きっと昔から言葉を略す、という事はあったんだろうと思います。
私の拙い知識では大正時代の「モボ、モガ」です。
モダンボーイ、モダンガールのことですが「無理やりな略し方やなあ・・・」と思ったりしたものです。
西川きよし、横山やすし師匠を「やすきよ」
私は子供の頃「ヒグチマコト、略してヒグマコ」とか言っていたような・・・・・
ワインの世界では昨日書いていたイニシャル的な略し方は多く、「アペラシオン.ドリジーヌ.コントロレ」をAOC、「セレクシオン.ド.グラン.ノーブル」をSGNなどと約します。
しかし何と言ってもドンペリニヨンをドンペリと呼ぶのが有名です。
他にもジュヴレーシャンベルタンをジュヴシャン、カベルネソーヴィニヨンをカベソーなど様々です。
聞いた話によるとアメリカではドンペリニヨン.ロゼをDPRと呼ぶとか・・・・・
時代や国を超えて、こういう事はあるのですね。
法的な略称(AOCなど)はやむを得ない部分はあるのかな、とは思います。
が、日常の中での固有名詞の略称は私は聞いていて気持ち良いものに感じないことが多いですね。
例えば「やすきよ」は本人達も知る広く知れ渡った略称ですが、ドンペリニヨンはシャンパン地方の人がドンペリと呼んでいる訳ではありませんし、ジュヴシャンってことが判るフランス人もいないでしょう。
お客様はイイとして私達業界人は出来る限り正しく名前を使いたいな、と感じるのです。
なんていう私はフランス語も英語も理解できていませんし、発音も出来ませんが、せめて判る範囲で「独りよがりの変な「略」「約」にならないように気を付けたいと思います。