ということでこの土日は、オンデマンドで連日のライブ配信あり。
何か、知らない間にえらいことになっておったそうで、その辺もあれこれと。
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土曜日は軽量級の大一番。WBCスーパーフライ級タイトルマッチ、
シーサケット・ソールンビサイとファン・エストラーダの再戦は、エストラーダの判定勝ちでした。
立ち上がり、シーサケットが右構えでスタート。意外。
しかしエストラーダは意表を突かれたという風でもなく、よく見てジャブ、右から左フック、
右アッパーのカウンター、左ボディと、多彩に当てて行く好スタート。
試合全般を通じ、シーサケットの構えが左右いずれであっても、
エストラーダが左側に踏み込み、巧みにジャブ、右から左の返しを当てていました。
3回、一度だけシーサケットの右相打ちがあるが、エストラーダすぐジャブで立て直す。
4回、シーサケットがボディ攻撃に出て、サウスポーに変える場面も。
しかしエストラーダ動いて外し、左フックなどで反撃。
5、6回はシーサケットの左、右フックが当たるが、散発的で、ミスも多い。
エストラーダは中盤、左ボディアッパーも好打し始める。
7回、シーサケット苛立って挑発も、エストラーダも「来い来い」と返す。
8回、エストラーダのワンツーでシーサケット後退。
9回、シーサケットがスイッチ繰り返すが、エストラーダ難なく対応、右でまた下がらせる。
ここまで大差でエストラーダ、リードの印象。しかし10回以降、エストラーダが打ち気に出て、
シーサケットの左が当たり出す。11回はローブローで少し休憩の後、互いに好打あり。
しかし最終回、エストラーダが左に回って右で迎え撃ち、抑える。
さうぽん採点は4、10、11をシーサケットに振って、それ以外はエストラーダ、9対3。
公式採点はもう少し競っていて、8対4、7対5、7対5。
ちょっとエストラーダに甘いのかも、ですね。
試合展開としては、立ち上がりから、前回の終盤戦、エストラーダがシーサケットを
右カウンターで捉えていた流れを、立ち上がりから踏襲した、という印象でした。
シーサケットはそれを嫌って、右構えを選択したのかもしれませんが、
左リードが半端なところに右を食い、左を返され、左に旋回され、良い位置に左足を置かれては
左のボディーブローなども当てられ、正対してはアッパーも、という具合。
エストラーダは左右関係なく、シーサケットを捉えていました。
終盤、少し乱れて、打ち合いになった印象でしたが、大勢に影響なし。
エストラーダは体格面でも、前回よりもしっかりして見えましたし、
数字の多少はともかく、勝ち自体は間違いのないところでした。
日本にも有力選手が多く、タイトルホルダーも続けて出るかもしれないクラスだけに、
米大陸におけるエストラーダの活躍があれば、そこに絡んで行くことによって、
より開かれた話が出てくるかもしれない、という期待がありますね。
反面、一時、八重樫東との再戦話が持ち上がっていたというシーサケットの敗北は、
その方面の話に限って言えば、残念なことではありますが。
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明けて日曜は、WOWOWオンデマンドでノニト・ドネアvsステフォン・ヤング戦。
ゾラニ・テテと同じサウスポーなれど、長身のテテに変わって、
小柄でスピーディーなヤングと、かなり毛色の違う相手に、ドネアが立ち上がり戸惑ったか。
2回、ヤングの逆ワンツーが決まり、ドネアはヒットがあまり取れない。
3回はこれ見よがしに両ガードを高く上げるヤングを攻めあぐむ。
しかしヤングが途中から手を下げ、何故か右回りを止めると、ドネアの右が入る。
4回は一気にドネア好調、左右アッパー、右ショート。ロープに追った後の連打はミスするが、
コンビでヒットを取っていく。ヤング鼻血か、出血。
5回もドネア攻めるが、途中からヤングが盛り返し、6回もヤングが抵抗、左当てて動く。
ドネアは一発振ってはミス。しかしまたコンビを出すようになり、右アッパーで脅かす。
最後は右ボディから左フックの返しが、絶妙のタイミングで決まり、ワンパンチKOでした。
全体として、ドネアが力まず、2、3発のコンビで打っているときは、ヒットが多いけど、
時に力入れて一発を狙うと、ミスが増えて、小柄なサウスポー、ヤングの速いパンチを貰う、
という具合で、時間帯によって、ちょっと出来にばらつきがあるなあ、という印象でした。
ただ、総じて、以前ほどの、異様なまでの反応速度、カウンターの鋭さは
残念ながら喪われている、と見えます。
以前なら、リードや探りの有無関係なく、相手の打つ手にピシャリとカウンターを合わせていましたが、
