ブルゴーニュの南のシャロネーズ地区。中に幾つかの村がありますが、少し前までは「オマケ」的な認知度の村々です。
リュリー村もその一つです。
北の有名なシャブリ、中央部ではムルソーやピュリニーモンラッシェ、ボーヌ、コルトンなど有名な地所は沢山あるし、また高値で取引される事も間違いありません。
つまりシャロネーズのワインは隣のマコネのワインと並んで安い、言い換えれば複雑性のない軽いワインだったのです。そういうワインが悪いわけではありませんが、農家は裕福にはなりませんね。
「少し前」というのはあくまでも私の尺度の話ですが、ここ20年以内の事です。素晴らしいワインを沢山生み出すようになってから・・・・
適度なコクがあって、重過ぎない樽風味が優しい熟成に繋がっていて、です。しかし、以前のように価格は控えめです。
今月のグラスワインはこの村のものが赤、白揃って開いています。
白身の魚を香ばしく焼き上げたもの、バターやクリームを使ったものがグッと引き立ちます。
リュリー村、覚えておいて損はありません。