さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

dポイントもらいました 井上尚弥にまた感謝

2023-08-31 13:10:03 | 井上尚弥


昨日は当然、Leminoフェニックスバトルを存分に楽しんで見てまして、さて感想文、といきたいところですが色々どたばたしてまして、明日以降に、ということで。
長丁場で大変でしたが、それも含めて濃密な興行でありましたね。


今日は小ネタというか、個人的な話ですが、dポイントもらいました、という。
今日スマホ見てみたら、dポイントが増えていて、なんやろうと思ったら、以前やっていた井上尚弥、フルトン戦勝敗予想キャンペーンで、正解者で1000万dポイントを山分けするんでしたっけ。
その企画で正解したので、dポイントがもらえたということでした。
計算とかはよくわかりませんが、1725ポイントもらいました。


自分が井上の8回KO勝ちを予想していたことなんて、きれいさっぱり忘れておりましたが(笑)。
何しろ試合を楽しませてくれるだけでなく、dポイントまでいただいて、井上尚弥に感謝するのみ、です。
いやほんまに、色々と有り難いお人です。



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本日もLeminoは無料配信 松本オイコラ、堤増田、井上浩樹他登場

2023-08-30 00:01:43 | 関東ボクシング



ということで本日は待望のLeminoライブ配信、ホールの枠に収めるのは勿体ない、と毎度評判のNTTフェニックスバトルの日です。


試合前に流す短めのプレビュー動画が、先行してYouTubeで見られます。
いずれも短めながら、要点を掴んでいて、キャラクターのみならずボクサーとしての姿も織り込んであって、良い出来です。














松本圭佑眉毛怖い、オイコラ右アッパー鋭い、堤と増田のアマ時代対決映像、井上の相手もアマ時代映像ちょっとだけ、対照的な来歴ながら共に人生賭けた梅津と穴口の闘志、どっちも強そうな外国人ボクサー同士の映像ちょこっと。
いろいろなものをざっと見られるようになっていますね。


そして今回も無料配信、アーカイブも大丈夫みたいで、引き続きLeminoは、スポーツ関連はこの感じで行くようです。
私みたいに、基本ボクシング以外そんなに見るものは...なんて思っている者でさえ、これだけ続けられると、ボクシングだけでなく、他どんな感じかな、ちょっと入ってみよか、とか、ついつい思ってしまいますものね。
とりあえずBump of chickenのライブ映像がいくつも見られるらしい、とか。映画とかはどの程度、新しいのが見られるのかな、とか。


配信スポーツの花形と言えばサッカーですが、これに関してはDAZNやSPOTVが先行し、これらを追撃するレースでは、U-NEXTが先回りしているみたいですが、WOWOWがいずれ手放さざるを得ない?欧州チャンピオンズリーグを、Leminoが一発逆転、抑えたら大変だろうなあ、とか。
私にとり、サッカーは基本他人事ですけど、例えばMotoGPがG+離れて、どこかで配信になるとしたら、行き先どこなんやろうとか...やっぱ、ボクシング同様U-NEXTでしょうか。
何しろ、色々と気になる話は尽きません。まあ、とりあえず今は、関係ない話ですけど。


おそらくは、年末にあるだろう井上尚弥vsマーロン・タパレス戦も、この分だと引き続き、無料になるのかもしれません。
そうすることで、逆にLeminoに資する何かが生まれているのだろう、と推測しますが、実際どうなんでしょうかね。


まあ、それはさておき、今日のライブ配信、楽しみです。
前日計量も無事終わり、皆さんパスした模様。大いに盛り上がっていただきたいものです。




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なんと有明アリーナで カシメロ、小國以載戦他、10月12日開催

2023-08-29 05:54:22 | 小國以載




以前、すっぱ抜かれたのかリークしたのか知りませんが(笑)話題に上がっていたジョンリエル・カシメロvs小國以載戦が、昨日正式発表されました。
トレジャーボクシング伊藤雅雪プロモーターのYouTubeで、先週末に「週明け、ライブ配信で発表出来る」と、仄めかし(笑)がありまして、たぶんこれだろうなあと思っていたんですが、なんかいろいろ予想外なことばかりで、驚かされる内容でありました。





