38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

雨、バレーボール、TPP。

2010年10月31日 | 農と暮らしの日記
「みんなで播いた大豆」がだんだんと成熟してきた。
ひと月前、9月末頃には「枝豆」だったものが「大豆」になっていく。「みんなで収穫」は11月21日(日)の予定。ゆうき生協の組合員のみなさまには週明けからニュースが入ります。その他のみなさんには野菜セットにお届け時などにご案内します。また、お近くの方で「収穫から参加したい!」というご希望がありましたら、ご連絡ください。2月にはこの大豆で味噌を仕込みます。



日曜、台風は去ったのに曇り空、そして昼前から雨、午後から夜は本降り。
渚と真はバレーボールの市内の大会で薫も当番。

午前:6時すぎから荷造り、8時台に市街スーパーに出荷。さつま芋掘りを始めたけれど雨が降り出したので中止、作業場の片付けなど。
午後:作業場の片付けの続き。15時頃から、渚たち6年生チームの試合がちょうど飯岡小が会場だったので応援に。準決勝、決勝と見て、見事優勝、おめでとう。真たちは大町小が会場で、こちらはおばあちゃん(僕の母)も見に行ってくれて、こちらも優勝。
夜:真たちは祝勝会。残る藤田家族3人は家で晩ごはん。



ご近所農業者のT君から釣果のおすそ分けあり。
お礼にうちの畑から野菜をちょっとだけ持って行って物々交換にしてもらった。

物々交換といえば。
いや、さすがにこれはこじつけで。ちょうど「TPP」が話題になっているので僕もちょっと考えてみた。TPP、直訳だと環太平洋パートナーシップ。新聞などには「環太平洋戦略的経済連携協定」というような名称で出ている。どこから「戦略的」が出てくるのかわからないが。

ニュースなどでは盛んに「農業」と関連づけて報じられている。
要するに、多国間の自由貿易協定なので、これに参加すると日本国内の農業が輸入農産品との競争に敗れて壊滅的な打撃を受けるというような調子。一方ではしかし、いまこの協定に乗り遅れてしまえば、結局は日本に不利な条件で後発の「しぶしぶ」で入っていかなくてはならなくなり、それこそ国益に反するので早急に加盟すべし、農業は日本経済における比重は微々たるものだし、そもそもTPPいかんにかかわらず衰退しているのだから、それは別個に対策を講じるのが本来だ、というような議論になっているのだと思う。

とても難しい問題のように思う。
考えてみたけれど、どうすればよいという方向性を絞れずにいる。なにしろ不勉強だ。でも、勉強なんかしてる間に置いていかれるという声さえある。もしかしたらそれが現実かもしれない。でもまあ、僕自身が、政治家でいまこの決断をしなければならないという立場ではないので、それを言い訳に、やはりちょっと勉強してからでないと何も言えないなぁというのが正直なところ。

そこで。
とりあえず、TPPについての僕自身の疑問点をまず挙げておこうと思う。「疑問」というと「反対」の立場のような響きがあるけれど、とにかく不勉強なのでそれ以前の、単純な疑問です。今後それぞれについて勉強しつつ、またここに書くかもしれないし、お手上げになって忘れたふりをしてしまうかもしれない。なるべくそうならないようにしたい。いちおう当事者でもあるので。いや、日本国民みんな当事者なのですが。

疑問1
農水省や農業関連団体などは国内農業が壊滅的な打撃を受けるとして反対しているが、他の国はどうなのか。TPPが国内農業にマイナスの影響を与えるのは日本だけなのか。とすればそれはなぜか。日本だけでないとすれば、他国は国内農業の課題にどう対応しようとしているのか。

疑問2
日本の農業を守る何らかの方策が必要とする点では大方の認識が一致していると思われるが、守ろうとする農業とは何なのか。産業としての農業、環境保全を支える農業、地域社会の基盤としての農業、国内自給率・食糧安全保障、など。

疑問3
TPPと国内農業振興とは別問題で、TPPがなくても国内農業の改革は急務であるとする考え方について、これをどう捉えればよいか。正論のように思われるが、TPPを議論する際にこの意見は現実的にどう扱えばよいのか。

疑問4
日本が国内農業を守ることに成功しつつTPPに参加することができたとすれば、それは他国にとってどういう意味があるのか。日本農業が生き残るということは他国の農業輸出にプラスにならない面があると思われるが、それはTPPの狙いに反しないのか。日本農業の生き残りはTPP加盟国にとって利害・関心のないテーマか。

疑問5
TPP加盟による日本社会への影響は農業分野以外にも多々あるはず。加盟を議論する際に目を向けなければならないのはどんな課題か。農業分野の議論に隠れてあとから問題化してきそうな、そうならないためにいま注意を払っておかなければならないのはどんな視点か。

以上です、とりあえず。
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