漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

そろそろ登れカタツムリ

2008年01月19日 | 読書録

「そろそろ登れカタツムリ」 A&B.ストルガツキイ著 深見弾訳 群像社刊

 を読了?

 正直、よくわからない作品。難解というより、こちらに基本的な知識が欠けている感じ。多分、風刺的な作品なのだろうけれど、何を風刺しているのか分からなければ、よく理解できないのではないかと思った。
 でも、イメージがとても強烈で、部分的にはとても印象に残る。象徴的な作品という側面もあるせいだろう。
 この作品の中で語られる「森」は、例えば「地球の長い午後」や「風の谷のナウシカ」の作中にある「再生」のための森ではない。ではどういうものなのかといえば、例えば子宮のようなものだとしか答えられない。
 ざっと一度読んだだけでは、殆ど理解したという気にはなれなかった。
 この小説は、ソビエトでは発禁処分になったという。