さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

右構え、奏功せず/得たもの、喪ったもの/待ちぼうけ/ナニワのイケメン

2019-04-29 02:09:29 | 海外ボクシング



ということでこの土日は、オンデマンドで連日のライブ配信あり。
何か、知らない間にえらいことになっておったそうで、その辺もあれこれと。


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土曜日は軽量級の大一番。WBCスーパーフライ級タイトルマッチ、
シーサケット・ソールンビサイとファン・エストラーダの再戦は、エストラーダの判定勝ちでした。

立ち上がり、シーサケットが右構えでスタート。意外。
しかしエストラーダは意表を突かれたという風でもなく、よく見てジャブ、右から左フック、
右アッパーのカウンター、左ボディと、多彩に当てて行く好スタート。

試合全般を通じ、シーサケットの構えが左右いずれであっても、
エストラーダが左側に踏み込み、巧みにジャブ、右から左の返しを当てていました。

3回、一度だけシーサケットの右相打ちがあるが、エストラーダすぐジャブで立て直す。
4回、シーサケットがボディ攻撃に出て、サウスポーに変える場面も。
しかしエストラーダ動いて外し、左フックなどで反撃。

5、6回はシーサケットの左、右フックが当たるが、散発的で、ミスも多い。
エストラーダは中盤、左ボディアッパーも好打し始める。

7回、シーサケット苛立って挑発も、エストラーダも「来い来い」と返す。
8回、エストラーダのワンツーでシーサケット後退。
9回、シーサケットがスイッチ繰り返すが、エストラーダ難なく対応、右でまた下がらせる。

ここまで大差でエストラーダ、リードの印象。しかし10回以降、エストラーダが打ち気に出て、
シーサケットの左が当たり出す。11回はローブローで少し休憩の後、互いに好打あり。
しかし最終回、エストラーダが左に回って右で迎え撃ち、抑える。

さうぽん採点は4、10、11をシーサケットに振って、それ以外はエストラーダ、9対3。
公式採点はもう少し競っていて、8対4、7対5、7対5。
ちょっとエストラーダに甘いのかも、ですね。


試合展開としては、立ち上がりから、前回の終盤戦、エストラーダがシーサケットを
右カウンターで捉えていた流れを、立ち上がりから踏襲した、という印象でした。

シーサケットはそれを嫌って、右構えを選択したのかもしれませんが、
左リードが半端なところに右を食い、左を返され、左に旋回され、良い位置に左足を置かれては
左のボディーブローなども当てられ、正対してはアッパーも、という具合。
エストラーダは左右関係なく、シーサケットを捉えていました。

終盤、少し乱れて、打ち合いになった印象でしたが、大勢に影響なし。
エストラーダは体格面でも、前回よりもしっかりして見えましたし、
数字の多少はともかく、勝ち自体は間違いのないところでした。

日本にも有力選手が多く、タイトルホルダーも続けて出るかもしれないクラスだけに、
米大陸におけるエストラーダの活躍があれば、そこに絡んで行くことによって、
より開かれた話が出てくるかもしれない、という期待がありますね。
反面、一時、八重樫東との再戦話が持ち上がっていたというシーサケットの敗北は、
その方面の話に限って言えば、残念なことではありますが。


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明けて日曜は、WOWOWオンデマンドでノニト・ドネアvsステフォン・ヤング戦

ゾラニ・テテと同じサウスポーなれど、長身のテテに変わって、
小柄でスピーディーなヤングと、かなり毛色の違う相手に、ドネアが立ち上がり戸惑ったか。

2回、ヤングの逆ワンツーが決まり、ドネアはヒットがあまり取れない。
3回はこれ見よがしに両ガードを高く上げるヤングを攻めあぐむ。
しかしヤングが途中から手を下げ、何故か右回りを止めると、ドネアの右が入る。

4回は一気にドネア好調、左右アッパー、右ショート。ロープに追った後の連打はミスするが、
コンビでヒットを取っていく。ヤング鼻血か、出血。
5回もドネア攻めるが、途中からヤングが盛り返し、6回もヤングが抵抗、左当てて動く。
ドネアは一発振ってはミス。しかしまたコンビを出すようになり、右アッパーで脅かす。
最後は右ボディから左フックの返しが、絶妙のタイミングで決まり、ワンパンチKOでした。


全体として、ドネアが力まず、2、3発のコンビで打っているときは、ヒットが多いけど、
時に力入れて一発を狙うと、ミスが増えて、小柄なサウスポー、ヤングの速いパンチを貰う、
という具合で、時間帯によって、ちょっと出来にばらつきがあるなあ、という印象でした。

ただ、総じて、以前ほどの、異様なまでの反応速度、カウンターの鋭さは
残念ながら喪われている、と見えます。
以前なら、リードや探りの有無関係なく、相手の打つ手にピシャリとカウンターを合わせていましたが、
今は割と普通に、コンビネーションの中で、返しのパンチに力点を置き、それが決まって倒した、
という感じのフィニッシュでした。

しかし、一時はフェザー級の世界戦まで闘っていただけに、パンチの威力、重さは、
時に全盛期と同等か、それ以上にありそうです。
現状のドネアは、凄みのあるベテラン強打者、という感じでしょうか。

もちろん、次の決勝戦までの期間で、さらに調子を上げてくる可能性はあるでしょうが、
今日見た限り、ノニト・ドネアは、異名通りの「閃光」ではなくなっていると見えました。
その反面「ハンマー」としての怖さが備わりつつある、とも言えそうですが。

とりあえず、勝ってくれたんで、決勝戦の相手は決まりました。
あとは井上尚弥が勝ってくれれば、アジアの新旧モンスター対決が実現します。
19日、いよいよ、震えるような思いで、早起きTV観戦をすることになりますね(^^)


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話は戻って土曜日。朝から所用のため、DAZNのライブ配信は見られず、
夕刻になってから、見逃し配信を、結果知らずに見たのですが...。

全体で4時間を超える表示があり、冒頭10分くらいから始まるか、
まあ長くても30分くらいかな、と思って、目星をつけてその辺をマウスでクリックしても、
プロモーション映像が延々と流れ、まだ試合映像にならない。
なんやこれ、と思っていたら、ようやく2時間ばかり経過したところから、試合映像。
しかもいきなりメインから、でした。

画面左上の説明表示のところを見ると「※メインのみ配信となります」との表記あり。
あちゃー、こら参った、見逃し配信にはそういう対応をしよるんかー、
DAZN、やってくれよるなー、と思っていたら、どうやらライブ配信の時点で、
同様の事態になっていた、とさる筋から知らされました。

...すると何ですか、10時半から配信予定、と出ていたのを信じて見ていたら、
12時半くらいまで、2時間くらい待ちぼうけを食わされた、ってことですか。
なんとまぁ。さすがに絶句しました。

まあ、多くは語りますまい。さすがはDAZNさんや、とだけ言っておきましょう。
さいわいにして?今回、見逃し配信で見たおかげで「被害」には遭わなかった、とも言えますし。


...やはり、DAZN日本にとって、ボクシングとは、本当に力を入れる対象ではないのかもしれません。
オンデマンドだから、視聴者数は具体的に出るわけですが、その辺の情報は一切公開されませんし、
視聴率調査の対象でもないし、実際どうなっているのか、推測することすらかないませんが、
ひょっとしたら、我々ボクシングファンの感覚と、世間のボクシングに対する関心の間には、
信じられないほど大きな落差があって、聞けば背中が冷たくなるような数字を
叩きだしてしまっているのかもしれませんね。DAZNの、ボクシングに対する冷淡さは、それ故なのかも、と。

まあ、大袈裟に過ぎるかもしれませんが、案外、当たらずとも遠からずかもしれんなぁ、と思ったりもします。
なんか、段々暗くなってきますが...(--;)

しかしローマン、ドヘニー戦は、やっぱ見たかったですなー。
YouTubeか、DailyMotionかで探しますか...困ったものですね、ホンマに。


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以前、少しプレビューめいたものを書いた、5月3日、府立地下の
日本ユース、ウェルター級タイトルマッチですが、挑戦者、安達陸虎を、
我らが「せやねん」が取り上げていましたので、ご紹介。

