さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

38歳対決は出田裕一が制す 川崎真琴を9回にストップ

2022-11-09 10:48:24 | 関東ボクシング




あれやこれやと話題もあって、年末まで色々楽しみな時期ですが(年明け、多少寂しくなるのが常ですけど)、とりあえず昨夜のFODプレミアム、ライブ配信の感想を簡単に。



メインは38歳対決、苦労人の技巧派王者川崎真琴に、12連勝と11連敗を経験している出田裕一という、心に染みるカード。
川崎がジャブ、ストレートの距離を作ろうとするが、出田が攻め込んでボディブローで川崎を止め、バッティングによる流血もものともせずに食らいつく。
9回、出田が攻め続け、レフェリーストップとなり、新チャンピオン誕生。
見目鮮やかな、という試合ではなかったですが、しかし劇的な一戦だったように思います。
試合後の控えめなインタビューも、好感度高し、でした。



セミはミニマム級の要注目、好カード。
いつもどおりよく動いて、果敢に攻める森且貴に、強打の高田勇仁がワンツー、ボディを決めて優勢。
森がペースを上げて対抗しようとし、攻めていた5回、高田の左アッパーが見事に決まって、森が後頭部をキャンバスに打つ、強烈なダウンでKO。


最軽量級と思えない、戦慄の一撃でした。高田は負けこそ多いものの、前戦の初回KO勝ちに続き、強打開眼の趣あり。
バネ仕掛けのように出るワンツーやアッパーの強打は、ちょっと肩の感じとかも相まって、どこかジョマ・ガンボアを思い出す。
勝負弱いが強打は凄い、まあ似てて良いところと悪いところがありますが、今後楽しみです。
森且貴は担架で退場。その後どういう様子か、情報がありません。心配です。



中谷潤人戦からの再起、山内涼太はタイのパリニャ・カイハンハを初回KO。
カイハンハは闘志を見せ、最初のボディブローでのダウンの後も、果敢に打ち返しましたが、山内のボディ攻撃でまた倒れました。
山内は再起成功。来年以降、日本上位との対戦が勝負でしょう。ユーリ阿久井挑戦などはあるか?



そのユーリ阿久井に敗れて、なおも再起を期す粉川拓也ですが、初回早々青山功の右を受けて、脆くも(と見えました)ダウン。
かなりのダメージを受けていて、足は突っ張り、身体が思うに任せない感じ。
それでも青山の追撃が拙いせいもあって、初回をなんとか乗り切り、その後も左フックのダブルなどで反撃もしましたが、青山の手数、ボディブローなどで攻められ、5回にストップ。
決定打のないストップでしたが、一打の決め手を持たない青山に、かなりの数を打たれ続けていて、これは却って危ないと思っていたところでしたので、安心しました。

内藤二世として売り出されたころから、もう長く見ている選手ですが、さすがに...という感じです。
世界へはもう一歩届きませんでしたが、強い選手でした。それだけに、ちょっと寂しい気持ちにもなりますね。



ということで、やや地味ながら、ベテラン対決や新鋭対決、再起組の明暗など、見どころ沢山の興行でした。
こういうものを普通に、全試合ライブで見られるんですから、有り難いことです。
今日はG+で先週土曜の試合が録画放送されますが、やっぱり録画だと、見る方の気合いも違うんで...。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする