ということで先の週末、海外では気になる試合がけっこうありました。
ライブ配信あったのを見たのは当然のこと、短いながらハイライトもあったりとか。
良い時代になったものですね。後日WOWOWなどでやってくれそうで、またじっくり見るとしますが。
その辺の感想と、ちょこっと話題を。
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前回もWOWOWではなくDAZNでライブ配信された、WBAスーパーフェザー級タイトルマッチ。
強豪王者への道まっしぐらかと思われた、大柄なサウスポーの強打、アルベルト・マチャドが、普段はガスの配管工として働いているというメキシカン、アンドリュー・カンシオに逆転KO負けでした。
動画はこちら。フルです。
逆転とはいえ、クリーンに決着したものを、何故直接再戦することがあるか、とは思いますが、まあその方が新王者にとっても実入りが良いという面もあるのでしょうか。
とにかく直接再戦となりましたが、結果は3回、カンシオが左ボディブローでマチャドをKO。今回は逆転でもなし。
しかし、カンシオは2回に出血(マチャドの右フックでしょうか?)して、顔を朱に染めての猛攻でした。
動画はこちら。短いハイライト。
マチャド、序盤からボディで膝ついて立てない、という負け方は、ちょっと体調に問題ありか、とも見えました。
しかしカンシオが、対マチャドに関しては完全に決着つけたわけで、記事にもあるとおり、またフルタイムの仕事に戻るという、労働者の星カンシオが、他の相手にも勝ち続け、スター街道を走るのかどうか、注目です。
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この試合のセミでは、田中恒成との激闘で知られるティト・アコスタが二敗目を喫し、王座から転落。
3回、左フック、右アッパーで倒れ、ダメージありありでスリップも。
その後は強打を繰り出して巻き返すも、最終回攻めたところに左フックを食い、追撃の連打でストップ。
ちょっと早いストップには見えましたが、それまでの展開でもけっこう打たれていたのは確かでした。
挑戦者、そして新王者のエルウィン・ソトという選手は、不勉強なもので全然知らなかったですが、小柄で筋肉質、左フックの強打など、あれ、こんな選手、最近ちょくちょく見てるなあ、誰やったかな...と思い出したのが、久田哲也でした。
で、これまた何も知らんかったのですが、海外報道などでは、ソトの初防衛戦は、1位との指名試合になる、とのことで、その1位というのが、他ならぬ久田哲也なのだそうです。
なんとまあ...と、一人勝手に思ったような次第。
これ、日本に持ってこれるものか、お出かけになるかは不明ですが...予想の有利不利より先に、なんか、似た者対決やなぁ、面白そう、と思ったりもします。
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WBCのスーパーバンタム級、次期指名挑戦者を決めるフリオ・セハとの一戦に、あのギジェルモ・リゴンドーが8回、KO勝ち。
結果だけ知れば、まあそうなろう、としか言いようがないものでしたが、その後見た短いハイライト(正味1分半くらい)は、あれ、これは...と。
思わず、ぎくり、となるような、というか。
名選手が晩年を迎え、手痛い敗北を喫し、それでも再起をしたはいいが、特に防御面における感覚というか、勘というか、そういうものを失う、というパターンそのものに見えました。
後日、WOWOWでフル放送されるのでは、と思っていますが、フルに見れば違う印象もあるのかもしれません。
しかし、他ならぬ、あのリゴンドーが、こんな...という驚愕が、何よりも先に来ています。
本人は「敢えて打ち合った」的な発言をしているのだそうですが、あの御仁のどこ押しゃ、そんな言葉が出てくるのやろう、というのもまた、驚きですね。
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ベルト5本、お披露目。
まあ壮観、と言うべきでしょう。
気になる次戦の日時ですが、米国、日本(大阪)、中東が候補、とあります。
首都圏の会場スケジュール確保が困難なら、日本ではやっぱり大阪になるんでしょうか。
井上のキャリアを思えば、二度目の米国、それこそベガスで開催となるのが一番でしょうが、単なる実入りや、個人的に直に見たいという気持ちで言えば、大阪だったら有り難いなぁ、とも。悩ましいところです。
何にせよ、変に長い間を空けるのだけは勘弁ですね。
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高山勝成、五輪を目指す試合日程が、やっと決まりました。
7月6日からの、全日本と国体の愛知県予選に出場するとのことです。
これからは、一試合でも落とせば、東京五輪のフライ級日本代表が遠のくことでしょう。
彼の立場を考えれば、勝って勝って勝ち続ける、それ以外に道はありません。
そしてフライ級、3ラウンドの試合。プロで負った古傷。プロとは違う体重調整、グローブ、そして試合運び。
高山勝成にとって、全てが大きな困難であることでしょう。
しかし、この挑戦の果てに、どのような結果が待っていても、その挑戦自体に千金の価値があることに変わりはありません。
10代の頃から追い求めてきた、攻防一体で果敢なボクシングをもって、五輪の頂に、麓の第一歩から臨む高山を、影ながら応援したい気持ちです。
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そういうことで、一曲。
フジファブリック「若者のすべて」。