blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

20年経って分かること

2023-09-22 22:58:38 | 日記
今週は土曜と祝日が重なり、本来であれば土曜出勤週である私は、今週はどうなるんだ?と気になっていた。
土曜日でカレンダーの文字が赤いところとなると一年間にそう多くはないわけだが、真面目で働き者ばかりのわが職場にあってもやはり祝日の土曜は休みたいのが本音のようだった。
結果的には、メンバー全員の努力もあって今日金曜の仕事の密度を濃く終えたので、土曜の出勤者はごくわずかな人数でまかなうことになり、またしても望外の休みがもたらされた。

全員が真面目で働き者というのは決して大げさではなく、正社員がロクなスキルも身につけないまま威張り散らす、また非正規は非正規でスキルの乏しい者どうしの醜い争いばかりという極めて非常識な環境だった前職とは雲泥の差である。
もちろん、メンバーの中には年齢的な要因で正社員でない人も混じってはいるものの、立場だけで誰かを邪険に扱う人はいないし、何しろあまり仕事が途切れる時間がないので協力し合わないと仕事にならないから、いまだに誰がどういう立場かなどは気にしたこともない。

そんな中にあっても、若干やりにくい相手がいるのは事実だ。
これまで見てきた感じでは、日常的に他人にさんざん手伝ってもらっているのに、他人の手伝いをよく拒む。
自分なりの方法論があって他人が絡むと面倒なのかもしれないが、手伝い拒否は社内でも話題になっているほどだ。

もっとまずいのは、社内を移動する際にどうにも覇気がないことである。
毎朝のラジオ体操もしゃがみこんで眺めているだけでやっているのを見たことがない。
足に古傷か何かがあるようだが、現場で働いていれば誰しもどこかは痛いものだ。
自分だけが疲れているとか痛いところがあるというわけではない。
皆がそろってやることなどラジオ体操くらいしかないのだから中心選手として模範を示してほしいところではある。

かくいう私も、若い時分にはオフィスをノロノロ歩いていてずいぶんお小言を受けたものだ。
振り返ってみて分かるが、カバンを持って毎日得意先回りという自分には全く合っていない仕事だった。
合っていない仕事だから思い入れもないし、他人よりできなくてもそれほど悔しさも感じない。
文字通り、最初に入った会社だから何となく続けていただけの仕事で、覇気がなく思われたのも仕方ないし実際覇気などなかった。

職場ノロノロの人は、日々の仕事をイヤイヤやっているとまでは思えないのだが、笑った顔も見たことがないくらいに表情が暗いというのか、いつも疲れきったような顔をしている。
何か人に言えないものを抱えているかのようだ。

こういう姿の人を見ていて、私は少し暗い気持ちになるし、それは他の人も同じだろう。
私も約20年前はそういう姿で、周囲を暗くさせていたのかと反省するところである。
人生の多くの時間を仕事に使うのだから、忙しくても楽しく仕事をして少なくとも周りの士気を下げるようなことはしないようにと改めて思う。