さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

試合の度に、王者として磨かれていく 宇津木秀、強打ジロリアンを3回KO

2022-11-18 10:23:44 | 関東ボクシング




ということで無事、熱も引いて、ABEMAのライブ配信、楽しく見ておりました。
気になっていた画質、タブレットでは綺麗でしたが、PCでは「マシ」ではあるが...というところでした。



そんなことで日本ライト級タイトルマッチは、強打と技巧の安定王者となるか、宇津木秀が、話題性の塊みたいな強打、ジロリアン陸を迎えての注目カードでしたが、宇津木が3回TKO勝ちでした。


初回、少し打ち合いも、宇津木の精度がまさるか。
宇津木がワンツーで先手を取って、時折ボディにも好打。これが徐々に効いてくる。
強打のジロリアンは左の差し合いでは難しそうで、右クロス、右アッパーから左フックを返す。

しかし2回の最後、ジロリアンの右アッパーから左フックが返り、その直後軽い引き落としみたいな感じで、宇津木がキャンバスにグローブをつく。

互いに強打を飛ばし合う、なかなかスリルある試合が、このシーンでさらに緊迫...と思ったが、やはり攻撃の多彩さ、防御の技術差が出て、3回、宇津木が丁寧に外しては右アッパーのボディ打ち。
続いて攻め、右をボディへ送る。効いた。ジロリアン果敢に打ち返すところに、宇津木の左ボディがカウンターで入り、たまらずジロリアンがダウン。これはきつい。

ジロリアン立って、長いリーチの右を繰り出し果敢に攻める。
しかし宇津木冷静に防いで、右クロスをしっかり決めて二度目のダウン奪取。
ジロリアンなおも立つが、最後はロープ際で連打、左フックが最後に入り、ダウン。
レフェリーが止め、TKOとなりました。


ユニークでカラフルなキャラクター(何せ試合前のコールを受けて、ラーメン食べるジェスチャーするボクサーなんて、今まで見たことがありません)と、強打を持つ挑戦者相手でしたが、終わって見れば王者の貫禄のようなものも、ほの見えるようになってきた宇津木秀、見事なKO勝ちでした。
もちろん何もかも漏れ落ち無しの完璧とはいきませんが、単にパンチがあるだけでなく、ボクシングの作り自体に無理がなく、なおかつ好機には力強さも見せられる。
試合のたびに、良いチャンピオンになっていくなあ、という印象です。お見事でした。


敗れたジロリアン陸もまた、期待に応える健闘だったと思います。
場面毎に見せた果敢さ、勇敢さは、キャラクターの影に隠した?ボクサーとしての「本物」ぶりを示していました。


短いながらも濃密な試合でした。両者に拍手です。
せっかくの良い試合だったんで、ABEMAの配信、多くに見られていると良いですが。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

判定試合がベストファイトの皮肉

2022-11-16 17:50:26 | 関東ボクシング




昨日のABEMA配信、KO祭、一応ライブで見ておりましたが...体調が優れず、熱が出まして(お察しのとおり、ワクチンの副作用です)ぼーっと眺める感じでした。
だもんで手短に、印象だけですが、やっぱりというか、全体的に弛緩した雰囲気というか。

出てくるタイ人は、基本的に強くないし、ボクサーとしての耐性を持っていないような選手とか、ボクサーというより町の腕自慢ぽい風情の奴とか、見ていて気持ちが離れるばかり。
こんな相手ばかり呼んできて、誰が早く倒すかどうかなんていうのは、悪趣味、勘違い、というしかありませんでした。


しかし皮肉にも、メインで比嘉大吾と対したソンセン・ポーヤムの、健闘というか...まあ普通に、比嘉とメインで闘って変なことにはならない、という実力があったことで、最後だけは、ボクシングらしいものがちゃんと見られて、良かったなあ、という感じで収まりました。


KO祭を謳った興行で、判定試合が一番の好ファイトだったというのは、皮肉というか。
この興行の主催者や後援者にとり、教訓として残る興行であってくれれば良いな、と思います。



そうそう、ABEMAをPCで視聴していましたが、画質はだいぶ良くなっていました。
もっとも、それだけ視聴者数が少なかったということかもしれませんが。
或いはホールでは機材その他の理由で画質が良くなるのか。BoxingRaiseのように。
その辺の答えは、明日のライブ配信で出るのかもしれません。うーむ。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロフォード、スペンス戦破談の小さな余波 アリムハヌリ戦、連日の放送?

