38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

大根は、まだまだ。

2007年02月16日 | 農と暮らしの日記
大根の素揚げ。
毎日必ず、そしてほとんど毎食、大根が食卓にあがる。いま、畑でいちばん余裕があるのが大根である。8月末から播き始めて10月播きまで、数えてみると間引き後の仕上がりで約1,500本になる。

白菜も人参も2月に入る頃までは同じようにふんだんにあった。
白菜は十分にしっかりと巻いたサイズの大きいものがなくなり、小さいままで固くしまったもの、ちょっとふかふかしているなと思って半分に切ったら中心部に花が準備され始めているものが増えてきた。人参も1本100g以上のものがとれなくなり、野菜セットに入れる0.6kgくらいの1包みにも、10本ほど詰めなければならない。いまは”とり放題”の大根も、先はそう長くないだろう。



今日はあちこちの畑をうろうろ。
年内に播いた人参の初めての除草。まだ発芽が揃っていないようなので、あまり土をかきまぜたくないけれど、草もそろそろ目立ってきたので。人参は7、8、9月と播いたのが上記のように最盛期を過ぎ、今度は3月播きからが本番の予定だが、少しでもつなぎができればと寒いこの時期に無理して少し播いてみたもの。

同じ時期に播いたほうれん草と小松菜の除草・中耕。
さらに、赤芽の里芋とヤーコンの残っていたのを掘り上げる。朝から午前中の出荷はほぼいつも通り。



明日は早くからの予報通り、雨になりそう。
ちょうど土曜日、家族そろって少しゆったりした時間になるか。
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白菜と小松菜の鍋

2007年02月16日 | 藤田家族の食卓から
今日の魚は「ほご」(かさご)。
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大根の素揚げ

2007年02月16日 | 藤田家族の食卓から
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白菜も最盛期が過ぎ……。

2007年02月15日 | 農と暮らしの日記
今日の白菜。
2月に入ってからだろうか、それまでの1個1.5~2.0kgというような大きさにならないうちに「仕上がり~」という雰囲気を漂わせるようになり(いちおう固くしまって、外葉が黄色くなってくる)、やむなく収穫しても、たとえば生協出荷は規格があるので、それに合わせるには写真のように2個組にしなければいけない。野菜セットもこのかたちで入れる場合が増えている。

ただ、これはこれでいいかも、と思う。
自分が使う立場なら、大きい1個が来たら半分とかに切って残りは保存しておくか、あるいは外側からはがすようにして使うか、まあそのときどきの献立や白菜の状態を見て、次に白菜が来るまでどんな感じでもたせていこうと考えながら使っていくだろう。

その点、2個組なら、とりあえず1個は保存にまわす。
切らずに新聞紙でくるんだまま、まあまあ寒いところ(暖房のきいていない廊下とか外の軒下とか)に置いておけば、白菜は意外と保存がきく。

問題は、大きいほうがおいしいかもしれないということだ。
僕はこれについてはよくわからない。普通に店に並んでいるのはたいがい大きいし、僕自身も植え付けのときは「大きくなってくれ~」と祈っている(祈っただけではダメだが)。ただそれは、1株あたりの畑での占有面積とか種代とか育苗の手間とかは同じなので、大きくなったほうが利益率は高くなるという当たり前の計算によるからで、「大きいほうがおいしい」かどうかは、僕はいまのところ、経験的には答えを出せずにいる。



今日も朝のスーパー、保育園、昼の生協出荷はいつも通り。
昼の出荷ついでに薫と一緒に市街で買い物など。ついでに種屋さんにも寄り、頼んでおいた夏の果菜類の種を受け取る。そろそろ育苗開始である。

午後、野菜セットの出荷の仕上げをしたら、もう夕方。
明朝出荷ぶんの収穫を済ませてから晩ごはん、そのあと土間で調整・荷造りをしながら、テレビの音声やらラジオやらを聴く。そんな、わりと楽しい時間を(たぶんスピードが落ちているのだろう)過ごしていたら日付が変わってしまったので、そろそろ寝ます。

