浦和競馬場ではレース表記上の大レースは行われませんので,最も格式の高いレースが今日の第29回浦和記念ということになります。
先手を奪ったのはスマートファルコン。これをキングスゾーン,マズルブラスト,トーセンブライトの3頭が馬場の中央から外目を並んで追い,内にクレイアートビュンという隊列。前半の1000メートルは61秒8。ミドルペースに近いくらいのハイペースとなりました。
外目を回った3頭は2周目の向正面で失速。クレイアートビュンが2番手に上がり,これを追うようにアンパサンド。後方にいたフィールドルージュとルースリンドは外を回って追い上げましたが,直線の入口では前の3頭からかなり離されてしまいました。
余裕ある手応えで直線に入ったスマートファルコンが,追われると後ろを突き放し,7馬身差の快勝。クレイアートビュンを差したアンパサンドが2着,フィールドルージュも詰め寄りましたがクレイアートビュンが3着でした。
優勝したスマートファルコンは10月の白山大賞典以来の勝利で重賞2勝目。大レース2着が2度あるものの,少し差をつけられていて,そのレベルには達していないものの,それ以下のレベルでは上位。今後も大レース制覇を達成できるかどうかは微妙な面もあると思いますが,こういうレベルならまだまだタイトルを増やしていきそうです。今日もラストはぐんぐんとラップを上げているように,強いことは間違いありません。父はゴールドアリュール。
鞍上の岩田康誠騎手,管理する小崎憲調教師とも,浦和記念は初制覇となりました。
離されたとはいえ,アンパサンドの2着は,南関東競馬にとって明るい材料であったと思います。
竜王戦は相掛りに。先手の羽生善治名人が受けに回り,後手の渡辺明竜王が攻めをみせるという,この戦型ではわりに珍しい展開に。封じ手の局面は駒組が飽和状態ですので,明日は後手から攻めることになりますが,☖5五銀左が先なのか,☖4五桂が先なのかが最大の注目点でしょう。
明日は園田で兵庫ジュニアグランプリ。これはアースリヴィング◎,スーニ○,ナリタカービン▲のJRA3頭が強力。地方馬は北海道のチョットゴメンナ△。
競輪は明日から花月園記念になります。注目は平原選手と佐藤選手。
表象の種類のうち,『エチカ』において,第二部定理一七系以外に想起memoriaを示しているのは,第二部定理一八です。
「もし人間身体がかつて二つあるいは多数の物体から同時に刺激されたとしたら,精神はあとでその中の一つを表象する場合ただちに他のものをも想起するであろう」。
ここでははっきりと想起するということばが用いられていますから,これが想起を示すということについては否定し得ないように思います。また,この定理Propositioには備考Scholiumがついていて,その備考の部分においてはスピノザは想起を示すラテン語reminiscentiaではなくて,記憶を示すラテン語memoriaの方を用いているのですが,その部分に岩波文庫版の訳者である畠中尚志がつけている脚注のように,少なくとも僕たちが日常的に用いる用語の観点からすれば,この記憶というのは想起といった方がいいように思えます。ただ,スピノザがとくにこの定理に対して備考をつけていることから考えると,スピノザは人間の精神mens humanaによる事物の想起に関しては,第二部定理一七系よりも,この定理の方を重視していたのかもしれません。
第二部定理一七系では,人間の精神による事物の想起が生じるということが,純粋に人間の身体humanum corpusに生じる何らかの運動motusと関連して,いわば平行論的に説明されていました。この定理がそれと異なる最大の点は,この想起が,ある物体corpusの表象imaginatio,とくに表象の種類でいうところの知覚によって説明されているという点にあると思います。すなわち人間は,ある事物を知覚することによって,現在していない,つまり知覚することはできない別の事物を現実的に存在すると観想するcontemplari,つまり想起することがあるのです。ただしそうはいっても平行論の観点からして,そのときに人間の身体のうちにある運動が生じているということについては,何ら否定されるというものではありません。よって僕は,あくまでも想起の基本は第二部定理一七系の方にあると考えています。