2022-11-14 12:46:00 | 海外ボクシング



レコーダの録画予約を確認していて気付いたんですが、次の日曜、WOWOWライブでは正午から、ジャニベク・アリムハヌリvsデンゼル・ベントレー戦が放送される模様。
そして、月曜夜のレギュラー放送でも、同じカードが放送されるようです。

「?」と思ったら、この日はテレンス・クロフォードvsエロール・スペンスの試合がある、と言われていた日なのでした。
結局破談になったんで、日曜昼間の生中継は無し。翌日月曜のレギュラー放送は違うカードになるんだろう、と思っていたら、こういう形になりました。
違う番組を用意できなかったのか、それともこの後、日曜までに違う番組に差し替わるのかもしれませんが。


やっぱり待望の好カードということで、WOWOWさんも正式決定間近、という報の時点で、オンデマンドでなくTV放送の生中継枠を確保していたのに、空振りに終わったということですね。
で、こういう形での「余波」が残った。小さな余波かもしれませんが。改めて残念です。



少し前に、寺地拳四朗vs京口紘人の試合について、英国のジャーナリストが書いた、印象的な記事がありました。
すべてにおいて同感、共感するところ大、という内容です。
クロフォードとスペンス、及びその周辺も、完全にとは言わずとも、部分的に利益やエゴの話を捨てて「ボクシングの美しさ」を証すために、闘ってほしい、と思わずにはいられない...という気持ちも、残念ながら過去になりつつありますが。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日タイ戦6試合でKOタイム競争?

2022-11-13 16:30:42 | 関東ボクシング



15日火曜日、ABEMAでライブ配信がある志成ジム、比嘉大吾メインの興行、KOタイムが最短だった選手に賞金50万円が出る、という記事です。


全7試合中、6試合が日タイ戦。
これを「KO祭」と銘打つ時点で、馬鹿じゃなかろか、いや、馬鹿にされているのはこっちの方か、というか...とにかく何とも言えん気持ちになるのが、大方のボクシングファンの心情だと思いますが(笑)そこに加えて、誰が早く倒すかを競う、と。


まあ、身内ならいいでしょうが、ボクシングの試合を暇割いて身銭切って見に行こう、というファンの期待に応える方法のひとつがこれだ、と本当に思っているんやろうか...と、まあ硬く言えばそんな気分です。

ただ、記事にもあるとおり、タイ人の戦績が、揃ってけっこう良いですね。
真に受けていいのかどうかというと、当然、心中では疑いの方が初回KO勝ちしてますけど、まあ見てみないとわからないのも事実です。
これでもし、皆揃って、えらく強かったら笑いますが。笑うんかい。



話題作りとしては、狭い枠内でしか通じない、しょうもない話だと思いますし、こんなことで気持ちが特別に前向きになるボクサーなんてたかが知れとるやろう、という冷めた気持ちでもありますが、とりあえず蓋を開けたらどうなるか、という興味もあります。
ありがたいことに...と見終えて思えるかはともかく、無料配信ですんで、未知のタイ人軍団の健闘に淡い期待を抱きつつ見てみましょう、というところで。




コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

谷口将隆、重岡銀次朗の世界戦、年明けに大阪で

2022-11-12 11:00:31 | 関西ボクシング



師走、12月にいろいろな試合が立て込んでいる関西ボクシングですが、さらにその先の試合が発表されました。
1月6日、府立第一でミニマム級ダブル世界戦
WBO王者、谷口将隆は2位のメルビン・ジェルサエムと防衛戦。
重岡銀次朗はIBF王者ダニエル・バラダレスに挑戦します。