明日も晴れの予報。
週末は雨になるそうなので、畑の仕事を朝からばりばりやるつもり。
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バレンタイン・デー。

2007年02月14日 | 農と暮らしの日記
松山名物「坊ちゃん団子」のニセモノ。
里芋とさつま芋で薫が朝からせっせと作り(たぶん。僕は寝ていたので知らないが)、ハート型の大根と人参の入った白味噌のお汁とともに、バレンタイン・デーの朝の食卓を飾った。バレンタイン・デーなのに団子まで芋というのが「藤田家族」っぽい。……が、そもそもなぜこの日に団子なのか。よく考えると脈絡がない。うっかりしていると、この”一段階とばし”にだまされるところだ。2月14日に坊ちゃん団子を贈る風習が松山にはあるのだろうか。



朝いちばんのスーパーにはいつも通りの白菜、人参、大根。
ハート型にくりぬいたのを売ろうか、と昨日1回は言ってみたが、それ以上は進展しなかった。保育園にも同じく白菜、人参、大根を納品。バレンタイン・デーだが、保育園では和風の献立のようだ。



予報通り朝から雨。
温室の中で、ルッコラが芽を出し始めている。野菜セットの収穫・出荷がないので、生協出荷の準備をさっさと済ませて、あとは久しぶりに平日の日中から机しごと。といっても、意外と昼間っていうのはたいして時間がない。

幼稚園から帰った真がチョコをくれた。
テントウムシの形をしている。誰にもらったのかしらないが、気前よくお父さんに分けてくれるところからすると、本人にあまり熱い思いはないようだ。



午後に雨はあがり、もわっと暖かい風が吹く。
明朝出荷ぶんの野菜を収穫・調製し、日暮れどきから所用で市街地へ。農業の生産と販売をめぐる様々な人たちの声(けっこうピリピリする場面もあり)を聞いていると、本当にいろいろと勉強になる。何度も書いているかもしれないけれど、「有機」とかなんとかは本当に関係ない。「農」に対する熱い思いは同じ。

帰路、スーパーで泡盛の1升瓶を購入。
なぜだかこれが当地では店頭になく、たまたま今日は酒ならなんでもよかったのだが(……てすごい表現?)初めて入ったこの店でこれがあったので。焼酎もいいけど、僕は平均すると泡盛が好き。

あすは天気が回復する予報。
週末はまた雨だというので畑であれこれしたいことがあるけれど、今日は意外とよく降ったので、トラクタなど大がかりな仕事はできない。時節柄?ちょこちょこと動き回るしかないか。
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小学校の調理学習。

2007年02月13日 | 農と暮らしの日記
大根を干している。
まびきをし忘れたものや生育が周りと比べて遅れて中途半端な大きさのものなどを抜いてきた。薫がいよいよ漬物にするというので。



朝いちの出荷のあと、トラクタの作業。
まだ野菜が凍っているので、その間に、人参を播いたりじゃが芋を植えたりする畑をようやく準備する。その後、昼の生協の納品まではいつも通り。

昼にその納品で市街に出たまま、あれこれの用事を済ませる。
ホームセンターで日用品の買い物、種屋さんで夏の果菜類の種の注文(品種と粒数を指定して後日取りに行くまでに揃えておいてもらう)と人参の種、じゃが芋の種芋の購入。

午後はその足で隣の校区の小学校へ。
青年農業者協議会のTさん、Hさんらが関わっている「食育」の体験学習の見学。今治のケーオーホテルマリンパーク新居浜にあるレストラン「ブラン・ブルー」の料理長さんらが5年生の子どもたちと一緒に地元の食材を使った料理を楽しむという贅沢なプログラムである。

しかも、メニューがすごい。
今日作ったのは、「アスパラのパンナコッタ」(苺のソース添え)と「”愛のゆめ”のリゾット」。苺と米(愛のゆめ)は校区内産、アスパラも市内産である。詳しい指導案は配布されていなかったけれど、位置づけ的には「家庭科」らしい。

残念ながら僕は途中までで辞去。
味見はぜひしたかったのだが……。関係ないけれど、授業を見に来ていた市教委の方のお名前に覚えがあるので挨拶すると、やはり中学時代に「駅伝」でお世話になった先生だった。およそ四半世紀ぶり。この先生のおかげで僕は「走る」ことに目覚めたといってもいい(目覚めていたのは3年間で、あとはまた眠ってしまった)。ウォーミングアップやクーリングダウン、ストレッチ、インターバル走など、当たり前かもしれないけれど、「あー、スポーツって、科学的にやるもんなんだなー」と丸刈り頭の少年は感動したものである。



夕方戻って、再びトラクタ。
日没前に明朝出荷ぶんの野菜を収穫して帰る。明日は朝から雨の予報。風も強くなるという。久しぶりに昼間の机しごとが進むか……。
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ハウスでは、Tシャツ。

2007年02月12日 | 農と暮らしの日記
収穫して数分後の人参。
このblogでは人参の写真がよく登場する。どうも僕は人参が好きなようだ。食べるのも好きだが、それよりも、その姿が。とくに掘り上げたばかりの。

8月に播いて、大きなものはほぼ収穫が済んだ。
上の写真はまだ少し込み合っているところをまびくようなかたちで大きめのを抜いたもの。それでも大きくて15cm、100gくらい。



3連休の最終日。
午前中、薫と渚、真は市街地にある図書館に自転車で出かけた。約5kmの距離があり、1時間に1本のバスに乗れば約10分で市街地に着くけれど、そこから歩いて図書館だ、買い物だ、ということになると、やはり不便。自転車は街への往復はちょっとしんどいが、市街地であちこち動きまわるにはそれしかない。それでも、いわゆる「有機農業で新規就農」で多数を占める(と思われる)中山間地と比べると、特異なロケーションだといえる。

さて、そのあいだ僕はいつも通りの動き。
朝いちのスーパー出荷の帰りに収穫して帰り、生協と個人の野菜セットをこさえる。昼すぎに生協の納品に出て13時半過ぎに戻り、待っていてくれた家族と一緒に遅い昼ごはん。

午後はハウス内で育苗の準備など。
日が傾き始めたら、中は暑くても夜間の温度維持のためにハウスを閉めきっておくので、そこでの作業はTシャツ1枚。だけど外に何かを取りに出たりもするので、そのときはさすがにちょっと寒い。

明日も晴天の予報。
週後半は天気が崩れるらしいので、その前に畑の準備を少しずつでも進めておきたい。
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就農から1年。

2007年02月11日 | 農と暮らしの日記
ちょうど1年前、この地で畑を耕し始めた。
2月9日の夜に品川から高速バスに乗り、翌10日朝に西条着、その日は挨拶や役所での手続きなどに費やして11日から本格始動した(最初の作業は使わせていただく畑でのマルチの残渣拾いだった)。

その記念すべき日も、朝いちばんはスーパーの出荷。
週末の割に昨日の売れ行きは芳しくない。白菜、大根という冬野菜の王様も、王様ゆえにか飽きられてきているようすだけれど、まだまだ工夫しつつ売っていかなければならない。

帰路に畑で野菜を収穫して、朝のうちに野菜セット1つを作る。
昼前から、桃の節句の人形の飾り付け。一段だけのシンプルなものということもあり、渚と真の手伝いを得て数十分で完了する。逗子、葉山と渡り歩いたお内裏様とお雛様、当地に初めてのお出ましで、「おや、また新しい景色だこと……」とお喜びのようす。

昼はこちらも初登場の「白菜やきそば」。
午後から、家の裏の温室(ビニルハウス)の整理に取りかかる。主に春先の育苗のためにと就農してすぐに建てた(建ててもらった)この温室も、苗が畑に出ていったあとは夏の一時期、ミニトマトを植えていたのを除いて、放ったらかしの状態だった。

とりあえず枯れ草や敷き藁などを外に出す。
その後、壁(ビニル)際の冬草を刈って、畝の名残など凹凸を鍬で均す。本来はこの季節、すでに踏み込み温床が作られていなければいけないのだが、なんやかやで手がつかず(しかし本当は何はさておきこれをまずやらなければ有機農業が始まらないのである。しかしそれができない現実。優先順位のつけ方ではあるけれど)。



夕方、明朝出荷ぶんの収穫に出る。
ハウス内ではTシャツだったが、さすがに外ではシャツがいる。まだまだ2月。氷点下に下がる朝もきっとある。暖冬とはいえ、本当の春を迎えるまでの準備は着実に進めていかなければ。

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白菜やきそば

2007年02月11日 | 藤田家族の食卓から
キャベツの代わりに白菜。
白菜、キャベツ、レタスなどの葉ものは、それぞれスパゲティ、焼きそば、炒飯などに使える。どれでどの麺にするのが最も相性がいいとか、自分は好きとか、そういうのはあるにはあるけれど、それぞれそれなりにおいしい。(敏)
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あれこれ、育苗開始。

2007年02月10日 | 農と暮らしの日記
赤蕪の花が咲いた。
これも種を厚く播きすぎて、十分な間引きの手間もなく、思うほどの収穫が得られないままにとう立ちしてしまったもの。

立春を過ぎ、畑もにわかに春の趣。
赤蕪のほか、小松菜、チンゲン菜、ちぢみ菜、ターツァイなど冬の野菜セットを(それなりに……)賑わせてくれた葉ものが一斉に葉の輝きを失い、その命を次の世代につなごうとし始めている。



3連休の初日、朝はいつも通りのスーパーと保育園。
戻って午前中は育苗を必要とする野菜の種播きをいくつか。レタス類、キャベツ類、それから、ちょっと時機を逸しているのだけれど、豆類も。1月中に播いておきたかったものばかりで、だけれどそれができなかったのだからしょうがない、おおむね5月以降の収穫になる野菜たち。

昼ごはんは、根菜カレー丼白菜のおひたし梅肉添え
子どもたち二人は朝から真の幼稚園の土曜クラブみたいなの(小学生も参加できる)に出かけて「いいもの」食べてきてお腹いっぱいだそうで、薫とふたりの昼食(だけど、真は結局、カレー丼1杯食べた)。

午後、野菜セットを1つこさえる。
そういえばたぶん初めての名古屋への出荷(祝!)。名古屋といえば、いろいろと話題にのぼる料理があるけれど、僕が本場でたべたことがあるのは「ひつまぶし」だけ。サラリーマン時代の出張の折、一応、「銘店」と言われるところにひとり昼食で入り、たしかにおいしかったです。何度か出かけたこの街だけど、「クルマ社会だからか、あまり飲まない」とよく言われるとおり、夜の味の思い出がないのが心残り。



晩ごはんは白菜と豚肉のかんたん鍋。
それから、昼の残りの白菜おひたし梅肉添え。それにしても、子どもたちふたり、よく白菜を食べる。毎日毎食、飽きないものだ。薫に聞くと、4人でだいたい1日1個は食べているそうだ。明らかに食べすぎ。だけど、去年の春の「毎食リーフレタス」よりは無理がない。「あー、そういえばまた白菜ばっかりだったな」という感じ(感覚が麻痺してるだけかも)。

薫は花粉症が始まったらしい。
みなさんのところではいかがですか?
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根菜カレー丼

2007年02月10日 | 藤田家族の食卓から
おでんの鍋が空になった翌日のお昼、藤田家族ではカレー丼。
たっぷりの根菜や練り物(それから時には茹でたまごのくずれた黄身)から浸み出た濃厚なつゆが出汁だから、普通のカレーライスにしてももちろんおいしいけれど、この際?徹底的に和風の根菜カレー丼が、僕は好き。葱の風味もいい。(敏)
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白菜のおひたし梅肉添え

