ビートのHPに、これから
年末へ向けて、内外で行われるタイトルマッチについての記事がありました。
井上、ドネア戦のみならず、11月コバレフ、カネロ戦、12月ルイス、ジョシュア再戦など、ビッグマッチが続きます。
この二試合は共に、WOWOWではなくDAZNがライブ配信します。
以前は、世界のボクシングはWOWOWで、という感じで、WOWOWに加入してさえいれば、ほぼ全ての主要な試合が見られました。
今ほど生中継、オンデマンド配信の回数が多くはなかったですが、とりあえず見る分には問題なかったわけです。
しかし、DAZNの登場によって、だいぶ事情は変わりました。
ルイス、ジョシュア、ウシク、カネロ、ゴロフキン、ムンギアに、ローマン、バルガス、エストラーダなどの軽量級王者、そしてWBSS大会など、けっこうな割合で、DAZNが独占的に放送する比率が増えています。
WOWOWも11月にワイルダー、オルティス再戦を生中継しますが、トップランクやPBC中心、という感じのラインナップになっていて、以前よりは「世界」をほぼ全部カバー、という様子ではなくなっています。
考えてみれば、帝拳による広範な放映権獲得と、WOWOWでの放送により、たった一局の有料放送で「ほぼ全部」が見られた、今までの状況こそが特殊だったのでしょう。
ライブ配信が原則であるDAZNの登場により、WOWOWが生中継、ライブ配信の数をぐっと増やしたように、本来は競合他社の存在によって、サービスの向上が図られるわけで、視聴料の負担は多少辛いところではあっても、ようやく本来の、健全な形になってきた、とも言えます。
それに視聴料自体、他のスポーツや、映画やらも含め、あれこれ見られた上での価格なわけですし。
ただ、ことボクシングに関しては、まだ残念な部分もあります。
英国時間の土曜日、26日にロンドンで、WBSSスーパーライト級決勝戦があるんですが、これはDAZN USでは配信される試合です。
しかし、DAZN日本はこれを配信しません。後日、WOWOWで録画放送です。
DAZN USのHPやツイッターなどを見ると、フツーに記載があり、当然、ライブ配信もされるのですが、日本では何故か、競合他社で放送されます。
WBSSに関しては、ウシクの一連の試合も、Sミドルも、WOWOWがずっと放送してきましたから、放映権をまとめて買ったのでしょうか。
井上尚弥が出るので、日本側が放映権を買う際、まとめて売りつけられた(表現が悪いですが)のかもしれません。
それをフジとWOWOWが、分担している、という形なのかも。
WOWOWは井上、ドネア戦を二日後に録画放送するらしいですが、これもその流れで決まったこと、なのかもしれません。
そういえば、WBSSを闘い終えたウシクが、ヘビー級に転じた最初の試合は、先日、DAZN日本でちゃんと配信されました。
おそらく、そういう割り振りになっているのでしょう。
WBSSは来年以降、違う階級で「シーズン3」をやる話もあるそうですが、この辺はどういう扱いになるんでしょう。
個人的には、DAZN日本で、全部ライブ配信してくれれば有り難いところですが、日本の選手が出る運びになると、その選手の国内における商品価値によっては、またWOWOWないしは日本のTV局が抑えて、結果、それ以外の階級は録画で、みたいになることもあり得るんでしょうか。
なんか、見えないところで、業者さんの「ご都合」は、まだ生きているんやなぁ、と思わされます。
しかし、そのご都合も、以前と比べれば、堂々と幅を利かす、というよりは、細々とした感じではありますが。
国内のボクシングについては、過去にあれこれつべこべぐちぐちと書いてきたとおり、諦観が勝っていますが、海外、世界の放送については、今後、ますますライブで見られる機会が増えていきそうです。
WOWOWエキサイトマッチという番組は、村田諒太も語っているとおり、日本のボクシング界に多大なる貢献を果たしており、関係者諸氏にファンとして感謝もしますが、そろそろ毎週一回、試合を録画放送する、という形態は、その使命を終えつつある...と言い切っていいのかどうか、ちょっと迷いますが。
今後、エキサイトマッチも、不定期でライブ放送を基本にする、という形に変わっていくのかもしれません。
それにしても、プログレイスvsテイラー戦、ライブで見たかったなぁ...。
DAZN USは、HPで確認すると、年間で99.99ドル。
ボクシングのみのことを考えたら、DAZN日本を解約して、こっちに加入するのが賢い選択なのかもしれません。
というか、「通」な方々は、とうの昔にそうしておられるのでしょうね。
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ということで、ベタな選曲。
David Bowie “Changes” です。