何度か直に会場で試合見ているのに、イケメン、という感じだったかどうかは、
あまり気にしたことがなかったですが、確かに男前、「小顔」でもありますね。
プロポーションは確かに、抜群に良いな、とは思いましたが。

ジムの階上に暮らしていたとかで、その辺の紹介もされていますが、
それこそ後藤正治の「遠いリング」でも描かれた、往年のグリーンツダジムの
選手合宿部屋にも匹敵する、凄い住居に住んでいたんですね。
もう平成も終わろうというのに、なんとまあ...と驚かされましたが。

山中慎介と同郷で、山中に憧れてボクサーを志した、とか、知らなかった話もあります。
こうして人となりなどを紹介されると、親近感も沸いてきて、改めて応援したくなりますね。
相手はやっぱり強敵でしょうが、健闘を祈ります。


※動画は数日以内に消します。お早めに。




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ということで、本日の一曲。
THE YELLOW MONKEY “Stars” です。

先日、ついに新譜出ました(^^)






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またもムエタイの強豪/そろそろ頃合い?/直前離脱/全国ですよね?

2019-04-26 16:05:19 | 話題あれこれ




ということで、後に紹介する記事中にもありますが、
昨日、村田諒太以外にも、ふたつの世界戦が発表されたことにより、
5月中に日本の選手が8人、世界タイトルマッチに臨むのを含め、
これから夏までの大きな試合が、どんどん決まっています。
しかも5月の8試合のうち、6試合が海外で、ということです。

時代は変われば変わるものです。一昔前ならあり得なかったことです。
もちろん、言えばこれも「玉石混淆」ではありますが、
いずれ「玉」となるための段階だった、と後に言えるような好例が
ひとつでも多く生まれることを願います。


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昨日、村田諒太の会見と被ってしまった、京口紘人のライトフライ級初防衛戦の会見
6月19日、幕張メッセでアストン・パリクテ、井岡一翔戦と共に開催です。

相手は下位から選ぶらしい、とはだいぶ前から聞いていて、つまらん話やなと。
田中恒成のように「生き急ぐ」ようなマッチメイクを希求する者がいる反面、
初防衛だし、複数世界戦のセミ枠だし、こんなところで、という「ご都合」が勝つ、
旧態依然、時代に取り残された発想のひな形みたいなもので、
京口紘人も気の毒なことやな、と思っていました。

で、実際に12位のタイ人と聞いて、田中恒成とやったパランポンみたいな、
未知の強豪やったらええのにな、と思っていたら、ふたつ前の記事コメント欄にて
hiroさんから情報提供(^^)がありました。

本名タナワット・ナコーン、リングネームはサタンムアンレック・CPフレッシュマート。
最近珍しい「ムエタイに敵無し」パターンで、国際式に転じた、
50キロ以下のムエタイ軽量級、最強の選手。
上記のパランポンより格上、世界王者になると期待されている、とのことです。

また、他方からですが、友人がさる筋から、
「今度、ムエタイから、えらく強いのが(国際式に)行くよ」と聞いていたのが、この選手なんだとか。

で、hiroさんご紹介のハイライト動画です。





ムエタイの試合ですから、参考になるかならんかはともかくとして(笑)
なるほど、こら強い、としか言えません。絶句モノ、です。
当然、国際式は別物ではありますが、これは俄然、興味津々のカードになりました。
京口がサウスポー相手に、得意の左アッパーを差し込んで倒すだろう、
くらいに思っていたんですが、はてさて、どうなりますか。

この試合は当日、TBS系列のオンデマンド、paraviにてライブ配信。
TV放送は関東ローカル、深夜録画なんだそうです。
この辺についてはまあ、思うところもありますが、長くなるのでいずれ、ということで。



※hiroさんからコメント欄にてまたも情報と動画の紹介ありました。
2014年8月28日、タナワット=サタンムアンレック(青)と対するのは、上記のパランポン(赤)。
王者クラス同士の対戦、立ち上がりは見合って、徐々に攻め手を重ねていく、いかにもムエタイぽい展開。
構えのバランスからして、国際式とは全然違いますが、個々のパンチの打ち方、当てる勘などは、
国際式でも通じそう、なかなか力あるなぁ、と見えますね。






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そして、これまた会見の日にちが被った、元WBO王者、福原辰弥のWBC王座挑戦。
デビュー52連勝のV10王者、ワンヘン・ミナヨーティンへの再挑戦になります。

前回の試合は、被弾の数こそ多かったものの、ボディ攻撃を狙って執拗に攻め、
けっこう王者を苦しめていた印象でした。

ワンヘンは今年に入って、何度もこの試合を、負傷を理由に延期していたそうです。
実際、王座防衛初期の頃より、ちょっと元気ないなぁ、と見えたこともあり。
当然敵地、ましてタイともなれば色々大変でしょうが、福原が執拗に攻め込んだら、
そろそろ攻め落とせる頃合いなのかも、と思ったりもします。
もちろん、接戦に競り勝つ巧さ、試合運びの巧みさに、地元の有利さが加わるわけで、
簡単にはいくはずもないでしょうが、江藤光喜に続く二人目の、タイでの世界戦勝利に期待です。


記事はこちらですが、記事中に、上記した5月の日本選手出場世界戦の一覧があります。
改めて、えらいことになってますね、ホンマに。


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次の日曜、WOWOWオンデマンドを楽しみにしていたのですが、
ノニト・ドネア戦直前に、ゾラニ・テテが肩の負傷を理由に試合を欠場
トーナメント離脱を発表しました。

あらゆる面でがっかり、です。
井上尚弥がロドリゲスに勝てば、その次はドネアかテテか、いずれにせよ、
普通なら実現しそうもない「王者対決」が二試合続き、
それがWBSS決勝戦となることが確定している、こんな楽しみなことはない、
と思っていたのですが、その前提が、思わぬ形で崩れてしまいました。

テテの離脱については、肩の負傷の程度がどうなのか、それこそ診断書がどうとか、
詳らかな話は出ていないので、あれこれ疑念を抱いてしまいます。
まあ、直前になって、試合を投げ出すような者に、ボクサーが務まるか、
ましてやチャンピオンが...と、普通なら思うところです。

ただ、そういう常識を超えた何事かが、このトーナメントにまつわる
ビジネス面で起こってしまったのだとしたら?という気もします。
もちろん、実際どうかなんて、知れようはずもないですが。

こうなったら、ドネアにはなんとしてでも勝ってもらいたいですね。
ステフォン・ヤングには申し訳ないですが、やっぱりこっちが勝ち上がってきたら、
どうしても盛り上がりに欠け...いや、ホントに申し訳ないですけども。


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その井上尚弥、5月19日、グラスゴーでの試合は、
地上波でもフジテレビで、当日夜9時から録画放送されるとのことです。

思っていたより時間帯も良いし(深夜になるかも、と思っていました)、
良いことだとは思いますが、まさかこれ、関東ローカルのみ、じゃないですよね。
その辺、記事に書かれてないので、ちょっと不安です。

実際、初渡米のニエベス戦は、関西では地上波放送なしでしたから。
さすがにこの時間帯で、そんなことはないだろうと思いたい、ですが。


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ということで、本日の一曲。
カミナリグモ「サバイバルナイフ」。






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大幅に変えずとも、必要な変化に期待 村田諒太、ブラントと再戦決定

2019-04-25 21:44:38 | 関西ボクシング




ということで、ロバート・ブラントvs村田諒太再戦、正式発表
海外報道で先に出たとおり、7月12日(金曜)、エディオンアリーナ大阪=府立第一です。

日時や場所については、すでに出ていた話のとおりです。
直接再戦することについても、事実上、他に選択肢もなかったでしょう。

ジェフ・ホーン戦の話については、ベストウェイトが違えば、
タイプもだいぶ違いますし「元王者を下して再起!」という見出し以外に
手に入れられるものがあるかな、というところでした。