率直に、ワタナベジムの王者と有力挑戦者のミニマム級ダブル世界戦が大阪で、というのは驚きです。ホンマかいな、という感じです。
悪名は無名にまさる、ではなくて、「悪」を忘れてもろうて「有名」だけを残したい、という感じでイメージ転換を図っているプロモーターの営業努力と、ABEMAの配信でもって、この話が実現したのでしょう。
あと、谷口は関西の出身でもありますね。そういえば彼のデビュー戦は府立地下でした。直に見ました。


さて、年明け早々、このカードで府立第一が埋まるものかどうか、さっぱりわかりませんが、何しろ選手が良い条件で闘えるなら幸いなことです。
何しろ試合枯れというか、防衛戦も挑戦も、いつになったら出来るのやら、という感じだったものが、こうして実現するわけですから、選手は有り難く闘って、あとは勝つのみ、ですね。


WBO王者谷口は、強いOPBF王者と評判だったジェルサエム相手。前WBC王者ワンヘンにも善戦...というか、勝っていたような試合だった、という話です。
客観的にカードとして見ると、この挑戦者の実力がいかなるものか、期待を込めて注目です。とはいえ、あまり強すぎるのも困りますが(笑)。
こんなこと言っちゃ悪いですが、谷口にとっては、やっと世界戦ぽい建て付けの試合、って感じです。


重岡銀次朗は、バラダレスの評判があまり高くないこともあり、王座奪取が期待されるところです。
タイの王者招聘があるのか、という風に見ていましたが、やっぱり難しい上に、わざわざ呼んだとて、実力や魅力がさほどあるでなし、というところでもあったのでしょう。
ただ、バラダレスは戴冠戦で色々と問題があったそうで、これはこれで招聘が難しいんでは、と思っていたんですが。



普通なら年明け早々、府立でダブル世界戦ともなれば、カード次第でお出かけするところですが、9月のABEMA配信興行での、あの感じ...演出が仰々しいのは好みの問題としても、何かと言えばいちいちプロモーターが出てきて「お話」をするのに付き合わなならんのは、イラチの関西人としてはちょっと辛いところです(笑)。
この年末はあれこれとありますし、おそらく年明けはパス、というところですね。ちょうど休み明け、仕事始めの時期でもありますし。
そういえば正月6日の金曜日、というのは、何か微妙な感じもしますね。

とりあえず、ABEMAでの配信で見るとします。ワールドカップを経て、大画面視聴における画質向上に期待したいところですが。はてさて。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

競技未経験者育成の日々 名城信男「監督」謙虚な強打者の今

2022-11-11 08:25:56 | 名城信男


近畿大学ボクシング部監督、名城信男氏についての記事
デイリースポーツのボクシング担当としてもう長い、船曳陽子記者による記事です。


近畿大学ボクシング部は、不祥事や降格、監督人事のあれこれなどで話題になることも多かったですが、競技未経験の大学新入生で部が構成されている現状を踏まえ、名城監督側からの申し出により二部に降格した、とのことです。
そんなことになっているとは知らず驚きました。
名城監督の判断は、ひょっとしたら論議を呼ぶものだったかもしれませんが、話の限りだと英断だったのだろう、と思えます。


また、アマチュアボクシング界の状況や、世間におけるいまだ変わらぬボクシングのイメージなども、改めて語られています。
ボクシングというスポーツの価値は、商業的な面のみならず、スポーツとしての存在価値も含めて、これからますます厳しく問われていくことでしょうが、そのような時代にあって、育成の裾野を担う人々の健闘は続いている、ということですね。


名城信男といえば、かつてはプロの世界で華々しく脚光を浴び、8戦目での世界タイトル奪取を成し遂げた反面、記事にもあるリング渦や、交通事故での負傷で苦しむなど、様々な経験を経ています。
そのような人材が、こうして名門ボクシング部の監督になり、しかし関西の、日本の頂点を争奪する、というのではなく「再建」に挑み、指導者として一からの「育成」に携わっていることは、ボクシングというスポーツにとり、幸福なことなのかもしれません。


単なる大会優勝だ何だという結果でなく、長い目線で、広い視野で、その指導が見守られ、結実するように。
そんな風に思わされる、良い記事でした。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひとまず安心/亡命なるか/笑うに笑えない/次はブトラー?

