3月末名古屋での、亀田の会社との共催が頓挫した後、話が途絶えたままだったマッチルームボクシングの日本進出が、仕切り直しで動き出したようです。
マッチルームのX投稿。
日時は7月15日、月曜。大阪は吹田市、大和大学・大和アリーナでの開催。
ボクシングの会場として使われるのは初めてではないかと。
こちらが
公式HPによるアクセスですが、吹田ですからまずまず。駅からちょっと歩くみたいですが、10分かそこらなら...あ、夏場ですから大変かもですが。
構内はこんな感じ。4800人収容。こういうところがあったんですねー。
まあ、アリーナは真っ平らですから、いろいろ限界はありましょうが。
投稿の画像をクリックすると、
マッチルームのHPに飛びます。
こちらはその記事。
100万ドル賞金トーナメント、カードとしては、以前名古屋でやるはずだったもの中心、ひとり外れた選手がいて、そこに先日韓国で敗れたばかりの竹迫司登が入る、というだけでも驚きですが...さらに、もう闘われて結果が出たカードをそのまま持ってくる、という、力技というのか強引というのか、何を考えているのかわからん仕業もあったりします。
とりあえず、カード一覧。
国本陸vs可兒栄樹、再戦。
マーク・ディッキンソンvs竹迫司登。
アイニウェ・イリシャチvsキーロン・コンウェイ。
アーロン・マッケンナvsジェオバニ・エステラ。
国本と可兒は3月に闘って、国本のKO勝ちですが、4ヶ月経たず再戦。
これは要するに、賞金がかかった大会に出られるはずだった、その機会を改めて選手に与える、という意味合いなんでしょうか。
にしても...という気がしますが。
マーク・ディッキンソンは3月予定では他の相手との試合でしたが、今回は竹迫司登と対戦。
ディッキンソンは英国の24歳、6戦6勝(2KO)無敗。今回のエントリー選手の中では最も「新人」の部類。
竹迫の不調が記憶に新しいだけに、この辺に負けているようでは...という強気の予想も出来ない?
アイニウェ・イリシャチは中国籍、新疆ウイグル自治区ウルムチの出身。
ルックスは中央アジアルーツかと見える。31歳。20戦19勝(14KO)1敗。19年、丸木凌介に判定勝ちの星がある。
対するキーロン・コンウェイは英国の28歳。24戦20勝(5KO)1敗。
一昨年まではSウェルターで闘っていて、スレイマニ・シソッコ戦では判定負けもダウンを奪っているとのこと。
アーロン・マッケンナはアイルランド出身、24歳。18戦18勝(9KO)無敗。
プロモーターとしては、アイリッシュというのは売り出したい要素だが、それ故に?レコード見ても良い戦績の相手とはあまり闘っていない。
ジェオバニ・エステラはアメリカ、フロリダ出身の23歳。14戦14勝(5KO)無敗。
こちらは勝ち負け共に多いベテランや、10勝前後の若手同士の対戦に勝っていたりする。
ということで、日本からは日本チャンピオン国本陸と、挑戦者の可兒栄樹、そして前OPBFチャンピオンとなった竹迫司登の三人が出ます。
外国人選手達は、超はつかないまでもこれから一流のレベルに上がって行く選手もいそうですね。
マッチルームとしては、こういう段階の選手を競わせて、勝ち残った者を売り出していく、という感じで、その中に日本のミドル級ボクサーが割って入れるか否か、が問われます。
ある意味、これまで日本の重いクラスにはほとんど無かった、真の国際的なマッチメイクが実現した、と言えるでしょう。
そして、試合以外のところでは、映像配信がどうなるのかな、と気になりますね。
今回出た画像には、一番最初にマッチルームが日本で会見したとおり、マッチルームと楽天チケット、そしてイベント、マネジメント会社のNSN(ネバー・セイ・ネバー)の三者、そしてDAZNのロゴだけが入っています。
引き続き、亀田の会社と関わってやっていくのか、それとも他の業者さんが出てきたのか、よくわかりませんが...何しろすんなりライブ配信などが見られるようにお願いしたいものですね。
まあ、このくらいのラインナップでPPV、それも無茶な金額を言われたら困りますが...。
しかしこうして会場を抑え、興行配信の枠がひとつ出来たんだから、ここにもうひとつ何か追加というか上乗せされるカードがあったりするのかな、と思ったりもしますね。
それが何かと言われると困るんですが...日本人三選手を中心にしているとはいえ、このラインナップで、月曜平日にこの規模の会場を埋められるものか、不安ではあります。はてさて。