スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

本居宣長賞&第三部定理四

2008-11-09 19:05:31 | 競輪
 今日の松阪記念の2日目優秀(動画)は本居宣長賞。何ともたいそうな名前という気がします。
 まず並びですが,有坂選手は関東を追走。中部は岩見選手が小嶋選手の番手で,萩原選手が3番手でした。
 前受けしたのは荒井選手で,3番手に平原選手,7番手から小嶋選手の周回。上昇した小嶋選手は平原選手に蓋をしてから,残り2周のバックで荒井選手を叩きましたが,打鐘では荒井選手が突っ張って再び前に。ここから平原選手が発進してかまし先行。ライン4車で出きり,5番手に荒井選手,7番手に小嶋選手となって一列棒状。この隊列がバックでも崩れず,車間を十分に開けた武田選手が直線から踏み込んで1着。マークの兵藤選手が2着で逃げた平原選手が3着と,関東の上位独占になりました。
 平原選手がうまくかまし,このスピードがよかったようで,後ろの選手が動けませんでした。武田選手にとってはこれ以上はないというくらいの展開で,今日はかなり楽に勝てたというところではないでしょうか。有坂選手が追走してくれたのも大きかったように思います。

 第二部定義二の意味というのは,単に第二部定理一七を証明するために必要であるというだけではなくて,『エチカ』においてはここから様ざまな事柄が生じてくる,とても重要なものです。現在の考察とは直接的に関係するわけではありませんが,ここから何が帰結するのかを考えることは,この定義がさらに具体的にどのような意味を有するのかということを考えるということに繋がりますので,このことはこの定理の証明にも必ず役立つと思います。また,たとえそうでなくとも『エチカ』では重要なのですから,きっと今後のためになると思いますので,この意味からほぼ直接的に導き出すことができると思われる定理を,ふたつばかり紹介しておくことにしましょう。
 最初は第三部定理四です。「いかなる物も,外部の原因によってでなくては滅ぼされることができない」。
 この定理というのはほぼ第二部定義二の意味のみによって証明することが可能な定理です。なぜなら,第一部公理三が示すように,もしも現実的に存在する物体Aが滅びるということがあるとすれば,そこには物体Aが滅びる原因が必ずあります。そしてその原因は物体Aの内部にあるか外部にあるかのどちらかです。いい換えれば,物体Aは物体Aの本性によって滅びるか,それとも別の外的要因によって滅びるかのどちらかです。しかしこの原因が物体Aの本性に含まれることはありません。なぜなら,もしもそれが物体Aの本性に含まれるのなら,物体Aは物体Aの本性によってあることも考えることもできなくなり得ることになりますが,これは第二部定義二の意味に反するからです。よって,いかなるものも,外部の原因によって滅ぶということになります。
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