メインカードについての記事ですが、確かに不利の予想が立つでしょう。
しかし小國以載の、巧くて気の利いた戦略と、筋の良いボクシングが骨から身についた習熟度の高いスタイルが生きていれば、それをもってカシメロを苦しめるのではないか、と思います。
何しろキャリアの節目で、不利の予想を覆し続けてきたのが小國です。勝敗を言えば、今度ばかりは厳しいかもしれませんが、それでも、何か見せてくれるはず、とは最低限、期待していいと思いますね。


で、こちらは全カードを網羅した、短い動画なんですが。






え、こんなに色々と組むの?というのが率直な感想です。
日比対抗戦みたいなカードが並びますね。昔日の東洋(「太平洋」がつく前の)タイトルマッチぽい雰囲気に近いか。
少なくともメインは、その昔日のグレードだと言えますし、そういう試合のアンダーにノンタイトルながらまずまずのカードが続く、という感じです。


栗原慶太はOPBFバンタム級タイトル防衛戦。相手はかつてフライ級で世界王座に迫り、その後も強打者ぶりを発揮しているフロイラン・サルダール。
残念ながら近々WOWOWで放送される(間が悪いですね)ルイス・ネリー戦では完敗を喫し、さすがに下降線でしょうが、比嘉大吾戦ではダウンを奪うなど、まだ怖いところも残ってはいます。
栗原、この相手をきっちり退けて、世界へアピールしたいところ。バンタム級トーナメント参加ならず、西田凌佑戦もかないませんでしたが、やっと試合が決まりましたし、思う存分やっていただきたいものです。


フィリピンでのトレジャーボクシング興行で、花田歩夢を破ったビンス・パラスが、ミニマム級から上げた石澤開と対戦。
計量失格事件で評価を下げてしまった石澤ですが、フライ級で大きなチャンスを得た形。適正階級かどうか、というのも含め、要注目のカード。

本当なら近年のプロ転向組の中で、一番注目を集める存在でなければおかしい、という声もある藤田健児が、来日四戦目のジョー・サンティシマと対戦。
長身サウスポー下町俊貴には大敗も、大沢宏晋、堤駿斗戦では強いところを見せたサンティシマに、サウスポーながら大柄ではない藤田が、どう対するか。
藤田としては、単に勝つだけではない、内容的にも他との差を見せられるような試合が、そろそろ欲しい。それが高望みなのかどうか。ひとつの答えが見たいものです。


そして日本の154ポンド最強ボクサー、井上岳志が登場。タイのサエンガナン・シットサイトーンとWBO・APタイトルの防衛戦。
前回比国で苦戦した相手と、ところを変えて再戦とかだったら「おお」と思うところでしたが、まあ相手が出さないでしょうね。
相手の戦績もけっこう良いみたいで、油断はならないところですが。

その他、サウル・サンチェスという、アメリカ国籍ですが、名前からしてヒスパニックの選手なんでしょうね、それがフィリピンのRV・デニエガという選手と対戦。
バンタム級で、WBOのランカーに、フィリピンの選手が挑む試合、ということでしょうかか。



正直、カシメロ、小國戦に、メイン級の試合がもうひとつくらいあって、あとは普通の前座試合、という構成で、ホールか、或いは墨田区とか、大田区とかの中規模会場まででやる興行かなあ、と思っていました。
それが有明アリーナとは、正直驚きです。

しかも、開催が週末とかならともかく、普通に平日。フルにキャパシティを使わないのかもしれませんが、それでも1万人くらいの集客がないと「絵にならん」レベルの会場です。
いくら、ホールならメインイベンター級の選手が5人出て、あとはスポンサー関連もあるのかもしれませんが、この条件下で果たして...と心配になります。
これが景気の良い頃なら、スポンサーさんが「どんとこい」だったりしたものですが、今時はさすがに...でしょうし。
私も、週末、土日の開催なら、それこそ上京観戦小旅行と行きたいところですが、さすがに平日では厳しいですね。



こちらは会見後の、伊藤雅雪プロモーターの動画。
何か知りませんが、ええクルマの車内から、というパターン、前もありました(笑)
各選手についてコメントがあります。






気になる配信については、5分30秒過ぎにちょっとだけ。
U-NEXTでやると思い込んでいましたが、まだ本決まりでは無いか、或いは他の可能性もあり?でしょうか。
まあ「少々のこと」なら、このカードなら、私としてはOKですが。当日上京して観戦するより安上がり、ですし。



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右ジャブで崩し、仕留める ウシク、東欧のリングで「凱旋」勝利