もし他に適当な相手がいたとしても、村田というボクサーが、
今からがらりとボクシングの組み立てを変えられるとも思えず、
いずれこういう話にもなろう、というところです。


前回の試合は、ポイント的には大差、内容的にも、確実に差はあって、
スピード、手数の差で、多彩さのない強打頼みの村田が敗れた、というものでした。
とはいえ、勝機が無かったわけでもなく、ブラントの連打の繋ぎ目に、
良いタイミングで強打を決め、リズムを断ち、追撃出来ていれば、とも見えました。

再戦では、互いに見た初戦の姿から、どれだけ相手の予想を超えて逸脱出来るか、
或いは変わらずと見えて、実は違う狙いを持ち、それを実現出来るか、
その用意の有無が問われることになります。


村田諒太のように、ボクサーとしての型がほぼ出来上がっていて、
今から大幅に、その全体像を変えるのも難しい場合でも、
練習段階から、何か違う闘い方、或いは攻撃手段を磨くことが必要でしょう。

それが例えば、スロースタートを是正して先制攻撃をかけることなのか、
上体を動かし、ジャブの数を増やして、プレスをかけて出ることなのか。
逆にジャブを省略して、右クロスから左を返して出るか。
そこから徹底して身体を寄せ、インファイトを仕掛けるか。
その際、サイドに先回りして、ブラントの動きを封じつつ、ボディを打てるか。

出せそうな手数が限定されること、防御がガード、ブロックに依存すること、
フットワークが乏しいことなど「従来の村田」を前提とすると、
ブラントのようなタイプを攻略する方法のうち、
実際に出来そうなことと、出来なさそうなことがあります。
正直、目に見えて大きく何かを変えるような出方は、実際には無いでしょう。


しかし、攻防ともに、少しずつ前回より改善し、いくつかの攻め口を加え、
効果的な攻撃を徐々に重ねれば...実際、アッサン・エンダムとの再戦では、
初戦以上に動き、攻め口を増やし、しっかりと相手を打ち込んで、明白に勝っているわけです。

距離で外し、スピードで村田の射程から逃れるブラントは、確かにエンダム以上に
村田に取って難しい相手ではありますが、さりとて、難攻不落の王者だとも思いません。
初防衛戦でも、時に好打を許し、危ないところ(テンプルなど)を打たせてもいました。

良いリズムで好きに動かれたら、前回の二の舞ですが、ストレートパンチの三連打を断ち切るために、
要所で嫌なところに重いパンチを差し込み、ブラントの動きを落として、徐々に攻め込めれば。
条件付きですが、希望はある、と見ます。
それが出来なければ...漫然と、同じ事を繰り返せば、当然、厳しいことになるのでしょうが。


世界タイトル奪還、云々という目で、この試合を見はしませんが、
日本の重量級史上、屈指のボクサーである村田が、世界王者とはいえずとも、
ミドル級のトップテンには入るであろう技巧派に、雪辱できるかどうか。
そういう視点で、この試合は充分、見どころアリな試合だと思います。

もっとも「業界」視点では、全然違う意味を帯びた「大一番」だったりもするのでしょうが、
その辺は、単なるファンとしては、与り知らぬ、というところですね。


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で、この試合を会場に見に行くか否か、となると、アンダー、というかセミに
誰の、どんなカードが入るか(入らないのか)というところにも、大きく左右されます。

拳四朗の次は指名試合になるはずで、さすれば1位ジョナサン・タコニング。
井上拓真はウーバーリとの統一戦...のはずが、これはあの狼藉者も絡んで、ややこしそう。
ひょっとしたら、それぞれ、違う相手との試合だったりする可能性も...あるんですかね?

いずれにせよ、早いとこ、その辺も発表してもらいたいものです。
TVの放送枠も、金曜夜のフジテレビなら2時間ある、と思っていたら、
以前、関西のみ1時間だけ、ということも起こっていて、どうにも安心出来ませんので...。


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そんなことで、一曲。
LAMP IN TERREN 「緑閃光」です。






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ライブでは見られず/試合後に言われても/GW前に、放送・配信覚え書き

2019-04-24 17:38:46 | 話題あれこれ



そんなことで日曜日の大激戦を見て、すっかり満足、おなかいっぱいな今日この頃ですが(笑)
休む間もなく?週末毎に、または連休中にも内外で試合があり、放送や配信があります。
とりあえず見たものの感想と、今後見ないかんものの覚え書きなどを。


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日曜日、府立地下では、同道した友人にスマホでWOWOWオンデマンド見られるで、と
ちょっと見せてもらったりもしたんですが、ちょうどメイン前、スタジオ解説の様子が映っていました。
まあ、帰ってから見られたら見ますし、見られんかったら明日の放送で、と言って、
それ以上は見なかったんですが、オンデマンドの見逃し対応は後日、ということらしく、当日は見られず。
しょうがないのでネットで結果見たら、なんやらようわからん終わり方だった、とのことでした。
残念に思う反面、府立観戦に賭けて正解だったなぁ、とも思ったり...。

それはさておき、テレンス・クロフォードの技巧には改めて感嘆するしか。
ジョーさんも解説で言われてたとおり、今時ベタに、ジャブに被せた右クロスなんて、
なかなかお目にかかれるものでもないですし、4~5回くらいに見せた、
めまぐるしくスイッチを繰り返して当てて行く攻撃に至っては、
よう、目回らんこっちゃなぁ、と感心するやら呆れるやら。
こうなるともう、一種の超人やこれは、という感じでした。

終わり方に関しては、落日のボクサーには時々起こる類いの負け方、退き方、ですね。
かつてアミール・カーンも、ザブ・ジュダー相手に同じような勝ち方をしたと記憶していますが、
時は過ぎて、彼が「そちら」側に回る番が来た、ということなんでしょう。


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さかのぼって土曜日の府立地下では、坂晃典がジョー・ノイナイに2回TKO負け。
結果を知って驚きましたが、映像はBoxingRaiseにて録画配信あり、
今日アップされていましたので、それを見ました。

立ち上がりからサウスポーのノイナイが左ストレートを当てる。
坂が右を返して脅かし、攻めて出る。
時に左側に踏み込もうとし、右に出るときは後退のステップも踏みつつ、
左右に動いて攻めていく坂の姿からは、本人がどう自覚しているかは不明ですが、
サウスポーが苦手という感じは受けませんでした。
ぱっと見て、きちんと対策していて、おかしなところもありませんでした。

お互い、一瞬の隙を鋭く狙い合う中、接近して打ち合った際、
ノイナイの左が決まり、坂がダウン。追撃で二度目。
初回は何とか乗りきった坂だが、ダメージあり、動きがやや緩慢。
何とか立て直そうとしていた2回、右ボディストレートを伸ばすも、
身体の戻りが遅れ、そこにノイナイの左ストレート。
坂、三度目のダウン、立ったが身体がよれていて、レフェリーが止めました。

これはもう、力のある者同士が、本当の勝負をして、明暗が分かれた、
そういう試合だったとしか言えません。
先に勝機を掴んだノイナイが、それを逃さなかった、ということだと。
実力に大差があったとか、坂が油断していたとか、左が苦手でどもならん、
というようなことではなかった、と見ました。


勝ったノイナイは、以前三迫ジムで、ジョー・ミサコの名で闘っていた、と
試合後の報道で知りました。ああ、あの阿部麗也とやった選手か、と。
確かG+で見たんですよね、その試合。けっこう強くて、阿部を苦戦させていた記憶あり。

てっきり、特に強くはない相手なのかと思っていたら、全然違いました。
知ってたら、こちらも会場に足を運んでいたかもしれません。
そんなことを試合後に教えてもろうても遅い、という...(--;)


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さて、連休を経て来月にかけ、あれこれと見られる試合について、
覚え書きを兼ねて、ざっと。


DAZNさん、これをやってくれねば話にならん、という感じですが、もう次の土曜日、
4月27日、シーサケットvsエストラーダ再戦、ライブ配信あり。
当日は用事があってライブでは見られませんが、こちらはWOWOWオンデマンドと違って、
終わったら早々に見逃し配信に対応してくれますので、結果知らずに見られそうです(^^)