2022-11-10 11:22:00 | 話題あれこれ




一昨日のFODは全部見ましたが、昨日のG+録画はまだ未チェック。
東日本新人王戦もまだ、最後の三階級を見ていない。
そうこうするうちにまた、西軍代表決定戦の録画放送もある。
そして来週はABEMAでライブ配信。


ちょっと見る方も追いつかなくて困っています。
MotoGPが終わったんで(小椋藍、無念)、少し時間に余裕は出来るはずなんですが。
そういえばサッカーのワールドカップ、もうすぐらしいですが、ボクシング興行の日程には、何の影響も見られませんね。
ええのか悪いのか...。


まあ、そんなことで話題あれこれ。


==================


森且貴、Twitter更新。ひとまず安心、です。
新人王戦から勝ち上がり、常に強敵、難敵と闘ってきた果敢な姿を、もう一度見られるかどうかはわかりませんが、とにかく今は休息の時、ですね。






==================


詳細は何も分かりませんが...。
以前、こないな記事も書いたことがありますが、今回は上手く行った?のでしょうか。気になります。
令和のナポレス、その勇姿をプロのリングで見られる日は来るか?







==================


こちらは先週くらいですかね、ダン・ラファエルのTweet。
笑うに笑えない、とはまさにこのことです。

真面目な話、このふたりの商品価値がどうとかいう話ではなく、要はボクシングそのものの商品価値が落ちている、という話なのかもしれません。
だとしたら、残念ながら、もう諦めた方が良いかもしれませんね。






==================



WBC、WBAのチャンピオンとなった寺地拳四朗に対し、WBCが指名挑戦者ヘッキー・ブトラーとの対戦を義務づけた、とのこと。
WBO王者ジョナサン・ゴンサレスとの対戦は、これをクリアしないと難しい、のでしょうね。

田口良一、京口紘人との対戦で、日本でも馴染みの顔ですが、京口戦での完敗を見ても、やれば拳四朗が勝つだろう、とは思います。
問題はその試合がどのような条件で行われるのか...行われうるのか、というところなのでしょうね。


色々考えるに、やっぱり、フライ級に転じた方が良いのかもなあ、と思います。
もう良いんじゃないですか、と思うような試合の話しか、出てきませんものね。
寺地拳四朗は、もうそういうところに立って(しまって)いるチャンピオンなのだ、という前提で話が進まないものかなあ、と、ちょっと歯痒く思いもします。





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

38歳対決は出田裕一が制す 川崎真琴を9回にストップ

2022-11-09 10:48:24 | 関東ボクシング




あれやこれやと話題もあって、年末まで色々楽しみな時期ですが(年明け、多少寂しくなるのが常ですけど)、とりあえず昨夜のFODプレミアム、ライブ配信の感想を簡単に。



メインは38歳対決、苦労人の技巧派王者川崎真琴に、12連勝と11連敗を経験している出田裕一という、心に染みるカード。
川崎がジャブ、ストレートの距離を作ろうとするが、出田が攻め込んでボディブローで川崎を止め、バッティングによる流血もものともせずに食らいつく。
9回、出田が攻め続け、レフェリーストップとなり、新チャンピオン誕生。
見目鮮やかな、という試合ではなかったですが、しかし劇的な一戦だったように思います。
試合後の控えめなインタビューも、好感度高し、でした。



セミはミニマム級の要注目、好カード。
いつもどおりよく動いて、果敢に攻める森且貴に、強打の高田勇仁がワンツー、ボディを決めて優勢。
森がペースを上げて対抗しようとし、攻めていた5回、高田の左アッパーが見事に決まって、森が後頭部をキャンバスに打つ、強烈なダウンでKO。


最軽量級と思えない、戦慄の一撃でした。高田は負けこそ多いものの、前戦の初回KO勝ちに続き、強打開眼の趣あり。
バネ仕掛けのように出るワンツーやアッパーの強打は、ちょっと肩の感じとかも相まって、どこかジョマ・ガンボアを思い出す。
勝負弱いが強打は凄い、まあ似てて良いところと悪いところがありますが、今後楽しみです。
森且貴は担架で退場。その後どういう様子か、情報がありません。心配です。



中谷潤人戦からの再起、山内涼太はタイのパリニャ・カイハンハを初回KO。
カイハンハは闘志を見せ、最初のボディブローでのダウンの後も、果敢に打ち返しましたが、山内のボディ攻撃でまた倒れました。
山内は再起成功。来年以降、日本上位との対戦が勝負でしょう。ユーリ阿久井挑戦などはあるか?



