さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

恒例の二週間前「せやねん」

2011-03-26 14:29:21 | 長谷川穂積
長谷川穂積、恒例の試合直前「せやねん」トミーズ雅さんによるジム訪問取材の模様です。

「試合前に相手の試合映像を見るべきか否か」について、深い議論が交わされております。
深すぎて笑っちゃいます(^^)

それはおいといて、前回の試合と今回のそれとの、精神状態の違いや、
今回いかに闘うおうとしているのか、というところを語る長谷川には、
フェザー級転向二試合目ということも含め、やや余裕が感じられる印象ですね。

今回は直前に地元開催となり、震災のこともあり、長谷川もまた、
この取材時とは違った心境にあるのかもしれませんが、
とにかく西岡、粟生と共に、ボクシングの持つ力を示してくれることでしょう。
あと二週間、大いに期待です。

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神戸開催

2011-03-25 08:53:15 | 長谷川穂積
前例無き開催地変更、とのことです。

話としてはあり得ること、と聞いてはいたんですが、それよりも挑戦者が来日するかどうか、
そちらの方が不安で、興行自体が中止になる可能性がある、ということだったので、
最悪の事態ではなくなった、と言えるのではないでしょうか。

この記事によると、チケットも1万枚ほど売れていた(そらそうですわな、このカードで売れんかったらお手上げです)
とのことですが、いったん全て払い戻し、新たに30日から発売とのことです。
パッキャオも出品するというチャリティーオークションも開催されるそうです。

くしくも、95年、震災の被害に遭った神戸の地で、ボクシング界を代表するトップボクサーによる
三大世界戦が行われ、それがこうして東日本復興のためのチャリティーイベントとなるわけですね。

当時、瓦礫の山と化した神戸の街で、鈴木敏和や戎岡彰といったボクサーは、
間近に迫った試合のために悲しみをこらえてロードワークをし、後楽園ホールで懸命に闘いました。
千里馬神戸ジムの平瀬昇はこの翌年、比国遠征でサムエル・デュランに果敢に挑み、敗れています。

全てを失った街の中を「自分は今、ボクシングをやっていていいのだろうか」と葛藤しつつ走り、
果敢に闘った数々のボクサー達の姿が、今になって思い出されます。

そうした闘いの積み重ねの果てに、神戸のジムから初の世界チャンピオンが生まれ、
ご存じのとおりその選手が、今回のメインイベンターとなります。
当時、苦しみを抱えつつ闘い抜いた人々の思いがなければ、今、彼の存在もなかったのかも知れません。

もちろん、神戸での開催は「余儀なくされた」ものであり、素直に喜べる話ではないのですが、
様々な事情を抱えて、今、彼の試合が神戸で行われることに、どうしても運命的なものを感じます。



平日金曜となると試合見るだけで時間的にはぎりぎりなんですが、観戦と募金のみでも参加しようと思っています。
首都圏のファンの皆さんは無念の思いでしょうし、皆さんの分までというには微力もいいところで、
常日頃好き放題にあれこれ言い散らかし、書き散らかしておいて、いざとなったら自分の頭数のチケット買うだけの
我が身ですが、なんとか参加、観戦して、多少なりとも盛り上げたいものです。

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リゴンドー、改めて脅威

2011-03-20 18:21:37 | 海外ボクシング
 ギジェルモ・リゴンドーvsウィリー・ケイシーのWBA暫定スーパーバンタム級タイトルマッチ、
 本日行われた試合の動画がありました。
 これはタイムリーオンエアはなかったと思いますので紹介させていただきます。消されているかもしれませんが。
 ビタリ・クリチコvsオドラニエル・ソリスは明日WOWOWありますので結果は書きません。

  
 しかしこれ、言葉通りの意味で、どうしようもないですな。
 ことごとくカウンターで来る左アッパーのレバー打ちを完全に外しきれるもんでもないでしょうし、
 さりとて食ったら一発で動けなくなってしまう。反則ですね、こうなると。
 思えば前回パッキャオのセミで対戦して判定まで粘ったリカルド・コルドバが
 いかにグレードの高い選手か、ってことを改めて知らされた感じです。
 
