さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

3戦目も強敵/危機乗り越え/2-0の試合/王者クラスも参加なら/アンコ型でも/おにぎり竜

2019-04-19 19:22:44 | 井岡一翔




ということでこの週末は、なんとか日曜府立、グリーンツダのダブルタイトル興行を見に行きたい、
と目論んでおります。しかしクロフォード、カーン戦オンデマンドは見られなくなります。
週末毎の生中継を喜ぶ反面、こういう事態も起こるわけで、悩ましいところ。

これが普通の放送なら、録画したのを結果知らずに、帰宅後に見ればいいのですが、
WOWOWオンデマンドって、配信後の「見逃し」には対応してましたっけか...。
最悪、結果知った上で、月曜放送分を見ることになるかもです。むー。

そんなことで、あれこれ試合を見、決まったものもあり、話題もありです。
あれこれと簡単に取り上げていきます。


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井岡一翔vsアストン・パリクテ、6月19日、千葉は幕張メッセで開催。
今日、正式発表あり、会見ありました

ドニー・ニエテスに惜敗の井岡、引き分けのパリクテが対戦するわけですが、
粗いと言えばまだ粗い、しかし大柄で強打のパリクテは、スーパーフライ級3試合めの
井岡一翔にとり、容易ならざる相手だと思います。

WBOタイトルが空位になり、この流れで決定戦が組まれた経緯については、
どうこう言えば言えますが、それを取り払って見れば、MWアローヨ、ニエテスと来て、
ジム離脱、転級後3試合目として、変わらず続く試練の闘いであり、
そして、以前の予定調和な感じのものとは違う「ホンマ」の勝負やなあ、とも。

井岡一翔がこういう試合を、また闘って見せてくれることは、ボクシングファンとして、
素直に嬉しいことです。要注目の一戦、頑張れ井岡!です。


ところで一部、海外報道で、大阪で開催と出ていたようですが、やっぱり間違いでした。
海外の記者が、他の試合の話と混同?したのかもしれません。
大阪だったら、そりゃ当然、会場に足を運ぶところです。
まあしかし、実際、そんなことになるわけがないですね。

千葉の会場、なんとか盛況になったら良いですが、果たしてどうなるか。
平日で、TBS放送だと、時間も遅めというのが、過去の例です。ちょっと心配です。


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久保隼、中国で世界挑戦決定。大沢宏晋戦以来、ほぼ一年ぶりの試合です。
その大沢に先んじて、WBA第二王者シュー・ツァンに挑戦。
しかし、記事にあるとおり、眼疾を患って、一時は引退危機だった、とのこと。

練習再開が3月に入ってから、ということですから、ちょっと心配ですが、
何とか調整して、長い距離で闘う時間帯を確保する試合運びに期待します。
仮にもつれても、見映えはともかく、大沢戦ではしぶといところを見せたように、何とか凌いで。

これは伊藤雅雪の、フロリダでの防衛戦と、日本時間で言えば同日になるんですね。
本当に最近、あれやこれやと海外での試合が増えたものです。
国内の「市場」の衰退が明らかになってきたから、というのは事実でしょうが、
広がりのある話が増え、そこに日本のボクサーが適応していかねばならない、という状況を、
前向きに捉えて、進歩への糧にしてもらいたい、と期待します。


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先週末、ロマチェンコ圧勝以外にも、あれこれと見た試合について。

DAZNではハイメ・ムンギアがデニス・ホーガンに2-0で勝った試合が配信されました。
身体を寄せて右を叩いてきた井上岳志の次に、動いて外し、左を当ててくるホーガンという、
対照的な相手と当たったムンギア、やっぱり若いところも見せました。
大柄で、頑丈で、パンチ力に自信がある若い選手ゆえの「雑」が露呈したかな、と。

しかし、けっして脅かされていたかというと、そこまで危ない試合でもなし。
確かに打たれてバランス崩したり、見映えの悪い場面もありましたが、芯を食ったわけでもなく。
漠然と見ていて「これは、一人くらいドローつける人もおるかも。でもまあ、勝ちやなぁ」と
いう試合の典型のように見えました。採点はその通りになり、得心いった、という、まあそんな感じでした。


フジテレビでは先週に、二日連続で録画放送あり。
八重樫東は調整試合に楽勝吉野修一郎は、1位アクセル住吉をTKOで退けました
関東在住の友人の厚意により、両方ともありがたく観賞しました。

八重樫の試合は、まあ試合というのか何というのか、という感じでしたが、
吉野、住吉戦は、住吉が果敢に攻めたものの、吉野が正確さで上回り、きっちり仕留めた、という試合。
なかなか見応えありました。

フジの中継番組は、アンダーもけっこう、時間取って放送します。短いハイライトながら、4回戦の試合も。
桑原拓のような有名な若手から、松本亮のような再起組、そして芝力人という若手の、元気な勝ちっぷりも見られました。
こういうのはありがたいものです。そりゃ、以前あったCSフジ生中継番組があれば、それが一番ではありますが。


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昨夜は日本バンタム級王座統一戦。BoxingRaiseにてライブ配信があり、楽しく観賞。
コンパクトで力強い迎撃を見せた齋藤裕太が、手数と多彩さで挑む木村隼人を5回TKO。
両者の持ち味が存分に出た、濃密な試合内容だったと思います。

試合後、齋藤が、先日報道あった、山中慎介の名を冠したトーナメント出場を希望した、とありますが、
記事にもあるとおり「若手選手の登竜門」かと思っていたので、チャンピオンが出たい、というのは、
ちょっと虚を突かれた感じです。
しかし、それはそれで、というか、そうなったら面白そうではありますね。

セミで勝った鈴木悠介はもちろん、タイトルホルダーなら栗原慶太もいるわけです。
清瀬天太や小林佑樹といった関西勢も出て欲しいですし、何なら比嘉大吾の再起路線がこの大会であっても。

また、JBCルールの条項追加で、OPBFランカーが日本タイトルに挑戦可、となるそうですから、
MJヤップやベン・マナンクイルが出たって良い、と思ったりもします。
さすがにペッチさんやモロニーまで手を広げろ、とは言いませんが...(^^)

まあとにかく、日本のバンタム級は、世界の人がドえらいことになっているのと反比例して、
ここまであれこれあって、ちょっと下火の感もありますが、徐々に盛り上がってきそうですね。
山中慎介トーナメントが、その中心を担う、という展開に期待です。


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アンコ型でも薬は使う、というお話。
いい加減げんなりしてきますが...まあ、見た目、まがまがしい体つきではなくとも、
いろんな効能を見込んで、いろんなものを採ってはるんでしょうね、皆様。

で、代役候補の中にも、つい去年あたりに「引っかかった」人の名前が普通にあったり。
もう、この手の話だけは、目を背けたい気持ちになってしまいます。

実際のところなど、知れようはずもないですが、見た目一番「自然」な感じがして、
しかも一度、無冠時代のジョシュアとの対戦で、ジョシュアを最も苦しめた、
アマチュア時代からのライバルであるディリアン「身体健康」ホワイトが、
この中では一番、見てみたい相手ですが、どうなりますやら。

