さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

意外に打ち合い多し 新人王西軍代表決定戦2018

2018-11-30 05:08:04 | 新人王戦



ということで、いよいよ師走も目前、とりあえず12月はいくつか、
観戦の目処も立ちましたが、11月は観戦ゼロとなってしまいました。

年末、世界戦ラッシュと並ぶ、或いはそれ以上のイベントかもしれない、
全日本新人王決定戦に向けて、西軍代表決定戦が先日、G+で放送ありました。
結果一覧の記事はこちら。一応、全階級について、簡単に感想を。


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ミニマム級は、竹田宙(S&K)が龍虎慎太郎(真正)に判定勝ち。
サウスポー対決、竹田がコンパクトに、インサイドから当て、
龍虎は外からロングのパンチ中心。
龍虎は左ボディストレートも時折決めていたが、竹田はこらえて、
正確にヒットを取っていた。採点はこの辺をしっかり見た、公正なものと見ました。


ライトフライ級、170センチの長身、見村徹弥(千里馬神戸)がアウトボクシング。
静岡在住のブラジル人、太田アレックス(西遠)の前進を巧みに捌く。
ジャブが良く出て、後続の連打も時折披露。若干腰高なのが気になるが、足は使えるか。
動くとき、止まるときの配分、その判断をしっかり出来れば、今後に期待。


フライ級、湊義生(JM加古川)は小柄なサウスポー濱上京武(島袋)と、接近して打ち合う。
上下のコンビが鋭く、ボディを効かせて濱上を止め、連打で3回TKO勝ち。
見た目は離れてもやれそうな感じだったが、こういうスタイルなのか、
濱上を止めるために敢えて打ち合ったのか?いずれにせよ、しっかり打ち勝っていました。


スーパーフライ級は、サウスポーのボクサーファイター大橋哲朗(真正)が、
長身の岡崎駿一(中日)を、正確なパンチと、無駄のない防御技術で制する。
常に最短距離を通って当たる左と、サイドにも出られる防御で、
岡橋の長いリーチを攻略していました。大橋は技能賞獲得、納得の一戦。


バンタム級は実力伯仲の好ファイト。
長身サウスポーの藤川祐誠(S&K)が長い左ストレート、右フックを決めれば、
津川龍也(堺東ミツキ)もダイレクトの右を決める。
2回は両者にヒットがあり、4回も激しい打ち合い。
ポイントはやや藤川か、ドローもあるかというところで、2-0で藤川。
ミニマム級同様、安易な地元贔屓を排した判定、という印象。


スーパーバンタム級、大柄なボクサーファイター英洸貴(カシミ)が、
原優奈(渥美)の巧みな防御に苦しむも、攻勢点とヒットで上回る。
原は距離の測定が良く、身体を翻して外す動きは冴えたが、
英の体格とパワーに押されてか、反撃の手が乏しかった。


フェザー級は早々の打ち合い、そして決着。
サウスポー竹本雄利(クラトキ)に対し、「のび太」のコスプレ?で登場した
テルのび太(緑)が早々にインファイトを仕掛けるが、サイドから食いつけているときもあれば、
竹本の正面に位置しているときもあり、さてどうなるかというところで、
竹本の左を決められ、ダウン。まともでした。
立ったが効いているのび太に対し、竹本右フックダブル。二発目が死角からヒット。
のび太、たまらずダウン、ストップ。
竹本はMVP受賞。冷静な対応が光りました。


スーパーフェザー級は終始激しい打ち合い。
寝屋川石田ジム第一号選手という福井貫太が2回、ボディ攻撃で取るが、
2012年以来のエントリーで勝ち上がってきた太田卓也(とよはし)が
猛然と反撃、4回は連打で攻勢。
最終の5回、福井が右を決めて太田が下がる。しかし太田、ここからまた反撃。
上下の連打で猛然と巻き返す。判定は2-0で太田、敢闘賞を受賞。
この日のベストファイトはこの一戦で決まり。


ライト級、大柄なファイター二熊亮成(平中BS)が出て、左右フックで先制。
2回、石脇麻生(寝屋川石田)はしっかりガードして、徐々にヒットを返す。
巧みに試合を「冷ました」あと、3回からボディを交えて対抗。
4回は右クロス、右アッパーで脅かし、ボディも決め、最後に連打で攻勢。
時に頭から来る、やりにくい相手に苦しみつつ、終わってみれば確かに差を付けました。


スーパーライト級は、年齢差11の対戦。
33歳のサウスポー、三津山ジムの富田雅季雄(「あきお」と読みます)が、
22歳、高校時代はラグビー部で、全国大会出場経験ありの岡田翔真(姫路木下)に
果敢な左右連打で攻め込むも、2回は岡田が反撃。右ボディ、左フック上下で猛ラッシュ。
3回以降も打ち合うが、若い岡田が右を上にも当て、粘る富田を振り切った。


ウェルター級はオーバー30同士の対戦。
35歳の松井敦史(薬師寺)は、3勝3KO無敗、全部初回KO。
対する入江弘樹の戦績は、1勝(1KO)4敗と、ちょっと見劣り。
初回、ロープを背負いつつ、柔軟な動きで外していた入江だが、
松井は無理に振り回すようなことはせず、じっくり見て狙う感じ。
松井が攻め、入江をコーナーに追い詰めて、右フックを外から、左ボディ、
そして今度は右ショートををインサイドに打つ。さらに追撃、入江防戦一方、打ち込まれてストップ。
松井は4連続初回KO。意外と言っては失礼ながら、攻めは理詰めで、感心しました。


ミドル級は試合中止。京原和輝(久留米櫛間)が、
棄権したハンマー・ゴリラ(JM加古川)に不戦勝でした。


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全体のレベルとしては、例年くらいか、やや上か、という印象。
あと、今年の東日本と違い、全体的にインファイトする選手が多かったかな、という感じも。
それも、クリンチは少なめで、比較的クリーンな打ち合いでした。時々アタマが当たる試合もありましたが。

もちろん、何でもかんでも打ち合えとか、足で外すなとか、クリンチ一切禁止!みたいな
極端なことは言いませんが、やっぱり「いざ鎌倉」となったときに、クリンチ以外頭にない、
みたいな選手は、見ていて魅力に欠けるのも確かです。
これはもう、見る側の勝手、その極地とも言えるものですが...。

全体でKOは2試合のみ、判定が多く、場内の客入りも、試合ごとにかなりばらついてましたが、
内容としては、見応えあるものが多かっただけに、残念でした。


さて、全日本のカードは、こちらに一覧がありますが...
勝算、予想については、どのみち当たるわけもないのですが、
このくらいの相手なら、なんとかなるやろう、と思うクラスもいくつかあります。
関西ナショナリズム全開で、五分五分くらいの星は期待したいところです...と、若干弱気(笑)。



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初の表紙、次は/不屈の闘士、引退/ひとまずの勝利/中止/DAZN次回は

2018-11-29 14:50:02 | 井上尚弥




そろそろ次戦の日程も出てきていい頃、井上尚弥ですが、
リングマガジン表紙を単独で飾る快挙

以前、何人かと一緒に、映りの悪い写真が載ったことはありましたが、
単独では初めて。まあ、このデザインを見てどう思うかは人それぞれでしょうが...(笑)

しかし、いよいよ世界的評価が高まっている、ということですね。
表紙には載った、次はいよいよ、ファイター・オブ・ジ・イヤーを獲ってもらいたいものです。
バンタム級の選手としては、カルロス・サラテ、ポーリー・アヤラが過去に獲っていますが、
日本人としては当然、史上初の快挙です。

少し前までは、夢のまた夢、という話を期待出来るところにいる、井上尚弥はやはり偉大です。
今年は無理でも、来年の展開次第では...充分あり得るのではないかと。
とりあえず早く、次の試合を見たいものですね。場所がどこかも、変わらず気になりますが...。


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かつて、その井上に果敢に挑んだ河野公平が引退を表明しました。

