ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

レッスンあれこれ シニア演劇学校5期生

2016-06-14 16:27:44 | シニア演劇

 シニア5期生みな熱心だ。発声練習の仕上げは、外郎売り。演劇経験者には定番だね。歌舞伎の中の名セリフ。調子よく外郎の効能を並べ立てる中に、様々な早口言葉が取り込まれていて、回転の悪くなったシニアの頭と呂律にはもってこいの題材だ。これを始めて2週目ともなったことなので、今回は、2人1組で読んでもらった。ほほーっ!今年のメンバーは適応力高いなぁ。早口言葉にもひるむことなく、難解な言葉もなんなくこなしている。しかも、声も大きく朗々としてとってもいい。やはり、日ごろから、語り部やったり、朗読のボランティアしたりしている人が多いだけのことはある。歌舞伎の調子さえ巧みに操ってる人もいて、これは頼もしい!次回レッスンは歌舞伎セリフ名言集でもやってみるか?いや、本公演だって、歌舞伎を絡めてみても面白いかもしれない、などと、空想を広げながら、稽古を楽しませてもらった。事務局のGさん、自身、外郎売りを得意ネタにしているだけに意気込みもひとしお、次回には一人一人録音するってことも提案、それぞれの外郎売りをCDに焼いてプレゼントして演劇学校初期の自分の記念にしてもらう。恥ずかしいけれど、後で聞けば成長・進化の過程を感じ取れて、感慨深いものになることだろう。

 発声練習も、腹式呼吸やあいうえお、外郎売りだけじゃ飽きてしまう。なんかないか?と、過去の置農演劇部のトレーニングを思い出した。「津軽海峡冬景色」を歌いながら、股割りの状態で、前進、あるいは後退するってやつだ。なぜ「津軽海峡冬景色」か?この歌ってけっこう腹の底から絞り出せるんだよね。大声張り上げるのにも不思議と向いている、と思う。これを尻を浮かした正座で歌うのも、丹田に力をこめるよい練習になるし、腰を落とした姿勢で歌いつつ歩くのも、腹から声を出すのにもってこいだ。ついでに歩き方もお相撲さんのすり足のようにする。これで、腹筋と背筋と、それ以上に大腿四頭筋を鍛錬できる。これが弱いと長時間の立ち稽古にもついてこれないから鍛えてくださいよ、なんて言って何回も繰り返させた。えっ?おまえできんのか?って。そりゃ走ってますもんね、田んぼ、除草で歩き回ってますもんね、任せてよ。

 「舞台の仕組みあれこれ」では、前回は箱足や平台について、今回は、舞台を仕切る幕の種類についての勉強。袖幕と中割り幕の違いとか、その出したり閉じたりする方法とか、芝居やってりゃ教えるほどもない、当たり前のことだけど、初めてステージに上がった人たちには新鮮で驚きの新知識なんだ。そのへえーって感動を少しでもたくさんつぎ込みたいと思っている。いずれ本番の際にも基礎知識として身に着けておいて欲しいことだしね。

 そうそう次週はダンスレッスン。2回目に入っていよいよ、曲の振りをつける稽古になる。今年の曲はアレサ・フランクリンの名曲「Think」!ただし、ジョーン・オズボーンのカバーバージョン。いい気になってる男たちを思いっきりつるし上げて欲しいもんだ。おっと、男一人いたんだった、最高齢Kさん、さて、どんな振付を考えてくれるか、楽しみ楽しみ。

コメント
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