そのユーリ阿久井に敗れて、なおも再起を期す粉川拓也ですが、初回早々青山功の右を受けて、脆くも(と見えました)ダウン。
かなりのダメージを受けていて、足は突っ張り、身体が思うに任せない感じ。
それでも青山の追撃が拙いせいもあって、初回をなんとか乗り切り、その後も左フックのダブルなどで反撃もしましたが、青山の手数、ボディブローなどで攻められ、5回にストップ。
決定打のないストップでしたが、一打の決め手を持たない青山に、かなりの数を打たれ続けていて、これは却って危ないと思っていたところでしたので、安心しました。

内藤二世として売り出されたころから、もう長く見ている選手ですが、さすがに...という感じです。
世界へはもう一歩届きませんでしたが、強い選手でした。それだけに、ちょっと寂しい気持ちにもなりますね。



ということで、やや地味ながら、ベテラン対決や新鋭対決、再起組の明暗など、見どころ沢山の興行でした。
こういうものを普通に、全試合ライブで見られるんですから、有り難いことです。
今日はG+で先週土曜の試合が録画放送されますが、やっぱり録画だと、見る方の気合いも違うんで...。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日のFOD以降も、ライブ配信立て続け 宇津木vsジロリアンも

2022-11-07 14:55:22 | 関東ボクシング


先日のさいたま決戦に引き続き、明日以降、今月だけでもけっこうな数の試合が、ライブで見られます。
全部見るとなると、けっこう大変かも。
ついこないだまで、日本の頂点を競う試合がせいぜいホールの千数百人しかライブで見られないのは異常なことだ、と散々文句を書いていたものですが、もう雪崩を打つがごとし、という感じですね。
これはこれで良いのか悪いのか...まあいずれ、見る側も取捨選択をしていくでしょうし、それに応じて良い方向での変化、進化があると良いんですが。


それはひとまず置いて、注目カードを書き出していこうと思います。
ブログと言うより自分のための覚え書きですが。



そんなことで明日は、FODプレミアムにて日本スーパーウェルター級タイトルマッチ、川崎真琴vs出田裕一。
セミは森且貴vs高田勇仁のミニマム級注目対決ですね。
また山内涼太、粉川拓也と、世界と日本のタイトルマッチで敗れた選手の再起戦も。
その他も色々、気になる試合が並びます。派手なカードはないですが、見応えありそうです。


来週火曜日15日は、志成ジムの興行がABEMAでライブ配信。
比嘉大吾、佐々木尽が出るほか、志成ジムへ移籍してきた選手もいろいろ出ます。
元日本王者鈴木雅弘の弟、稔弘のデビュー2戦目もありますね。
カードとしてはタイ人が大勢出るので、良くても玉石混淆、ってところでしょうが。


そして要注目は17日、日本ライト級タイトルマッチ。
宇津木秀vsジロリアン陸ですが、これが2日前の試合に引き続き、ABEMAでライブ配信。
BoxingRaiseかと思ったら違うみたいです。ちょっと残念。先月のは画質良くて最高だったんですけどね。
セミは重岡優大vs仲島辰郎。あと、アンダーには佐々木尽との激闘6回戦で名を上げた関根幸太朗も。


そしてもうひとつABEMA。27日、大阪の中島玲vs越川孝紀の8回戦は、日本スーパーウェルター級挑戦者決定戦。
セミに宮崎亮の再起戦。相手は中垣龍汰朗とのドローなど、地力のある蟹江ジムの近藤冬真。うーん...。




と、ライブ配信される興行だけでもこんなにあります。
そして、来月になると、井上尚弥、バトラー戦が当然、話題の中心になりましょうが、その影?というか二日前の11日には、全国で6興行が行われるという、年末に時折ある、壮絶な日程が組まれております。