初めて、きちんと見たのはプロスパー松浦戦だったと思います。
元日本王者、最高ではWBA2位まで行ったトップボクサーに勝った、出世試合でした。

その後の名城信男戦では、正直、良い印象を持ちませんでしたし、
何コレ、という判定の試合もあったり。しかしトマス・ロハス戦からの3連敗を経て、
その苦難を糧としたか、徐々に試合ぶりも整いだした感がありました。

とはいえ、あのテーパリット戦はやはり、驚愕の結果でした。
その後の陥落、奪還も含め、どんな相手でも、自分の闘いを貫いた姿には、脱帽せざるを得ませんでした。

最後は海外で敗れ、その映像も断片的なものしか見られませんでしたが、
ある意味、見なくとも、彼がどのように闘ったかは、充分想像が出来ます。
長年に渡る、ボクシングへの献身と、その果敢な闘いに拍手したいと思います。お疲れ様でした。


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先週のオンデマンド観戦は、BoxingRaise録画配信にて、刈谷の試合
WBOアジアパシフィック、フェザー級タイトルマッチ。
真正ジムと契約したという王者、リチャード・プミクピックに、
中部期待のサウスポー、森武蔵が挑んだ一戦は、5回負傷判定で森が勝利しました。

初回、プミクピックが左フックをヒット。森の左アッパー交錯するも、こちらは当たらず。
しかし森が徐々に手数を出す。迎え撃ちの左ボディーアッパー、右フック。
2回、プミクピックが前のめりになりつつ、左右ロング。森は左ボディをアッパー、ストレートと当てる。

3回、プミクピック右当てるが、森が左ボディアッパー、ワンツーを決めていく。
4回、クリンチ多く、やや膠着。森のボディ攻撃が効いているか、プミクピックやや失速。

5回、バッティングでプミクピックにドクターチェック。再開後森が攻めるが、二度目でストップ。
スコアは2-1、森。さうぽん採点は、MPM?M、で森でした。4回は迷いました。


採点は、地元判定というようなことはなく、森の勝利で問題なしと見ました。
しかし内容はというと、若干気がかりもあり。

まず、右リードが少ない印象。足で外さず、簡単に身体を寄せられ、接近される。
突き放さずとも、引き寄せて打てる自信があると見え、また実際、左ボディアッパーは再三再四ヒット。
これでプミクミックを失速させたのは確かですが、今回は相手が切ったとはいえ、前にのめる相手に対し、
無用なバッティングのリスクは避けるべきでしょうし、パンチのある相手だと、さらに不安でもあります。

もっと動いて、リングを広く使える選手でもあると思いますが、18歳と若いのに、
あまり足を使わず、突き放せず、迎え撃ちばかり。
まるで歴戦の疲弊を抱えたベテランのような印象さえ受けました。

フェザー級に落としたことで、体調面はどうか、とも思っていましたが、
目に見えて悪い、という風ではありませんでした。
しかし、体格差を生かして粗を隠す、というレベルの素材でもないですし、
時代の流れに逆行している、というのを抜きにしても、その質の高さを生かす方向性で、
今後のキャリアを見ていきたいものです。
そのためには、さらに高度な指導体制が必要なのかもしれませんが...。


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来月9日、WOWOW生中継はオンデマンドとの二本立てでしたが、
ローマン・ゴンサレス欠場のため、オンデマンド配信は中止とのことです。

代打?にファン・エストラーダが出るという話もあるようですが、まだ決まっていない以上、
中止になるのはやむを得ないでしょうね。
エストラーダ対ペドロ・ゲバラも、見てみたいカードではありますが...。


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オンデマンドといえばDAZNですが、次回配信予定が出ていました。
日本時間、日曜ではなくて、12月1日土曜日の、午前3時より。
ページの表記は「WBCインターナショナルクルーザー級シルバータイトルマッチ
トゥルキvsコンケスト」とあります。

時間帯からして、欧州の試合らしい、という以外、何もわからんし、
だいたい何よこのタイトルは、ということで、さっぱり気持ちが沸き立たないカードです。

調べてみると、イタリアでファビオ・トゥルキ、トニー・コンクエスト、という選手が闘うのやそうです。
マッチルームの興行なんでしょうが、早起きしてまで見るものではないですね。

言っちゃ悪いですが、こんなカードをのんべんだらりと配信しても、しょうがないと思うんですが。
これなら、国内ボクシングの好カードをライブ配信してくれた方が、なんぼかマシというか、
視聴者数も稼げそうなもんですけどね。少なくとも、業者が条件面で、変な高望みさえしなければ、
この辺に割り込める余地は、充分ありそうな気がしますが...。



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良い話、悪い話/順当勝ち、ではあるが/巨漢勝つ/長身の逸材/評伝映画予告編

2018-11-21 04:13:00 | 話題あれこれ



ということで、先週は府立観戦ならず。年末に向け、さい先悪いスタートですが、
各種オンデマンドでなんとか、試合自体は鑑賞。話題なども含めて、あれこれ。


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今夏、大騒動に揺れた日本ボクシング連盟と、日本プロボクシング協会が協議会開催
内容は記事に詳しいですが、なんといっても喫緊の課題であった、
キッズボクサー大会の参加資格問題が、解決される方向に。これは喜ばしいことです。
他の諸問題についても、前向きな話が進みそうで、総じて良い話ばかり、ですね。

写真の一番右側は柳光和博会長だと思いますが、この世代の、アマチュア経験もあるプロOBあたりが、
プロアマの垣根を越え、いずれはプロアマ一体の「日本ボクシング協会」への流れを作ってほしい。
あまりに遠大すぎる話だとはわかっていますが、心中密かに、期待しています。

悪い話は、JOCから日連に下された処分。こればかりは、いかんともし難いところですね。
今まで何もせんと放置してて、世間が騒いだらコレか、どこもあきまへんな...とは思いますが。


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さて、会場には行けなかった先週金曜日、府立の日本タイトルマッチ。
久田哲也が10位挑戦者の戸谷彰宏に3-0判定勝ち
BoxingRaiseの動画配信で、ようやく昨日、見られました。

試合は立ち上がりから、戸谷がよく動いて外そうとするが、
久田がじりじり出て、パワーで勝り、威圧して、攻め込んでいく流れ。
初回から右クロス、返しの左フックで脅かし、戸谷を後退一方に。

それでも戸谷もよく動き、軽いながらヒットもある、という展開でしたが、
5回に久田が攻め込み、回る戸谷を追う格好の左フックをクリーンヒット。
戸谷ダウン、ダメージは浅そうだったが、試合の流れはこれで決まり。

終盤まで、戸谷は懸命に動くが、外しきれず、久田の連打で攻め込まれる場面も。
戸谷に逆襲、挽回の手は見えず、久田もKOしたそうだったがかなわず、でした。

判定は7-3くらいの数字がみっつ揃って久田。
まずは順当な内容と結果でした。

しかし、世界へアピール、という内容だったかというと、それはちょっと甘いかなと。
身体のパワー、試合運びの巧拙など、明らかにキャリアからして差があった相手ですし、
もう一段上の「快勝」が欲しかったところ、です。

次は、かつて2度敗れ、1度勝っている堀川謙一との防衛戦が来春にも行われる見込みです。
最近では、なかなか見られないライバル関係ですが、この試合が「上」への正念場になりそうですね。


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日曜日はDAZNで、WBAヘビー級、レギュラー王座決定戦...と思いきや、
結局はタイトルマッチではなく、ノンタイトルとして挙行されたらしい一戦を、
ライブ配信で見ておりました。

140キロ超の巨漢ランカー、ジャレル・ミラーが、ボグダン・ディヌを4回KO。
序盤はディヌのアウトボクシングが冴えましたが、3回からミラーが左右ボディで攻め崩す。
一発、左のローブローがあったのはいただけませんが、ディヌは防戦一方。
4回、右アッパーをボディから上にダブり、左フックがこめかみを狙って返る。
形としては往年のマイク・タイソンそのまんま、の「殺しのパターン」が決め手となりました。

確かに昔風に言うと「アンコ型」なミラーですが、あの巨体でありながら、そんなに遅く見えない。
ということは、けっこう速い、ということです。
上下を打ち分ける攻め口なんか、意外っちゃ悪いですが、冴えたものも見えました。
今後、けっこう面白い存在になってくるかもしれませんね。


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ほぼ同時刻に、全階級生中継されていた、全日本選手権
井上尚弥が自らの出場経験を踏まえた、良い解説をしていました。
試合の合間に、父君の真吾さんが、初孫を抱いてあやしている姿が大映しになった途端、
見るからに大汗かいてたのには笑いましたが(笑)

それはさておき、全階級を余すことなく見られ、こちらも興味深いものがありました。
全階級の結果は記事にありますが、やはり白眉はMVPのミドル級、森脇唯人。
抜群の体格を生かした、積極的、攻撃的アウトボクシングが目を引きました。
決勝までの二試合は、ともに初回KOだったそうで、決勝の内容も濃く、MVPも納得。
東京五輪を経て、村田諒太の後を追い...となるかどうか。順調に伸びたら、楽しみです。

あと、全階級通じても有数の注目選手、堤駿斗が負傷のため、準決勝から欠場。
これは残念でした。和歌山出身の「倉庫で鍛えた親子鷹ボクサー」こと村田昴や、
言わずと知れたライバル松本圭佑との対戦など、楽しみにしていたんですが。
結局、このバンタム級決勝は村田、松本の対戦。熱戦でしたが、初回先制した松本に対し、
村田が2回から猛反撃して挽回、逆転勝ち。4年と1年の体力差もあったか、という試合でした。

メディアが一番取り上げていたのは、ライトウェルターの成松大介でした。
例の不正告発から、苦しい時期を乗り越えてのアジア大会銅メダル、そして全日本制覇。
決勝は秋山佑汰の積極的な攻めに大苦戦でしたが、要所でカウンター気味に、
ナックルをより正確に当てていたのは成松、と見た採点だったか。微妙な印象ではありました。

しかし全階級とも、決勝ともなればそれぞれ持ち味を出し、レベルの高い攻防ばかり。
もちろん、世界のトップはもっと濃密で鋭い展開を闘う選手ばかりなのでしょうが、
それに挑む、東京五輪でのボクシング開催、なんとか無事、行われてほしいものですね。


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最後に、映画の話題。
昨今、ボクシングを題材にした映画は、けっこう数を見るようになりましたが、
これはあのカルロス・モンソンの評伝映画?らしいです。
詳しいことは何も知らず、予告編をYouTubeで見つけただけなんですが。





一見して、なかなかに禍々しい感じです。
リング上では、これ以上無い栄光に彩られたキャリアの反面、
リング外ではいろいろあった、あり過ぎたお方で、
その辺に関しては、かのデュラン様などとも、また次元が違う、と言えるくらいですが、
どうやら「そちら」の方に主眼を置いた作品のようです。

なんか、見たいような、見たくないような...。
まあ、日本で劇場公開があったとて、単館という形になるか。
TVでは「ハンズ・オブ・ストーン」同様、数年後にWOWOWでひっそりと、という感じでしょうね。



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3月2日、プエルトリコ開催?/全階級生中継/意外な挑戦者/老舗も連続生中継

2018-11-17 05:28:23 | 井上尚弥



年末までのあれこれを通り越して、来年の話も色々出てきています。
とりあえずは、何よりも大事な、井上尚弥の話題から。


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井上尚弥のWBSS準決勝、対エマヌエル・ロドリゲス戦ですが、
来年3月2日、プエルトリコ開催の可能性浮上、とのこと。
先方のプロモーターが地元で動いているとありますが、具体的な話、と見るべきなのでしょうか。

せっかく井上が海外で試合するのなら「地元」「敵地」のレベルで語らねばならない場所ではなく、
アメリカやイギリスの都市部、大会場のような「公」の場で闘ってほしい、というのが、
勝手ながら、ファンとして願うところです。
もちろん、ゴメス、サラテ戦の昔日とは事情が違うにせよ、色々と足枷になる出来事が
無いでは済まないだろう、とも容易に想像がつくところでもあります。

今「大会」は、ネットで世界に広く視聴される環境があるとはいえ、やはりベガスやLA、
ロンドンやマンチェスターで試合をする方が、より井上の声明を高めることにもなるでしょうし。

ただ、WBSSの興行規模も、主催者自ら喧伝(吹聴?)するほどのものかは、若干疑問で、
バンタム級トーナメントが大規模に展開するとしたら、ライアン・バーネットの勝ち上がりを前提に、
活況を呈する英国での開催が増え、そこに井上が参戦する、という形に限定されるだろう、と思っていたところ、
その前提が意外な形で崩れてしまい、その後の成り行きが若干不安になりつつあります。

井上、ロドリゲス戦が、Sライトの試合とダブルメインで開催されるとして、
米国で大きな規模の興行になるものかどうか。それよりも、日本の大箱で興行した方が、
経済的には遙かにうまみのあるものになるのではないか。
それが日本側の、大橋ジムやTV局の欲目のみではなく、他の参加選手や陣営にとっても
「良い話」たりうる可能性の方が、高いのではないか。そんな想像もしていたところでした。

サンファンやバヤモンの熱狂のリングで、井上がその強さを存分に発揮し、
敵地で強敵ロドリゲスを倒す、そんな「絵」を見てみたい、という気持ちもありはしますが、
カルロス・サラテが本来の鋭さをまるで出せずに、為す術なく倒され、
あのアレクシス・アルゲリョさえ、エスカレラとの初戦では大苦戦を強いられた、かの国では、
いかに井上尚弥といえども...という不安を感じてしまいます。

あと、ティト・アコスタが原隆二の挑戦を受けるとしたら、それとダブル、なんていう構想もあるのでしょうか。
もしそうなるとしたら、大橋ジム陣営には、よほど周到な準備(契約や視察など)が求められることでしょう。
試合以前の部分で、相当大変な「闘い」に臨むことになりそうです。

はてさて、実際、どういうところに落ち着くものか。
まあ、試合に至るまでのあれこれを想像したり、心配したりするのも、楽しみのうちではありますが。


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その井上尚弥ですが、弟さんと共にキャンプで鍛えている、という話と共に、
全日本選手権のTV中継に、ゲストとして出演するとのこと。

またなんか、天然こいて笑わせてくれへんかな...というのは、NHKですから無しにして(笑)
しかし、新体制の日連、あれこれ改革というか、改善の方向を打ち出していると言われますが、
この放送もその一環なんでしょうね。
以前は地上波、一時間枠の録画で、放送しない階級もありましたが、BSに変わり、全階級を生中継。
しかもゲストにプロのトップ選手を招く。こんなん、聞いたことないなー、と思ったら、実際、初めてのことだとか。

今夏、前体制のあまりの酷さが広く知られることとなり、その「波」によって生まれた新体制ですが、
こちらはこちらであれこれあるで、という声も聞きはします。
しかし、今のところ、目に見える範囲では、プロアマ協調の流れや、高山勝成選手登録の件など、
以前と違い、常識が常識として通じているなあ、という印象が強いですね。喜ばしいことです。

あとは五輪の問題ですが、こればかりは日連のみでは、如何ともし難い部分もありましょうね。
開催国として、できる限りのこはやることでしょうが、それでもなお...良い方向に行ってほしいものですが。


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大晦日、マカオで井岡一翔、ドニー・ニエテス戦が挙行されますが、
その興行は、単にTBSのご都合でしつらえたイベント、というに収まらない、
広がりのあるものに発展しつつあるようです。

セミに京口紘人が出て、タイトル挑戦、相手はIBF新王者アルバラードではなく、
WBA王者エッキー・ブドラー、という話は既出ですが、
それに加えて、IBFフライ級王者、モルティ・ムサラネも出場、日本の選手と対戦
日本ー南ア対抗戦の趣で、黒田雅之が出るのかと思ったら、六島ジムの坂本真宏、と海外記事に出ています。

WBOアジアパシフィック王者の坂本、初黒星にして唯一の敗戦が、あの木村翔戦だったことで知られますが、
先の船井龍一同様、WBOではなくてIBFの方に行く形です。
この辺は綱引きというか取り合いというか、我々に見えないところで色々あるのでしょうが、
しかし意外というか、虚を突かれた感じです。

以前、ゾウ・シミンに木村翔が挑むと聞いたとき、記事見て、思わず声が出たほど驚いたものですが、
あれと同等か、さらに大きな驚きでした。悪いですが、前向きな意味ではなく。

ムサラネの最近の試合ぶりは見ていませんが、果たして今の坂本で勝機があるものかどうか。
よく鍛えていることがわかる闘いぶりで、強打も秘めますが、打たれる頻度の高さなどは極めて不安です。

もっとも、同じ事を思っていた木村のその後はというと、皆様ご存じのとおりです。
タイトルマッチ、まして世界となれば、それまで以上の「全身全霊」が、上昇期のボクサーを変貌させ、
傍目が賢しらに思う以上の力を発揮させる例は、過去に数多あります。
とはいえ...というのが、現時点での率直な思いですね。


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さて、DAZNのボクシング「進出」も本格的?になりつつある昨今ですが、
国内における海外ボクシング中継の「王者」の座を、TV東京から奪って?
もう四半世紀をとうに過ぎた老舗、WOWOWもまた、来月早々から巻き返し?です。

2日、正午からデオンテイ・ワイルダーvsタイソン・フューリー戦。WOWOWライブ。
9日、11時頃から、ローマン・ゴンサレスvsペドロ・ゲバラ戦。WOWOWオンデマンド。
正午から、ワシル・ロマチェンコvsホセ・ペドラサ。WOWOWプライム。

DAZNとの競争?が生まれたことによって、生中継の数が増えてくれるなら、
視聴者としては歓迎です。勝手の極みですね(笑)
9日の方は、たぶん府立で観戦するため、情報遮断して録画を見ることになりますが、
まあとにかく楽しみです。有り難く視聴しようと思います(^^)


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右ダイレクト炸裂/「世界」王座防衛/MVP納得/DAZN次回配信、しかし今後は?

2018-11-13 19:35:58 | 関東ボクシング




ということで先週金曜と、日曜早朝に、BoxingRaiseとDAZNでライブ配信あり。
日曜は一週間遅れの録画ながら、G+で東日本新人王の決勝戦も放送されました。
新人王は、さすがにいっぺんには見られず、二日に分けて見ましたが、
例年通り、見所いろいろで楽しく鑑賞しました。簡単に感想を。


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IBFスーパーフライ級、挑戦者決定戦に出た船井龍一は、初のメキシカンとの対戦。
元々ライトフライでも闘っていたという、小柄なビクトル・エマヌエル・オリボは、
小さいながらもきびきび動ける、なかなかの好選手。初回は手数、ヒットでオリボ。

船井、基本は見て立った。左は出ていたし、落ち着いている風ではあるものの、
相手が気持ちよく、好きに動き出したらまずいかな、と思っていたら、
2回、船井が少しずつ出て、ワンツーではなく右ダイレクト一発。
見事に決まってオリボ、ダウン。ダメージ甚大、止めてもいいかと思ったが、
IBFから派遣されたレフェリー、続行させる。追撃、右でオリボ倒れ、早々にストップでした。

正直、オリボの耐久力は、115ポンド世界上位の水準に達していない?とも見えましたが、
動き自体は良く、小さい的を、序盤に捉えた船井のパンチの切れは見事でした。
惜敗した石田匠との雪辱戦などがあれば、それは文句なしですが、ここ最近の「活動実績」を見れば、
国内同級、最高の選手であると見なすに充分、とも言える船井、タイトル挑戦へ前進しました。

ジェルウィン・アンカハスには、WBC王者シーサケットとの統一戦という動きもあるようで、
難しい部分もあるかもですが、何とか、挑戦試合が実現してほしい、と思います。


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アルファベット要らずの、世界クルーザー級チャンピオン(すっきりしてて、書いてて気持ちが良い)、
オレクサンドル・ウシクは、ヘビー級進出かと思った出戻りの強豪、トニー・ベリューと対戦。
マンチェスターの大会場が大入りの好カードでしたが、ウシクが見事なKOを決めました。

序盤から、右リード出しまくり、こまめに動く足捌きはいつも通りのウシクですが、
その動き自体がいつになく、攻め、圧力をかける形で生かされている。
ベリューは早々から押され気味、斜に構え、というのを通り越し、半ば背中見せるような姿勢もしばしば。

序盤はそれでも拮抗していましたが、徐々にウシクが攻め込み、7回は左ヒット、追撃。
8回も立て続けにヒットを重ね、最後は左一発。ベリュー、下段のロープを枕に大の字。痛烈なKOでした。

敵地英国のファンも納得せざるを得ない巧さ、強さ、質の高さを見せつけたウシク、お見事でした。
しかし、すでに全部自分で「掃除」してしまったから仕方ないんですが、クルーザー級ではほぼ、敵無しですね。
WBSSで対戦していない中で、キューバのドルティコスあたりは面白そうですが...。

このクラスは、前の完全統一(当時は三団体)王者であるイベンダー・ホリフィールドの昔から、
クラス最強を証明したらしたで、そのこと自体の価値よりも、ヘビー級進出の成否は如何に?
みたいな話になってしまう不幸がついて回るのですが、ウシクもそうなってしまうのでしょうか。
今回の試合ぶりが見事だっただけに、色々複雑な気持ちでもあります。はてさて。


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さて、東日本新人王決勝戦ですが、結果と内容はこちらで詳しく。
各階級のエントリー表までついた記事、いいですね。親切設計、です(^^)

目についたところ、ですが、ミニマム級の判定は正直、微妙な印象。
黄緑アタマの岡田真虎が競り勝ったかな、とTVでは見えましたが...。

フライ級の荒川竜平は、一度敗れているという太田憲人との再戦で、見事なKO勝ち。
新人ボクサーが、同じ年のうちに、負けた相手に雪辱というのは、そうそうないことでしょうね。

スーパーバンタムの判定も、これはちょっと...という印象。
三尾谷昂希の防御は、攻撃を伴っていないのがほとんどで、
小川将太の攻勢が評価されるべきと見えたのですが。

フェザー級、峯田光は、MVP納得の強打ぶりでした。
踏み込みが深く、鋭い。故に、小さい振りで、パワーをかけた打ち方が出来る。
追撃もスイッチして左、戻して右という攻撃を、正確に当てていました。
もちろん、全体像が見えたわけではないですが、順調に伸びたら、楽しみな素材かと。

スーパーライトはエントリーがふたりだけ、初戦が即、決勝戦ということでしたが、
強打のサウスポー遠藤健太と、柔軟な動きとセンスが光る星大翔、
対象的な両者が持ち味を出し合ってドロー、遠藤勝者扱い。試合としては一番、面白かった。
星はそこそこ目で外せるだけに、足がついてこないところを打たれたのが痛かったか。

ウェルターは長身の辻本純兵が、西川宏次郎を初回、長いワンツーで、
2回は引き込んでのショートカウンターで倒し、KO勝ち。
辻本、懐を取られたらどうかわかりませんが、その前に倒した。鮮やかでした。



総じて、レベルは例年と比べても、まずまずと見ましたが、
ちょっと軽量級を中心に、距離が近い展開で揉み合いが多いかなという印象も。
ヒット&カバーをやろうという意志が乏しく、安易にクリンチしてしまう傾向は、
今年に限らず、新人王戦に限らず、年々目についていますが、
こればかりは世界的に、そういう選手が上位を占めている影響なんでしょうかね。
仕方ないと思う反面、寂しくも思うところです。


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さて、DAZN、次の日曜日もライブ配信の予定が出ていました。
18日、午前11時より、とのことです。
また、消えたり戻ったりがあるかもしれませんが、もうその辺はスルーします...(^^;)

米国はカンザスでの試合、WBAヘビー級王座決定戦、とあります。
日曜のウシク戦配信の際も、CMが流れていましたが、巨漢ランカーのジャレル・ミラーと、
ルーマニアのボグダン・ディヌの対戦、とのこと。

これはいわゆる「五つ目」というか、WBAお得意の「正規王座」決定戦、てことなんでしょうかね。
この辺の話は、いろいろ浮かんでは消え、の繰り返しで、正直よくわかりません。
ミラーは注目の選手ですから、まあ見るぶんには良いですが。

しかしそれよりも、DAZN USAで配信される試合を、どの程度、そのまま日本でもやってくれるものか、
例えば来月のカネロ、フィールディング戦なんか、果たしてどうなるか、気になるところです。
まあ、このカード自体は、どうでも見たいというわけではないですが(どないやねん)、
やっぱり、お金払って加入している以上(笑)日本だからやらない、事情ありまして、なんていう話に、
耳を貸したくはありませんし。
今のところ、アンソニー・ジョシュアの試合は、外さずに配信してくれてますが、
今後、その辺がどうなるものか、注視していきたいと思っております。



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年末に向けて、関西興行観戦ガイド 中谷ー中岸戦に注目(訂正あり)

2018-11-11 17:11:59 | 関西ボクシング



ということで、この年末、関西のトップボクサーたちが大勢、リングに上がります。
ほぼ、毎週末ごとに興行がありますので、全部観戦とは到底いきませんが、
何とか頑張って、このうちのいくつかは見たいものです。

そんなことで、頼まれもせんのに関西観戦ガイド?単なる自分のための覚え書き?
まあどちらでもいいですが(よくないか)一覧を改めて書いてみようと。
個人的に「おお」と思うようなカードもありますので...。


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まず、近いとこから、16日、府立地下
日本ライトフライ級タイトルマッチ、久田哲也vs戸谷彰宏。

蟹江ジム、日本9位の戸谷は、新人王のときに見ていますが、
直近の、榮拓海に敗れた試合は見る機会がなし。
両者の近況を考えれば、WBA1位である久田の快勝を期待したいですが、
タイトルマッチとなれば、また話が違う。追われる者が背負う宿命ですね。



18日、日曜、府立地下。新人王西軍代表決定戦。
今年、数少ない見た選手として、ライト級の石脇麻生が気になるところ。
あの石田順裕のジムの選手で、以前見た試合では、好機に鋭い詰めでKO勝ち。
これは出てくるかも、と思わせる、大器の片鱗を見た思いでした。

あと、こちらも数試合見ているのは、スーパーバンタムの原優奈ですね。
筋の良いボクサーファイターで、昨年は惜敗で勝ち上がれなかったですが、
今年は西日本で優勝しました。と、所属ジムが変わってるなぁ...。



25日、これは関西ではないですが(笑)愛知は刈谷市、あいおいホール。
WBOアジアパシフィック、フェザー級タイトルマッチ
天笠尚を引退に追い込んだリチャード・プミクピックに、中部のホープ森武蔵が挑みます。

正直、一階級下げること、新人王獲得後わずか三戦目、というところに、不安を感じます。
まだちょっと早いんやないかなぁ...と。
126ポンドで、良いコンディションが作れるなら幸いですが、そうであったとしても、
キャリア豊富で、粘り強い上、小柄なことも却って、森から見て悪く回るかも...という。
もちろん、この相手に、現段階で勝てるなら、それは大きな星と言えるでしょうが。


※25日、京都はKBSホールでも試合あります。書き漏らしてました。どうもすみませんm(_ _)m
フュチュールジム、平沼勇介と、ロマンサジャパンの金井隆明、スーパーバンタム級8回戦です。


月が変わって12月1日、府立地下で二部興行
昼の一部は、女子のタイトルマッチ中心。女子ボクシングには詳しくない私でも、
知ってる名前、見たことある選手の顔がずらりと並んでいます。


夜の二部は、WBOアジアパシフィックのタイトルマッチがふたつ。
ライトフライ級は、王者小西伶弥vsリチャード・ロサレス。
スーパーフェザー級は決定戦で、三代大訓に惜敗した、前OPBF王者カルロ・マガリと、
元王者のKOパンチャー、仲村正男が対戦。
久保隼はノルディ・マナカネと対戦予定でしたが、負傷のため欠場。
代わりに真正ジムの諏訪亮が出場。

個人的には、タイトルどうという以前に、再起三戦目の仲村は見ておきたいところ。
徐々に相手のレベルを上げてきて、ここでタイトルホルダークラスとの対戦、
今後を占う意味で、大きな一戦かも、と見ていますが、はたして。



翌日、12月2日は、三田市の三田ホテルで、日本ユースタイトルマッチふたつ
フェザー級は松岡輝vs大里登、ミニマム級は松岡新vs太田輝。
双子の兄弟が、同日、揃ってユースタイトルマッチ出場、ということです。
ジムのエース格、加納陸も、小野心戦から早くも再起戦を闘うとのこと。

ちなみに同日、刈谷ではグリーンツダの前田絃希が、緑ジムの力石政法と対戦です。
日本タイトルマッチで健闘した前田、キャリアは浅いが強敵と闘っている力石。
これも(失礼ながら)地味に良いカードです。



翌週は、神戸と大阪で、計三興行。今年もこういう事態が起こってしまいました(嘆)
12月9日、神戸芸術センターで、千里馬神戸ジム興行
その長身とリーチはもはや反則レベル、ジラフ麒麟神田vs松阪拓哉がメイン。

アンダーのバンタム級の6回戦で、昨年の新人王西軍代表、トリッキーなスイッチヒッター、徳山洋輝と、
昨年、原優奈を破り、今年5月には横浜アリーナでも勝っているサウスポー、岸根知也が対戦。
これなんか、密かに面白そうなカードかな、と思っております。



で、同日、府立地下。昼の一部は、日本タイトルマッチふたつ
ウェルター級、矢田良太vs藤中周作。
スーパーフライ級、奥本貴之vs橋詰将義。

新人王獲得後「カタカナ相手」続きだった橋詰ですが、この2月に見た
村井貴裕戦では、総じて切れのある、引き締まったボクシングをしていました。
長身、リーチに恵まれたサウスポーで、新人王戦では西のMVPになったくらいですし、
初のタイトルマッチで、何か見せてくれるか、という期待があります。
初防衛戦の奥本にとり、ランクは低いが、甘い相手ではない、と見ますが、はてさて。



夜の二部は、OPBFライト級タイトルマッチがメイン。
中谷正義に挑むは、北陸の天才スイッチヒッター、中岸「ハリケーン」風太。

話を聞いてあれこれ見たら、ボクシングモバイルの試合予定や、
カシミジムのフェイスブックにも記載がありました。
個人的には、なんとも、心に染みるカードです。
これは何とか見に行きたいものです。あまりラフな展開にならないことを祈りつつ。

アンダーは元OPBFバンタム級王者、山本隆寛と、元日本王者の大森将平が対戦。
元日本スーパーフライ級王者、石田匠は、元WBO1位ワレリト・パレナスと対戦。
なかなか見所アリなカードが揃いました。



翌週、12月16日は、大阪は天満橋のエルシアター。
日本スーパーフライ級11位、5連続KO勝ちで急上昇中の大鵬ジム、
ダイナミック健次が、森岡ジムの岩井尚斗と対戦。
ダイナミック健次は、一度、直に見とかんと、と思うのですが、はてさて(困)
関西に王者や上位の選手もいるクラス、そのうち、チャレンジマッチ実現に期待です。



12月22日は、府立地下で辰吉寿以輝、確か10戦目でしたか。
三松スポーツジムの平島祐樹と対戦。
セミ?では大沢宏晋が再起戦、WBAスーパーバンタム級10位、
コロンビアのベルマー・プレシアドと対戦。
相手の実力が不明ですが、再起戦としては厳しい相手と見えますね。
アンダーには強打の新人、堤本銀次郎も登場します。



29日→24日、住吉区民センター
マーク・ジョン・ヤップ返上のOPBFバンタム級王座決定戦、「ストロング」小林佑樹vs栗原慶太。
パッキャオの前座、マレーシアのリングでKO勝ちを上げた小林
その自信をもって、強打の本格派、栗原にどう対するか、ですね。

※この興行で、久高寛之が再起戦を行うとのことです。相手は未定。
※この試合は29日ではなく、24日でした。訂正します。


年末の締めは28日、府立地下。野中悠樹、安達陸虎、テイル渥美などが出場します。



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と、こういう具合に、年末へ向けた短い期間に、関西のトップボクサーの皆さんが
立て込んだ感じの日程で、続々と登場します。
まあ、以前は一日四興行、なんてこともあったのに比べれば、分散してはいますかね。

大晦日、恒例だった井岡一翔出場の興行がなくなって、二回目の年末ですので、
そこに出ていた面々が、普通の興行に回っているのは、良し悪しあり、でしょうか。
大興行の前座というロケーションより、単体でやったほうがもっと盛り上がるのに、
という試合もありますしね。年末に向けて、ひとつでも多く観戦を楽しみたいものです。



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来春の楽しみ/こちらも来春?/すでに帰国/明日、ライブ配信あり

2018-11-09 21:42:44 | 中部ボクシング



当初、来春、岐阜で、選択試合という話だった、田中恒成のフライ級初防衛戦ですが、
条件からして、あまり良いカードにはならないのだろうなあ、と思っていたら、
来春、名古屋で、相手が田口良一とのこと。珍しく、良い方向に話が転んでいる模様です。

一度は実現に向けて、具体的に動いていながら、田中の負傷で流れた一戦ですが、
階級を上げて再起する田口にしても、早々に、単に王座挑戦というに留まらない
やりがいのあるカードでしょう。これは何とか、実現してもらいたいものですね。

で、その際は、TVの放送も中部のみなんてことはないように、どうかひとつ...。


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来年のチャンピオンカーニバルに向けて、指名挑戦者が各階級、揃いました

ライトフライは久田、堀川4度目の対戦が実現するか。
しかし、3度目ならラバーマッチですが、4度目は何ていうんでしょう?

フライ級、黒田vs中谷は、黒田の世界戦交渉次第ですね。見てみたいカードですが。

他にも見てみたい試合が並びますが、スーパーバンタム、和氣慎吾は王座返上ですね。
先日は、中川勇太とフェイスオフ?的なこともやってましたが、その後、情勢が変わったのでしょうか。

年末に世界戦かと思っていましたが、結局それはまとまらず、来春あたりに目処が立った、
という話なら良いですが、どうなりますやら。楽しみに待ちたいところです。


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関西のヒーロー、と言って良い活躍ぶりだったマーク・ジョン・ヤップですが、
先の井上拓真戦後、帰国、引退という話
です。
まあ、帰国は事実にせよ、引退かどうかはわかりません。
六島ジムとの契約が切れた、終わった、いずれかは事実としても。

ジム会長さんコメントにもあるとおり、井上拓真戦は、むろん相手が巧かったにせよ、
それ以前に、ヤップの方に覇気が感じられなかった、という印象を持ちました。
何が原因だったかは不明ですが...連勝中に色々語られていた夢が、
たったひとつの敗北を機に、ひとまず無に帰してしまったような形です。
ボクシングにおける、一勝一敗の意味の深さ、重さを感じさせられる話です。

実際のところなど、傍目に知れようはずもないですが、残念です。
また元気に復帰して、再来日して、日本の上位陣と渡り合ってほしい、と思いますが。

ところで空位決定戦は12月24日、住吉とのことです
マレーシアでKO勝ちのストロング小林祐樹、一皮むけたところが見られるか。
対する栗原慶太はまた、来阪しての試合なんですね。
また、栗原目当てに会場に足を運...びたいところなんですが、はてさて(困)


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良いことも悪いことも含め、DAZNのことばっかり書いてますが、
我らがBoxingRaiseは、月イチペースのライブ配信で頑張ってくれています。
明日、この興行がホールからライブ配信されます

今、日本のスーパーフライ級で、もっともアクティブに、強敵相手に闘っている点で、
トップと位置づけて問題なしと見る、WBOアジアパシフィック王者の船井龍一ですが、
明日はIBFの指名挑戦者決定戦に出ます。

元WBO1位ワレリト・パレナス戦に続いて、今度は現役の世界ランカー相手。
ただ、実力のほどは若干疑問も?という評判もあるようですね。
この辺は、実際動いてるとこ見てみんと、という感じですが...。
見た感じは小柄で、下の階級の選手だったらしいですが、初のメキシカンということもあり、
慣れない感じは多少あるかも知れません。

いずれにせよ、世界への大きなチャンスですから、落とせない試合ですね。
せっかくのライブ配信、ありがたく、楽しみに見ようと思います(^^)


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凱旋/暫定とはいえ/ベイビーベイビー/偉大な「挑戦者」引退/配信取り止め?(訂正あり)

2018-11-08 03:01:41 | 話題あれこれ



ということで、前記事に「早う決めて」と書いた、年末フジ興行ですが、
やはり大田区、収まりが良い、という感じで、発表がありました。
良い試合に良く当たる、験の良い会場ですし、アクセスの良さもありがたい。
まあ、この規模の「箱」で、トリプル世界戦とか、喜んでていいのか、という話もありますが。


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そんなわけで、アメリカで王座獲得を果たした伊藤雅雪、古い表現ですが、凱旋防衛戦です。
決定戦での戴冠ゆえ、初防衛は最上位、という常道のとおり、相手は1位イフゲニー・シュプラコフ。

映像は一試合だけ見たことありますが、漠然としか覚えてません。
けっこう小柄で、巧いけどパワーはなさそうでした。見た試合も、けっこう競ってたような。
しかしランク最上位の選手、いざタイトルマッチとなれば、過去の試合とがらっと違う、
ということは、割と普通にあることです。油断大敵であります。

伊藤はルックスも良いし、それでいて身持ちも固い?という点など、
好感度が高いキャラクターが広く知られれば、広く支持される、スターたり得る素養がある選手だと思います。
まずは肝心の試合で、バシッと決めて、年末を締めてほしいところですね。


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結局、WBCは先代会長の時代と変わらず、あちらにもこちらにも良い顔、です。
バンタム級は、王座決定戦が未だに決まらず、空位のままで、暫定戦認可。
こんなの、過去にありましたっけかね。
正規王者が負傷のため、じゃなくて、空位なのに暫定とは。
こんなもの、正規として認定すればええやないか、と思いますが。

まあしかし、正規昇格の可能性大、でもありましょうし、いずれにせよMJヤップ戦に続き、
WBC上位との対戦でもあります。
井上拓真、ペッチ・CPフレッシュマートとの「王座決定戦」が決まりました

ペッチは以前、タイの試合が見られるYouTubeチャンネルで、偶然見たことがありますが、
相手が右フック空振りしたとき、同時に足を滑らせて、顔からキャンバスに落ちて、立てない、
というような試合でした。別に、ペッチさんに罪は無いんですが、何コレ、と思って、
それ以外の試合は見ていません。これはもう、気分の問題というか...。

しかし見たところ、大柄なサウスポーで、やりにくそうな感じではありました。
多分ですけど、右フックの引っかけみたいなのは、けっこう威力もあるのやないかな、と。

とはいえ、リーチ、体格差を克服出来れば、充分勝機有り、と思います。
兄弟同時王座、期待して良いんじゃないでしょうか。やっと巡ってきた世界戦、とにかく勝ってほしいですね。


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短い間隔で、またも年末登場の拳四朗、相手はサウル・フアレス
ニックネームは「ベイビー」ですが、記事にもあるとおり、
拳四朗も「ベイビー」度では、引けを取らないですね(笑)

しかし、さすがに「誰とやるか知らないで会見に来た」とは、
天然というか剛胆というか、もはや畏るべし、という域です。

春と秋に強敵と闘い、年末は軽い相手、というパターンを
二年連続で当然のように繰り返している、チャンピオンとしての拳四朗は、
よく考えると、相当凄い「政権」を築きつつある、と見るべきなんでしょうが。
この調子だと、案外早く、具志堅の記録がどうの、という話に近づいてしまうかも、とも。


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亀海喜寛、ブログで引退表明

ここ二試合、腕に力が入らない症状が試合中に出た、とのことで、
原因は不明なれど、歴戦の疲弊は、他の部分でもきっとあったことでしょう。

日本、東洋を凄い勢いで駆け抜け、Sライトから始まり、Sウェルターに至るクラスで、
米大陸のリングで闘い、名王者ミゲル・コットを含む、世界上位のスターボクサーとも
拳を交えるところまで進んだ、その偉大な「挑戦者」としての足跡は、
もっと広範に知られ、評価されるべきものだった、と思います。

近年、世界の中量級に挑むボクサーが増える傾向にありはしますが、
これだけ継続的に「挑戦」を続けられたボクサーは、他には石田順裕くらいでしょうか。
こういう選手が、これからも継続的に輩出されるボクシング界であってほしい、
ファンとして、心からそう思える、貴重な選手でした。お疲れ様でした。


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少し前に、次のDAZNライブ配信は11日、ウシクvsベリュー戦、と書きましたが、
後日確認したら、あっさりと配信予定が消えて無くなっていました。
また、直前になって、何事もなかったように、記載されていたりするかもしれませんが、
7日の時点では何もありません。

こういうとき、何か告知というか、お知らせみたいなことくらい、HPに書くとかせえや、
と思うんですが、この辺が外資ぽいというか、安いコストでやってるんや、いちいちうるさいわ、
くらいに思ってるんやろうなあ、という感じがします。

以前も一度、配信試合の予定が、それこそ試合数日前に変わったりしたことがあって、
メールで問い合わせしたら「却って馬鹿にされてるような気になる」馬鹿丁寧な文面が
返ってきました。しかし、中身はホントに何も無し。「編成上の都合で」オンリー、です。

まあ、この外資ならでは?の傍若無人ぶりで、日本のボクシング業界の都合なんか知ったことか、
みたいな勢いで、あれこれ突っ走ってくれるのなら、それはそれで頼もしくもあるんですが、
今んとこ、その辺も何だかうにゃむにゃ、みたいな感じでもありますし、
どっちつかずの半端な感じで、当分は行くんですかね。だとしたら、こんなつまらん話もない、ですが。


※先ほど確認しましたら、配信予定が再び記載されていました。
11日、午前3時からライブ配信があるようです。
以上、訂正します。





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まさかの棄権/左之介に拍手!/マカオでダブル?

2018-11-04 08:37:23 | 海外ボクシング


ということで、早朝から起きて、WBSSバンタム級最後の一回戦、
ライアン・バーネットvsノニト・ドネア戦を、ネットで見ておりました。
前回は見られなかったところで、今朝は何故か見られました。ようわかりませんが...。

バーネットがいつもの感じで、スタンス広め、ガード低め、
ややトリッキーな動きで、アングル付けて外し、相手の攻撃に「合わせ」をする立ち上がり。
ドネアを迎え撃ち、打ち合いになるが、ヒットの数、強さでまさっている印象。

対するドネアの出来は、懸念された計量は問題なくパスしたものの、
試合までに身体をあまり戻せていないように見える体つき。
往年の左の切れがなく、右の数が多い。手応えを求め、手だけでなく、上体も前に出る感じ。
果敢に打っていき、ヒットもあるが、浅く少ないように見える。

バーネットがリードと見えた4回、ドネアの右ボディストレートが、浅く?二度ほど入る。
バーネット、少し置いて右を振ったあと、右の腰骨のあたりを抑え、自ら膝をつく。
カウントが入り、立ち上がるが動きが止まり、ドネアが攻勢。
あえてボディにパンチを集める、ということはしないドネアだが、最後に一発だけ左を下に。
ここでゴング。

バーネット、次の回に出たそうな様子だが、セコンドに諭され、棄権。
ドネア、意外すぎるほど意外な形で、王座返り咲き、準決勝進出を決めました。


プレビュー動画で見たバーネットは、ウェイトトレーニング機器がたくさんあるジムで、
日頃から重いモノを使ったトレーニングをしている様子でしたが、軽量級でこの手の練習を
過度にこなしたせいで、腰に負傷を抱える選手、けっこういるようです。
一時の井岡弘樹や、故・石井広三もそうだったと聞いたことがありますし、
井上尚弥も負荷のかかる練習による腰痛予防のため、今はストレッチングにかなり時間を割いているとか。

まあしかし、原因が何であれ、残念な形で試合が終わってしまいました。
けして好きなスタイルのボクサーではないですが、バンタムとしては大柄でありながら
あれだけ動ける選手と、井上がどう闘うのかという興味はありましたし。
まあ、また大会とは別に、闘う機会があるかもしれませんが。

勝ったドネアですが、正直言って、先行き明るいとはとても見えませんでした。
どうしようもないほど崩れていた、というわけでもありませんでしたが、
やはり往時の切れ、迫力は見られず、かつては冴えに冴えた当て勘、避け勘ともに、見る影もなし。
ゾラニ・テテを強引に攻め落とせるかというと...まあ、それはやってみないとわかりませんけども。


また後日、興行丸ごとの画質の良いのが見られるようになることでしょうが、
とりあえず動画貼っておきます。すぐ消されるかもですが。





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昨夜はG+にて、日本ミドル級タイトルマッチ、生中継。
メインのみ鑑賞。前座もけっこう盛り上がったみたいですが、時間の都合で後日。

元チャンピオンにして、湯場忠志攻略、村田プロテストの相手などで有名な?
佐々木左之介が、強打の竹迫司登に、果敢に打ちかかる。

右ロング、外から。連打して右アッパー。右捨てて、返しの左。
外から連打して、インサイドへ右ショート。
佐々木が捨てパンチを巧く使ってヒットを取っていく。

竹迫がこれに巻き込まれ、振り回して返すようだと危ないところ。
実際、少し動きが止まったりもしたが、何とか冷静に対応するよう努め、
右から左フック返す。打ち合っても、インサイドへショートで当てる。

2回、竹迫の右が立て続けに決まり、佐々木ダメージありあり。
最後も右クロスで佐々木ぐらつき、倒れはしないものの、身体を支えられず。
ここでストップとなりました。

短いながらも、スリリングな攻防が存分に見られた試合でした。
勝った竹迫は、日本チャンピオンとして、かなり「見もの」な選手だと言えそうです。
試合後のインタビューでは、自身のTシャツ販促などを、試合同様懸命に行っていましたが(笑)
ジムメイトの井上岳志同様、日本の枠を越える展開へと進めるかどうか、楽しみな選手ですね。

そして敗れた佐々木左之介には、失礼になるやも知れませんが、
敗れてなお、お見事、天晴れでしたと言いたいです。
不利の予想など当然承知だったでしょうが、半ば捨て身で、しかし必ずある、
掴めるはずの勝機を求め、やれることは全部やりきった闘いだった、と思います。


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さて、一昨日に京口紘人の世界挑戦について少し書きましたら、
すぐに対戦相手が別の人でっせ、という報道が出てきました。
田口良一を破ったヘッキー・ブトラーに挑むのだそうです。

ある意味、力勝負一本のアルバラードよりも難敵かも、と思います。
動きと位置取りの巧みさで、京口を捌きにかかることでしょうから、
京口がそれにどの程度対応できるか否か、という「質」の部分が問われるでしょうね。

また、マカオでニエテスー井岡戦と同時挙行、ということですから、
中立地というロケーションが、どう作用するのかも気になるところです。

それにしても、井岡と京口が共にマカオとなると、国内で誰が何すんの、という感じですね。
今回、TBSは国内はパス、なんでしょうか。
或いは、田口良一のみが、TBSではなくてCBC放送の試合に...?