2023-08-27 14:32:36 | 海外ボクシング



ということで今日は未明からやっていたU-NEXTのライブ配信、感想です。


メインは結局、午前6時半くらいからでしたかね。三団体ヘビー級の世界タイトルマッチ、オレクサンドル・ウシクとダニエル・デュボアの一戦でした。

ウクライナのゼレンスキー大統領がビデオメッセージに登場したのち、場内はウクライナ人ウシクへの声援で埋め尽くされている感。
序盤、小柄ながら220ポンド以上の肉体をほぼ完成させつつあるウシクが、振りの小さい右ジャブを当てて行く。
数は多くないものの、このジャブに牽制されたデュボア、手数があまり出ない。
3回、ウシクの左が伸びて、ヒットは浅いものだが、打ち抜いたような軌道にも見え、場内から歓声上がる。

ポイントはいずれもウシクに振り分けられるだろう、という内容。
デュボアはパワーを生かして、攻める回数を増やし、ウシクを脅かしたいところだが、少ない攻防で精度を比べ合う展開になっている。

ウシク攻略の鍵は、ウシクとアンソニー・ジョシュアの二試合、特に二試合目に見えた、ジョシュアのボディ攻撃に苦しむウシクの姿が、当然ヒントになろう、と思っていたが、デュボアはここまで、右アッパーが一度あったか、あとはヒットらしいものがない。


この流れでウシクが当てて行き、打たれ脆い(負傷歴も含め、不安あり)デュボアを捉えるかと思っていたところ、屋外の会場に雨が落ちてくる。
リングの上に屋根などは組まれていないようで、4回、ウシクが足元を気にしている。
この回、デュボアが右フック、アッパーにショートなどを繰り出す。ウシクも左ダイレクトを返すが、デュボアが初めて抑える。



そして5回早々、トラブル。デュボアの右アッパーがボディへ決まり、ウシクが一発で崩れ落ちる。
しかしローブローの裁定。スローで見ると、ベルトラインに入っていて、確かに低い。下腹部に入っている。
もっと小さい試合、違う階級、地元か敵地かで、このくらいならローブローと見てもらえない可能性もあるかもしれない、かも...というパンチだったが。


何しろダメージがどう、という以前に、ここまで緻密にヒットを重ねてきた試合の流れが、一旦断ち切られるという意味で、ウシクにとっては痛い一発。
再開すると、デュボアは臆せず右をボディに伸ばし、手数を増やして攻勢を取りに来る。勝負師としては当然。

しかしウシク、これまた臆せず右を伸ばして「邪魔」をし、ジャブから懐取りに行くなどして、また流れを取り戻す。
ワンツー、左ヒット。ロープ際でデュボアをのけぞらせ、右アッパーリードから左へ繋げる。
ここにきて見せていない攻め口がまだある。良い時ほど違うことをやる。レベルの高さが垣間見えるところ。流石。

ラスト、ウシクが左当て、ゴング鳴ったあとにも一発。デュボア右返し、少しエキサイト。ウシクが「逆転」で取った回。


6回、デュボアの右を小さいダックで外したウシク、左カウンター、右まで返す。
デュボア、またウシクのジャブやワンツーの間合いでやり合う流れに戻ってしまう。終盤、右から左ボディを決めるが、ポイントは取り切れていない?
ウシクはサウスポーの泣き所、前に出ているレバーを打たれたくはないところ。

7回、デュボア引き続きボディを狙って出る。しかしウシク、左アッパーにフックとヒットを取り、デュボアの身体が一瞬浮く。
ウシク追撃、デュボア返すが、力感が目減りしている。試合の流れがここで決まるか、という展開。
ラスト、ウシク左ヒット、逃れるデュボアにまた左。ウシクの回。

8回、ウシクの右アッパーがリードで出る。デュボア、右返すがウシク、際どくブロックしたか。
ウシク、右ジャブ決める。コツコツと追撃。ダブルジャブから左、ワンツー、デュボア止まり、ウシクの左アッパーかすめると、膝をつくダウン。
デュボア立って、直後にゴング。ダメージの蓄積が見えたダウンでした。

9回、デュボア右振るうが、ウシクが右ジャブから左をパスして右フック。小さいコンビがヒット。
デュボアいよいよ、的にかけられている、という状況。そこにウシクが軽いワンツー、そして間を空けず、少し伸び上がるように右を決めると、デュボアダウン。
片膝付いた姿勢でカウントを聞いていたが、立ったところでレフェリーがストップしました。


