレートをじっくりという時もあれば、ロックできりっと、あるいは水割りで一気飲みなんてこともある。2杯目はまた気分を変えて別のボトル。3杯目ともなれば、味わいよりも酔いが優先、こうなると安くて安心ティーチャーズの出番だ。滑らかでとがった個性がないから気持ちよくすいすいと進む。いかん、今夜も飲み過ぎだ!ここらで締めにしなくては、で、選ぶのはバーボンのメーカーズマーク。きつい!正露丸のアルコール漬けか?いい加減にしな!暗黒街のボスからどやされたような気分、はい、もう深酒はいたしません。これで終わりにいたします。

 こんな飲み方、行きつく果ては決まってる。あな嬉し!あな恐ろし!

コメント
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