小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

パンがなければケーキを

2010-02-04 10:54:11 | Weblog
私の友だちに弓道の高段者がいて、さる道場で指導をしているのですが、
弟子の中にベルギーだかフランス人の女性がいたそうです。
(ほかにもロシア人、アメリカ人、ハンガリー人などもいて、国際色豊かだそうです)。

その道場では、稽古の前か後に決まって雑巾掛けをするのが日課なのですが、
彼女は決してやろうとしません。
理由はその国の大使だったか、さる要人だったかの夫人で、
いわゆる、やんごとなきお方。
「なぜ、この私が雑巾掛けなんかやらないといけないの?」というわけです。
(ちなみに、ほかの外国人はみんな真面目に掃除するそうです)。
まあ、パンがなければケーキを食べれば良いという感覚でしょうね。

フランスは明治時代より嘉納治五郎先生・直系の教えが伝わっている国ですから、
お国でキチンと柔道を学んだ人に、こんなことを言う人はいないでしょう。
おそらくは日本に来て弓道をはじめた初心者に違いありません。

道場の掃除というのは衛生上のこと以外に、”己の心を磨く”という意味があります。
もちろん、その道場では師範にあたる私の友人も、率先して雑巾掛けをいたします。
まあ、単純に身の回りをきれいにすると、気持ち良いワケですが、
おそらく彼女は家の掃除はメイドやハウスキーパーに任せているんでしょう。
でも、道場の掃除を師範にやらせて平気でいるというのは、どうも・・。
キミは自分の師匠にハウスキーピングさせとるんかい、てね。

それで弓道の「道」を学ぶことになるのか疑問だよな~。
まー、わりと前に聞いた話なんで、今はどうなったのか知りません。
弓道をやるうちに、変わってくることもありますから、それを願うばかりですね。

日本では経営者が、自分の部屋を掃除していると感心されますが、
あちらのCEOは、会社が潰れそうになってお金を無心する時も、
自家用ジェットを使ったりします。
お国の事情やTPOがありますから、どちらが良い悪い、簡単に言えませんが、
日本人はあまり自家用ジェットなど真似しない方が良いように思えます。

写真は銀座の「おいしい山形プラザ」のキャラクター、ペロリンです。
コメント (7)
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