筆頭に名前のあるサウスポーの方は、確かに魅力的ではありますが、
この話の末に選ぶ代打としては、皮肉に過ぎる、と思ってしまいますね。


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前WBOミニマム級チャンピオン、山中竜也さん、北新地にて、おにぎり店をオープン

第二の人生、再出発の話題ですが、素直に応援したいものです。
記事読んでも、写真見ても、人柄やなー、としみじみ思うというか...。
北新地とはまた、激戦区ですが、健闘を祈ります。
普段、縁の無いところですが、いっぺん行ってみようかなぁ...(^^)


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そんなことで、本日の一曲。
くるり「その線は水平線」。







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「世界一強い」とはこういうことだ ロマチェンコ圧勝、元王者クロラをKO

2019-04-13 18:43:18 | 海外ボクシング



もうこうなると、感想もへちまも無い、という感じでした。
ワシル・ロマチェンコ、元WBA王者のタフガイ、アンソニー・クロラを4回KO。
予想以上の圧勝劇でした。

本当なら、ガーナの強振パンチャー、IBF王者リチャード・コミーとの統一戦だったはずが、
コミーの拳負傷のため、相手がクロラに変わり、予想は当然ロマチェンコ有利。
ライト級に上げてから、過去2試合、ホルヘ・リナレスにダウンを喫し、
ホセ・ペドラザにも健闘を許す、という具合で、転級後の適応にやや苦しんでいた?
ロマチェンコでしたが、3試合目ともなれば、当然馴染んでもくるだろう、とも思いました。

しかし、実際は、想像以上に快調なウクライナ人に、クロラのみならず、
見ているこちらも圧倒されました。
クロラの技量が、リナレスやペドラサより落ちるとしても、これほどとは...と。


最初から正対して、圧しながら探り、見ながらも少しずつ斬りつけていく。
クロラは逆に、見ているというより、完全に「見られて」しまっていて、手が出ない。

2回、やっと手が出たと思ったら、ロマチェンコの連打が上下に飛んでくる。
そこへ右アッパーのダブル、左アッパーのダブルが来て、クロラの表情に驚きの色。

そりゃ、ロマチェンコが巧いことくらい、覚悟の上だったでしょうが、
その覚悟を遙かに上回るものを見せられた、という驚愕が、顔に出て(しまって)いました。

3回、連打を浴び、ロープ際で左をこめかみに打たれ、腰が落ち、レフェリーストップかと見えたが
ロープダウン?の裁定で続行。ロマチェンコのみならず、関係者も試合終了と勘違い、という
ドタバタ劇を経た4回、本来不要なはずのラウンドを、王者の右フックが終わらせました。


試合後、マイキー・ガルシアの名前を出すなどして、135ポンド級の王座を
全て手にする、つまり完全統一宣言をさらっと口にしたロマチェンコでしたが、
もう何を言うてくれはっても結構、納得、という試合ぶりでした。参りました、という気持ちです。

とにかく、自然に巧い、無理なく強い。感動的でさえありました。
世界一強いボクサー、世界チャンピオンとは、こういう人のことを言うのだ、と
ボクシングを普段見ないような人にも、ほい、と見せて、納得してもらえる存在。
ワシル・ロマチェンコ、今日は本当に、お見事でした。拍手し、脱帽します。

ボクシングファンとして、心底から、心地よい気持ちになれた、土曜日お昼の生中継観賞でした。



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大阪で再戦?/1位に上昇/徐々に成長/DAZN次回

2019-04-10 19:12:57 | 話題あれこれ




ということで、これからほぼ毎週のように生中継やライブ配信がありますが、
それも含めて話題あれこれ。


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国内の報道はまだありませんが、海外情報が紹介される形で、村田諒太について
元WBOウェルター級王者ジェフ・ホーンとの対戦が交渉されていたが流れた、という話。

で、この次に、ESPNのスティーブ・キム記者のツイートが出て、
7月中旬、つまり上記の話でリスケされた12日?に、大阪でロブ・ブラントと再戦、とのこと。

大阪?と意外に思いましたが、聞けば五輪を来年に控え、首都圏では大会場確保が難しいとのことで、
関西出身の村田の試合を大阪で、というのは「良い手」だな、と。
金曜夜なら、フジテレビの二時間枠もあるみたいですし、これは本当かもしれません。
大阪となると、府立よりジョー・ホールでやれたら一番ですが。

直接再戦、いろいろ不安も心配もありますが、さりとて他の試合を挟んでも、
何かプラスになる選手かというと...村田諒太にとって、あまり変わらないのかもしれません。
いずれにせよ、世界への再挑戦となれば、他に事実上、選択肢もないでしょうね。
そう遠からず、具体的な発表なりがあるのかもしれません。どうなりますかね。


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先の日曜日、7日は堺にて、大沢宏晋の試合がありました。
さすがに前日ホールからのとんぼ返り観戦とはいかず(昔はちょいちょい、やってましたが...)
所用のため断念。BoxingRaiseの動画配信で見ました。

大沢は昨年12月のWBAランカーからの勝利が評価された、ということか、WBA1位に上昇。
さすがに、あの相手のランク、そして試合内容からすると、驚きの方が強い話ではありますが、
WBAタイトル挑戦が現実味を帯びているのは事実なのでしょうね。

それまでの調整試合という意味合いだったのか、インドネシア4位、アーマド・ラヒザブという
いかにも頼りなげな見た目と振る舞いの、痩身の相手を、2回に左フックで倒し、KO。
左フックが顔に入り、ラヒザブがグローブで頬を抑えて後退、そのまま自ら座り込むような格好でした。
記事によると裂傷を負った、とのことです。

ターゲットはおそらく、WBAフェザー級第二王者、中国3人目の世界王者シュー・ツァンでしょう。
たぶん、お出かけ挑戦になるのでしょうね。ツァンの世界獲得試合はDAZNでだったか、
見るには見ましたが、あれで勝ちなのか負けなのか、よくわからんという印象でした。
敵地ともなればなおさら、難しいところも出てきそうですが...まずはすんなり、挑戦が決まればいいですね。
王者サイドには、他からも話があるとかないとか、ですが...。


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先週金曜は、府立の地下で辰吉寿以輝のプロ11戦目
あすリートチャンネル、というところでライブ配信が見られました。
試合の様子はこちらにあります。初回早々攻めて、TKO勝ちでした。

昨年12月、そして今回と、日本人ノーランカー相手とはいえ、
試合ぶりがこなれてきています。
以前は、踏ん張って身体の力で打っていましたが、
今は足を使って身体を運び、避け、打つ動作にリズムが出てきました。
パンチングパワー自体は元々、若手としてはある部類だったので、
連打が出ると、この辺の試合では早々に好機を得て、詰めてしまえますね。

アマチュア経験皆無、実戦経験がプロの11戦しかない若手ボクサーとしては、
徐々にではあるが、形になってきたなぁと見えます。
まだまだ、大きな勝負は先でしょうが、ちょっと楽しみになってきましたね。


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この週末は、土曜日に午前中からWOWOWがロマチェンコ、クロラ戦を生中継しますが、
日曜はDAZNがライブ配信の予定を出しています。
午前10時から、WBOスーパーウェルター級タイトルマッチ、
ハイメ・ムンギアvsデニス・ホーガン戦メインの興行です。
いつもより、ちょっと早めに?予定が出ました。
井上岳志に勝ったムンギア、野中悠樹に勝ったホーガンの対戦ですね。

ただ、日本のDAZNは、ボクシングに関して、確かに配信数は増えつつあるものの、
ちょっと力入ってるのかどうか、よくわからない感じもあります。
本来、DAZN USAが配信している興行で、日本では配信されない、
或いはWOWOWが放送する、という例が散見されます。

カネロ、ジェイコブス戦は例外でしょうが、それ以外は欧州や、今回のメキシコなど、
良いカードを配信していこうというよりは、単に低コストのものだけを、
とりあえず流しておけばいいか、くらいの姿勢にも見えます。

これがカネロ、ゴロフキンらの獲得によって、情勢が変わっていくものかどうか。
WOWOWはDAZNに対抗して?生中継の数を増やしてくれていますが、
この辺、業者さんがどちらに軸足を置いているのか?という疑問も含め、
色々興味深いというか、気になるところですね。


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本日の一曲。

the pillows の名曲、Bump of Chicken によるカバー。
Hybrid Rainbow です。






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「勝つための最善」止まりが限界か、それとも? 井上浩樹、無敗で日本王者に

2019-04-08 18:00:05 | 関東ボクシング



ということで、あれこれあってスロースタートの極地だった今年、
やっと初観戦と相成りました。
遅いですが今頃感想文など。


日本スーパーライト級タイトルマッチは、ベテランながら充実期の細川バレンタインに対し、
若く無敗、しかし直近の試合は不調で、快進撃のイメージに翳り、の井上浩樹が挑む一戦。
是非、井上がそれまでの勢いを取り戻し、良い滑り足で行ってくれんものか、
さすればこの試合は、単なる勝ち負けを超えた、衝撃的なものになるのでは、と期待していました。

しかし、リングに登場した井上浩樹を見ると、陽気かつ、ようわからん入場曲(笑)と衣装に反し、
表情は緊張感というより不安げで、身体つきも今ひとつ、締まってはいるが、張りがない感じ。
対するバレンタインは、小柄ながら、無用な減量は要らぬというコンディションの良さが見える。

直近のマーカス・スミス戦同様、相手どう以前に、自らの不調が足かせになり、
力を出し惜しみ、というと悪いですが、力の出しどころの配分が最優先になるようでは、
井上浩樹の苦戦は免れ得ないのでは、と予見しました。
終わってみれば、半分当たり、半分外れの予見でした。


初回、細川が低い姿勢で入っていくところに、井上の右アッパーが二度決まる。
細川の、左サイドから入る「ルート」が、この二発でほぼ消された感あり。
これは、この後の展開に、少なからず影響したようにも見えました。井上。

2回、細川は正対し、伸ばした左で井上を抑え、グローブの位置を見た上で右を連打。
井上のガードを破り、浅いがヒット取る。細川。
3回、微妙、迷う回。4回、細川が右ヒット、左ボディなど。
5回、井上の右ジャブが増え、ワンツーも。細川上体が少し止まり始める。井上。

途中採点は三者共に3対2で井上。3回をどう見たものか...という感じ。

6回、これも迷う。細川が出てはいたが。
7回から、井上がペースを掴む。左ストレート、右返し。
8回、井上の左、ダイレクト含めヒット3発ほど。
9回、井上右フックから左ストレート。逆もあり。
10回も同様。後半は井上がほぼ支配、判定はクリアに井上でした。


初回に見せた右アッパーの他、細川の出鼻を右ジャブ、左ストレートなどで捉え、
拮抗した前半を経て、後半はほぼ無難にポイントを集めた井上の闘いぶりは、
クリアな勝者のものでした。普通なら、何も文句などないはずです。

しかし、井上家云々というのを抜きにしても、過去に世界戦の前座などで見てきた
井上浩樹の目覚ましい勝ちっぷりの数々からすれば、先のスミス戦に続き、
如何に日本タイトルマッチであったとはいえ、物足りなさも強く感じてしまう、
そんな試合だったのも事実です。

基本的に、攻めは必要最小限、好打はあっても強打はほぼ皆無、
仮にあっても無理に追撃はせず、という「方針」は、勝つための最善に徹したもので、
それ自体をどうこうは言えません。
ボクサーに、勝敗を超えた「劇」を安易に期待すべきではない、
それはボクシングを見る上での基本ではある...のですが。



細川バレンタインも、元々闘いぶりに慎重さというか、自信のなさが出るタイプでしたが、
最近はその傾向ががらりと変わり、自身と確信に満ちた好機での攻めが見えるようになっていました。
その細川が、攻めの機会、回数を減らしてしまったのは、井上のスピード、カウンターが
それだけ脅威を与えていたということでしょう。

総じて、全然悪くなどない試合だったとは思いますが、期待したよりは
アクションが乏しく、探り合いの長い試合だった、とも見えました。
試合後、陣営からはまた、井上の不調について言及があったそうで、
やはり、と思う反面、それが前回と今回限りの話なのか、それともそうでないのか。
後者なら大問題やなぁ、と思わざるをえません。


単に体調不良、拳の負傷というなら、それが改善されれば、となりますが、
そういうことを言っているうちに、不調な試合ぶりが、その選手の普通になってしまう。
そんな事例は、これまでも数多見てきました。

今後の試合ぶり、それも次、その次くらいまでが肝心、かと思います。
次は青木クリスチャーノとの再戦になるのか、或いはその上の、
普通ではない試合になるのかはわかりませんが、
井上浩樹のキャリア、その将来が、遠からず見渡せるのではないか、と。

日本の中量級として、非常に優れた素質を持ち、そして好調とはいえない状態でも、
細川バレンタインに、クリアに勝てる。
井上浩樹は紛れもなく、貴重な存在であり、この人材を遊ばしておけるほど、
日本のボクシング界に、人が余っているわけではありません。
彼の今後を、期待と不安共にあり、という感じで、見守っていきたいと思います。


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忘れてました、本日の一曲。
Eve「僕らまだアンダーグラウンド」。







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怪物対決/地域密着/海外進出増加/本日ライブ配信/今年初観戦!