特に大阪が凄い。府立地下で昼と夜、それとは別に天満橋で興行があり、合計三興行。
中部は、名古屋で田中恒成vsWBO5位シッキボ、刈谷で能嶋宏弥vs可兒栄樹のWBOアジアパシフィック戦。
そして東京では、石川ジムの興行がドーム立川立飛で。


単純に、関西や中部、審判の数足りるんやろうか...と心配ですが、以前は関西で同日4興行とかありましたんで、何とかなってしまうんでしょうね。
そういえばあの時は、寺地拳四朗が堀川謙一と闘ったのでした。
違う会場では久高寛之が、マーク・ジョン・ヤップに敗れ...何しろ、大変な一日でした。


何しろ来月もいろいろ注目カードがあるので、ライブ配信の有無も考え合わせつつ、会場行くか行くまいか、と悩むことになりそうです。
しかし、とりあえず田中恒成の試合は、なんとかライブ配信してもらいたいですね。




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

砂漠の決戦、何も起こらずワンサイド ビボル、ラミレスに判定勝ち

2022-11-06 13:09:06 | 海外ボクシング




そんなことでさいたま決戦が終わりましたが、すぐに東日本新人王決勝があり(ライト級まで見ました)、今日は今日とてDAZNでライブ配信。
MotoGP今季最終戦もあり(これは関係ないか)その他、あれやこれやと話題もありますが、まずは今日の試合、
簡単に感想を。



早朝、今回はサウジアラビアからDAZNのライブ配信。
WBAライトヘビー級タイトルマッチは、ディミトリー・ビボルがヒルベルト・ラミレスに判定勝ち。
平坦な展開の末に、大差を付けてビボルの完勝でした。


パンチ力のないボクサーの闘い方をするハードパンチャー、ビボルがいつも通りの闘いぶりで勝ちました。
小さい動作の防御、相手からすると打ちにくい締めた構えと、立ち位置や角度の設定がさりげなく巧み。
攻撃も振りの小さいパンチをインサイドから地味に当て、相手を食い止め、下がらせ、ダメージを与えていく。

元WBOスーパーミドル級王者ラミレスの方が大柄に見えましたが、ビボルの堅陣と「狙撃」の前に、ほとんど抵抗を示せず。
序盤から右ジャブも左ボディも手応えがないのか、数が出ず、徐々に八方塞がり状態となっていきました。


正直、実力は確実にビボルが一段上ではあろう、しかし大差はないし、体格差もあるしサウスポーだし、というところで、もう少しビボルが打ち込みにかからねばならぬような展開があるかと思っていました。期待、でもありました。
しかし終始、ビボルがセーフティに闘える展開が変わらなかったので、がっかりでした。
とはいえ後半、いつもより激しく連打して出る場面もありはしました。すぐに元通りでしたが。


巧くて強く安定している、ビボルの完勝でしたが、しかしこの人、やっぱりスーパースターになれるかどうかというと、そういう感じでもないですね。
あるプロのチャンピオンから「今一番好きな選手」と(カネロに勝つ前に)聞かされたことがあって、なるほどなあ、この選手には、同業のプロがお手本にするところが多々あるのだろうなあ、と思ったりもしましたが、さりとて、私のような素人にとっては...うーん、というところです(笑)。


対するラミレスはちょっとがっかりでした。
西海岸の大箱で闘えていれば、こんな感じのままで終わるに終われなかったでしょうが、それにしても試合が進むごとに、表情から精彩が失われ、見るからに元気がない。
インターバルでセコンドが一生懸命檄を飛ばしていましたが、心ここにあらず、という風にさえ見えました。あかん、これでは勝てん、と。




アンダーではIBFスーパーフェザー級の王座決定戦があり、シャフカッツ・ラヒモフがゼルファ・バレットに逆転の9回TKO勝ち。新王者に。
次期挑戦者に内定している前王者ジョー・コルディナがリングサイドにいて、試合中からコメントしてました。
これもまたDAZNで見られるのでしょう。「すんなり」行く話、なんでしょうね。
しかしラヒモフが王者ですか。あんな怪しさ全開フルスロットル驀進中、みたいな選手が、チャンピオンとつくものになってしまっていいんですかねえ...。









コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする