さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

久高寛之世界挑戦決定

2008-05-29 22:14:19 | 関西ボクシング
ということで、「もうええで」というくらいに試練の試合を重ね、
昨年は4戦1勝3敗のドツボにはまり、しかし最後の試合で、
強豪フセイン・フセインに勝利した久高寛之の世界戦が決まった模様です。

久高は先日、グリーンツダジムOBで、ジュニアライト級のランカーだった
仲里義竜(お懐かしい...)氏が会長を務める「仲里ATSUMIジム」に
移籍したという情報を聞いていたのですが、思った以上に早く世界戦が決まりました。
昨年の苦しい闘いを乗り越えて、今年は世界戦へどれだけ近づけるか、と
思っていたらいきなりですからね。正直言って驚きました。

しかも、内藤vs清水戦とダブルで開催ということで、
これは当然、全国ネットでTV生中継ですよ。
いやはや、去年のタイ、フィリピン遠征での苦闘から、一気に晴れ舞台。
苦しい試合を乗り越えて頑張った甲斐がありましたね(^^)


さて、挑む相手の坂田健史は、かつての久高がモロに苦手にした
(というか、今も苦手のままかもしれません)インファイターです。
坂田陣営にすれば、この先に何とか実現させたい亀田興毅戦を見越して、
久高なら勝てると見た面もあるのでしょう。

しかし、連敗デビューからの全日本新人王獲得、
清水智信戦敗北の次戦で世界7位バタワンをKOし、
吉田健司、パノムルングレック、ハニオラに3連敗したかと思ったら
強豪フセイン・フセインに勝利と、何とも起伏の激しいキャリアを経た
久高寛之には、やはり何かを期待したいし、応援したくもなります。
勝ち負け以前に、その持てる才能をすべて発揮し、
過去の苦闘を糧にして這い上がってきた意地をぶつけて、
「久高寛之ここにあり」を、全国のボクシングファンに見せつけてもらいたいですね。
頑張れ、久高!(^^)!

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興行中止事件

2008-05-27 22:14:41 | 関東ボクシング
先日の中広大悟メインの興行が、
前日計量の直後に中止となった問題ですが、
どうやらグローバル協栄ジムには重い処分が下りそうです。

これぞ前代未聞、というか、私がボクシングを見るようになってから、
少なくとも国内では、こういう話はただの一度も聞いたことがありませんでした。
詳しいことが何もわからないので、しばらくこの問題についての報道を
あちこちで見ていたのですが...。

ジム代表からの事情聴取、処分、果てはジム廃業などなどと、
あれこれ話はあるんですけど、そういう、言ってみればどうでもいいことよりも、
肝心の観客、ファンに向けての謝罪に類する発言が、どこにも見当たりません。

当日、身銭切ってヒマさいて、会場に見に行ったお客さん、
少ないながらも(←失礼)ちゃんとおられたはずなんですけどね。
業界内部のケジメも結構ですけど、肝心のファンに対して、
謝罪なり反省なりの言葉が何かひとつくらいあっても良さそうなものです。
まぁ、言うだけ空しいことかもしれませんが...。


しかし、中広大悟のことを思うと、本当に残念です。
広島のジムに所属する逸材、中広は、日本王者時代の内藤大助に善戦したあと、
敵地タイで、調整期間もろくにないままポンサクレックに敗れました。
その後、試合間隔が空いていた時期がありましたが、最近、この興行に
出場することによって、コンスタントな試合の機会を得ていました。
そしてその才能、実力を再度アピールしてきたところだっただけに...。

今回の件の影響で、また彼が思うように試合の機会を得られなくなってしまう、
そんな事態だけはなんとか避けてほしいですね。
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小堀、衝撃の世界奪取

2008-05-19 22:47:09 | 関東ボクシング
小堀佑介、世界王座を奪取しました。
とりあえず簡単に試合展開。

初回、小堀が右ストレートを決めてアルファロを下がらせる。
2回、その右に対抗して、アルファロは左フックを決めて小堀をぐらつかせ、
右ボディーから右を上に追撃して小堀をダウン。
その後も打たれてよろめく小堀。
しかし3回、小堀の右から返しの左フックが決まり、アルファロがダウン。
立ったアルファロだがダメージ深く、小堀が連打で詰めてTKO。
王座奪取となりました。

私は小堀の攻撃力はライト級でも通用するとは思っていましたが、
相手に攻められた時に、ライト級の、しかも世界クラスのパンチに対して、
きっと小堀が驚き、慌て、或いは戸惑って、そこから攻め込まれる
可能性が高いだろうという、悲観的な予想をしていました。
つまり攻撃は良いから、見せ場を作って善戦はするだろうが、
防御と耐久力、そして経験の面で、小堀がやはり不利だろうと。

しかし今日の試合で、アルファロの強打に対し、
確かに多少は脅威を感じて下がり気味になるところもあったものの、
ダウンを食って開き直ったか、3回にはしっかりと踏み込み、
角度もタイミングも合っていた左フックを決めて倒しました。
後はかつての真鍋圭太戦でも見せた、厳しく鋭い詰めの連打。
見事に詰め切って、きっちりとレフェリーストップを呼び込みました。

大一番で、今までの試合で見せていた自分の良さを発揮し、
今までにない強敵を倒した小堀佑介、いや、お見事でした!
この試合に直接関わった方々ほどではないにせよ、
見ていた誰もが、この試合展開、そして決着に興奮し、
そして幸福感に包まれた、素晴らしい勝利だったと思います。


と、まあ、固い話はこのへんにして...
角海老OBの皆さん、ホント嬉しそうでしたねー(^^)
元スーパーバンタム級王者の中島吉謙さんが、
リング上で小堀の手を引いていましたが、満面の笑顔でした。
本望信人さんは解説席で、もう一押しで泣きそうでしたし。

しかし、こういう試合は、やはり地上波ゴールデン生中継で、
会場は国技館とか武道館とか...府立ならなお良いですが(^^)
まあなんというか、それに相応しい器というものがあって、
出来れば今回のも、そういうところで行われて欲しかったなぁ、と
そんなことを思うほど、見事な試合でした。

あと、なんというてもわざわざアメリカから来た、
感電アタマの、あの怖いおぢさんね。
いつまで経っても小堀の手、離さんと、ずーっとそのままでしたねぇ。
あれ、いったい何を暗示しとるんでしょうねぇ。
終わってみれば、アルファロ以上にあのおっさんが怖い、
これから色々大変かもなぁ、なんて思ってしまいました...。



今日は張飛選手の訃報と、小堀王座奪取があり、
哀しみと喜びが入り交じった、忘れがたい日になりました。
故・白井義男氏の世界奪取にちなんだ「ボクシングの日」なのだそうですが、
なんというか、色んな意味で、それもこれも「ボクシング」なのですね...。

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張飛選手死去

2008-05-19 13:17:17 | 関西ボクシング
本日、JBCより発表がありました。
3日にKO負けしたあと開頭手術を受けた明石ジムの張飛選手が
昨夜亡くなったとのことです。

張飛選手の試合を直に見るのは今回が初めてでした。
しかし、昨年、負け越しレコードから一気に西日本新人王トーナメントを
勝ち上がり、中部新人王との代表決定戦でも敗れたものの好ファイトを
繰り広げた、変わった名前の若手ボクサーのことは、スカイAの放送や
あちこちの情報を見て、よく知っていました。

今年は後楽園ホールでKO勝ちし、次もホール登場と、
なかなかアクティブな活動をしているということで、
この3日、直に試合を見るのを楽しみにしていたものです。

3日の夜、ホールのリングに登場した張飛の姿を直に見ました。
三国志の英雄から取ったリングネーム、
それとは相反する細身の、気弱そうな風貌、
しかしその双眸には、一歩も引かぬ決意、負けん気の強さが見て取れました。

試合が始まってもその印象は変わりませんでした。
強打の相手に一歩も引かない闘志、
劣勢になっても最後まで勝負を捨てず、相打ちも辞さぬ闘いぶり。
たった一度見ただけのボクサーですが、今回の件がなくても、
きっと忘れることのできないボクサーだったと思います。


謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
素晴らしいファイトをありがとうございました。

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小堀世界戦間近

2008-05-15 22:33:11 | 関東ボクシング
最近、あれこれ忙しくて、なかなか更新できません。
取り上げようとか、気になったりとかする話題は、
あの人気者一家以外にもちょこちょこあるんですけど、
ちょっときっかけを失ってしまった感じで、えらい間が空きました。

さて、小堀佑介世界戦が間近ですね。
なんか、職務質問されたとかいう、微笑ましい(?)話題が出てますが...。

彼の試合は北島桃太郎戦、鈴木哲也戦、衝撃KO奪取の真鍋圭太戦、
藤田和典戦、大之伸くま戦を直に観戦しております...
って、あれれ、思った以上に見てますね。今気付いた(^^;)
もちろんそれ以外の試合も、G+であれこれ見ております。

今回の試合については、相手の力がわからないので、
なんとも言いにくいですが...
やはり世界クラスの試合を勝ち抜いてきた選手だけに、
攻撃、防御、その他諸々の要素において、小堀を上回る
レベルのものを備えている、と見るべきなのでしょう。

しかし、小堀も、噛ませタイ人との対戦がわずか一度だけという、
充実したキャリアで、日本の頂点までしっかりと勝ち上がり、
防衛を重ねてきた選手です。
言ってみれば、こと日本国内に関しては、考え得る中で、
もっとも真っ当なキャリアで、最強を証明してきたボクサーなわけです。

そういう選手が、中南米から出たタイトル・ホルダーであるボクサーと対戦する。
世界タイトルマッチとして、という以前に、実に興味深い一戦です。
土曜日開催とかだったら、なんとかして直に見たかったカードですが...。
スカイAの生中継を、大いに楽しみたいと思います(^^)
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王者に隙なし

2008-05-04 00:20:39 | 関東ボクシング
ということで、後楽園ホールにて観戦してきました。
前座から壮絶な激闘続き、メインは王者がさすがの強さを見せ、
なかなか濃密な興行となりました。


メインですが、初回から仕掛ける大五郎、しかし木村は隙なくいなし、
鋭く多彩なカウンターの数々を早速披露。
左ストレート、右フック、左アッパー、どれでもカウンターあるで、と
威嚇された大五郎、徐々に攻め手をなくしていきます。
手を出せないでいると、今度は木村が多彩な攻めを見せ、
ジャブ、いきなりの左、ボディブローと打ちまくる。
大五郎、追い詰められて打つ手なし、最後は5Rに連打でストップでした。

木村登勇、さすが、盤石、これぞチャンピオンというところを
改めてしっかりと見せてくれました。
山本大五郎は、先日書いた通り、東洋圏の強豪と数々の激闘を経験し、
負けた試合であっても必ず見せ場を作り、自分の力を発揮して来ました。
大五郎が今回の試合のように、文字通りの「完敗」を喫するのは初めて見ました。

しかし、長く防衛してて、少しくらい緩み、隙があっても良さそうなものですが、
木村の引き締まったボクシングを見ていると、一流の「チャンピオン」とは
こういうものなのだなぁ、という感じで、感心させられました。


前座はセミの伊藤博文敗戦、瀬川の逆転KO勝ち、迫田vs張飛の激闘と
あれやこれやと息つく暇もない試合の連続でした。

強打の迫田に挑んだ張飛は、1Rに鮮やかな左フックでダウンを奪うも、
その後は徐々に迫田のパワーに押され、身体ごと相打ちカウンター狙いになる場面があり、
これで盛り返せなければ後がない、と思って見ていました。
5R、かなり打ち込まれたように見え、これで棄権すべきか、6Rに出すべきか...
と思って見ていたら、最後は連打でレフェリーストップ、直後に昏倒。
救急車で搬送され、病院で開頭手術を受けているとのことです。
とにかく、張飛の回復を今は祈りたいと思います。


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GWですが...

2008-05-01 23:55:46 | 関東ボクシング
世間はガソリンのお値段その他、あれやこれやと賑やかな中、
一応はゴールデンウィークということだそうです。

そういえば去年の今頃は、有明トリプル世界戦があって、
その後にデラホーヤvsメイウェザーがあって、と
ボクシングファンにとっても、文字通りの「黄金週間」でした。

そこいくと、今年はちょっと静かですね。
デラホーヤの試合は、有り体に言って調整試合だし、
メイウェザーはというと、何とWWEに出るという、
予想外の「すっぽ抜け」をやらかしてますし(^^;)


そんな中、月曜は府立でほとほと疲れ果て...と、ぐちぐち書いたくせに、
土曜日は何と後楽園ホールにお邪魔したりなんかする、スチャラカな私です(^^)
ハイ、平成の歌麿・山本大五郎が、木村登勇に挑む
日本スーパーライト級タイトルマッチです。

ここ最近の試合を見ると、やはり予想は厳しい大五郎ですが、
デビュー戦から23戦のキャリアを持つ橋本輝裕匡と激闘を繰り広げ、
二戦目では日高和彦(!)とこれまた激闘の末敗れ、
その後もカスタナレス、サンティリャン、金正範らと
数々の死闘を繰り広げた、歴戦の雄です。
正念場でしょうが、意地を見せて、一発決めてもらいたいです。
頑張れ、勝ったらコンパや、大五郎!(^^)!

あと、前座で、明石ジムの強打・張飛が、
全日本新人王の迫田大治(横田)に挑む一戦も、こそっと楽しみにしています。
関西勢の健闘を祈りつつ、という大義名分の元、
のんびりと上京して、某電気街散策、OFF会などで、
大いにリフレッシュしようと思っておりますです(^^)

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