翌28日、WOWOWオンデマンド、WBSS準決勝、ノニト・ドネアvsゾラニ・テテ。
これも本来ならDAZNかと思うところですが、まあ色々とある模様...。

この日は岡山で「桃太郎ファイト」の興行があり、ユーリ阿久井政悟vs湊義生がメイン。
言わずと知れた岡山の雄、銀河最強を目指す男、ユーリ阿久井が、
全日本新人王、技能賞のボクサーファイター、湊義生を迎え撃つ。
これは後日、BoxingRaiseで配信あり。必見です。


5月1日、源大輝vs阿部麗也、これまた、BoxingRaiseにて配信予定。
ただ、ライブか後日かがまだ未定、とのこと。是非にライブでお願いしたいものです。

3日、府立地下で、以前少しプレビューぽいものも書いた、
クドゥラ金子vs安達陸虎の、日本ユース、ウェルター級タイトルマッチ。
これは放送も配信も、今のところ何もなさそうです。
仕方ない、見に行くか、というところなんですが、ちょっと難しい...。

4日のホール、末吉大vs大里拳、再戦はG+で、翌週水曜日、8日に録画放送。
巨人は当日、広島で試合ですから、こちらが生中継になるかと思ったのですが。残念。
 

さて5月5日、DAZNでカネロvsジェイコブス。これは当然、ライブ配信でしょう。
少し前から、プレビュー番組などもアップされているくらいですから。
この試合の視聴者数が、DAZN日本のボクシングに対する今後の取り組みを左右するかも?と
思っていたところに、この日は音無しかと思っていたWOWOWオンデマンドが、
ジェルウィン・アンカハスvs船井龍一のライブ配信を決定。
急遽、という印象もありますが、実際どうかは不明です。
まあしかし、本当に、色々ある模様です...(^^;)

当日は、WOWOWオンデマンドが、配信終了後、見逃し配信に対応しない以上、
両方を結果知らずに見ようと思ったら、WOWOWの方を優先して見て、
その後でDAZNを見るしかない、ということになります。
この辺はどうにも不便というか何というか...当日、見られること自体は有り難いですが。


13日、TV神奈川でムサラネvs黒田雅之。これは生中継なれど、地域限定。
実はちょっとした用もあり、この日、上京して観戦する予定になっております(笑)

18日、田村亮一vs久我勇作、墨田総合体育館にて。
これまたBoxingRaiseにて配信、ライブか録画かは不明、という段階。

19日、WOWOWで井上尚弥vsエマヌエル・ロドリゲス。多言無用、遂に来た、と。
同日、フェリックス・アルバラードvs小西伶弥。放送、配信など、今のところ情報なし。

26日、WOWOWで伊藤雅雪vsヘリング。重要な「査定試合」?
同日、大阪市立大学構内にて、坂本真宏vs阪下優友、マナンクイルvs小林佑樹。
中国にて、シュー・ツァンvs久保隼。カルロス・カニサレスvs木村翔も?
いずれも放送、配信など情報無し。ネットで探して見られるものかどうか...。


6月1日、中谷潤人vs中野ウルフ。
この日の巨人はデーゲームで、時間が被る可能性もあり、ということかもしれませんが、
生中継ではなく、これまた翌週水曜日、5日に録画放送です。残念。


ということで、なんと言っても目玉は19日、グラスゴーですが、
それ以外にも、あれやこれやと、以前ならライブで見られるとは思えなかったものまで、
どんどん放送や配信がされるようになってきました。
細かいことはおいといて、ファンとしては有り難いことです。
何しろ、言うとる間にこの週末、二日連続ですからね...有り難いけど大変です(笑)


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そんなことで、一曲。
The Street Sliders ”Baby I'm Really Down” です。








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敗れてもなお「劇」の主役は彼だった 矢田良太、死闘に散る(動画追加)

2019-04-22 16:23:52 | 関西ボクシング



そんなことで昨日は府立地下にて観戦しました。
ダブル日本タイトルマッチでしたが、なんと言ってもウェルター級、
矢田良太vs永野祐樹戦が白眉でした。
えらいものを見た、という試合でした。簡単に経過、感想など。


強打と脆さを併せ持つ、練習一日十時間の王者、矢田良太と、
これまた左強打と堅実さが売りの最強挑戦者、永野祐樹。
私の予想は、残念ながら矢田に厳しい結果が待っているのでは、というものでした。

攻めている時の強さ、迫力は凄まじいものがある反面、
受けに回ると技術的に冴えがなく、打たれて脆い上に、対サウスポーも苦手そうな矢田にとり、
攻めながら相手を見て闘える冷静さを持ち、コンパクトかつ伸びもある左強打を秘めるサウスポー、
永野祐樹は、あらゆる面から見て、矢田にとり強敵、難敵であろう、と。
おそらく中盤あたりから、永野がペースを握り、ストップか大差判定か、と見ていました。

しかしこの予想は、結果はともかく、試合内容に関しては外れました。
...ていうか、誰がこんな展開予想するかい!というところでした。


まず立ち上がりから、永野の左ストレートが再三クリーンヒット。
右は軽く探り程度、ばんばん左が出る。それが全部当たる。

こう書くと、ボクシングの試合で、パンチが「全部」当たるわけがあるか、と言われそうですが、
この試合全般を通じて、永野の左は「全部」と書きたくなるくらいに、当たりまくりました。
この初回からしてそうでした。永野は早々に、当たる距離と手応えを掴んだようでした。

こういう展開は、3回くらいからかな、と思っていましたが、初回早々ですから、
矢田にも問題はあれど、敵地のリングで最初から自分の良さを出せる永野はさすが、でした。
初回、2回と矢田は単発の右を振るがミス。2回の最後に右ボディが入るが、ほぼそれだけ。

しかし3回「矢田劇場」の幕が開く。
永野の左がヒットしまくるが、矢田の右一発。ボディブローか、胸の辺りか。
永野がロープ際に後退し、矢田が攻め立てるも、永野が左を決め、矢田ダウン。
危機にあっても相手をよく見て狙える、永野の冷静さ、堅実さが光る。

4回、永野の左がまた再三、矢田を捉える。矢田また右ボディから逆襲。
場内騒然となる中、永野の左アッパーが決まって、矢田がぐらつく。
ところが矢田が、序盤は出す余地もなかった左フックを決めて、永野がダウン。
場内、騒然を超えて爆発、という状況に。

5回、序盤はワンツー止まりで、ミスばかりだった矢田が、徐々に永野を捉え始める。
永野は相変わらず左を当てまくるが、矢田が右から入って、左フックを返すようになる。
先のダウンシーン同様、「当たる」パンチを見つけた矢田が攻める。
6回も永野がヒットを取るが、矢野の強打が単発ながら、永野を脅かす。

両者とも、チャンスとピンチを交互に繰り返す、スリリングな展開。
永野リードながら、もはや採点は意味を成さないだろう、と明らかだった7回。
永野の左で矢田が腰を落とす。しかし矢田が左フックを返すも、
さらに永野がカウンターから連打、左アッパーも入り、レフェリーが遂にストップ。

歓声と悲鳴のボルテージが頂点に達し、そして醒めていく。
ああ、遂に終わった...という余韻を残して「劇場」の幕が下りました。



府立の地下で、それこそいろんな試合を見てきましたが、
果たして、これほどの熱狂があったかどうか。記憶にありません。
関西縛りで言っても、ブルース・カリーvs赤井英和、
串木野純也vsカーロス・エリオットもかくや、という感じでしょうか。
とにかく、何よこの試合、と感動するやら呆れるやらでした。
クロフォード、カーン戦オンデマンド配信に背を向けて、
観戦しに来た甲斐があったというもの、でした。

もし、今年のベストラウンド賞を選ぶとしたら、この試合の3、4回、
そして7回は、必ず候補に入れるべきものだ、と思います。
今のところ1位はこの試合の4回。3、7回も、トップテンに入るでしょう。
そういう試合でした。