先手を奪ったのはスマートファルコン。これをキングスゾーン,マズルブラスト,トーセンブライトの3頭が馬場の中央から外目を並んで追い,内にクレイアートビュンという隊列。前半の1000メートルは61秒8。ミドルペースに近いくらいのハイペースとなりました。
外目を回った3頭は2周目の向正面で失速。クレイアートビュンが2番手に上がり,これを追うようにアンパサンド。後方にいたフィールドルージュとルースリンドは外を回って追い上げましたが,直線の入口では前の3頭からかなり離されてしまいました。
余裕ある手応えで直線に入ったスマートファルコンが,追われると後ろを突き放し,7馬身差の快勝。クレイアートビュンを差したアンパサンドが2着,フィールドルージュも詰め寄りましたがクレイアートビュンが3着でした。
優勝したスマートファルコンは10月の白山大賞典以来の勝利で重賞2勝目。大レース2着が2度あるものの,少し差をつけられていて,そのレベルには達していないものの,それ以下のレベルでは上位。今後も大レース制覇を達成できるかどうかは微妙な面もあると思いますが,こういうレベルならまだまだタイトルを増やしていきそうです。今日もラストはぐんぐんとラップを上げているように,強いことは間違いありません。父はゴールドアリュール。
鞍上の岩田康誠騎手,管理する小崎憲調教師とも,浦和記念は初制覇となりました。
離されたとはいえ,アンパサンドの2着は,南関東競馬にとって明るい材料であったと思います。
竜王戦は相掛りに。先手の羽生善治名人が受けに回り,後手の渡辺明竜王が攻めをみせるという,この戦型ではわりに珍しい展開に。封じ手の局面は駒組が飽和状態ですので,明日は後手から攻めることになりますが,☖5五銀左が先なのか,☖4五桂が先なのかが最大の注目点でしょう。
明日は園田で兵庫ジュニアグランプリ。これはアースリヴィング◎,スーニ○,ナリタカービン▲のJRA3頭が強力。地方馬は北海道のチョットゴメンナ△。
競輪は明日から花月園記念になります。注目は平原選手と佐藤選手。
表象の種類のうち,『エチカ』において,第二部定理一七系以外に想起memoriaを示しているのは,第二部定理一八です。
「もし人間身体がかつて二つあるいは多数の物体から同時に刺激されたとしたら,精神はあとでその中の一つを表象する場合ただちに他のものをも想起するであろう」。
ここでははっきりと想起するということばが用いられていますから,これが想起を示すということについては否定し得ないように思います。また,この定理Propositioには備考Scholiumがついていて,その備考の部分においてはスピノザは想起を示すラテン語reminiscentiaではなくて,記憶を示すラテン語memoriaの方を用いているのですが,その部分に岩波文庫版の訳者である畠中尚志がつけている脚注のように,少なくとも僕たちが日常的に用いる用語の観点からすれば,この記憶というのは想起といった方がいいように思えます。ただ,スピノザがとくにこの定理に対して備考をつけていることから考えると,スピノザは人間の精神mens humanaによる事物の想起に関しては,第二部定理一七系よりも,この定理の方を重視していたのかもしれません。
第二部定理一七系では,人間の精神による事物の想起が生じるということが,純粋に人間の身体humanum corpusに生じる何らかの運動motusと関連して,いわば平行論的に説明されていました。この定理がそれと異なる最大の点は,この想起が,ある物体corpusの表象imaginatio,とくに表象の種類でいうところの知覚によって説明されているという点にあると思います。すなわち人間は,ある事物を知覚することによって,現在していない,つまり知覚することはできない別の事物を現実的に存在すると観想するcontemplari,つまり想起することがあるのです。ただしそうはいっても平行論の観点からして,そのときに人間の身体のうちにある運動が生じているということについては,何ら否定されるというものではありません。よって僕は,あくまでも想起の基本は第二部定理一七系の方にあると考えています。