2019-04-05 05:57:56 | 井上尚弥



5.18グラスゴー決戦へ向けて、井上尚弥vs堤駿斗スパーで対決
堤駿斗といえば、日本初の世界ユース選手権優勝、という実績と共に、
「ミライモンスター」における、松本圭佑の敵役としても有名ですが(笑)

YouTubeで松本戦二試合(インターハイでのフライ、バンタム)、
世界ユース決勝、クレスポ・サントス・エリオ戦などを見ると、
普段プロしか見ない目には、パンチングパワーの面はよくわからないものの、
出すパンチの「確信」の深さとでもいいますか、そういうものが強く感じられる、
若い選手としては珍しい、独特の雰囲気を持っています。

東京五輪でボクシング競技が行われると仮定して、それが終わればプロ転向?
と期待したくもなります。
井上とのスパー、記事は詳細なものですが、どこかで動画見られんものですかね。


対する井上は、走り込み合宿のニュースも。雪降ってますが...。
日本人初の、英国での世界戦勝利というトピックもある試合ですが、
普通ではまず実現しない王者対決ですから、大一番です。
相手は同世代の、上昇期にある王者で、過去最強の相手と見るべきですし、
今から本当に楽しみです。


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その井上尚弥と多くのスパーリングを重ねてきた黒田雅之、
地元川崎のフロンターレを表敬訪問、という記事。
今日のJリーグ公式戦で挨拶もするらしいですね。

地域密着を掲げるJリーグの理念は、言ってみれば至極当然で、
競技の垣根を越えた交流は、普通にあってしかるべきものです。

何かと閉ざされた感の多いボクシング界ですが、
こういう開かれた話は、どんなものでも歓迎ですね。
前回挑戦したレベコ戦でも、客席に水色のマフラータオルが振られていて、
有り難いことやなぁ、と思ったものです。

こういう交流に留まらず、さらに進んで、かつてブラジルのサンパウロFCと
同一組織のボクシング部門で、かのエデル・ジョフレがグローブを握ったように、
Jリーグクラブが他のスポーツ団体も総合的に運営するようになり、
その中にボクシングも含まれ、選手が育成されるようになったらどんなにいいか、と。
まあ、現実を見れば、夢想というにもまだ遠い話ではありますが...。


それはさておき、TV放送がTV神奈川のみ、というのはちょっと厳しいですね。
確かにこれも地域密着といえばそうですが(笑)


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伊藤雅雪二度目の防衛戦のアンダーにて、江藤光喜がWBO挑戦者決定戦に出場
WBO5位、6位対決で、プエルトリコの新鋭ハビエル・シントロンと対戦。

記事によるとアメリカのプロモーターと契約、とあります。
詳しいことはわかりませんが、一部権利譲渡、という内情なのかもしれません。
再度、世界挑戦を目指すための決定であることは確かでしょうね。

しかしほぼ敵地というべきロケーションですから、なかなか厳しい闘いになるでしょうね。
江藤はタイでの世界戦で勝った選手ですから、そういう場面でも勝負できる、とは思いますが。

それにしても、キャリア序盤からこういう挑戦があれば、という引っかかりは残るにせよ、
最近は多くの選手が、国外で大きな勝負に出て、キャリアアップを図るようになりました。
結果に恵まれない例もありますが、本当の意味での「挑戦」を数多く
見せてもらえるようになったことは、ファンとしてまず、感謝したいという気持ちですね。

これもWOWOW生中継、或いは試合順の都合でディレイになるとしても、
結果知らずに見られるという期待はしていいのでしょう。


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以前はG+生中継や、関西ローカルよみうりTVの当日深夜録画放送があった
辰吉寿以輝の試合ですが、今日の試合は、見た限りでは番組表に見当たらず。
まあ、何も辰吉に限った話ではなく、TV放送業界におけるボクシングの立場は、
日本人タイトルホルダーの「次」が、なかなか決まらない状況から推して知るべし、ですが。

しかし有り難いことに、こちらの「あすリート」チャンネルで、ライブ配信があります。
とりあえずはチェックできますね。
堤本京介vsテイル渥美戦は、見られるかどうかわかりませんが。


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新年早々、大コケしてしまったせいで、ここまで会場観戦ゼロという、
スロースタート甚だしい年明けでしたが、おかげさまで回復しまして、
土曜日は今年初観戦と相成ります。ハイ、この試合です。

生中継あるんだから、大人しくTV見とれ、というツッコミは謹んでお受けしますが、
早くから見ようと思っていたカードでもあり、だいぶ具合も良くなったので、
予定通りに突撃しようと思っております。
やっぱり、こういうカードは直に見ておかんと、とも思いますし。

そんなことで、徐々に観戦の回数も増やしていかんと、どうも調子が出ませんので、
徐々にペースアップしていこう、というところです。
その反面、21日の府立は、立ち見になったらきついかも、と思い、どうしようか迷っていますが...。


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ということで、最後に一曲。
THE BRICK'S TONE「空っぽのハンプティーダンプティー」。





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週末はオンデマンドでボクシング三昧 世界は狭くなりにけり

2019-04-01 19:35:53 | 海外ボクシング



ということでこの週末は、オンデマンドで、或いは後追いの動画で、
国内や海外の試合をかなり見ました。
昔はビデオテープを購入しないと見られなかったものが、簡単に見られるようになり、
カリフォルニアにフィラデルフィア、マカオに横浜まで網羅出来てしまう。
世界は狭くなったものだなぁ、と今更ながらしみじみ思います。
そんなことで、簡単に見たものの感想文なぞ。


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DAZN、日曜午前からのライブ配信は、カリフォルニアの試合

アンヘル・アコスタは、2回に身体を逃がしつつ打つ左フックのカウンターで
老練ガニガン・ロペスをぐらつかせるも、ロペスはアコスタの左腕を掴んで逃れる。
その後、ボディ攻撃などで抵抗したロペスでしたが、8回、同じパンチでぐらつき、
今度は追撃を受けて倒され、そのままKOとなりました。

サウスポー相手に、身体を逃がしながら左フックでカウンター取れるアコスタには、
やっぱり天才的なものを感じます。また来日してくれんものですかね。


メインはスター候補ライアン・ガルシアが2回、怒濤の連打攻撃のあと、
小さい右アッパーで倒す、という、勢いだけではない芸の細かいとこも見せて、
結局2回終了でTKO勝ち。

記事には伊藤のライバルとか、ジャーボンタ・デービスと舌戦、と出ていますが、
アンダーに出た「メキシコのロッキー」ことエデュアルド・エルナンデスもまた、
ガルシアのライバル的存在かも、と思います。

米国初試合で、左フック連打で猛攻、右アッパーで倒して、こちらも2回KO勝ち。
ただ、ガルシアがもう、ライト級くらいに見えるのに対し、ちょっと小柄ではありますか。
しかし前に出る割に打たれず、攻めて攻めて倒す、というここまでの試合ぶりの数々は、
非常に魅力的です。今後楽しみです。


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日曜日は夕刻からBoxingRaiseで横浜の試合を観賞。
OPBFミニマム級タイトルマッチ、小浦翼がリト・ダンテに最終回TKO負けでした。

