見つけたぞ、読みたい直木賞作家
山本一力の文庫本を10冊ほど読んで、手持ちの未読は写真の「損料屋喜八郎始末控え」1冊となった。
私は江戸庶民の市井ものが好きで、とても面白かった。
その前は、藤澤周平の本を20冊近く読んだが、文章の良し悪しは別にして、山本一力では、特に、いろんな職業の庶民の生活、銭売り、水売り、飛脚等といった現在は無い職業の業態と多くのことを学んだ。
しかし、山本一力の本ばかりもと思って、他の直木賞作家で気に入った作家はいないものかと、インターネットで探していたら、藤澤周平の江戸庶民の市井ものの時代小説を継承する作家と評している人もいる「北原亜以子」という作家を見つけた。
'69年に新潮新人賞をもらって、20年後の'89年に「深川澪通り木戸番小屋」で泉鏡花文学賞を、'93年に「恋忘れ草」で直木賞を、'05年に「夜の明けるまで」で吉川英治文学賞を貰った作家だ。
いくら好きな料理でも、毎日食べていたら飽きるもので、今度の小説(料理)はどんな味がするのか今から楽しみにしている。