まあ何にせよ、フジの方も含め、早いところ、決めてもらいたいところですね。
こちらにも色々、都合というものがありますゆえ...(^^)



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三冠同士で四冠争奪/こちらも大晦日?/岡山の健闘/DAZN次回配信/詳細、語られず

2018-11-02 18:49:29 | 話題あれこれ



ということで、いよいよというか、そろそろ切羽詰まっても来た?年末進行への流れ。
噂はあれこれ流れているようですが、はてさて...ということで、話題あれこれ。


===================================


先日WOWOWで放送されたドニー・ニエテス、アストン・パリクテ戦がドローに終わり、
WBOスーパーフライ級は空位のままでしたが、次の決定戦はパリクテの代わりに井岡一翔出場
WBO総会で、日本の関係者が動いたみたいですね。

まあ、中身の違いはあれど、共に東洋から出た三冠同士で、四冠目を争奪する、ビッグカードです。
井岡が日本のジム所属ではないので、海外で、という話も以前から出ていましたが、
大晦日、マカオのリングで、と決まっているみたいですね。TBSが生中継の運びでもあると。

まあ「そのため」でもなければ、この組み合わせが実現はしなかったでしょう。
もっとも、以前ならば、大晦日用の予算で「レベコ上限」の「五つ目」王座戦を
世紀の大試合みたいに喧伝してたんですから、大幅な改善で、大歓迎ですけど(^^)
今更ながら、日本の「ジム」「会長」って、本当に...以下略、ですね。

両者ともに、一番滑り足の良い時期は過去かもしれませんが、その分成熟した技巧、
経験の豊富さを持ち、巧い試合運びを身につけた者同士、見応えのある試合を見せてくれることでしょう。

これは大晦日、本当に楽しみです。
これを府立で見られるとなれば、喜び勇んで会場に足を運ぶところなんですがねぇ...
日本の「ジム」「会長」って、ホントに本当に...。


===================================


先日、フィリピンでIBFライトフライ級王座決定戦が開催
井岡一翔に敗れた大柄な強打者、フェリックス・アルバラードが、
田口良一への指名挑戦者として長かったサウスポー、ランディ・ペタルコリンを7回KO。

画質の良い動画がありました。ていうか、これこそライブ配信してた?んですかね。
日本では見られない、というやつもあって、前記事で触れたWBSSオースティン興行は、
日本では数日後に閲覧可能になったようですが。





序盤からアルバラード、パワーで支配。やや猫背ながら、パワーのある右で攻め込む。
当たる距離、角度が限定的で、最初から手応えを求め強振するのでミスも多い、という具合で、
井岡戦の頃と比べ、目に見えて何が良くなった、改善されたという風でもないのですが、
対サウスポーということで、右から行って、左返す型が、試合運びの邪魔にはならず、
却ってその繰り返しが幸いした、という、不器用な強打者に時々見られるパターンでした。

ペタルコリンは以前見たとき、これは強いなと思った反面、ガード、ブロックではなく、
動いて外す選手としては、アタマがいっこぶん、前に出てるかな、これ直せたら
全部すんなり行くのにな、と思ったことを覚えています。
そのせいで「たまに」余計をもらう確率が、少しでも残れば、相手がパンチある場合、どうかなと。

その頃の田口良一との比較、相性などを考えると、もし田口と闘えば、
かなりの確率で王座奪取を果たすだろう、と思っていましたが、あれこれあって時が経ち、
悪い方の想像が、ここで現実になってしまった感あり、です。
アルバラードがいかに強打といえ、地元でやって負けるとは思ってなかったですが、
内容的には序盤から苦しく、劣勢続きのままでした。


さて、新王者もKO勝ちとはいえ、かなり打たれた場面もあり、噂通りの
大晦日来日があるのでしょうか。もう契約済みでの決定戦挙行だったのかもしれませんが。
クラスを上げて、初戦はけっこう良い選手を鮮やかに倒した京口紘人は、
上昇気流の勢い衰えず、と見えますが、アルバラードの強打と粘りは、なかなかの脅威でもあります。
これまた、見応えありな一戦になりそうですね。楽しみです。


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先の日曜日は、岡山でこんな試合もありました。
ユーリ阿久井政悟が、WBAフライ級11位ジェイセバー・アブシードに8回KO負け

BoxingRaiseの動画配信で見ましたが、結果は残念だったものの、なかなかの激戦。
6回、攻防のテンポが上がり、打ち合いになったところで、アブシードの左クロスを受け、阿久井ダウン。
追撃で二度目、かなり厳しいところから、7回に右から入って猛反撃。
半ば捨て身で打ちまくるも、ダメージもあってか精度を欠き、アブシードがしのぐ。
8回、アブシード立て直して反撃、阿久井滅多打ちにされてストップ。

試合の過程のどこかか、或いは調整段階だったかはわからないのですが、
どこか故障があったような感じにも見えました。
昨年の中谷潤人戦に続き、サウスポーの強敵にまたも敗れましたが、
その果敢なチャレンジと健闘ぶりは、ファンとして大いに称えたいですね。


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DAZNの次回ライブ配信は、この次の週末、11日。前座開始は午前3時から。
アルファベット要らずの「世界」クルーザー級タイトルマッチで、
世界クルーザー級チャンピオン、オレクサンデル・ウシクvsトニー・ベリュー戦です。

欧州のシーンにおいては、かなりの人気カードなんでしょうね、これ。
ベリューはヘビー級進出するのかと思っていましたが、良い条件、カードを選んだということでしょう。

正直、普段、欧州系のこのクラスの試合に、そんなに強い興味は持たないんですが、
これはせっかくの生中継だし、しっかり見ようと思います。
やっぱり、カードとして良いですしね。
牛久じゃなくてウシクはしかし、200ポンドの身体で、よくもまあ長丁場、あんなに動けるものです。
見るたびに心底感心します。かというて、好きな選手かというと、特にそうではなかったりもしますが。


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最後に、DAZN日本副社長、大崎貴之氏に、杉浦大介記者がインタビューした記事
ライブ配信された、村田諒太vsブラント戦会見の際に、村田の写真撮影をしたい報道陣に対し
「社長とのツーショット限定」を強いていた人がいましたが、あの人が社長で、こちらは副社長らしいです。


今回は、村田という、ボクサーというか、世界チャンピオンとしての内実はさておき、
世間に対し「売れた」コンテンツである村田の試合中継を手がける、という決断を下したわけですが、
それ以外のところというか、我々ボクシングファンが一番知りたいところ...
例えば、DAZN USAがライブ配信する試合は、そのまま日本でもライブ配信されるのか
(=帝拳、WOWOWの都合を優先するのか、しないのか、または兼ね合いを考慮するのか、否か)、
という点については「詳細はお話出来ません」という答えを、形を変えて繰り返すだけ、です。

また、希望的観測としては、今夏の久我勇作、和氣慎吾戦クラスのカードが実現した場合、
単発でもライブ配信する可能性はあるのか、というところも、是非、訊いてみたいところです。
杉浦記者は、この質問に「PPV」という余計な話を被せてしまい、ぼやけた質問にしてしまいましたが...。
日頃、何事も割と端的に書いてくれる記者さんだけに、何でこんな時に限って、と思ってしまいましたね。

もっとも、この件に関しては、少し前に、かなり悲観的な観測を聞いたこともあります。
DAZNは、国内ボクシングに関しては、まったくマーケットの価値を認めておらず、
村田諒太のような、いわば「上澄み」以外には、一切関心を示さないだろう、とのことでした。
井上尚弥くらいになれば、可能性はあるだろうが、それも難しいだろうと。

まあ、外資ってそういうものでしょう、と言って済む話ではありません。
国内のボクシングが、パッケージとして質の良い試合を安定供給出来る体勢になく、
その形態も、意志も持たないものであることも、動かしがたい現実ですから。

と、アタマではわかっていても、残念なことですね。どうにかならんものかな、と。

今、10年2100億円のJリーグとて、私らがガキの頃は、ラグビーより遙か下のマイナーで、
代表戦たって、芝の禿げたガラガラの競技場、客は間の抜けたホーンを「ファー」とかいわしてて、
何ともお寂しいものだったんですけどね。偉い変わりようです。
ボクシングも、いずれあのように、徹底的に底を打たないと、何も変わらないんでしょうか。
いや、或いは、もう我々は「底」にいて、自分でそれに気づいていないだけなのかも知れませんね。



コメント (3)
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