負けは多いがKO負けゼロ、タフネス自慢のベテラン、という情報どおり、
少々打たれても、身体ごと叩きつけるような右フックを打ってくるダンテに対し、
小浦は動いて外さず、足を止めて押し合いながら、インサイドに右カウンターを狙う。

序盤叩いといて、その後動くつもりかな、と思ったが、右カウンターやアッパーが入っても
ダンテ止まらず、倍の手数を返してきて、小浦がそれをもらう、悪いスタート。
カウンター取れる、相手の反撃はブロック出来る、という自信があったとしたら、
その目算は早々から間違いだと見えたが、小浦は闘い方をはっきりとは変えませんでした。

5回、二度のバッティングで左右の瞼を切られ、その間には右を食ってぐらつく。
小浦の右カウンタ-、アッパーは、一打の鋭さはあり、もちろんダンテも楽ではなかったですが、
常に手数でまさり、反撃から連打へと繋げてくるダンテが、中盤までリード。

終盤ダンテの疲れに乗じ、小浦も右ヒットさせるが、追撃が甘く、
打った後の動きも乏しくなって、また反撃され、という具合。
最終回、ダンテが右ヒットから連打で追撃、小浦打ち込まれてTKOとなりました。


事前の映像などの情報、或いは試合自体の立ち上がりからして、
この相手に止まり加減で打ち勝とう、という闘い方は、早々に変更されるべきと見えましたし、
場内音声のみの配信によって、割とクリアに聞こえるセコンドの声は、小浦にそう促すものでした。

しかし実際、小浦がその声に従うことはなかった。4回だけは、動いて捌く流れでしたが。
もちろん、最初からもっと動いていたとて、捌いて勝てた保証はないですし、
若く成長期にある小浦が、減量苦などの理由によって動けなかったのかも、と思ったりもしますが、
とにかく目に見える試合の展開は、これでは厳しいなあ、としか言えないものでした。

新人王の頃に見て、センス抜群だけど、割と打ちたい、手応え欲しい、離れると落ち着かん、
という風でもあるなあ、と僅かに危惧もしたものですが...
その辺の内実は、今後のキャリアによって、見えてくるのかもしれません。


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土曜日、ライブ配信で見られるという記事を見た、木村翔再起戦inマカオでしたが、
結局見られず、動画を発見して、見ました。
えらい場所から撮ってはります。しかも、4K画質です。





試合としては、つつがなく、という感じですね。それ以外、何も言えません。
今後、中国で人気選手として、好待遇を受けて活動出来るのだとしたら、まさしく画期的ですが、
その辺も含め、要注目です。



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こちらも動画発見して見ました、小原佳太のフィラデルフィアでの試合
クドラティロ・アブドカハロフ戦は、3-0判定負けでした。





小原、思った以上に身体で押された印象でした。
その上、手数が多く、攻め口が多彩なアブドカハロフは、
体勢を崩しても強引に打っていったりで、小原の攻めを止め、防御姿勢に追いやり、
その上でまた攻める、という展開を巧みに作り上げ、序盤からペースを握りました。

中盤までリードされた小原、クリアに取った、と見えた回は7、9、11くらいか。
10回は逆に左を端緒に連打され、ロープ、コーナーに追われる。
アブドカハロフのパンチは、切れも精度もさほどではないが、
当てどころかまわず数を出せる強みあり。
判定は大中小の差はあれど、3-0でした。
小原の右ヒットを最大限に見ても、勝ち負けは動かず、と見ました。

以前に見た映像以上に、アブドカハロフの身体に厚みを感じたし、
小原のパワーが、思った以上に出なかった、通じませんでした。

それに、アブドカハロフが後ろの右足を引いて、小さく後退する動きが、
小原の右ストレートを殺し、たまに食っても威力を半減させてもいました。

総じて、力でも技でも、相手の方が少しずつ上だったかなあ、という試合でした。
残念ですが、世界ランカー相手に米国で挑んで勝つというのは、
ましてウェルター級でというのは、険しい闘いですね。
それに挑んで、闘って見せてくれた小原に、まずは拍手したい気持ちです。


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そういうことで、本日の一曲。
Grand Slam の Faraway です。







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状況は整理された/グラスゴーの後に/大学で再起/左冴える/究極対決?/今週末のライブ配信(再度追記)

2019-03-29 08:17:58 | 井岡一翔




井岡一翔、国内復帰、と数日前に一社だけ記事が出ましたが、正式に会見あり。
Reason大貴ジムに移籍し、JBCライセンス取得、TBS放送で6月にも東京で世界戦。
状況は着々と整理されていて、この辺の段取りはなるほど...と思う話ばかり、ですね。

昨年大晦日の判定負けから、再度、決定戦出場の流れですから、
本人が言うように、海外での試合を軸に、ということには、当面はならないかもしれません。
パリクテに勝てたとしても、義務づけられる試合があり、TBSが主導する流れの上で、
大晦日に統一戦だの、或いは田中恒成戦?などが持ち上がるとしたら、なおさらでしょうね。

しかし、とりあえず昨年やった二試合で、どこに出ても充分闘えることは証明したのだし、
従来の路線よりは特別な試合が組まれるのであれば、それは良しとすべき、でしょう。
その先にまた、改めて広がりのある話も見えてくる...かどうかは、何とも言えませんが、
経済面最優先、というに留まらず、然るべき試合を全部、蹴手繰りにして突き進む、
傍目には「もう知らんわ」としか言えなかった、かつての姿が再現されはしないでしょうし。


さて、6月開催のパリクテ戦は東京ということですが、集客力はどのくらいあるものなんでしょうかね。
ちょっと読めませんが、大田区あたりでやるのでしょうか。
時期的に、京口紘人とのダブルとかいう可能性もありそうですね。
こちらも良いカードが組まれるならば、ちょっと考えねば(何をや)と思っていたりします(^^)


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日本時間の5月19日といえば、早朝、グラスゴー決戦があるわけですが、
その後に、神戸ポートピアホテルで小西伶弥が世界再挑戦
井岡一翔に挑んだ大柄な強打者、IBF王者フェリックス・アルバラードと対戦します。

井岡が技術面で質の高さを発揮した、その最たる試合の相手として記憶に残る選手ですが、
敵地フィリピンで、ランディ・ペタルコリンを沈めての戴冠を経て、初防衛戦で再来日。
ペタルコリン戦を見ると、相変わらず器用ではないが、粘り強さと強打は健在でした。

ファイタースタイルの小西が、攻めながら機動力でまさり、手数でポイントを奪い、
ボディ攻撃で体力を削る、という展開を作れるかどうか、ですね。
あと、技量力量とは別に、小西の傷は心配ですが...。

この興行はセミに堀川謙一も出て、TI山形ジムの多田雅と日本タイトル防衛戦です。
先の日本王座再獲得試合は、専門誌でも高く評価されていましたし、
大ベテランとなってなお、意気軒昂な模様。多田も好選手ですし、楽しみです。