今は割と普通に、コンビネーションの中で、返しのパンチに力点を置き、それが決まって倒した、
という感じのフィニッシュでした。
しかし、一時はフェザー級の世界戦まで闘っていただけに、パンチの威力、重さは、
時に全盛期と同等か、それ以上にありそうです。
現状のドネアは、凄みのあるベテラン強打者、という感じでしょうか。
もちろん、次の決勝戦までの期間で、さらに調子を上げてくる可能性はあるでしょうが、
今日見た限り、ノニト・ドネアは、異名通りの「閃光」ではなくなっていると見えました。
その反面「ハンマー」としての怖さが備わりつつある、とも言えそうですが。
とりあえず、勝ってくれたんで、決勝戦の相手は決まりました。
あとは井上尚弥が勝ってくれれば、アジアの新旧モンスター対決が実現します。
19日、いよいよ、震えるような思いで、早起きTV観戦をすることになりますね(^^)
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話は戻って土曜日。朝から所用のため、DAZNのライブ配信は見られず、
夕刻になってから、見逃し配信を、結果知らずに見たのですが...。
全体で4時間を超える表示があり、冒頭10分くらいから始まるか、
まあ長くても30分くらいかな、と思って、目星をつけてその辺をマウスでクリックしても、
プロモーション映像が延々と流れ、まだ試合映像にならない。
なんやこれ、と思っていたら、ようやく2時間ばかり経過したところから、試合映像。
しかもいきなりメインから、でした。
画面左上の説明表示のところを見ると「※メインのみ配信となります」との表記あり。
あちゃー、こら参った、見逃し配信にはそういう対応をしよるんかー、
DAZN、やってくれよるなー、と思っていたら、どうやらライブ配信の時点で、
同様の事態になっていた、とさる筋から知らされました。
...すると何ですか、10時半から配信予定、と出ていたのを信じて見ていたら、
12時半くらいまで、2時間くらい待ちぼうけを食わされた、ってことですか。
なんとまぁ。さすがに絶句しました。
まあ、多くは語りますまい。さすがはDAZNさんや、とだけ言っておきましょう。
さいわいにして?今回、見逃し配信で見たおかげで「被害」には遭わなかった、とも言えますし。
...やはり、DAZN日本にとって、ボクシングとは、本当に力を入れる対象ではないのかもしれません。
オンデマンドだから、視聴者数は具体的に出るわけですが、その辺の情報は一切公開されませんし、
視聴率調査の対象でもないし、実際どうなっているのか、推測することすらかないませんが、
ひょっとしたら、我々ボクシングファンの感覚と、世間のボクシングに対する関心の間には、
信じられないほど大きな落差があって、聞けば背中が冷たくなるような数字を
叩きだしてしまっているのかもしれませんね。DAZNの、ボクシングに対する冷淡さは、それ故なのかも、と。
まあ、大袈裟に過ぎるかもしれませんが、案外、当たらずとも遠からずかもしれんなぁ、と思ったりもします。
なんか、段々暗くなってきますが...(--;)
しかしローマン、ドヘニー戦は、やっぱ見たかったですなー。
YouTubeか、DailyMotionかで探しますか...困ったものですね、ホンマに。
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以前、少しプレビューめいたものを書いた、5月3日、府立地下の
日本ユース、ウェルター級タイトルマッチですが、挑戦者、安達陸虎を、
我らが「せやねん」が取り上げていましたので、ご紹介。
何度か直に会場で試合見ているのに、イケメン、という感じだったかどうかは、
あまり気にしたことがなかったですが、確かに男前、「小顔」でもありますね。
プロポーションは確かに、抜群に良いな、とは思いましたが。
ジムの階上に暮らしていたとかで、その辺の紹介もされていますが、
それこそ後藤正治の「遠いリング」でも描かれた、往年のグリーンツダジムの
選手合宿部屋にも匹敵する、凄い住居に住んでいたんですね。
もう平成も終わろうというのに、なんとまあ...と驚かされましたが。
山中慎介と同郷で、山中に憧れてボクサーを志した、とか、知らなかった話もあります。
こうして人となりなどを紹介されると、親近感も沸いてきて、改めて応援したくなりますね。
相手はやっぱり強敵でしょうが、健闘を祈ります。
※動画は数日以内に消します。お早めに。
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ということで、本日の一曲。
THE YELLOW MONKEY “Stars” です。
先日、ついに新譜出ました(^^)