最後のパンチは、軌道自体も、スナップによる打ち方も、純然たるジャブでしたが、ダメージの蓄積に、攻め口の妙、組み立ての巧さが相まって、見事なフィニッシュブローとして成り立つものでした。
デュボアの耐久力が、世界ヘビー級王座を争奪するレベルにおいては、若干心許ない面もあったにせよ、なかなか見ることのない、見事なノックアウトだったと思います。
ラリー・ホームズがオジー・オカシオを倒した左ジャブによるダウンシーンは、ヘビー級史に異彩を放つ名シーンですが、趣は違えど、あれに続くものを見たような気がしますね。



5回のローブローによるダウンは、一瞬有効打に見え、ウクライナの夢を、希望を背負って闘う英雄ウシク、その悲壮を見ることになるのか、と思いましたが、終わって見れば順当に、技術と体力、闘志のいずれも、王者と第二王者の格の違いを見せた、という試合になりました。
母国の苦難、そのただ中において、ボクサーとして成すべきことを、これ以上無いほど、見事にやり切ったチャンピオン、オレクサンドル・ウシクに拍手、です。お見事でした。




アンダーは、セミセミくらいから、ぼけーっと見ていました。
ああ、この選手、荒川仁人のラストファイトの相手だったなあ、とか、ハメドの息子の試合は「なんじゃこりゃ」とか、それなりに思いながら、徐々に目を覚まし、メインに備える、という具合でありました。

配信は実質、2時頃から始まったようですが、長谷川穂積と岩佐亮佑のご両人がダブル解説でした。
あの時間から、終わったのは8時前くらいだったんですかね?何しろ長丁場で、早く終わった試合が多く、合間が空いて大変だったと思います。お疲れさまでした。



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やはり時間が読めない 明日のヘビー級戦は午前1時30分より配信

2023-08-26 09:12:14 | 海外ボクシング



U-NEXTでライブ配信される、明日の世界ヘビー級タイトルマッチ、オレクサンドル・ウシクvsダニエル・デュボア戦ですが、以前取り上げたときは、お知らせに午前3時より、と記述されていたんですが、先ほど見てみると午前1時30分配信開始、となっていました。

やはりポーランド開催ということもあってか、DAZNなどでよくある英国開催の試合とは、ちょっと事情が違うようです。
時間が読めないだろうなあ、と思ってはいましたが、この分だとメインもどのくらいになるか、わからないですね。
基本、午前6時から7時くらいだろうなあ、と思うのですが、こればかりは、というところです。ということで皆様、ご注意を。




今月末から、来月上旬もまた、色々と配信が続きます。
明日はポーランドからヘビー級戦、そして国内は30日木曜日、Leminoの日本フェザー級、バンタム級タイトルマッチに、トーナメント準決勝など。
週末、9月2日土曜日は、ホールのU-NEXT配信。尾川堅一の試合に、日本ウェルター級タイトルマッチ。
翌3日、日曜は岡山から和氣慎吾vsホセ・ベラスケス。午後4時からABEMAでライブ配信予定。

次の日曜、10日は府立地下、加納陸や高山勝成が出て、新鋭の尾崎優日が世界ランカーのシットヒサク・シムシー(タノンサック・シムシーの弟。川満俊輝にKO負けしましたが、力はある選手と見ます)に挑む興行があり、これはYouTubeのTV大阪チャンネルでライブ配信です。
12日、火曜日はFODプレミアムのライブ配信。保田克也、石井武志、中垣龍汰朗などが出る試合です。


9日の畑中建人、宝珠山晃戦は、今のところ放送、配信については不明です。
このカードの勝者が、WBOアジアパシフィック王座を獲ることの意味を、日本王者の飯村寿輝弥と闘うため、と捉えてくれていたら良いなあ、と思うのですが、どうでしょうかね。
スーパーフライ級では、村地翼が、日本王者の高山涼深と闘いたいがために?WBOアジアパシフィックを獲って返上し、日本王座に挑む流れになっていますが。



とにかく、色々とライブで見られる試合がこれだけあり、これらの試合が終われば、18日のAmazonPrime配信興行で、寺地拳四朗や中谷潤人、そして那須川天心登場ということで、またボクシングの話題があれこれと増えることでしょう。
実り多い秋、となってくれたら良いですね。この頃には気候も、多少は秋らしくなってくれているでしょうか...。