しかし、ポートピアホテル内の狭い会場となると、観戦は色々と...
TVはどこでやるんでしょうかね。CSフジ?
民放BSなら、さらに有り難いですが...。


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昨年大晦日、ムサラネ戦からの再起となる坂本真宏は、阪下優友と対戦
タイトル云々以前に、けっこう厳しい相手かな、と思います。

阪下は新人王の頃も見たし、王者クラスに挑んだ試合や、近いとこでは粉川戦なども。
引き分けですが好ファイトでした。思い返せば、けっこう数を見ている選手です。
直近の試合では元OPBF王者中山をTKOしたそうですし、
王者クラスへの再挑戦に向け、再浮上してきた、というところです。

出身大学構内の体育館に迎え撃つには、なかなかの強敵だと言えます。
少なくとも、勝って当然、予定調和の試合では、まったくありません。
こういう試合は、見るべき価値のある、本当の勝負だと思います。
両選手の健闘を期待します。


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一昨日はBoxingRaiseにて、三代大訓vs渡邊卓也のライブ配信を見ていました。

三代が、無駄に動かず、最短距離で当てる左ジャブのヒット数で、ペースを握りました。
渡邊は果敢に反撃するものの、ジャブで間を埋められ、追撃の右アッパーを打たれる。
さらに、右フックの「巻き」、時にインサイドへストレート、という具合に、
よく見て適切なパンチを選択し、当てていく三代が、クリアな勝利を収めました。

三代は強打こそありませんが、それでも時に力を入れ、時に飛び込みざまに打つ
アッパーやフックの右を打ち分け、4回、6回、9回、11回などは
渡邊が少し足取りを乱したり、後退したりも。狙いの見える、巧みな攻め口を見せました。

一見地味というか、スピードやパワーなどに、見目鮮やかなものはないのですが、
よく左が出て、それが正確で、小さい防御動作やフェイントの巧さも相まって、
相手のリズムを断ち、ペースを掴む巧さがあり、この辺は見ていて感心。
伊藤雅雪が世界に行ったあとの、国内の130ポンド上位の一員として、十分な実力を持っています。

もう少しパワーアップして、一打の威力を増し、好機の追撃に鋭さが加われば、
ベースとしては、さらに上を期待していい素養がある、と思います。
本人の言のとおり、国内で闘うべき相手との試合で、さらに成長を見せてほしいですね。


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最後に、狼藉者の話題

井上尚弥との対戦が、究極対決、と目されるというのはどんなものかなと、疑問です。
ちょっと過大に見過ぎじゃないでしょうかね。
先の試合も、確かに完勝でしたが、体格、パワーで押し切れる相手だと、
えらく強く見える選手だというのは、以前からそうだったわけですから。

今後、ウーバーリと井上拓真戦の勝者との対戦になるのか、
それとも先にウーバーリに挑むのかは不明ですが、その試合が試金石になるでしょう。
体格で劣らない、純正バンタムの世界上位相手に、普通の計量を経て闘って、
動きで外されて狙われる、という展開に直面したネリーが、どう闘えるものか。
それを見ないと、何とも言えないように思います。
まあ、別にそれを見てみたいとは、全然思っていないわけ、ですが...。


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記事追加。
次の日曜、31日には、BoxingRaiseで小浦翼の試合がライブ配信されます。
第一試合開始は午後4時半の予定です。

そしてDAZNも同日、ライブ配信あり。こちらは午前10時頃からか。
デラホーヤの再来という触れ込みのライアン・ガルシアvsホセ・ロペス。
田中恒成との死闘で知られる、小型ゴメスことアンヘル・アコスタが、
これまた日本でお馴染みガニガン・ロペスを迎え、WBO王座の防衛戦。
けっこう面白そうなカードですね。

日曜は用事もあって、ライブでは見られそうにありませんが、見逃し配信でチェックします。
もう少し早めに予定出してもらえたら良いんですが...。

※さらに追記。今夜、木村翔の試合がライブ配信ありと、こちらの記事に。
見やすいものであってくれたら幸いです。これも何とか見たいものです。


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そんなことで、一曲。
amazarashi「それを言葉という」。






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広く見られぬ「良貨」/思う以上に好機かも?/3分裂/強打に挑む/難敵死す

2019-03-23 07:34:47 | 話題あれこれ



この月末は、世界的大試合というのではないですが、国内のみならず、中国やフィリピンなどで、
日本の選手が色々と、興味深い試合に出るようです
国内における、三代大訓(27日)、小浦翼(31日)の試合はBoxingRaiseにてライブ配信が見られますが、
それ以外はネットで動画を探してみよう、と。
そういうことで、とりあえず、試合以外の話題をあれこれ。


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田中恒成vs田口良一のTV視聴率は、良い数字が出なかったようです。
まあ、地上波TVにおけるスポーツ中継の数字というのは、
昔と違って、あまり良くないものではあります。野球やサッカーなどに顕著なようですが。

ただ、それにしたって、田中恒成ほどの「良貨」が、これほど世間に興味を持たれぬ状況は、
試合内容や選手の実力からすれば、問題だと言わざるを得ません。
ここまでの不遇、ボクシングに対する社会的評価の低下、それ故の興味の減少、
それらのしわ寄せを、この類い希なる逸材がまともに食らった、ということです。

もちろん、この十数年間のボクシング界を見てきて、こういう状況は他でもあったし、
田中恒成もまた、その状況の外に立てるわけではなかろう、とわかってはいました。
しかし、改めて、げんなりする話ではありますね。
単に売り方がどう、という話ではない。「在り方」の問題です。根が深いですね、これは。


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船井龍一のIBF指名挑戦がついに決定、正式発表となりました。
5月4日、と聞いて、え、カネロ、ジェイコブス戦と同日やん、と思ったら、別興行でした。
そうか、会社違うもんな、と。DAZNでは取り扱われないですね。村田諒太ともなれば別なんですが。

まあ、それはおいといて、以前は安定感抜群、堅牢かつ爆発的でもあった王者、
ジェルウィン・アンカハスですが、ここ最近の試合ぶりは、そこまで盤石でもない?
と見えるものもあったようです。

想像でしかないですが、王者としてランカー相手に試合を重ねた疲弊もあって不思議でなし、
加えて減量なども苦しくなりつつあるのかな、と思ったり。

予想しろと言われたら、過去の対戦相手の質、実績の比較で、
王者有利で当たり前でしょうが、船井にとり、良い頃合いの挑戦実現かもしれません。
当日、なんとか見られんものでしょうかね。楽しみです。


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今月号のボクシングマガジン、ヘビー級記事の通り「3分裂」ですね。

まあ、何も今に始まったことじゃないですし、選手や陣営や興行会社が、
それぞれに最大の得べかりし利益を追うのも、当然といえば当然ですが...。
しかし、傍目には「何やっとるんや、こいつら」と思うのも事実です。

