小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

「2位じゃダメなんでしょうか」は正しかった?

2010-02-10 13:15:28 | Weblog
昨日の火曜会では、たまたま宇宙開発にかかわる学者さんと同席し、
いろいろ話を聞く機会を得ました。
先の「仕分け」にさぞ苦労されてると思いきや、もちろん予算を削られて困っているものの、
意外にサバサバしていて、「これも本当に必要なものが何かを見極める、良い機会です」
といったことを言ってました。

また蓮舫議員のスパコン事業仕分けについても聞いてみたのですが、
「世界一になる理由は何があるんでしょうか?」「2位じゃダメなんでしょうか?」
というセリフにさぞお腹立ちと思いきや、
「いや。それは実は本当のところです。あの質問はすごいですよ」と言うではありませんか。
「え? そうなんですか」
「そんなに凄いスパコンがあっても、何に使うのかわからなければ意味がないでしょう。
 ワープロ以外にコンピュータを使わない人が、
 映画が何10本も編集できるようなコンピュータを持ったところで宝の持ち腐れでしょ」
たしかに身近な電化製品でも1割性能が良いものを買おうとすると、
価格は2倍にも3倍にもなったりしますからね。

そういえば映画「アポロ13」では、今のようなコンピュータがない時代、
学者たちが計算尺で軌道計算をする場面がありました。
宇宙開発も分野によっては、世界一のスパコンが必要なんでしょうけど、
そこまでの研究というのは、そんなに多くないのかもしれません。
スーパーコンピュータの需要は軍用が多いようで、
そのあたりが各国が鎬(しのぎ)を削って研究している理由のようです。

まあスパコン、2位じゃダメなんでしょうかという意見に、
100%賛同したわけじゃありませんが、
インドが費用も時間もかかる重工業より、
頭脳ひとつで安価に勝負できるITに目を向けたように、
お金をかけない方法というのが何かあるのかもしれません。
アートはどうだろう? 何かできないものかしら。

写真はアゴについたムダ肉を除去する道具。
私には1日100回以上のマッサージが義務づけられています。
コメント (2)
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