新王者、永野祐樹は、地味ながら堅実、そして確かな決め手を持つ、その実力を、
福岡での別府優樹戦に続き、大阪での矢田良太戦でも、存分に発揮しました。
堂々たる王座奪取、敵ながら天晴れ、お見事、というしかありません。
まあ、何も敵ってことはないですが...(^^;)


そして敗れた前王者、矢田良太。過去の試合についても書きましたが、
その凄まじい闘いぶりは、まさしく「矢田劇場」そのものでした。
技術面でどうこう、なんて今更言うのも意味が無いと思います。
持てる力は全て出し切り、出来ることは全てやり切った上での勝負に、
賢しらに口を挟んでも、仕方ない。
「評」の言葉を捨てるつもりはありませんが、それは今回、後回しでええわ、と
心底から納得できる試合でした。
今はしっかり身体を休めてもらいたい、と思うのみです。


両者に拍手、凄かった、お疲れさまでした、と称えて終わりたいんですが、
これだけの試合が、何の放送も配信もなしとは、いかにも惜しい、勿体ない。
良い試合の無駄遣いや、とは改めて思うところでもあります。

選手は必死に頑張って、人生賭けて鍛錬をし、試合を闘っているのに、
その周辺状況たるや...ここから先はもう「以下同文」なので省きますが、
本当に、どうにかしたってください、お願いします、たのんます、とだけ書いておきます。


※動画がありました。公式のものですので、安心してご紹介(^^)






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この日は前座から「ナニワのKO祭り」の様相。
何しろ全8試合中、第一試合から、6試合続けてKOで、そのうち5試合が2回まで。
セミのスーパーフライ級タイトルマッチのみ判定で、メインが「アレ」でしたから、
ホンマに何という興行や、と改めて呆れ...いや、感動している次第であります、ハイ。
そんなことで、他の試合についても簡単に。


日本スーパーフライ級タイトルマッチは、奥本貴之がユータ松尾に2-0判定勝ち。
全体的に、動きと手数の奥本に対し、軽いが正確なヒットを取る松尾という対比。
私は特に前半、微妙な回も松尾の正確さに振りましたが、
公式採点は奥本の手数を評価していたようでした。

後半は奥本が、ミスも多いながらもスリーパンチを繰り出し、
能動的に動き、攻め、主導権支配、という面も含め、やや上回ったように。
松尾は正確さはあったが、一打のパワーに欠け、採点を全部引き寄せるだけの
説得力とでもいうのか、その辺に不足があった感じか。
特に敵地だから不利、という採点でもない惜敗、と見ました。

ついでにさうぽん採点は、松奥松松松、奥松奥奥奥、でドロー。
4回と9回は迷いました。同道した友人はイーブンラウンドにしていました。


※こちらも動画あり。重ねてありがたいです。





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以下、アンダーカード。

新人王予選4回戦
スーパーフライ級 ○三尾翔(グリーンツダ) 2回TKO ●渡邊大将(仲里) 
ミニマム級 ○木村彪吾(グリーンツダ) 2回TKO ●小林ジミー弘明(アポロ)
フェザー級 ○前田稔輝(グリーンツダ) 1回TKO ●垣内元気(白鷺)


スーパーフライの三尾は、スピードとセンスを見せてTKO勝ち。
しかし打ち方が若干雑で、オープン気味なのも目につく。
パフォーマンス的な動きも、攻防のリズムを上げる効果はなく、
パンチのある相手だと危ないかも。今後の課題。


ミニマムの木村は積極的に攻めつつ、相手を引き寄せてカウンターを取る巧さもあり。
その上、追撃も厳しい。2回、ワンツーで倒しTKO勝ち。なかなかの好選手。
新人王戦、ミニマムの有力候補と見ますが、はてさて。


フェザーの前田はこれがデビュー戦。日本憲法やなくて拳法の全日本王者とのこと。
良いバランスで締まった体つき、サウスポーから最短距離で当たる、強烈な左ストレート連発。
拳で正確に当てているので、打つたびに「きちんと当たったときの音」がする。
新人としては、4回戦デビューとしては、レベルが違っていて、これもデビュー戦の相手には気の毒な感も。
早々に相手に鼻血を出させ、左ストレートでTKO。
もちろん、これで全体像が見えるわけもないですが、多分、西軍代表までは間違いないのでは。
その後については...さすがに気が早いですが、かの渡辺二郎のように、優秀なトレーナーの
指導を受けられるなら、さらなる大成も?なんて思ってしまいました。


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6回戦 
51キロ契約 ○タノンサック・シムシー(タイ) 1回TKO ●リカルド・スエノ(フィリピン)
スーパーフェザー級 ●安部貴士(尼崎亀谷) 4回TKO ○福井貫太(寝屋川石田)


WBCアジア、バンタム級王者スエノに対し、ちょっと小柄?なタノンサックが、
初回早々、リーチ差をものともせず、鋭い左フックカウンターで倒し、右ショートで二度目、TKO。
これが「査定試合」だったらしく、グリーンツダと契約に至る、とのこと。
パンフ参照すると、この試合まで6勝6KO無敗。これで7勝めになります。これまた要注目。


福井貫太は、新人王戦からの初戦だと思いますが、安部とクリンチほぼ皆無の、
クリーンな打ち合いを繰り広げました。
3回から福井の、ボディブローを組み込んだ連打がまさり始める。
4回、左ボディ、右アッパーでTKO。安部も果敢に闘い、健闘。好ファイトでした。


8回戦
54.5キロ契約 ○田中一樹(グリーンツダ) 1回TKO ●ソンリット・オーンタ(タイ)

栗原慶太戦からの再起、田中一樹がサウスポーのタイ人をTKO。
ソンリットは左ストレートを繰り出し、攻めるが、ロープ際から田中が右カウンター、タイ人ダウン。
再開後の右で、ソンリットぐらぐら。TKOかと思ったがカウント入り、また再開。
田中が詰めてダウンでTKOでしたが、レフェリーの裁定には疑問あり。危ないなぁ、と...。



セミセミの前には、元OPBFバンタム級王者、川口裕の引退式も行われました。
2ラウンズのスパーの後、息も絶え絶えな様子でしたが(笑)
支えてくれた方々への感謝を述べ、最高のボクシング人生でした、と語っておられました。
山本隆寛との二度に渡る激戦など、真っ正直な闘いと、ツボにはまったときの強打が印象的でした。
益田健太郎との再戦も、非常に惜しかった、と思います。
小松則幸に憧れ、その背中を追った、と語っていたのも、私としては心に染みるポイントでした(^^)


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忘れてました、本日の一曲。
佐野元春 & THE COYOTE BAND「ポーラスタア」。






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3戦目も強敵/危機乗り越え/2-0の試合/王者クラスも参加なら/アンコ型でも/おにぎり竜

2019-04-19 19:22:44 | 井岡一翔




ということでこの週末は、なんとか日曜府立、グリーンツダのダブルタイトル興行を見に行きたい、
と目論んでおります。しかしクロフォード、カーン戦オンデマンドは見られなくなります。
週末毎の生中継を喜ぶ反面、こういう事態も起こるわけで、悩ましいところ。

これが普通の放送なら、録画したのを結果知らずに、帰宅後に見ればいいのですが、
WOWOWオンデマンドって、配信後の「見逃し」には対応してましたっけか...。
最悪、結果知った上で、月曜放送分を見ることになるかもです。むー。

そんなことで、あれこれ試合を見、決まったものもあり、話題もありです。
あれこれと簡単に取り上げていきます。


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井岡一翔vsアストン・パリクテ、6月19日、千葉は幕張メッセで開催。
今日、正式発表あり、会見ありました

ドニー・ニエテスに惜敗の井岡、引き分けのパリクテが対戦するわけですが、
粗いと言えばまだ粗い、しかし大柄で強打のパリクテは、スーパーフライ級3試合めの
井岡一翔にとり、容易ならざる相手だと思います。