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フィリピンとタイの「落差」ありあり 木村吉光、激戦の末KO勝ち

2023-08-25 10:49:23 | 関東ボクシング



昨日はABEMAのライブ配信、志成ジムの興行を見ておりました。
メイン、セミ、セミセミは、それぞれ日本対フィリピン、タイ、フィリピン、という三試合でしたので、あまり注目されるカードではなさそうでした。

しかし実際、メインとセミセミは、見応えある試合。
メインの木村吉光は、フィリピンのジェスティン・テソロと対戦。
怒り肩で大柄、痩身のボクサーファイターで、果敢に打ちかかる木村に負けず、2回には左フック返しを頭部にヒット。
よろめく木村を追って攻め、木村がキャンバスにグローブをタッチする場面も。

レフェリーはまともに見ていて、右手を上げかけましたが、止めました。まあ、逆だったら躊躇なんて絶対にしませんが(笑)、それはおいといて...。


何しろテソロのワンツー、右ストレートがよく伸びる間合いで、木村もやり合ってしまうので、試合としてはスリリング。
テソロがワンツー飛ばせば、木村も右クロスを決めて攻め込む。
2回終了時、左フックを振り合った両者が、「効いてないぜ」「もっと来い」とでも言って?互いに笑顔、グローブタッチを交わす。
なかなか良い感じ、ではある。

3回もテソロの右が伸び、木村はボディから上へと右パンチを散らして対抗。
4回、テソロの右で木村の顔が跳ね上がる。自分も打つタイミングで食っている。しかしジャブお返しで、こちらもテソロの顔を少し跳ね上げる。

5回、ワンツー伸ばすテソロに、木村が右ボディを返す。これが効いたか、テソロ失速。
木村一気に猛攻。ワンツーで攻めてコーナーに詰め、左ボディを突き刺す。再開するが、また左ボディでテソロ、座り込む。

カウント進む中、木村が立ってこいと挑発。テソロ立つ。何も無ければそのまま座っていたかもしれないが。
さらに再開、木村ボディへ連打、さらに右ストレート、ラッシュかける。テソロはガード固めて打ち返そうとするがかなわず、最後は木村が右ボディストレートを狙い打ち。
それこそ拳がめり込むような一撃でテソロ、三度目のダウン。同時にレフェリーが止めました。


防御に、というのみならず、悪い距離に立って、そこから攻める効率の悪さに問題を感じる木村ですが、同時にその果敢さはもはや「蛮勇」に近く、それ故に試合ぶりは魅力的でもあり。
試合以外のところは基本、見ていないのですが、ABEMAのバラエティ番組にも出演しているとかでした。
あのルックスとキャラクター、そして試合ぶりがそれらをそのまま反映している木村吉光の魅力は、そういう方面からも注目されているのかもしれません。

私としては、何よりボクサーとしての魅力に、もっとスポットが当たってほしいと思います。
過去の色んな試合も、今回も、もちろん不安な点を指摘することは出来ますが、その反面、見ていてスリルに溢れ、曖昧さの無い決着が見られるという点で、実に魅力的なプロボクサーであることは、誰の目にも明らかですので。
場内の入りはいまひとつで、ABEMAの画質もあまり落ちなかったということは、同接の数もあまり多くは無かったのでしょうが、残念なことです。
タイトルマッチでは無いが、相手の実力も一定以上のものがあり、多くに見られて欲しい「見もの」な試合でしたから、余計に。


対するテソロは、藤田健児に判定負けした試合では、右ストレートが伸び、加えて頭突きもあって、藤田を嫌がらせはしたものの、あまり良い印象は無かったんですが、今回は真っ向勝負の展開で、負けたとはいえ、好ファイトを見せてくれました。
セミセミで鈴木稔弘から逆ワンツーでダウンを奪い、際どい内容でスプリット判定を落としたヴァージル・ビトール共々、やはりフィリピン人、みな本気やなあ、強いなあ、と思わせてくれる、堂々たる闘いぶりでした。



それに対してセミに出たタイ人は、山内涼太相手にジャブやら右クロスやらをよく当てて、間合いとタイミングで山内を手玉に取っている、という表現の一歩手前まで来ているかな、という初回を終え、2回もヒットを重ねていながら、たった一発の左ボディで座り込み、もう立てませんでした。
もちろん、山内の左が良いタイミングで入ったのは確かでしょうが、あの程度の耐性(或いは、闘志)しか持たない心身に対し、見る者としてはあまり敬意を持つことは出来ません。


マニー・パッキャオ出現以降のフィリピン人ボクサーは、もちろん呼ぶ側の基準も変わったとはいえ、本当に皆が皆、と言って良いレベルで、闘う意志を持ち、実力的にも一定の水準を保つボクサーばかりですが、タイ人ボクサーはというと、どうにも「いただけん」選手が変わることなく散見されます。
もちろん前提条件が違うという事実がありますが、細かい事情を抜きにして、ボクシングを見に行く観客の立場で言えば、「相手はフィリピンか。これは良い勝負するやろなあ」「タイ相手か、いつボディ入るかどうか、やな」という、大雑把な分け方をして、まあ外れることはあまり無いですね。


今回の試合なんか、その落差がはっきりし過ぎていて、笑いが漏れそうなくらいでした。
昔はフィリピンも酷いのがぞろぞろ来日したものですけどね。それこそ、簡単に「コロッ」と倒れるボクサーに対し、セコンドのジョーさんが「立てー!ファイトマネー没収するぞ!」とエプロン叩いて怒鳴ったら、ぱっと立った奴がいたらしいですし(笑)。
まあ、変われば変わるもの、ではあります。この辺は、タイの方も、何らかの形で「事情」が変わらないと、どうにもならない面がある、のでしょうが。




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今頃、しかもこんなに甘い処分とは 岩下千紘と染谷レフェリーに処分下る

2023-08-24 21:27:24 | 関東ボクシング



井上尚弥、フルトン戦のアンダー、岩下千紘vs高原裕之戦で起こった反則打と、にもかかわらずの試合続行について、JBCがやっと処分を出しました。
試合は岩下のTKO勝ちで終わりましたが無効試合に変更。
反則打を打った(二度やってましたが、それは問題視されていないようです)岩下千紘と、試合続行を許可した染谷路明レフェリーに対し、戒告処分が下った、とのことです。


感想としては、あれだけやってその程度で済むのか、というに尽きます。
反則打というのは、文字通りの打撃であり、それによってダメージを被った高原裕之という選手の存在がある以上、こんな裁定があっていいのか、と。


そして、誰の目にも問題点が明らかなこの事態について、丸一ヶ月経たないと、公式の処分が出ないのか、ということにも驚かされますね。
しかも出たのが、事実上何のマイナスにもならない、あってないような処分です。
甘いです。ルノアールのココアのように甘いですね(古い)。


私はあの試合を見ていて、即座に反則負けの裁定が下らないことに怒りを感じましたが、まあ百万歩譲って、無効試合でも良いとしましょう。
しかし、あんな酷い事象を目の当たりにして、何故、即座にその程度の裁定が出来ないのか。
レフェリー個人に対しては、何も期待することはありません(そういう印象の人です)が、コミッションの組織全体が、今時どこの世界でも通じない鈍重さを、改めて、さらけ出してしまいましたね。


とはいえ、もういちいち、ボクシング界に対して、このような話で批判の言葉を連ねる気力も、とうの昔に失せている、というのが正直なところではあります。
かつての誼最優先、大手古株への忖度に満ちた時代の「名」審判達の時代から、人的構成も変わって、色々とあった挙げ句に以下略、というのが、今のJBCの実情のようですが、結局のところ、方向性は何も変わっていない。もう、溜息も出ませんね。


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兄弟同日世界戦は回避か 井上拓真、アンカハス戦11月15日と海外報道

2023-08-23 13:59:51 | 関東ボクシング



てっきり、年末の井上尚弥vsマーロン・タパレス戦と同日開催かと思っていた井上拓真の防衛戦が、11月15日に行われると海外報道が出ました。

こちらの記事によると、相手は元IBFスーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス。
日時は11月15日。場所は出ていませんが首都圏でしょう。
AmazonPrime配信、米国はESPN+での配信だそうです。


やはり、兄弟で同日に世界戦をやると、井上真吾トレーナーの負担も大きいですから、別にやるということなんでしょうね。
前回、AmazonPrimeに出た拓真の試合ぶりは、彼のテクニックのレベルを見せたものでしたが、同時にとても好評を博したとは言えないもので、次は大橋ジム興行のLemino配信にならざるを得ないのでは、と思ったのですが、素人考えだったようです。