誰が一番強いか、それを決めずに、それぞれに王者でござい、と担がれて、
それぞれの枠内であれとやってこれとやって...ほんまに、大丈夫でっか、という。

長いことボクシングファンやってきて、試合を見ること自体は今でも楽しいけど、
それ以外の諸事情については、いい加減、飽きてきました。
世にはボクシングに継続して興味を持てず、見るのを止めてしまう人も多いでしょうが、
その所以はいくらでもあり、大いに理解も出来ます。出来てしまいます。

またしばらくの間、余計な寄り道、遠回りを、重要な階級で平行して見せられるんでしょう。
「事情」は確かにありましょうが、そろそろ「知らんがな」と言い捨てたい心境ですね。


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日本ユース、ウェルター級王者、強打で評判のクドゥラ金子に、
井岡弘樹ジムの安達陸虎が挑むタイトルマッチが決まったとのこと。

クドゥラ金子は、元日本王者の、こちらも強打有川稔男を倒した一戦で、高い評判を呼びました
この試合映像、見たいんですが...YouTubeには、関門ジャパンジム、チェンジ濱島との一戦目、
クドゥラにとりデビュー6戦目の試合しか、映像がありません。





若手同士の、クリーンでプレーン、良くも悪くも正直な者同士の攻防。
相手の濱島の奮闘も目を引く、なかなかの熱戦ですが、
5回にクドゥラがカウンター気味のワンツーを決めてダウンを奪う。
6回も連打で攻勢。濱島が堪えて、6回判定でクドゥラの勝利でした。

もっと強打を過信して、振り回す選手なのかと思っていたら、全然違いました。
相手の身体の軸、中心を力みなく打て、その上で強打を秘める、なかなか魅力ある若手で、
次にこの濱島と8回戦で再戦し、ユース王座を獲得。
その後、有川をKOして、日本3位に浮上しています。


安達陸虎は、新人王決勝で敗れた以外は無敗。日本上位の強敵と闘うのは初めてですね。
いずれは上のクラスが良いのでは、と思う、スマートな体型です。
距離はやや安達の方が長いか。踏み込まれたらクドゥラが有利でしょうから、
しっかり突き放せるかどうかで、勝敗が決まるでしょう。

直近の試合は昨年12月28日。ファーペッチ・シンナマサック戦。
まあ、これはあまり参考にならないですね(笑)





新人王戦や、それ以降の試合で二度ばかり直に見ていますが、
相手が強いときは、もっとしっかり踏み込んで打ってましたし、コンビも鋭いものがありました。
クドゥラ攻略には、さらなる成長が必要でしょうし、試練の一戦でしょうが、楽しみでもありますね。


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ハイメ・リオス死す
最近、この手の訃報を続けて取り上げていますが、またひとり、印象的な元王者が亡くなりました。

具志堅用高の全キャリアの中でも、この人との二戦目が、一番の熱戦というか死闘というか、
今思い出しても、凄まじいものだった、という印象があります。
確か、現役時代から相当視力が悪く、またそれが半ば公然と語られていたとかいないとか?
何かで読んだ記憶があります。記憶違いかも知れませんが...。

小柄な身体をリズミカルに動かし、微妙なバランス調整で翻しつつ、手数を出して攻め、
好機には強振もする、中南米の軽量級屈指の「難敵」であった名ボクサーでした。
ご冥福を。


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ということで、本日の一曲。
安藤秀樹、Foolish Game です。






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巧さと工夫だけでは埋まらない差 スペンス、マイキーの健闘を丁寧に退ける

2019-03-17 15:28:12 | 海外ボクシング



そういうことで今日は午前10時頃から、WOWOWオンデマンドを観賞しました。
当初は正午くらいからという話でしたが、前座もやることになった模様。
この辺はどういうことかいな、と思いましたが、ルイス・ネリーの試合を取り扱うべきかで
意見が割れていたのかな?と...いや、そんなことではないか...。
それはともかくメインイベントから簡単に感想を。


ウェルター級最強をクロフォードと争うエロール・スペンスと、
ライト級最強をロマチェンコと争うマイキー・ガルシアの対戦は、
当然、体格、パワーの差をマイキーがいかに埋めるかが焦点でした。

小さい方のマイキーが、いかに左ジャブを当てられる位置に立つか。
スペンスの左右強打の合間に、身体を滑り込ませて左を当て、
身体を左右に翻し、ダック、スリップを繰り返して芯を外し、
当然ガード、ブロックも頑張って、かなう限り打たせず、ダメージを抑えられるか。

これまでの試合の倍の労力を費やしてでも、そういう展開を作れるものかどうか。
それにはマイキー万全の仕上がりと同時に、当然有利を予想されるであろう
スペンスの側に、多少なりとも隙、慢心、そこから生まれる戸惑いのようなものが
なければ難しい、とも思っていました。


立ち上がりは、若干その想定に近い展開にも見えました。
マイキーは思った以上に上体が大きく見え、スペンスとの体格差が意外に小さいような。
正対した両者、スペンスが意外に圧倒する風でなく、マイキーはガードで防ぎ、当てていく。
序盤のうちは、マイキーが連打で出る場面もあったりで、ポイントは知らず、
流れ自体はマイキーにとり悪くはない。これは、と思ったりもしました。

しかし3回半ば過ぎから、スペンスが少し引いて、しっかり見た上で左右上下に
強打を当てていく流れに。マイキーは徐々にダメージを溜めていく。
5回、僅かに反撃もあったが、スペンスの拳がマイキーのガードを、
少しずつ突破してはヒットする比率が増えていき、その流れは最後まで変わりませんでした。


マイキーはもっと身体を小さく締めて構え、低い姿勢で防御して攻め上げる、
というような形になるかと思っていたら、案外大きな身体を作り、正対していく感じでした。
ウェルター、ミドルに上げて以降のロベルト・デュランの姿をイメージしていたのですが、
単に才能、能力がどうという以前に、マイキーはああいう、天性の勘を前面に押し出すような
スタイルの選手ではない、ということなのでしょうね。

エロール・スペンスは、インターバルの様子などを見ると、けして楽でもなかったのでしょうが、
隙を見せたら色々厄介だったであろうマイキーを、丁寧に当てていく攻撃で痛めつけ、無難に勝ちました。
普段の相手に見せている爆発力を振りかざしたいところ、セコンドの指示もあってか、
やや自重した部分もあったようですが、結果としてそれが吉と出た、と見えました。



しかしこのカード、まずは勝って当然、負けたら問題、というものだったのも事実です。
試合後、パッキャオを呼び寄せて対戦をアピールしていましたが、ここのところ、
それぞれに他の相手と闘っているウェルターの王者達には、さっさと互いに対戦しなはれや、と言いたいです。

スペンスはクロフォード、マイキーもロマチェンコと闘って然るべきところですが、
やれ会社が違う、TVが違う、条件がどうのこうの...。
まあ、マイキーは困難な挑戦という意味合いが言えるにせよ、スペンスについては、
二階級下の相手とですから。余計な寄り道やな、ときつく言えば言えるでしょう。

ついでに言うと、来月のクロフォード、カーン戦も同様ですね。規模の大きな「寄り道試合」です。
もちろん、それはそれで見所もある試合ですが、なかなか「肝心」な試合は
見せてもらえんものやね、という気持ちです。


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アンダーは、話の早い試合が続きました。けっこうなことです。

セミのデビッド・ベナビデスは、早々に強打炸裂。
相手もランカーだったけど、強いとこ見せました。


セミセミのルイス・ネリーは、MJアローヨを4回でストップ。
アローヨの方がはっきり小柄で、一階級分の体格差は、確実にあったかなと。
ネリーはかさにかかって、得意の連打攻撃で仕留めました。

しかし、純正バンタム相手、しかも序盤、動いて外す作戦も取れそうな
ウーバーリや井上拓真相手に、この強さが存分に出せるものかどうか。
その証明は、いよいよ次以降に問われるところでしょう。モラル面の問題は置いといて言えば、ですが。


合間に、リンデルフォ・デルガド、という元オリンピアンが出てKO勝ち、9勝9KOとのこと。
メキシカンでスーパーフェザー級ということですが、がっちりしてて、最初ミドル級くらいに見えました。
荒削りでしたが、パワーは相当ありそうでした。


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追い求めるものはまだ、この先に? 田中恒成、宿敵田口良一に判定勝ち

2019-03-16 18:31:27 | 中部ボクシング



ということで今日は、岐阜の会場には行かず、TV観戦となりました。
いろいろあって自重しましたが、前回までのように、関西でTV中継がなかったら、
無理してでも行かねば後悔していた、と思う、「またしても」な試合でした。
簡単に感想文です。


想像ですが、立ち上がり、田口良一はもっと攻めて、先制をしたかったのだと思います。
右ロングが一発、ヒットしましたが、あのようなパンチで先手を取り、
突き放しつつ押し込む、という、よく考えたら理にかなっているのかどうかわからない、
いつも通りの攻め口で、田中恒成を捉えたかったのだろうと。


しかし、田中恒成は、もっと動いて外せるはずなのに、やや止まり加減の対応。
速い左を突き刺し、上下の連打で打ち合い、正確さでははっきりとまさりました。

この辺の出方は、やはりというか予想通りというか。
前回の木村翔戦と同じく、理よりも情を優先した闘い方の選択、と見えました。
田中恒成はまたしても、単なる勝利以上の何事かを求めて闘うのだな、と。


対する田口は右アッパーを多く出し、連打で攻めていく。
3回早々、そのパンチに目が行っていた?田中の左ガードを、外から巻くように打った
田口の右フックが、田中の耳のあたり?に入り、田中が腰を落とす。
ダウンはしませんでしたが、これをきっかけに田口がさらに攻め込むかと見えました。

しかしここからの回復が、見たとおり早々になされたのか、見た以上に時間がかかったのを
田中が上手くごまかしたのかは不明ですが、田中が立て直し、逆襲。
速く多彩な左を繰り出し、速い連打に左ボディを組み込む。

田口はボディを攻められ、見るからに失速。表情も苦しそうに見え、自分からのクリンチも。
過去の多くの試合で、自分がやっていたことを、逆にやられた格好。
井上尚弥でも、田口相手にここまで攻め、痛めつけることが出来たかどうか、という感じでした。


5回あたりまで、打ち合いの展開ではあるが、正確さと威力で田中が圧倒。
しかし田口が倒れそうな感じもしない。却って心配なパターン。
このあたりで、これは青コーナー陣営に、厳しい決断が求められる試合になるか、とさえ思ったが、
終わってみれば、そういう局面に至る前に、ことごとく田口が粘って打ち返す、という繰り返しでした。

中盤も田中の右ストレートで田口の顔が跳ね上がり、左フック、右ストレートのボディブローが入り、
上下に速いコンビを打ち分け、という具合で、田中が優勢に進める。
田口は耐えて粘り打ち返すが、打ったあとに身体の軸を左右にずらしては、また打ってくる田中を
芯で捉えることは出来ず、ブレイクの後に下がり、足下が少し乱れ、足が揃いかけ、と
今までの試合ではあまり見た覚えのない、苦しい様子も。

しかし「その先」への展開、田中が倒しきる展開だけは、断じて許さない。
今までの試合のように、打たれても耐えて反撃するというのでなく、
明らかにボディを効かされた上で打ち負けているのに、それでもなお粘り抜く。
ほんまかいな、という感じ。その姿は、こちらの想像を超えた部分がありました。

9回は田口も右を二発ヒット。11回は田中が右クロス、左ボディを再三決める。
最終回は田中がさらに攻め込むが、田口が応じて打ち合い。粘り抜いて試合が終わりました。


採点は117-111×2、119-109の3-0。
私も似たようなものでした。3回、田口の右ヒットはあったが、振れるかどうか。
それ以外に田口に振れる回は、あったとしてもふたつまで、という印象でした。



双方、持てる力を出し切っての闘いだったと思います。
その点は、試合前からの想像、期待どおりの試合でしたし、
田中恒成と田口良一、それぞれの闘い方、試合展開、振る舞い、局面毎の選択肢もまた、
見ていて意外な感じはほとんどありませんでした。

そして、両者の実力差が、はっきり内容と結果で示されたのも事実だと思います。
心情的にはともかく、田中恒成の完勝としか言えない試合でした。
にもかかわらず、試合後、インタビュー前に打ち切られたTV中継の最後に映った、
田中恒成の表情は、喜びに満ちたものとは、とても言えない、険しいものに見えました。


試合後、彼が何を語ったかは、これを書いている時点では不明ですが、
出てくる言葉は、田口良一に敬意を表し、礼を尽くしたものであろう一方、
あの闘いぶり、敢えて効率性を半ば捨て、打ち勝って、その先の打倒を求めたであろう姿からして、
この試合、この勝利は、彼の心を完全に満足させるものではなかったのでしょう。

ジェイク・ラモッタや六車卓也もかくや、というべき闘志、タフネス、粘り強さを示した
田口良一を倒せなかったとて、明確な差をつけて打ち勝ったのだから、これは堂々たる勝利です。
誰にも異論なきことだと思います。

しかし、試合を見終えて思うのは、田中恒成の心が今、どのようなものなのだろうか、ということです。
運命、宿命、という言葉で語られ、飾られた一戦を終えて、彼は、自らの心が求めるものを、
今後の、どのような闘いにおいて掴み取るのだろうか。それがかなう日は来るのだろうか。
その闘いはまたしても、このような熱いものになるのか、なりうるのだろうか、と。



とにかく、またしても、見ている者の心を揺さぶり、熱くさせる試合でした。
それを闘ったふたりの戦士に、感謝と拍手を送りたいと思います。

うーん、やっぱり会場で見たかったなぁ...。



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