2007年02月10日 | 藤田家族の食卓から
梅肉の酸味が白菜の甘みを引き立てる。
ご飯にも合うし、ぬる燗の盃を重ねて少し甘ったるくなった舌に、この刺激はなかなかいいです。(敏)
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今年初の、まとまった雨。

2007年02月09日 | 農と暮らしの日記
真の幼稚園で、園児たちによる音楽会。
朝いちばんのスーパー、保育園の出荷・納品のあとは、今日は野菜セットを夕方に出荷するだけだったことと、今年に入って初めて日中降り続く雨予報により、収穫だけをさっと済ませて着替えて出向く。合唱、合唱、オペレッタなど、約1時間半の熱演を楽しむ。渚の保育園時代には考えられなかった真の”自立”した姿は、ちょっと感慨深い(その渚もいまはすっかりしっかりしてしまっているが)。



それにしても、久しぶりの雨。
レインコートを着込んでの収穫もずいぶんなかった気がする。この季節は雨が降らないからといって野菜たちが苦しい表情を見せることもない(少なくとも僕の目には映らない)ので、天気予報はどちらかというと野菜のためというより、人間の仕事への影響という点から気になる程度。



野菜セットを仕上げたあと、夕方は机しごと。
税金の申告関係の整理がなかなか片づかない。申告だけなら簡単にやっつけてしまうことができそうなのだけれど、2年目以降の会計事務を考えると、1年目についてもある程度は正確な記録を残しておきたいところ。

軽トラの共済を期限ぎりぎりで更新。
就農と同時に新古車で購入したスバル・サンバーも、幸い保険の世話になることなく2年目に入る。”慣れ”を戒め、これからも安全第一を心がけたい。

明日も雲の多い天気予報。
3連休にも遠出の予定はもちろんなし。育苗のための各種の種播きが急がれる。
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お寺で、おでん。

2007年02月08日 | 農と暮らしの日記
収穫してきたばかりの野菜たち。
大根は10月播きのもので、葉を除いて0.9~1.2kgくらい。かぶはいつまでたっても大きくならずこんな感じ、白菜はこの写真ので1.3~1.5kgくらい。葉の上のほうが霜やけしている。人参は大きいのが少なくなってきた。



今日は毎月恒例の「花薬師」の出店。
朝いちばんのスーパーと保育園の出荷・納品時に市内の野菜セット配達も済ませ、その足で大通寺に到着したのが8時過ぎ。すでに他の店は陳列の真っ最中で、僕もお寺の縁台をお借りして、そこに少しずつ野菜を並べていく。

11月の初出店以来、今日が最も暖かい。
暖かい日が続いているこの冬だけれど、なぜかこの花薬師の日は気温が低かったり、雨模様だったりして、じっと立っているのがつらく感じられるほど寒いことが多かった。それが、今日は薄曇りの空にもかかわらず、空気がもわっと暖かい。お隣の骨董&おでん屋・お総菜屋さんのストーブに近寄らなくてもぜんぜん大丈夫な感じ。

であるのに、なぜかお客さんは少ない。
境内はなんとなくいつもより賑わっているのだけれど、どうやら関係者ばかり、なのである。五日市でもお世話になった「TD」さんが早くから立ち寄ってくれたあと、築山さんの苺が到着(じゃなくて苺の築山さんが到着だ)。泥っぽい野菜の隣に置かれた清廉な苺たちが、警戒心をあらわにしているのが手にとるようにわかる(うそ)。

正午前、持参した鮭おにぎりと人参ケーキの弁当を広げる。
さらに、お隣のストーブ上で湯気を立てる大鍋から手羽元と天ぷら、こんにゃくをいただいて、大充実の昼食である。食後、自転車で駆けつけた薫と真に店番を頼んで、生協の納品に出かける。

