昨日は「手摘み」などの表現について触れましたが、今日は「樹齢」について少し・・・
どの果物も本来そうなのかもしれませんが、ワインの世界では「ヴィエイュ.ヴィーニュ」=古樹という表現をして尊ばれます。
人間も若いうちは力に溢れていますが経験値は低い、老人は体力はないが沢山の知恵がある、というのと同じように樹齢の高いワインはモテモテだったりします。
しかし、どの国にも何年以上が「ヴィエイュ.ヴィーニュ」かという規定はありません。
生産者の自由です。
ま、大まかには北の産地では40年以上なら間違いなく、南の産地なら80年以上が当たり前だったりします。
という事ですから、同じワインについての表現でもかなりニュアンスは違いますね。
「その産地の中では古い」という事だったりするわけです。
「だから、樹齢の話なんてい、い加減だ」と言いたいのではありません。
私のつたない舌ではヴィエイュヴィーニュの方がミネラルを骨格とした深みを感じますし、歳による差が出にくい「ような」気がしています。
これは同じ生産者の若い樹からのワインと比べた場合の話、です。
では樹齢5年6年の若い樹からのワインが不味いか、と言えばそんなことはありません。
言い古されている話ですが1976年の「パリの審判」というフランスワインとカリフォルニアワインのブラインドテイスティング対決。
勝ちをおさめたカリフォルニアの多くは樹齢の低い葡萄からで、その後1986年、2006年でも同様の結末だったわけですから・・・・・(ちなみにワインに勝ち負けを付けるのは大嫌いです)
昨日も書きましたが、情報を取捨選択しましょう、ということです。
さて今日13日(火)はお休みを頂きます。
私は東京で会議。営業がありませんのでゆっくり目に帰ってきます。
ではお休みなさい!!!