昨日は上野の国立博物館で、ニッコウトラベル主催の旅行説明会に講師として呼ばれて講演会をいたしました。
旅行会社主催ですから、当然、講演会に参加したお客さまにツアーに参加してほしいわけですが、講演後に何名か参加申し込みがあったとかで、いただいたお金以上の仕事は果たせたようです♪
平成館のミュージアムショップに置いてもらった「堪能故宮」も50冊が完売、30冊の追加注文があったそうで、まだまだ期間があるのと、九州展があるのが楽しみです。
講演後は、平成館で展示されている「台北 國立故宮博物院展」を鑑賞しました。
今回の目玉になっている「翠玉白菜」は、残念ながら7月7日までの展示。
「肉形石」は九州での公開ですから、故宮の2大スターを見たい方は実際に台北に足を運んでいただくとして、今回の展覧会・・・さすがは国立博物館でした。
今回の見どころは、まずは書画の多いこと。
実際に故宮博物院に行っても、これらは保存の関係で普段は一般公開されておらず、今上野に行かないと見ることができません。
台北の故宮には何度となく足を運んでいましたが、どれも見るのが初めての作品ばかりでした。貴重なものなので、ぜひこの機会をお見逃しなく。
また、殷の時代の青銅器も「散水盤」「亞醜方尊」などの名器があり、宋朝の青磁も粒よりの作品が来ています。
特に青磁の名器は世界に37点しかないという、フェルメール並の貴重さ。
それが相当数、上野に来ているのですから素晴らしい。
青磁は雨上がりの青空の色が最も良いとされていますが、まさに今回来ている青磁のブルーはそういう色です。
ところで、拙著「堪能故宮」ですが、じまんさせてください。
↑ 謎とされていた、「鬼巧毬」の作り方を推測したイラストを、本書に書いたのですが、どうやらほぼ当たっていたようです。
先日NHKでやっていた故宮の番組で公開された工法、穴を開けて、そこから図のように彫っていくとかで・・・残念ながら、まだ私はその番組見てないのですが、聞いた話ではほぼ一緒のようです。
ともあれ親子三代で彫り上げた鬼巧毬。
こんな恐ろしいもの作るのに、一族の一生を捧げるなんて、私だったらゴメンですがね(笑)。