小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

絵がしてほしいこと、食材がしてほしいこと

2014-07-07 10:16:33 | Weblog

昨日の絵、1日でだいぶ進みました。

朝ドラ「花子とアン」ですが、ハナと村岡のもったりした恋愛展開にイラついてる人も少なくないようです。↓ で、たとえば、こんなツイが。

私は蓮さまの離婚劇が早く見たいです。
ハナの中学生みたいな恋愛ゴッコは不要です。

そうそう。
蓮さまの男も私は友だちにはしたくない社会主義男ですが、もうなんのバリアーもない村岡とハナの恋愛ごっこよりは面白いです。

私も思わず、こんなツイをしたら、あ@花さんとこんなやりとりになりました。

村岡は別に悪くないわな

なんでこの人を好きになったのか、必然性を感じない脚本なんだ。

結果ありきの脚本ね

史実だからしょうがないよね

そうそう。そもそも村岡って名前が出て来た段階で、この人と結婚するってわかってる史実ですから、そこのところは変えようがありません。
だから、2人をくっつける話も、どうしても強引になるんでしょうね。

まあ、その点は蓮さまも一緒ですが、話としては奥さんの死別よりは、堂々と不倫の方が脚本家も書きやすいんでしょう。

国分寺の農家、小坂農場さんのお野菜です

・・・と、ここまで書いていて、世の中の多くの事柄は「結論ありき」では、ムリが出て来るものが多いなと思いました。

やりたいもの、なりたいもの、こうしたい、勝ちたい、優勝したい。

それらを念じて、目標に向かっていくことは大切ですが、時には成り行き任せ、他力本願で行った方がうまくいくことが多い気がします。
もちろん夢を抱くなとか、目標を持つなって意味じゃありません。

ただ、他力によって花開くものだって多いわけで、魁皇や千代の富士みたいに成り行きでお相撲さんになって、あそこまで行く人もいるわけです。

そう言いつつ、我田引水なリクツになりますが、アートや料理にも同じようなことが言えるかもしれません。

先日、奥田シェフが言っていたことに、その野菜、その食材がしてほしい最小限度のことをすれば良いってことですね。

私たちがお店で買って食べる茄子は、まだ固い実の茄子です。
茄子は、まだ食べられてほしくないから、皮は固く実を守っています。

茄子が一番甘く美味しくなる時は、ヘチマのように大きくなり、パンパンに膨れ上がった時に甘い汁を出して割れるそうですが、それでは市場に出せない。

幸い、人間は加熱したり、ほかのものを加えることができるから、食べられたくないと思ってる茄子を美味しく食べる手段を考えることができるというわけです。

アートもこの点は同じであって、絵を描いていると、自分が最初「こうしたい」と思っていたことからはずれ、絵のほうで「こうしてくれ」と語りかけてくるのです。

え? したり顔で、いい加減なこと言うなって?
絵が語りかけてくるわけないだろって?

いえいえ、別にカッコつけて言ってるわけじゃございません。

証明する方法なんてないけど、ホントに語りかけてくるんだって~。

これは受注されるイラストや地図などでも同じで、商業美術ですから規制はいくつもありますが、その中でその仕事がしてほしいことというのは、おのずと仕事が語りかけてくるものです。

とはいうものの、クライアントの目をかいくぐって、描かなくて良い顔やダジャレを随所に入れているんですが♪

コメント
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