 この挑戦者、全然知りませんでしたが地元じゃかなりの人気のようで、場内の熱狂度は相当なものでした。
 しかし3分と経たないうちに...あんまりといえばあんまりな話ですね、本当に。
 まあボクシングというものは、まして仮にも世界と名のつくタイトルマッチというものは、
 ちったぁ空気読めとか手加減しろとか言う筋合いのものでは断じてないのですが、
 こんなにもあんまりにもあんまりなものを見せられると、そんなことさえちらっと思いましたね。
 
 AIBAワールドカップと五輪を二度ずつ制覇したギジェルモ・リゴンドー、もう30歳ってことですが
 7戦目であのコルドバに勝ってしまう一事をとってもさすがと思っていたものの、この初防衛戦で改めて、脅威を感じました。


 さて、正規王者の下田昭文や、あるいは他の日本人選手が、この選手と拳を交える日が来たりするんでしょうか。
 可能性ゼロとは言いませんが、普通に考えて、おそらくありえないんでしょうね。
 もし実現するならば、結果以前に試合が組まれた時点で拍手喝采ものではありますが...。
 
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希望

2011-03-14 23:13:44 | 海外ボクシング
何とも言えぬ感情に支配されたまま、週末が過ぎて今日に至りました。

とりあえずこの詩を見つけて、少し心の霧が晴れたような気がしました。

いついかなるときでも紡がれる、時代へのカウンターパンチの如きビートと言葉に、
もうずいぶん長く支えられてきたような気がします。
若い頃、まあいろいろあって、本当に日々を絶望と共に生きていたとき、
彼の次のアルバムを聴くまでは生きていようか、なんてことを
自分に言い聞かせていたことが、恥ずかしながらあったりします。

今回もまた、思わぬ形でその頃と同じような感覚を得ました。
とりあえず、このブログを書こう、と思うに至りました。
今日は結果知らずでエキサイトマッチを見られることだし、と。


そういうことで今、録画を見終えたミゲル・コットvsリカルド・マヨルガ戦、なんですけど。

なんとも言いにくい試合でしたね。
高柳アナが言うほど、スリリングな試合とは全然思わず、格調高い試合とも言えず、
でもすごく見ていて面白くて、でもよくよく見ると、やっぱそんな大した試合でもない...(笑)
なんとも言いにくい、言葉を選びにくい試合でした。

リカルド・マヨルガ、これで引退とのことらしいですが、まあボクサーの、
まして、言っちゃ何ですがこの手のボクサーが言う「引退」なんて、誰も真に受けはしないんですけど、
まあなんというか、長年、どんな選手が相手でも、自分のスタイルというか芸風というか、
そういうものをきっちり見せて、勝ち負けとは別の存在感をアピールし続ける姿、
積極的に好きとは言いませんが嫌いじゃなかったです。どないやねん(笑)

対するコットはというと、勝ったとはいえ万々歳とはいかないんじゃないすか、という感じ、でしょうか。
終始安定、万全、でしたけど、本当にこの試合、この相手に「それだけ」で良かったのかなぁ、というか...。


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皆様のご無事を

2011-03-12 09:03:15 | その他
昨日の午後3時前はクルマに乗っておりまして、信号待ちのとき、明らかに揺れを感じました。
最初は震源地の近い小さな地震かな、と思っていたのですがTV見て唖然、呆然...。

首都圏にいる友人、知人にも一部、まだ連絡取れてない人がいたりして、
遠く関西の古都にある盆地に住む私も、何やら落ち着かない感じです。

時間が経つにつれ、想像以上に甚大な各地の被害が伝わってきます。
とにかく、皆様のご無事を願っております。


なんでも、後楽園ホールも一部損壊したそうで、安全性の確認が出来るまではイベント開催は不可能とのこと。
昨夜の三迫ジム主催興行、今日の女子世界戦、月曜のダブル日本タイトルなどは中止になったそうですね。

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何もかもが最高の試合

2011-03-06 09:30:36 | 関東ボクシング
昨夜は自宅でG+の生中継を見ておりました。
日本バンタム級の頂上決戦と言っていい好カードは、王者山中慎介の見事な勝利。
しかし敗れた挑戦者、岩佐亮佑の健闘もこれまた見事でした。

