T.NのDIARY

写真付きで、日記や趣味をひとり問答で書いたり、小説の粗筋を纏めたブログ

一気に読み終わる!

2008-08-09 16:08:47 | 日記・エッセイ・コラム

風天俳句集一気に読み終わる。最近こんなに一気に読み進めたことはなかった。

「ひぐらしは坊さんの生まれかわりか (1974)」坊さんの喩えが面白い。

「蓋あけたような天で九月かな (1975)」とても考えつかない独自の表現。高い秋の晴天が実感される。

「うつり香の浴衣まるめてそのままに (1992)」大人の色気がよくでているなー。

「団扇にてかるく袖打つ仲となり (1993)」「男はつらいよ」の一シーンが見えてくる。

「年賀だけでしのぶちいママのいる場末 (1994)」男が持っているシャイなところがよく分る。

「ヘアーにあわたててみるひるの銭湯 (1976)」-結核の病み上がり久し振りの銭湯ーこの気持ち分るなー。

「春のつばくろ休んでおいで峠くだればひとの里 (1974)」「ゆうべの台風どこに居たちょうちょ (1974)」優しい人だよね。

「行く年しかたないねていよう (1973)」超人的だよ。凡人には、こんな気持ちにはなれない。

子供の頃から病弱で学校も満足に行けず、コメディアンとしての浅草時代の下積生活、結核での長期入院、48作も続いた「男はつらいよ」に代表される映画人生を歩いて国民栄誉賞をもらった偉大だが手近に感ずる人。

俳句の幅の広さに感心した。

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渥美清の俳句!

2008-08-08 20:35:00 | 日記・エッセイ・コラム

Sanpomiti00101

稲の花 あの辻までと独り言

今週初めに墓参した。300m程の坂道があるので、毎年、墓参は一仕事だが、年々体力が無くなってくることが身に沁みて分かるようになった。

そんな事もあって立秋を期に朝の散歩をすることにした。稲の花が白く咲いている田圃の横の田舎道を歩くと、少し疲れた足も何故か「まだ良いよ」と言ってくれているように感じた。稲穂がたれた姿もいいが、若々しい今の稲の姿が高齢者には背中を押してくれるようで好きだ。

昨日、渥美清が俳号までもって俳句を作っていたことを知り、早速インターネットでその情報調べたら、先月、このことについての本が発刊されていることが分かり、本屋まで出かけてみた。(1000歩ほど追加できたかも)

その本が既に店頭に出ていた。立ち読みしてみたら気に入ったので購入した。

なんと、「お遍路が一列に行く虹の中」(平成六年作句)が著名な「カラー版新日本大歳時記」に掲載されているとのこと。また「赤とんぼじっとしたまま明日どうする」が有名な詩人のホームページに取り上げられていたとのことである。

感動する俳句ばかりかといえばそうでもなく、失礼だが、渥美清の一面が出ているような「一っ杯めのために飲んでるビールかな」や「ステテコ女物サンダルのひとパチンコよく入る」があった。

平成七年(死去の前の年)の春の句に「陽炎の向かうバスのゆれてゆき」が取り上げられていたが、病気の身で走り続けている渥美清を見たような気がする。

又、同年に作られた「花道に降る春雨や音もなく」は渥美清の自画像ではないだろうか。

私の句は、心に感じたことを、心が動いたことを単に17文字にまとめただけで、深さがなく心の響きがでていない。後10年もしたら人間ができてくるだろうから、そのときの俳句は少しは満足がいくものになっているだろう。

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人間味のある人の俳句!

2008-08-07 16:11:22 | 日記・エッセイ・コラム

今日もフォト無しのブログになった。

つまらない写真より次の俳句が読者に感動を与えるだろう。

ゆうべの台風どこに居たちょうちょ

赤とんぼじっとしたまま明日どうする

初めての煙草覚えし隅田川

花道に降る春雨や音もなく

お遍路が一列に行く虹の中

すべて、渥美清さん(俳号・風天)の俳句だ。映画の渥美清を知らない人はいないだろうが、若くから俳句を作っていたことを知る人は少ないだろうと思う。

どれもこれも、俳人の先生が作ったものと又違う感動を与える俳句だと思うのは私だけだろうか。

先日の8月4日は渥美清さんの13回忌だったそうだ。今まで知らなかった自分が自分に叱られている気がする。

最近親しくしていただいている友人が渥美清さんのことをよく知っておられるので、色々と人間・渥美さんのことを勉強した上で、もっと深く教えてもらいたくなった。

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今日一日を大切に!

2008-08-04 17:44:02 | 日記・エッセイ・コラム

Ikenokoi00701

鯉の群 涼しさ創る池の波

濁りても涼しさ見えし鯉の波

昨日、60歳後半の若さで逝った友人の葬儀に参列した。

常日頃は、高齢者になっても、元気な時は生活の中で死について考えたことは無い。それが普通の人だと思う。数年後に自分が死ぬなんて考えながら生活している人はいないだろう。

何時かは死亡するだろうが、もともと死について考えていないのだから、できるだけ長生きしたいとも考えていない。

それなのに、今日は定期の通院で診療所に行った。病気したくないからだ。ただそれだけで、その先のことは考えてないのだから、人間は不思議な生物である。

人間が、元気な時は死について考えていないことは、診療所にある池の鯉も同じだ。しかし、池の鯉は明日も同じにように何も考えずに1日池の中を泳いでいるだろう。(人間に楽しみを与えてくれたり、涼しさを感じさせたりはするが。)

しかし、すくなくとも、鯉と同じ状態だけにはなりたくない。とはいっても、何かに向かって努力、挑戦したいが、これも難しい時もあるので、常に半歩でもいいから前進したいとの気持ちだけは持ちたいものだ。

明日以降の楽しみを楽しむために。今日も悪い癖が出てしまった。どうして楽しんでもらえるコラムが書けないのだろうか。努力したい。

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