さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

喧噪の中2戦目もKO/ダウン挽回/学歴も実力も高い/二世はここにも/長身対決/延期された計画

2015-07-22 18:13:16 | 話題あれこれ



辰吉寿以輝の二戦目、関西では当日深夜に放送ありまして、見ました。

なんでもニコニコ動画で生中継とかで、数万単位の視聴があったとか。
関西では視聴率が全英オープンより高かったとかで、やはり「辰吉」のネームバリューは凄いものです。


試合としては、当てては左右に動く相手にペースを取られて、全然だった初回でしたが、2回から反撃。
重いパンチを繰り出して攻め立て、最後は回る相手を追っての左フック一発でKO。パンチのあるとこを見せました。

減量苦、試合前の事故、そして相手の狙い通りの展開にはまったこと、様々な要因からか、
初回は本当に硬かったですが、パワーで相手を抑え、止めて、好機にきっちり倒しきる。
「見るべきものがある新人のひとり」と言える選手ですね。

ただ、アマチュア経験も無い2戦目の選手ですから、不備も当然ながらあります。
来年の新人王トーナメント出場、というハードルを超えられるかが、当面の注目でしょうか。

それまでに出来るだけ試合数をこなしたいところでしょうから、怪我による一試合延期は痛いですね。
出来ることなら、新人王をパスしての「独自路線」なんて道には、進まないでほしいですが、
試合翌日には会見まで開かれるほどの高い注目度などが、どういう先行きを導くものなのか。
ちょっと気になります。


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メインイベントの中澤奨は、元WBC1位(二階級下ですが)シルベスター・ロペスに判定勝ち
2回、右を合わされてダウンしましたが、7回には右でロペスの瞼を切り裂くなどして挽回しました。

デビューから数戦は、格下相手...というより、そもそも体格からして違う相手との試合もあり、
実力というか全体像が見えないなという感じでしたが、アレックス・エスカネル戦と、今回の試合で、
良くも悪くも見えてきたかな、という印象です。

全体として堅調、攻防共に一定以上の水準にはあるが、まだ試合の中で、流れに応じて山を作れるような
突出した力は見せていない。ただ、良い土台はあるという印象ですので、今後どんな上積みがあるかでしょうね。


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工学部卒ボクサーの坂本真宏、西日本新人王の準決勝で初回KO勝ちとのこと。

昨年末のデビュー戦から見ていますが、小柄ながら身体に力があり、よく鍛えられている印象。
記事によると、大学院進学試験にも同時に挑んでいるそうで。凄いですね。ただただ感心するばかり。

辰吉寿以輝の今後は確かに気になりますが、こういう選手もまた同様に、注目されたら良いな、と思いますね。
一階級上の平野拳生や、スーパーフェザー級の中谷有利などと共に、9月末の西日本決勝が楽しみです。


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二世ボクサーというと、こちらにも
9月末、府立の西日本決勝まで勝ち進んで来てくれるといいんですが。

お父さんの試合は何試合か見ましたが、やっぱり国技館でのオスカー・ラリオスとの初戦に尽きます。

TV放送がどういう印象だったかはわかりませんが、現場にいる者は皆、我を忘れて熱狂させられました。
アステカと琉球の血を引いた「戦士」同士の、闘志剥き出しの壮絶な「闘い」。

判定なんかどうでもいい、勝ち負け以前に、こんなにも熱い試合があるのか、かけがえのない経験をしたものだ。
そんな思いで心が満たされ、陶然とさえなっていた、という記憶があります。


あの仲里繁の息子が、新人王戦を闘っているのか、という思いは、今のところ、辰吉寿以輝に向ける思いと同等か、
ひょっとするとそれ以上に強いものがあるかも知れません。
中部との対抗戦、何とか勝って、大阪にやってきてほしいものですね。


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OPBFライト級王者、中谷正義の次戦は、千里馬神戸の村田和也と。関西長身対決です。

判定勝ちが続いているとはいえ、加藤善孝、原田門戸、宇佐美太志、アクセル住吉と、それぞれに見所のある選手を
悉く下している中谷の実力は、国内レベルにおいて、確かなものがありますが、何せ中央のリングでは
荒川仁人に加藤、内藤律樹まで参戦してのライト級ウォーズが賑わっていることもあり、何だか地味な印象です。

村田和也は新人時代に試合を見たときは、長身を生かせず苦しい試合ぶりでしたが、
その後徐々に自らの長所を生かして、長い距離で安定して闘えるようになり、強烈なKO勝ちも見ましたし、
アウェーのリングで強打の宇佐美太志を下したりして、上位に進出してきました。