WBOタイトルが空位になり、この流れで決定戦が組まれた経緯については、
どうこう言えば言えますが、それを取り払って見れば、MWアローヨ、ニエテスと来て、
ジム離脱、転級後3試合目として、変わらず続く試練の闘いであり、
そして、以前の予定調和な感じのものとは違う「ホンマ」の勝負やなあ、とも。

井岡一翔がこういう試合を、また闘って見せてくれることは、ボクシングファンとして、
素直に嬉しいことです。要注目の一戦、頑張れ井岡!です。


ところで一部、海外報道で、大阪で開催と出ていたようですが、やっぱり間違いでした。
海外の記者が、他の試合の話と混同?したのかもしれません。
大阪だったら、そりゃ当然、会場に足を運ぶところです。
まあしかし、実際、そんなことになるわけがないですね。

千葉の会場、なんとか盛況になったら良いですが、果たしてどうなるか。
平日で、TBS放送だと、時間も遅めというのが、過去の例です。ちょっと心配です。


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久保隼、中国で世界挑戦決定。大沢宏晋戦以来、ほぼ一年ぶりの試合です。
その大沢に先んじて、WBA第二王者シュー・ツァンに挑戦。
しかし、記事にあるとおり、眼疾を患って、一時は引退危機だった、とのこと。

練習再開が3月に入ってから、ということですから、ちょっと心配ですが、
何とか調整して、長い距離で闘う時間帯を確保する試合運びに期待します。
仮にもつれても、見映えはともかく、大沢戦ではしぶといところを見せたように、何とか凌いで。

これは伊藤雅雪の、フロリダでの防衛戦と、日本時間で言えば同日になるんですね。
本当に最近、あれやこれやと海外での試合が増えたものです。
国内の「市場」の衰退が明らかになってきたから、というのは事実でしょうが、
広がりのある話が増え、そこに日本のボクサーが適応していかねばならない、という状況を、
前向きに捉えて、進歩への糧にしてもらいたい、と期待します。


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先週末、ロマチェンコ圧勝以外にも、あれこれと見た試合について。

DAZNではハイメ・ムンギアがデニス・ホーガンに2-0で勝った試合が配信されました。
身体を寄せて右を叩いてきた井上岳志の次に、動いて外し、左を当ててくるホーガンという、
対照的な相手と当たったムンギア、やっぱり若いところも見せました。
大柄で、頑丈で、パンチ力に自信がある若い選手ゆえの「雑」が露呈したかな、と。

しかし、けっして脅かされていたかというと、そこまで危ない試合でもなし。
確かに打たれてバランス崩したり、見映えの悪い場面もありましたが、芯を食ったわけでもなく。
漠然と見ていて「これは、一人くらいドローつける人もおるかも。でもまあ、勝ちやなぁ」と
いう試合の典型のように見えました。採点はその通りになり、得心いった、という、まあそんな感じでした。


フジテレビでは先週に、二日連続で録画放送あり。
八重樫東は調整試合に楽勝吉野修一郎は、1位アクセル住吉をTKOで退けました
関東在住の友人の厚意により、両方ともありがたく観賞しました。

八重樫の試合は、まあ試合というのか何というのか、という感じでしたが、
吉野、住吉戦は、住吉が果敢に攻めたものの、吉野が正確さで上回り、きっちり仕留めた、という試合。
なかなか見応えありました。

フジの中継番組は、アンダーもけっこう、時間取って放送します。短いハイライトながら、4回戦の試合も。
桑原拓のような有名な若手から、松本亮のような再起組、そして芝力人という若手の、元気な勝ちっぷりも見られました。
こういうのはありがたいものです。そりゃ、以前あったCSフジ生中継番組があれば、それが一番ではありますが。


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昨夜は日本バンタム級王座統一戦。BoxingRaiseにてライブ配信があり、楽しく観賞。
コンパクトで力強い迎撃を見せた齋藤裕太が、手数と多彩さで挑む木村隼人を5回TKO。
両者の持ち味が存分に出た、濃密な試合内容だったと思います。

試合後、齋藤が、先日報道あった、山中慎介の名を冠したトーナメント出場を希望した、とありますが、
記事にもあるとおり「若手選手の登竜門」かと思っていたので、チャンピオンが出たい、というのは、
ちょっと虚を突かれた感じです。
しかし、それはそれで、というか、そうなったら面白そうではありますね。

セミで勝った鈴木悠介はもちろん、タイトルホルダーなら栗原慶太もいるわけです。
清瀬天太や小林佑樹といった関西勢も出て欲しいですし、何なら比嘉大吾の再起路線がこの大会であっても。

また、JBCルールの条項追加で、OPBFランカーが日本タイトルに挑戦可、となるそうですから、
MJヤップやベン・マナンクイルが出たって良い、と思ったりもします。
さすがにペッチさんやモロニーまで手を広げろ、とは言いませんが...(^^)

まあとにかく、日本のバンタム級は、世界の人がドえらいことになっているのと反比例して、
ここまであれこれあって、ちょっと下火の感もありますが、徐々に盛り上がってきそうですね。
山中慎介トーナメントが、その中心を担う、という展開に期待です。


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アンコ型でも薬は使う、というお話。
いい加減げんなりしてきますが...まあ、見た目、まがまがしい体つきではなくとも、
いろんな効能を見込んで、いろんなものを採ってはるんでしょうね、皆様。

で、代役候補の中にも、つい去年あたりに「引っかかった」人の名前が普通にあったり。
もう、この手の話だけは、目を背けたい気持ちになってしまいます。

実際のところなど、知れようはずもないですが、見た目一番「自然」な感じがして、
しかも一度、無冠時代のジョシュアとの対戦で、ジョシュアを最も苦しめた、
アマチュア時代からのライバルであるディリアン「身体健康」ホワイトが、
この中では一番、見てみたい相手ですが、どうなりますやら。

筆頭に名前のあるサウスポーの方は、確かに魅力的ではありますが、
この話の末に選ぶ代打としては、皮肉に過ぎる、と思ってしまいますね。


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前WBOミニマム級チャンピオン、山中竜也さん、北新地にて、おにぎり店をオープン

第二の人生、再出発の話題ですが、素直に応援したいものです。
記事読んでも、写真見ても、人柄やなー、としみじみ思うというか...。
北新地とはまた、激戦区ですが、健闘を祈ります。
普段、縁の無いところですが、いっぺん行ってみようかなぁ...(^^)


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そんなことで、本日の一曲。
くるり「その線は水平線」。







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「世界一強い」とはこういうことだ ロマチェンコ圧勝、元王者クロラをKO

2019-04-13 18:43:18 | 海外ボクシング



もうこうなると、感想もへちまも無い、という感じでした。
ワシル・ロマチェンコ、元WBA王者のタフガイ、アンソニー・クロラを4回KO。
予想以上の圧勝劇でした。

本当なら、ガーナの強振パンチャー、IBF王者リチャード・コミーとの統一戦だったはずが、
コミーの拳負傷のため、相手がクロラに変わり、予想は当然ロマチェンコ有利。
ライト級に上げてから、過去2試合、ホルヘ・リナレスにダウンを喫し、
ホセ・ペドラザにも健闘を許す、という具合で、転級後の適応にやや苦しんでいた?
ロマチェンコでしたが、3試合目ともなれば、当然馴染んでもくるだろう、とも思いました。

しかし、実際は、想像以上に快調なウクライナ人に、クロラのみならず、
見ているこちらも圧倒されました。
クロラの技量が、リナレスやペドラサより落ちるとしても、これほどとは...と。


最初から正対して、圧しながら探り、見ながらも少しずつ斬りつけていく。
クロラは逆に、見ているというより、完全に「見られて」しまっていて、手が出ない。

2回、やっと手が出たと思ったら、ロマチェンコの連打が上下に飛んでくる。
そこへ右アッパーのダブル、左アッパーのダブルが来て、クロラの表情に驚きの色。

そりゃ、ロマチェンコが巧いことくらい、覚悟の上だったでしょうが、
その覚悟を遙かに上回るものを見せられた、という驚愕が、顔に出て(しまって)いました。

3回、連打を浴び、ロープ際で左をこめかみに打たれ、腰が落ち、レフェリーストップかと見えたが
ロープダウン?の裁定で続行。ロマチェンコのみならず、関係者も試合終了と勘違い、という
ドタバタ劇を経た4回、本来不要なはずのラウンドを、王者の右フックが終わらせました。