というか、序盤は完全に王座交代の流れだったように見えました。
岩佐はグローブの高さと肩のリラックスした感じが何とも言えず素晴らしく、バランスの良い構え。
リーチで劣る山中が踏み込んで打ってきても大半を外し、敏捷にカウンターを当てる。
2回の左などは、普通ならあの一発で試合が終わっているのでは、と思うほどでした。

しかしあの好打が中盤以降に出ればともかく、序盤に出ても、これまでの相手なら知らず、
やはり耐えてしまうのが王者というもので、そこが経験の差ということなのでしょう。
最初から自分の良さを全部出してしまうあたりが、悪い意味での若さです。
4回以降、打つタイミングを微妙に変え、逆ワンツーや上下の打ち分けを交えてきた山中に対し、
岩佐は徐々にスローダウン、防御の勘も狂い出し、後手に回り始めました。

その後も緊迫の攻防でしたが、最終回、ダメージを負った岩佐がなおも粘るところを
さらに追撃した山中が打ち込み、レフェリーがストップ。
試合前の期待度に相応しい、いや、それ以上の内容と劇的な結末が揃った、見事な試合となりました。

ありきたりですが、良いカードって組むものです。ボクシングを好きな者なら誰もが満足、納得の試合でした。


試合後の山中のインタビューでは、例の異業種王者の名前も出ましたが、
私としては「あんな選手は眼中にない、ドネアとやりたい」くらい言ってもらいたいなと思いました。
ボクサーとしての戦力云々というより、同じリングに上げることの方が難しいような手合いですし、
絶対やるわけがないと思ったからなんですが、ひょっとしたら陣営が試合を組む当てを持っているから
ああいう発言になったのかな?とも思います。
まあ、個人的には、別段見たいとは思わないですが。もう、どうでもいいというか、関わる値打ちを感じません。


それはさておき、確かなことがひとつあります。
もし今後、山中慎介が世界タイトルを獲得出来なくとも、昨日の試合が組まれた意義、そして内容と結果をもって、
山中慎介のキャリアは、ひとつ筋の通った、ボクシングファンの心中に誇らしい記憶として残るものになった、ということです。
大場浩平が病を患っている今、日本のバンタム級代表選手として、世界タイトルに挑むことを、
ファンの誰もが認め、祝福し、応援することでしょう。


そして、敗れた岩佐亮佑について。
彼の試合はデビュー戦からあれこれ見ていて、評判の最強後楽園決勝戦はYoutubeでフルに見ました。
しかし、優れた才能であることはわかっても、わずか9戦目で、一流の王者と目される山中慎介相手に
その才能が十全に発揮されるという保証はどこにもない、と見ていました。
しかし昨夜の彼は、そんな私の想像を越えた、物凄い逸材ぶりを見せてくれました。
ことに序盤に見せたセンス抜群のボクシング...多彩なリードからの崩しと、要所でのカウンター、
それぞれのタイミングと「配置」の絶妙さに、何度もうならされたものです。

中盤以降、山中の踏み込みを止められず、徐々に切り崩された感があったものの、
まだわずか9戦、評価を下げるような試合ではありませんでした。
今後の彼には、まだまだ大きな期待をかけられると思います。
というか、これだけの人材を諦めてしまえるような余裕は、日本のボクシング界にはないでしょう。
体格を考えると一階級上での闘いも考えて良いのでは、と思います。
今回はちょっと勝負を急いだ感がありましたが、将来的に西岡利晃の次の世代を担う、
或いは下田昭文との激突の日を期して、じっくりをキャリアを積んでもらいたいものです。


...しかし、繰り返しですが本当に、何もかもが最高の試合でしたねー。
ボクシング界には色々なことがあり、目に入る風景も、涼やかなものばかりではないですが、
それでもこういう試合があるから、ボクシング見てて良かった、好きで良かった、と思えます。
願わくばこの試合の価値、意義、そして内容と結果の素晴らしさが、もうちょっと広く知られ、
多くに見られるものであってほしいなとも、同時に思っているのですが...。


今回は前売りチケットがあっという間に売り切れてしまい、ホールでの観戦を断念して
友人達と拙宅でTV観戦、ということにしたのですが、まあ大いに盛り上がって、
10ラウンズがあっという間に過ぎてしまいました。
下戸で飲めない私を尻目に、まあ皆さん、ガンガン飲んで盛り上がって...
会場で見るのも良いですが、これはこれでまあ、楽しかったです(^^)

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