スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

中山グランドジャンプ&数列の稠密性の排除

2008-04-19 19:28:04 | 中央競馬
 中山グランドジャンプ。このレースはここ3年オーストラリアのカラジが勝ち続けていました。今年も4連覇を目指すべく来日したのですが,日本での調整中に故障。そのまま引退となってしまいました。日本の障害馬にとって打倒カラジはひとつの目標であった筈で,大変に残念な出来事でした。
 好発はマルカラスカルでしたが,フォレストダンスがこれを制しての逃げ。わりと飛ばしていって離れた2番手にマルカラスカル。その後ろも少し離れて3番手以降は一団という形で展開。大いけ垣でオートゼウスが落馬。エイシンニーザンが乗り上げるような形となりやや不利があったかもしれません。オートゼウスの山本康志騎手は心配されましたが無事とのこと。
 この直後にマルカラスカルが先頭に立ち,フォレストダンスは後退。メルシーエイタイムが2番手,3番手にテイエムエースが上がり,その後ろの馬はこの3頭から引き離されてしまいました。直線に入ってもマルカラスカルの脚は衰えず,大差をつけての勝利。最後,テイエムエースがワンサイドでメルシーエイタイムに迫りましたが,メルシーエイタイムが凌いで2着。テイエムエースが3着でした。
 優勝したマルカラスカルは一昨年の中山大障害以来の勝利で大レース2勝目。障害馬にしては珍しく引っ掛かるところがある馬なので,フォレストダンスが飛ばしてくれたのは絶好の展開。前日までの雨の影響で馬場が重く,かなり時計が掛かりましたが,そうした馬場への適性もほかの馬を上回ったようです。騎乗した西谷誠騎手もそれ以来の大レース制覇。当時は引退した瀬戸口勉厩舎所属で,現在管理している増本豊調教師は,マサラッキによる1999年の高松宮記念以来となる大レース優勝。中山グランドジャンプは共に初制覇になります。
 メルシーエイタイムは今日のところは完敗。ですが良馬場での再戦は待ち望まれるところです。

 明日は皐月賞です。ここはレッツゴーキリシマ◎とキャプテントゥーレ○に期待。マイネルチャールズ▲,ブラックシェル△,スマイルジャック△,ショウナンアルバ△。

 繰り返しになりますが,前提が正しければ結論も正しくなければなりません。ところが第二の逆説においては,前提の方は正しいと思われるのに結論ははっきりと誤りであるといえることが帰結しています。前提の方が正しいと思われる以上は,結論の変更の必要があります。そしてその方法のひとつとして考えられるのが,第二の逆説の前提と結論とを結合させている条件の変更です。
 この条件とは,いうまでもなく数列の稠密性という原理です。第二の逆説において,亀がアキレスよりも前にいる地点というのが無限に生じてしまうのは,数列の稠密性という考え方に依拠しているからです。
 このことは逆に考えればさらに容易に理解できると思います。たとえば,アキレスは亀に追いつくものとして,その追いつく地点をPとします。そしてPと亀が進み始める地点Aとの間にQを取ります。
 もしも数列が稠密であるなら,AとQの間,またQとPの間には,必ずほかの地点が存在することになります。しかしもしも,数列の稠密性を排除するならば,QとPの間にはもうそれ以上隙間がないと考えることもできます。というか,AとPの間にあって,Pとはもうそれ以上の隙間がない地点Qというのを考えることができます。
 さて,アキレスも亀もPに到達する前にQを通るでしょう。そしてこの場合は,Qの次には必ずPに到達することになります。ところでPとは,アキレスが亀に追いつく地点なのですから,確かに数列の稠密性を排除するなら,アキレスは亀に追いつくことができるように思えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする