ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

天気とかけ引き農作業

2016-06-25 08:37:17 | 農業

 2週間前、ぱさぱさの畑に大豆を播いた。翌日は雨って予報だったから。でも、がっかり!予報はテンツ(うそ)予報、雨なんかさっぱり降らない。騙されたってわめいて(心の声)いたら、その2日後、待望の雨。干上がっていた田んぼにもようやく水が入ったし、大豆の種もたっぷり水分を吸い込んで嬉しい!(大豆の声)。

 雨さえ降ればこっちのもの、大豆も芽を出し、畑の野菜たちも元気を取り戻す。ああ、なんて心地よいんだ、雨の一日!

 だがなぁ、ものには限度ってもんがある。その後、ずっと降り続きてのは、困るんだ。いや、田んぼはいい、雨の中だって除草機押しに入ればいいんだから。雨中のマラソンレースと思えば、気持ちも前を向く。

 問題は、畑だ。それも大豆畑。この畑は、転作田んぼ、すぐに上には田んぼがあって水は滲みだしてくるし、土はどろどろの粘土質。雨が続けくとぬかるんでくる。長靴の足はずぶりと埋まり、沼の魔物が深みに引きずりこもうとするかのようだ。当然、機械なんか入れない。

 発芽が一段落すれば、補植が欠かせない。発芽不良の箇所や、鳥に出がけの双葉を食べられたものもある。鳥追いのテープは張り巡らしているものの、折からの風と雨でしばしばダウン、気づけば地面にへばりついていたりして、役に立たない。黄色の大豆はそうでもないが、茶豆、紅大豆、青豆、黒豆と、色が濃くなるにしたがい欠損株は多くなるって、どういうこと?

 生(お)がり過ぎないうちに、補植せにゃ、と焦り始めていたら、有り難い、半日雨が上がった。さっそく、畑に入り、横に播いておいた捕植用を掘り起こして植え足した。

 よしっ、これで一先ず安心、そこらじゅう欠けてる畝に土寄せするなんて気がのらないからね、これで中耕除草も気を入れて行える。

 ただ、問題は、雨!夕方降り出した雨、朝まで続いた。このまま梅雨に入るとなると、いや、気象庁はすでに梅雨入り宣言してんだけど、畑に入れなくなる。たっぷり雨を吸い込んだ畑は、大豆も育つが雑草も、おらが天下と伸び広がる。すでにぽつぽつ芽が出始めている。これが芝生のように地面を覆い、数日て草原となり、数週間も放っておけば荒野となる。

 雨は欲しい。でも、毎日はお断りだ。降っては晴れ、晴れては降る、それが世の中バランスってもんだろう、なんて思いは人間の勝手な願い。お天道さまは知らんぷり。せいぜい、当てにならない予報に縋りつきつつ、雨乞いと天気祭りを繰り返すしかないんだ、か弱き人間は。

 

コメント
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