今、藤沢周平の「蝉しぐれ」を読んでいる。60頁ぐらい読んだところだが、またまた、難しい日本語が次々に出てくる。
「露悪的な口ぶりで」「やまかがしはこわい蛇でない」「恬として恥じる気色もない」「禍々しい」「打飼いを背負っていて」「はばきと草鞋」「書肆に使いに行く」……と出てくるが、作家はよく言葉を勉強していると感心する反面、「やまかがし」「打飼い」「はばき」「書肆」は別にして、「露悪的」「恬として」「禍々しい」などは江戸時代には通常的に書き物を書くときに使われていたのだろうか、それとも時代物を書くときは難しい日本語を使ったほうが似つかわしいのか、疑問だ。
失礼なことを言ったかな?、自分の知識が低いのが真実かもしれない。
なにはともかくも、辞書を片手に、時にはパソコンの辞書で検索しながらも、もう少しもう少しと夜更かしをするほど読者を飽きさせないことは確かだ。