試合後、マイキー・ガルシアの名前を出すなどして、135ポンド級の王座を
全て手にする、つまり完全統一宣言をさらっと口にしたロマチェンコでしたが、
もう何を言うてくれはっても結構、納得、という試合ぶりでした。参りました、という気持ちです。

とにかく、自然に巧い、無理なく強い。感動的でさえありました。
世界一強いボクサー、世界チャンピオンとは、こういう人のことを言うのだ、と
ボクシングを普段見ないような人にも、ほい、と見せて、納得してもらえる存在。
ワシル・ロマチェンコ、今日は本当に、お見事でした。拍手し、脱帽します。

ボクシングファンとして、心底から、心地よい気持ちになれた、土曜日お昼の生中継観賞でした。



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大阪で再戦?/1位に上昇/徐々に成長/DAZN次回

2019-04-10 19:12:57 | 話題あれこれ




ということで、これからほぼ毎週のように生中継やライブ配信がありますが、
それも含めて話題あれこれ。


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国内の報道はまだありませんが、海外情報が紹介される形で、村田諒太について
元WBOウェルター級王者ジェフ・ホーンとの対戦が交渉されていたが流れた、という話。

で、この次に、ESPNのスティーブ・キム記者のツイートが出て、
7月中旬、つまり上記の話でリスケされた12日?に、大阪でロブ・ブラントと再戦、とのこと。

大阪?と意外に思いましたが、聞けば五輪を来年に控え、首都圏では大会場確保が難しいとのことで、
関西出身の村田の試合を大阪で、というのは「良い手」だな、と。
金曜夜なら、フジテレビの二時間枠もあるみたいですし、これは本当かもしれません。
大阪となると、府立よりジョー・ホールでやれたら一番ですが。

直接再戦、いろいろ不安も心配もありますが、さりとて他の試合を挟んでも、
何かプラスになる選手かというと...村田諒太にとって、あまり変わらないのかもしれません。
いずれにせよ、世界への再挑戦となれば、他に事実上、選択肢もないでしょうね。
そう遠からず、具体的な発表なりがあるのかもしれません。どうなりますかね。


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先の日曜日、7日は堺にて、大沢宏晋の試合がありました。
さすがに前日ホールからのとんぼ返り観戦とはいかず(昔はちょいちょい、やってましたが...)
所用のため断念。BoxingRaiseの動画配信で見ました。

大沢は昨年12月のWBAランカーからの勝利が評価された、ということか、WBA1位に上昇。
さすがに、あの相手のランク、そして試合内容からすると、驚きの方が強い話ではありますが、
WBAタイトル挑戦が現実味を帯びているのは事実なのでしょうね。

それまでの調整試合という意味合いだったのか、インドネシア4位、アーマド・ラヒザブという
いかにも頼りなげな見た目と振る舞いの、痩身の相手を、2回に左フックで倒し、KO。
左フックが顔に入り、ラヒザブがグローブで頬を抑えて後退、そのまま自ら座り込むような格好でした。
記事によると裂傷を負った、とのことです。

ターゲットはおそらく、WBAフェザー級第二王者、中国3人目の世界王者シュー・ツァンでしょう。
たぶん、お出かけ挑戦になるのでしょうね。ツァンの世界獲得試合はDAZNでだったか、
見るには見ましたが、あれで勝ちなのか負けなのか、よくわからんという印象でした。
敵地ともなればなおさら、難しいところも出てきそうですが...まずはすんなり、挑戦が決まればいいですね。
王者サイドには、他からも話があるとかないとか、ですが...。


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先週金曜は、府立の地下で辰吉寿以輝のプロ11戦目
あすリートチャンネル、というところでライブ配信が見られました。
試合の様子はこちらにあります。初回早々攻めて、TKO勝ちでした。

昨年12月、そして今回と、日本人ノーランカー相手とはいえ、
試合ぶりがこなれてきています。
以前は、踏ん張って身体の力で打っていましたが、
今は足を使って身体を運び、避け、打つ動作にリズムが出てきました。
パンチングパワー自体は元々、若手としてはある部類だったので、
連打が出ると、この辺の試合では早々に好機を得て、詰めてしまえますね。

アマチュア経験皆無、実戦経験がプロの11戦しかない若手ボクサーとしては、
徐々にではあるが、形になってきたなぁと見えます。
まだまだ、大きな勝負は先でしょうが、ちょっと楽しみになってきましたね。


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この週末は、土曜日に午前中からWOWOWがロマチェンコ、クロラ戦を生中継しますが、
日曜はDAZNがライブ配信の予定を出しています。
午前10時から、WBOスーパーウェルター級タイトルマッチ、
ハイメ・ムンギアvsデニス・ホーガン戦メインの興行です。
いつもより、ちょっと早めに?予定が出ました。
井上岳志に勝ったムンギア、野中悠樹に勝ったホーガンの対戦ですね。

ただ、日本のDAZNは、ボクシングに関して、確かに配信数は増えつつあるものの、
ちょっと力入ってるのかどうか、よくわからない感じもあります。
本来、DAZN USAが配信している興行で、日本では配信されない、
或いはWOWOWが放送する、という例が散見されます。

カネロ、ジェイコブス戦は例外でしょうが、それ以外は欧州や、今回のメキシコなど、
良いカードを配信していこうというよりは、単に低コストのものだけを、
とりあえず流しておけばいいか、くらいの姿勢にも見えます。

これがカネロ、ゴロフキンらの獲得によって、情勢が変わっていくものかどうか。
WOWOWはDAZNに対抗して?生中継の数を増やしてくれていますが、
この辺、業者さんがどちらに軸足を置いているのか?という疑問も含め、
色々興味深いというか、気になるところですね。


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本日の一曲。

the pillows の名曲、Bump of Chicken によるカバー。
Hybrid Rainbow です。






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「勝つための最善」止まりが限界か、それとも? 井上浩樹、無敗で日本王者に

2019-04-08 18:00:05 | 関東ボクシング



ということで、あれこれあってスロースタートの極地だった今年、
やっと初観戦と相成りました。
遅いですが今頃感想文など。


日本スーパーライト級タイトルマッチは、ベテランながら充実期の細川バレンタインに対し、
若く無敗、しかし直近の試合は不調で、快進撃のイメージに翳り、の井上浩樹が挑む一戦。
是非、井上がそれまでの勢いを取り戻し、良い滑り足で行ってくれんものか、
さすればこの試合は、単なる勝ち負けを超えた、衝撃的なものになるのでは、と期待していました。

しかし、リングに登場した井上浩樹を見ると、陽気かつ、ようわからん入場曲(笑)と衣装に反し、
表情は緊張感というより不安げで、身体つきも今ひとつ、締まってはいるが、張りがない感じ。
対するバレンタインは、小柄ながら、無用な減量は要らぬというコンディションの良さが見える。

直近のマーカス・スミス戦同様、相手どう以前に、自らの不調が足かせになり、
力を出し惜しみ、というと悪いですが、力の出しどころの配分が最優先になるようでは、
井上浩樹の苦戦は免れ得ないのでは、と予見しました。
終わってみれば、半分当たり、半分外れの予見でした。


初回、細川が低い姿勢で入っていくところに、井上の右アッパーが二度決まる。
細川の、左サイドから入る「ルート」が、この二発でほぼ消された感あり。
これは、この後の展開に、少なからず影響したようにも見えました。井上。

2回、細川は正対し、伸ばした左で井上を抑え、グローブの位置を見た上で右を連打。
井上のガードを破り、浅いがヒット取る。細川。
3回、微妙、迷う回。4回、細川が右ヒット、左ボディなど。
5回、井上の右ジャブが増え、ワンツーも。細川上体が少し止まり始める。井上。

