スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ロジータ記念&第二部自然学②公理一の意味

2008-11-07 18:51:45 | 地方競馬
 南関東の3歳牝馬が秋に目指すべきレースがあるとすればそれはロジータ記念ということになります。今年は3日に行われました。
 先手を奪ったのはシスターエレキング。これをフクウンラブスターとギンザフローラルが追っていきました。1番人気のブライズメイトは発走後の直線となる1周目の向正面では最後尾。レース全体でみればハイペースであったと思いますが,残り1400メートルから800メートルあたりまではラップもかなり落ちましたので,そんなに厳しい流れでもなかったと思います。
 シスターエレキングは3コーナーを回って直線に入るところで後ろを離しました。ここのところで少しペースが上がり,直線ではむしろ止まっているといっていいくらいなのですが,それでも後ろとの差は離れる一方。後続に9馬身もの差をつけての圧勝になりました。道中は後ろから2・3番手でレースを進めていた,中2日というローテーションで出走してきたクリノソーニャが追い込んで2着。先行して粘ったギンザフローラルが3着。
 優勝したシスターエレキングは前走で中央競馬との条件交流競走を逃げて圧勝。ここはその勢いのままのレース。これが6勝目で南関東重賞は初制覇。今後は逃げられなかったときにどうなのか,また古馬との力関係はどうなのかという点が課題になってきます。
 鞍上は船橋の桑島孝春騎手。大ベテランで南関東クラシックすべてに勝利し,リーディングジョッキーにも輝いたことがある名手ですが,南関東重賞制覇は久しぶりで,2002年の戸塚記念以来。ロジータ記念は初制覇。管理するのは船橋の出川龍一調教師で,こちらもロジータ記念は初制覇。レース当日が誕生日ということで,二重の喜びになりました。

 競輪は明日から松阪記念です。関東に中部が対抗するといったところでしょうか。

 第二部自然学②公理一の意味は,それほど難しいものではありません。
 第一に,物体Xがあって,このXがAと関係することによってある運動をなすとするならば,このときのXの運動は,単にXの本性のみによって生じるのではなくて,Xの本性とAの本性の両方から生じてくるということです。
 第二に,このことから,もしもXがAとは別の物体Bと関係することによって運動をなすならば,今度はこれはXの本性とBの本性の両方から生じる運動になります。したがって,Aと関係することによって生じるXの運動と,Bと関係することによって生じるXの運動は,第一部公理三により,Aの本性とBの本性が異なる分だけ異なってくるということになります。つまりある物体は,異なる物体から異なった運動に決定されるでしょう。
 第三に,これらの関係によってAとBもある運動に決定されるなら,このときのAとBそれぞれの運動も,各々の本性が異なるだけ異なることになります。よって,異なった物体が同一の物体から異なった運動に決定され得るでしょう。
 ここではこの運動というのを,おそらくスピノザはふたつの物体が衝突することによって跳ね返るというような物理学的な意味に解しているのだろうと思いますが,僕はふたつの物質が混合することによって化合したり分解したりというような化学的な意味に解しても構わないだろうと思います。いずれにしろ,このようにふたつの,あるいは複数の物体が関係することによって生じる運動は,単一の物体ではなく,関係するすべての物体の本性によって生じるという点が重要です。そしてこのことは,自然学的にいっても正しいといえるでしょうから,このことがこの場でも公理として成立するということは疑い得ないと思います。
コメント
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