見てください、昨日の稀勢の里vs大砂嵐の相撲。
断言しましょう。
大砂嵐、この人は遠からず大ケガします。
他人にケガさせる力士は、自分もケガが多いと言いますが、この相撲は明らかにそういう相撲ですね。
外国人だからというのもあるでしょうけど、相手が大関だからというのではなく、日本の武道の根底にある、相手に対する敬意がこれほどない相撲は見たことがない。
勝てば良い、殺せば良い。
それは裏を返していえば、殺されても良いという意味でもあります。
大砂嵐の素顔を見ると、悪い人には見えません。
エジプトから単身、やってきて苦労もあるでしょう。
だから、百歩譲って言えば、本人はこういう相撲がわるいとは思ってないのでしょう。それに頭は薄いけど、まだ23歳の若者ですしねえ。
これはひとえに親方衆の責任が大きいと思います。
親方の番付は十両でしたから、なかなか言えないのかもしれませんが、元寺尾の錣山親方などを見ると、横綱鶴竜にきちんと指導できているようですから、言うべきことは言うことが大事でしょう。
大砂嵐はエルボーまがいのかち上げをしても、やり返さないのをわかってしてるのでしょう。
そこはさすが稀勢の里。昨日の苦杯があっても、慌てずに押し出しました。
それになんか気の利いたコメント、言ってたな。
(何と言ったか、忘れてしまった。覚えている人は教えてくださいませ)。
あれを白鵬や日馬富士にも同じことをやれば、それはそれで、彼のやり方なんでしょうが、あの相撲で上には勝てません。
その前に必ず、大ケガします。
先ほど、他人にケガさせる力士は、自分もケガが多いと申しましたが、本人はケガをしても良いと思っているのかな。
大砂嵐はすでにあちこち痛めているようですが、ここは本人のためにも、一度大ヤケドをした方が良いかもしれません。
ともあれ、大砂嵐と白鵬&日馬富士の相撲は、際物を見る意味で楽しみです。決して愉快な相撲にはならない予感はいたしましたが。
きせ関は、これでかえって気負いない相撲がとれるのではないかと思います。
仮に鼻が折れていても、あの人は大丈夫ですしね(笑)