途中採点は三者共に3対2で井上。3回をどう見たものか...という感じ。

6回、これも迷う。細川が出てはいたが。
7回から、井上がペースを掴む。左ストレート、右返し。
8回、井上の左、ダイレクト含めヒット3発ほど。
9回、井上右フックから左ストレート。逆もあり。
10回も同様。後半は井上がほぼ支配、判定はクリアに井上でした。


初回に見せた右アッパーの他、細川の出鼻を右ジャブ、左ストレートなどで捉え、
拮抗した前半を経て、後半はほぼ無難にポイントを集めた井上の闘いぶりは、
クリアな勝者のものでした。普通なら、何も文句などないはずです。

しかし、井上家云々というのを抜きにしても、過去に世界戦の前座などで見てきた
井上浩樹の目覚ましい勝ちっぷりの数々からすれば、先のスミス戦に続き、
如何に日本タイトルマッチであったとはいえ、物足りなさも強く感じてしまう、
そんな試合だったのも事実です。

基本的に、攻めは必要最小限、好打はあっても強打はほぼ皆無、
仮にあっても無理に追撃はせず、という「方針」は、勝つための最善に徹したもので、
それ自体をどうこうは言えません。
ボクサーに、勝敗を超えた「劇」を安易に期待すべきではない、
それはボクシングを見る上での基本ではある...のですが。



細川バレンタインも、元々闘いぶりに慎重さというか、自信のなさが出るタイプでしたが、
最近はその傾向ががらりと変わり、自身と確信に満ちた好機での攻めが見えるようになっていました。
その細川が、攻めの機会、回数を減らしてしまったのは、井上のスピード、カウンターが
それだけ脅威を与えていたということでしょう。

総じて、全然悪くなどない試合だったとは思いますが、期待したよりは
アクションが乏しく、探り合いの長い試合だった、とも見えました。
試合後、陣営からはまた、井上の不調について言及があったそうで、
やはり、と思う反面、それが前回と今回限りの話なのか、それともそうでないのか。
後者なら大問題やなぁ、と思わざるをえません。


単に体調不良、拳の負傷というなら、それが改善されれば、となりますが、
そういうことを言っているうちに、不調な試合ぶりが、その選手の普通になってしまう。
そんな事例は、これまでも数多見てきました。

今後の試合ぶり、それも次、その次くらいまでが肝心、かと思います。
次は青木クリスチャーノとの再戦になるのか、或いはその上の、
普通ではない試合になるのかはわかりませんが、
井上浩樹のキャリア、その将来が、遠からず見渡せるのではないか、と。

日本の中量級として、非常に優れた素質を持ち、そして好調とはいえない状態でも、
細川バレンタインに、クリアに勝てる。
井上浩樹は紛れもなく、貴重な存在であり、この人材を遊ばしておけるほど、
日本のボクシング界に、人が余っているわけではありません。
彼の今後を、期待と不安共にあり、という感じで、見守っていきたいと思います。


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忘れてました、本日の一曲。
Eve「僕らまだアンダーグラウンド」。







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怪物対決/地域密着/海外進出増加/本日ライブ配信/今年初観戦!

2019-04-05 05:57:56 | 井上尚弥



5.18グラスゴー決戦へ向けて、井上尚弥vs堤駿斗スパーで対決
堤駿斗といえば、日本初の世界ユース選手権優勝、という実績と共に、
「ミライモンスター」における、松本圭佑の敵役としても有名ですが(笑)

YouTubeで松本戦二試合(インターハイでのフライ、バンタム)、
世界ユース決勝、クレスポ・サントス・エリオ戦などを見ると、
普段プロしか見ない目には、パンチングパワーの面はよくわからないものの、
出すパンチの「確信」の深さとでもいいますか、そういうものが強く感じられる、
若い選手としては珍しい、独特の雰囲気を持っています。

東京五輪でボクシング競技が行われると仮定して、それが終わればプロ転向?
と期待したくもなります。
井上とのスパー、記事は詳細なものですが、どこかで動画見られんものですかね。


対する井上は、走り込み合宿のニュースも。雪降ってますが...。
日本人初の、英国での世界戦勝利というトピックもある試合ですが、
普通ではまず実現しない王者対決ですから、大一番です。
相手は同世代の、上昇期にある王者で、過去最強の相手と見るべきですし、
今から本当に楽しみです。


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その井上尚弥と多くのスパーリングを重ねてきた黒田雅之、
地元川崎のフロンターレを表敬訪問、という記事。
今日のJリーグ公式戦で挨拶もするらしいですね。

地域密着を掲げるJリーグの理念は、言ってみれば至極当然で、
競技の垣根を越えた交流は、普通にあってしかるべきものです。

何かと閉ざされた感の多いボクシング界ですが、
こういう開かれた話は、どんなものでも歓迎ですね。
前回挑戦したレベコ戦でも、客席に水色のマフラータオルが振られていて、
有り難いことやなぁ、と思ったものです。

こういう交流に留まらず、さらに進んで、かつてブラジルのサンパウロFCと
同一組織のボクシング部門で、かのエデル・ジョフレがグローブを握ったように、
Jリーグクラブが他のスポーツ団体も総合的に運営するようになり、
その中にボクシングも含まれ、選手が育成されるようになったらどんなにいいか、と。
まあ、現実を見れば、夢想というにもまだ遠い話ではありますが...。


それはさておき、TV放送がTV神奈川のみ、というのはちょっと厳しいですね。
確かにこれも地域密着といえばそうですが(笑)


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伊藤雅雪二度目の防衛戦のアンダーにて、江藤光喜がWBO挑戦者決定戦に出場
WBO5位、6位対決で、プエルトリコの新鋭ハビエル・シントロンと対戦。

記事によるとアメリカのプロモーターと契約、とあります。
詳しいことはわかりませんが、一部権利譲渡、という内情なのかもしれません。
再度、世界挑戦を目指すための決定であることは確かでしょうね。

しかしほぼ敵地というべきロケーションですから、なかなか厳しい闘いになるでしょうね。
江藤はタイでの世界戦で勝った選手ですから、そういう場面でも勝負できる、とは思いますが。

それにしても、キャリア序盤からこういう挑戦があれば、という引っかかりは残るにせよ、
最近は多くの選手が、国外で大きな勝負に出て、キャリアアップを図るようになりました。
結果に恵まれない例もありますが、本当の意味での「挑戦」を数多く
見せてもらえるようになったことは、ファンとしてまず、感謝したいという気持ちですね。

これもWOWOW生中継、或いは試合順の都合でディレイになるとしても、
結果知らずに見られるという期待はしていいのでしょう。


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以前はG+生中継や、関西ローカルよみうりTVの当日深夜録画放送があった
辰吉寿以輝の試合ですが、今日の試合は、見た限りでは番組表に見当たらず。
まあ、何も辰吉に限った話ではなく、TV放送業界におけるボクシングの立場は、
日本人タイトルホルダーの「次」が、なかなか決まらない状況から推して知るべし、ですが。

しかし有り難いことに、こちらの「あすリート」チャンネルで、ライブ配信があります。
とりあえずはチェックできますね。
堤本京介vsテイル渥美戦は、見られるかどうかわかりませんが。


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新年早々、大コケしてしまったせいで、ここまで会場観戦ゼロという、
スロースタート甚だしい年明けでしたが、おかげさまで回復しまして、
土曜日は今年初観戦と相成ります。ハイ、この試合です。

生中継あるんだから、大人しくTV見とれ、というツッコミは謹んでお受けしますが、
早くから見ようと思っていたカードでもあり、だいぶ具合も良くなったので、
予定通りに突撃しようと思っております。
やっぱり、こういうカードは直に見ておかんと、とも思いますし。

そんなことで、徐々に観戦の回数も増やしていかんと、どうも調子が出ませんので、
徐々にペースアップしていこう、というところです。
その反面、21日の府立は、立ち見になったらきついかも、と思い、どうしようか迷っていますが...。


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ということで、最後に一曲。
THE BRICK'S TONE「空っぽのハンプティーダンプティー」。





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