小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

人間の運命、どこが転換期か?

2010-02-09 07:56:36 | Weblog
四十にして惑わず、五十にして天命を知るというのは、
10年嵩上げだと言われる昨今ですが、
今でもあまり変わらない節目の年齢というのはあるようです。
十五にして学志す、というのはまさしくそうだし、
私自身の経験では、29歳という年齢で人生の転換期を迎える人は少なくないようです。
ある時、そう言ったところ占星術に明るい女性の画家が、
29年というのは、土星が太陽の周りを公転する時間で、
人間の運命が、それに関わったとしても不思議ではないと申しておりました。

たまたまでしょうけど、先日引退した朝青龍は弱冠29歳でありました。
(ちなみに”弱冠”という言葉は、二十歳のことを言います)。
これまた、たまたまですが朝青龍がモンゴル相撲をはじめたのが15歳の時。
その間、わずか14年間。
横綱は数年前のインタビューでは「ほしいものは、ほぼ手に入れた」と言ってましたが、
自信も自惚れも含めて、それらが大きく膨らむのがこの間の14~5年だと思います。

自分のことを考えると、何もできない若造だったくせに根拠のない自信にあふれておりました。
それを考えると、横綱まで上りつめて記録ずくめだった人が自惚れないはずはない。
やはり千代の富士の九重親方くらいの人でないと、抑えがきかなかったのでしょう。
(元ヤンキーの千代大海も、一度もこの人には逆らわなかったんだとか)。

私自身は、本格的な挫折を味わったのは29歳の時ですが、
人生の折り返し地点をはるかに過ぎて考えると、
もう少し早く徹底的に挫折してれば良かったと思うこともあるかな~。
まー、今さらどうにもなりませんけど、
自惚れというのはどうしても自分自身に点数が甘くなるのがオソロしい。
ある程度仕事がキチンとしてる人でも、
それに付随したほかの行動が行き当たりばったりになるとか、
自分は他人よりすぐれているのだから、人の都合は二の次で良い、
なんて考え方に傾いていくわけです。

自惚れと嫉妬というのは、己を焼き尽くす炎のようなもの。
過ぎてしまった時間はどうにもなりませんが、
ささやかにひと花咲かせようと考えてるこの頃。
力だけは抜けてきたので、ゆるく真剣に仕事を進めて行こうと思います。
みなさま、ほどほどにご注目のほどを。

写真は朝青龍の土俵入り。
朝青龍の四股名は、土佐の青龍寺(四国八十八ヶ所・三十六番札所)にちなんだもの。
青龍寺は空海が入唐した際、恵果より密教の教えをすべて授けられたお寺と同じ名で、
何かそのようなスーパーパワーが朝青龍にも授けられたのかもしれません。

コメント
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