つらいと思う日々に

いたずらにわが身世にふる・・・

啓示はここまで・・・

2006-03-14 | Weblog
「・・・・無苦集滅道 無智 亦無得 以無所得 故菩提薩埵 依般若波羅蜜多」
最初の「舎利子・・・」が法則をを語り、次の「舎利子・・・」がその法則の説明をしている。その説明がここで終わっている。
そのため、舎利子としたところから啓示となっていて、その啓示がここまでとなっている。

次の

「故得阿耨多羅三藐三菩提 故知般若波羅蜜多 是大神呪・・・・」うんぬんとなっているのは、啓示ではない。
般若心経がどんなものであるのか、どのように人々に説かれていき、どういう反応がされたのかが語られていて、経典を作った舎利子たちの言葉となっている。

ここでの舎利子は同一人物である。
舎利子は釈迦の弟子の一人で、釈迦の教え(法)を修行している僧であり、
この法が縁となって、この僧に菩薩の一人がのりうつり、啓示となって語られていったものである。
菩薩となった人の死後の世界(菩薩の世界)より語られているために、真実で嘘の無いものである。

般若心経を正しく理解すれば、縁で作られていくことがわかり、死後、自分が
どのようになっていくのかが見えてくる。
もし、煩悩にまみれ、いけないことをして生きているならば、恐ろしいところに行くことになるだろうが、それを修正できるのが、肉体をもっての、生きているときだけである。
理解して、正しい行為として生きていかない限り、死後も苦しみとなり、
また、輪廻してこの世に生まれてきても、苦しみの存在する世界である。
輪廻から逃れることが無い。
まれに、この世に生まれてきたときだけが、輪廻より離れることができるとっても大事なチャンスを得たことになるのだが、
ほとんどはそのことに気がつくことなく、迷いながら生き、死んでいく。
苦しみながら生き、死んでいく。何も知らない(無明)のために、してはいけないことをして。
そしてまた、・・・
今まで、理解できなかったために、この世にいるのかもしれない。
苦しいことが多いこの世に、
でも、チャンスでもあるはずだ・・・。
稀に生まれたとっても大事な・・・

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