午後2時、撤収。
戻って夕方出荷の野菜セットの収穫と荷造り、1時間ほどトラクタで畑を耕耘してきて、さらに明朝出荷ぶんの収穫。晩ごはん(うちも、おでんだった。まだ初日なので味のしみ具合がまだまだ)のあとに調製・荷造りをしていると、予報通り外は雨。朝までしとしと降って、明日の日中はまた青空が戻るらしい。なかなか「雨で昼から休み」という機会が巡ってこないが、まあそんなもんだろ。昼から休まなきゃならないほど疲れているわけじゃないし。



明日は「肉の日」(2/9)だそうだ。「ふぐの日」でもある。
スーパーの広告にこのところ連日そう書いてあるが、それでなくても毎日毎日、肉の写真を並べておいて、いまさら「肉の日」でもないだろうに(「藤田家族」なら、ありえるが)。この暖かさで、「ふぐ」って気分でもない。「肉の日だから、豚ばらブロックと大根のスープにしよう」とか「ふぐの日だから白菜買って鍋にしよう」とかいうお客さんが、明日はスーパーでうちの野菜買ってくれるかな。いまのところ、そういうPOPを立てる予定はなし。
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人参に、翳り。

2007年02月07日 | 農と暮らしの日記
2種類の人参。左半分と右半分で異なる。
右が7月に播いた人参で、ほぼ収穫は終わっており、取り残したなかで大きめのものを選んで引き抜いたもの、左は8月に播いて、1月が収穫の最盛期だったけれど、いまは大きめのがなくなり、間引き漏れでまだ込み合っているところから大きめのを引いたもの。

ひと月の差ながら、育った環境の違いなのだろう、姿がまったく異なる。
いずれも最盛期の外観(サイズや肌の美しさ)からはかなり劣っているけれど、とくに小さいものを除いては「定価」(藤田家族の)で販売するレベルには入っている。味の違いは正直なところ、よくわからない。先週くらいまでは、人参は無尽蔵に畑から取ってこられそうなくらいだったのだが、さすがにそろそろ下り坂に入ったようだ。



新聞やテレビで、野菜の「産地廃棄」見直しのニュース
とくに暖冬の今年は、キャベツや大根がトラクタで潰される様子がテレビに頻繁に登場したらしい(うちはテレビがないので見てないが)。それに対する消費者の批判が例年になく大きかったとかで、農水省がその改善を検討しているとのこと。

規模が違うし、国の要請ではないけれど、うちでも畑で野菜を廃棄する。
たとえば昨年の春に作ったリーフレタス類初夏頃のキャベツは、作っただけの量を売ることができず、最後はそのまま花を咲かせてしまったり、次作の準備のためにトラクタで潰したりした。この冬も、早い時期に播いた大根は売り先がないまま大きくなってしまい、いまは畑でバケツのように太くなっているものも多い。

これらの野菜を生かす手だてはあるか。
ニュースで報じられているような「家畜の餌」とか「新たな加工品の材料」とかに「有効活用」せよ、と言われたら、僕はかなり困るだろう。その手間がないし、行き先の確保がままならない。だからといって、「キャベツと白菜、大根それぞれ3つずつ」の野菜セットを届けることなど思いもよらない。キャベツや白菜、大根などがスーパーの店頭で安く売られているとき、「産地廃棄」の映像を思い起こして「しばらく魚や肉や豆腐は我慢しよう」と、1週間分の食材にキャベツ3つ、白菜3つ、大根3本を買っていくお客さんはどれくらいいるだろう。



今日も朝のスーパー、保育園、昼の生協出荷はいつも通り。
明日は恒例の「花薬師」に出店のため、朝と昼の出荷ぶんをまとめて午後に収穫し、晩ごはんのあともしばらく調製・荷造り。

それにしても気温が高い。
この数日は、日中、ジャケットを着て畑を動いていると暑くてたまらないので、すぐに脱いで長袖シャツ姿になってしまう。軽トラで街を走っているときも、陽射しだけで暑いので、窓を開けてちょうどいいくらい(エアコンは使わないので、真冬でも窓はたいてい少し開けている)。

明日は夕方か夜に雨の予報。
すでに「暖冬」は去り、野の風は”暖春”の兆し。
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