アンカハスはフェルナンド・マルチネスに連敗、その前も数試合で、減量苦の影響か、激闘続きでしたから、今の調子は測りかねますが、もしバンタム級でコンディションが良く、本来の良さが戻っていたら、拓真の技巧に力で対抗し、結果、好ファイトを見せてくれるかもしれません。
少なくともリボリオ・ソリスよりは、その面で期待出来るのでは、と思います。不確定要素の大きい話ではありますが。


さて、問題?は、AmazonPrime配信興行ということで、これ単独じゃないだろうなあ、というところですね。
前回、IBFフェザー級挑戦権を獲得した阿部麗也は、王者ルイス・アルベルト・ロペスが別に試合する話があるとかですが、それを今回、持ってこれるかどうか。
あと、個人的にはWBAが指名挑戦者として認めたという、フライ級ユーリ阿久井政悟の、アルテム・ダラキアン挑戦も、あってほしいところですね。
ダラキアンが一番滑り足の良い時だったら強敵、攻略は容易ならざる...と思うところですが、ウクライナの情勢も影響してか、直近の試合はちょっと冴えませんでした。

さらに欲張ると、バンタム級のチャンピオン、もう一人日本に呼んでくれたらなあ、と思ったりも。挑むは栗原慶太で、とか...どうでしょうか。
あと、国内上位同士の、ホールの枠を超えた好カードシリーズ(そんなんあるのか)も、引き続き何かお願いしたいところです。



はてさて、どうなりますか。上記の内、三つでも並べば、世間的には若干地味かもしれませんが、ボクシングファンとしては盛り沢山のイベントです。
また、AmazonPrimeの配信で、こういう興行から、新たにブレイクするスター王者が生まれるかもしれない、という期待もあります。
何しろ、単独じゃないのは間違いないでしょうから、色々想像するのも楽しいものですね。




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Lemino配信興行、10月も充実 下町防衛戦に、元王者ドヘニーvs新鋭ラミドも

2023-08-22 00:03:38 | 関東ボクシング



今月末、30日の興行も、フェザー級、バンタム級の日本タイトルマッチに、WBOアジアパシフィックに、バンタム級トーナメント準決勝ほか、大橋ジムの契約選手である世界ランカーも登場と、充実というか盛り沢山ですが、次の偶数月、10月31日のラインナップも、引き続き充実したものになりました。








下町俊貴初防衛戦、相手は石井渡士也というのは既定路線でしょうが、驚いたのはアンダーカード。
こちらの記事によりますと、中嶋一輝を下してWBOアジアパシフィック王者になった元IBF王者TJドヘニーが三度目の来日、防衛戦に臨む。
相手が井上尚弥のスパーリングパートナーとしても知られ、岩佐亮佑ラストファイトの相手となったホープ、ジャフェスリー・ラミド。
岩佐に続き元IBF王者に挑む、という話は、あって不思議は無いにせよ、それが日本、後楽園のリングで行われるのは、ちょっとした驚きでした。

さらにスーパーウェルター級の最強挑戦者決定戦、そして大橋ジムが韓国で興行したトーナメントの優勝者の韓国人ボクサー登場と、興味を引かれるポイントがあるカードが並びます。
メインが好カードな上にこれですから、Lemino配信のフェニックスバトル興行(偶数月)の充実ぶりは、ファンとして感心させられるばかり。

それでも関西のジム所属である下町がメインとなると、場内大盛況とはいかないかもしれませんが、Lemino視聴者としては何の文句もありません。
このカードを報じるネット記事の中には、末尾に「Leminoにより無料配信される」と書いてあるものも見ましたが、ちょっと不確かです。
ただ、月額料金内なら、文句なく払いますよ、と言いたい気持ちですけどね。これだけ頑張ってくれるなら、文句ありません。
そりゃ、無料のままなら、それは有り難いですが(笑)。



ところで今月30日のは、無料なんですかね?それとも有料でしょうか?どこにもはっきりした情報が無いんですが。
有料なら、加入手続きしないといかんのですけど(笑)はてさて。


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すでに話は上の階級に及ぶ 井上尚弥、フェザー級までは既定路線

2023-08-21 08:39:53 | 井上尚弥





井上尚弥にまつわる話題、今後については、というと、マーロン・タパレス戦(アラムやギボンズが、東京ドームとか言ってますね。ホントだったら嬉しいですけど...)の後、順番に受ける、みたいな流れかと思っていたルイス・ネリーとジョンリエル・カシメロについて、こんな話が。





ネリーの方が挑発というか、対戦を呼びかけた、みたいな感じでしょうか。
もしホントにやるんなら、話としては綺麗なものではあります。興行側としては、二度やれば二度儲かる、てなものかもしれませんが...。
ファンとしてはいっそのこと、4団体統一指名挑戦者決定戦でもやってくれんかなあ、と思ったりもしますが、そこまで言わんでも、最低限、二団体ずつまとめて、くらいにならんものですかね。
ムロジョン・アフマダリエフとサム・グッドマン、ネリーとカシメロ、勝ち残ったふたりと防衛戦、とか。
井上尚弥の身体はひとつしかありませんので、さすがに4人全部、一年でやれるわけもないですから。



さて、我々もそうですが、欧米の、世界のファンも、井上の敵は122ポンドにはもういない、という認識であるようです。
話は一気に走り幅跳びをして、将来ジャーボンテイ・デービスとの対戦を、という話題になり、メイウェザーがデービスを押し、ボブ・アラムは自身の契約選手ロマチェンコの名前を持ち出す、という、商売根性と身びいきと柵がごたまぜになったような、いかにもなコメントが続いて、思わず笑いが漏れる今日この頃でありますが。
井上本人は「他人事だと思って」と一笑に付す、というところのようですけども。



しかし、スーパーバンタム4団体統一を待たずして、フェザー級進出に関しては、既定路線のように語られています。
ブランドン・フィゲロアの対戦希望は、立場的に一番、すんなりこちらの耳に入るものではありました。
フルトンに惜敗、マーク・マグサヨに勝利、という近年の戦績は、もっとも井上戦に近いフェザー級と認めて良いものでしょう。
立場的にWBC暫定王者というのが、ちょっと弱いところですが。スーパーフェザーで負けて、進退がはっきりせん正規王者レイ・バルガスなんて、実質いないも同然じゃないのか、と思うのですが、現実の肩書きがそうである以上、ここは何とかしたいところですね。


あと、かつては難攻不落の王者だったゲイリー・ラッセルも対戦希望を述べたと。
良い条件ならね、みたいな記事が出ていたようですが、自身の現状を、立場を、客観的に見ていないなあ、と。
まあ、軽い気持ちで言ってみただけ、という感じなのかもしれませんが。





しかし、ラッセルとスティーブン・フルトンの対戦があって、勝者が、という話なら、これまた話として良いものです。
ただ、ひどい凡戦になりそうな気もしますけど(笑)。


実際のところ、スーパーバンタムに上げても、階級の壁、というものに直面したかというと、どうもそういう感じではないのですが、フェザー級に上げるとなると、いよいよ...という気もします。
井上自身のパンチ力はまだ通じるだろうと思いますが、相手が返してくるパンチが違ってくる、という面はあろうし、身体をぶつけ、押し込むような闘いを仕掛けられたとき、それに巻き込まれるとしたら、フェザー級からかなあ、という。


以前聞いた話では、バンタムに上げる前くらいの頃から、井上は将来、さらに階級を上げ、年齢も30を越えたとき、今までの感覚では倒せない事態に直面した自分が、いかにスタイルを変え、どう闘うべきかを具体的に考えていて、それを理路整然と周囲に語っていた、のだそうです。
フェザー級に上げた井上尚弥が、目に見えて闘い方を変えたとしても、それは急に、必要に迫られてのものではなく、長きに渡る自己分析が前提にある、ということでしょう。
そういう井上尚弥の闘いぶりもまた、いずれ、興味深く見られるものでしょうね。




さて、最後に井上尚弥関連の書籍が出るとのこと。




井上尚弥本人がフォローしてますが、以前から井上の対戦者たちを追う記事を書いてきた森合正範記者が、ひとつの集大成として著書にまとめた、というもののようです。
メキシコまで取材に行ったとかいう話もありましたし、広がりのある作品になりそうですね。
ボクシング関連の出版物というと、毎月のビート、増刊が出るマガジン(こちらも年内に何かある?)くらいで、めっきり少なくなりましたが、これは楽しみです。





コメント (3)
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