これまでの対戦相手の質を言えば、はっきりと中谷が上ですが、共に長い距離で闘える選手同士、
どちらが有利な距離を掴むのか、その展開次第で、面白くなるかも、とも思います。


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最後に村田諒太が負傷、次の試合が延期というニュース

村田が怪我をして次の試合が延びるというのは、まあ仕方ないかという感想ですが、
次は米国でメイウェザーの前座だったとか、年内に世界戦を予定していたとか、なんだか賑々しいおまけがついてますね。

私はてっきり、次は太田区総合体育館か、そのせいで山中vsモレノ戦のチケットが高くなったら嫌やな、とか
勝手に想像していたんですが、そうではなかったようです。

今はじっくり怪我を治して、そこからは数戦、重要な試合を経てから、その先が見えるかどうか、というところでしょう。
彼のプロ入りを後押しした人々やTV局は、年内世界戦という目論見を本当に持っていたのかも知れませんが、
少なくとも帝拳が本気でそんなことを実行に移そうとはしていなかったでしょうし、重傷でもないのなら、
今回の負傷は、彼にとって幸いだった、と後から言えるときが来るかも知れませんね。


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実力派の真骨頂 久田哲也、強打の油田京士を見事に仕留める

2015-07-18 12:53:14 | 関西ボクシング



昨夜は雨の中、府立に行ってきました。
ライトフライ級の日本ランカー対決、11位油田京士(あつし、と読みます エディ)と、
12位久田哲也(ハラダ)の一戦です。


油田は日本王者の木村悠に敗れたのち、井岡ジムの新鋭、上久保タケルを初回で倒す、派手な再起を果たしたばかり。

久田は、3月に明石ジムの本健太のラッシュに押し切られ、まさか(というと本に失礼ですが)の判定負けを喫したものの、
5月9日、長谷川再起戦の前座で、若手技巧派の小坂駿に大差(と見えました)のリードを許していた最終回、
左フックのワンパンチによる、大逆転KO勝利を収めています。

共に直近の試合で、見る者の目を惹き付ける勝利を収めた、実力者同士の試合。
若干地味かもしれませんが?こら見とかな、というカードでした。


試合は初回から、互いにジャブから積極的に攻め合う展開に。
ジャブひとつとっても、油田は一発ずつが強い。久田は威力ではやや劣る?も、速さと正確さは久田。

久田は油田のパワーを怖れず、果敢に攻める。この辺はさすが「昨日今日やない」風情が見える。
ジャブ、左フック好打。
油田は右を打ち返すが浅い。

2回、油田が右を狙って出る。しかし久田リターンから連打。右を決めてロープ際に油田を追い、左フック。
油田痛烈なダウン。何とか立ったが、久田が厳しく詰め、4連打をヒット。油田右を返すが、レフェリーがストップ。

序盤だからもう少し続行があっても良かったのか、ダメージを見て止めるべきだったか。おそらく後者が正しいのでしょう。
しかし久田の見事な勝利に変わりはありませんでした。

そのキャリアを通じ、噛ませ選手との対戦など皆無の戦績を、着々と積み重ねてきた実力派のベテラン、
久田の試合は折に触れて何度も見てきましたが、油田の強打を怖れず、怯まずに、積極的かつ正確な攻撃で打ち勝った
今回の試合ぶりは、見事の一語。短くも見応え十分な一戦でした。

本人は「天候の悪い中、会場に足を運んでいただいて...」と、感謝のコメントを述べていましたが、
雨の中、見に来ただけの甲斐があった、そう思える試合でした。こちらこそ感謝したい気分でした。



セミファイナルでは、西日本フェザー級新人王の殿本恭平(ハラダ)が、タイのパイシトン・ムアンシマを初回TKO。
お風呂上がりのおじさん、という体型の相手を、強引に攻めて倒しました。
よけいなお返しをもらっていたのは気になりましたが、早く片付けてやる、という気合いは見えました。
本来、技巧派の選手かと思いますので、こういう試合はあまり身にならないように思いますが。

セミセミは56キロ契約。川瀬吏一(グリーンツダ)が吉村拓記(ハラダ)を左フックで倒し、2回KO勝ち。
パンチがないわけではないのにKOが少ない川瀬でしたが、今回はKOを決めました。


前座は判定続きだったものの、ラスト3試合はノックアウトが相次ぎました。
特にメインなどは、迫力ある試合を見られて、なかなか満足度のある観戦でした。




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一転「統一戦並」の大試合/順調に回復?/中国から世界へ/謎のまま死す/見に行けませんでした

2015-07-16 12:24:31 | 話題あれこれ



先週の話ですが、山中慎介vsアンセルモ・モレノ戦決定
以前なら文字通りの世界統一戦でしたが、今は一応、WBC単独の試合です。

しかし、今は無冠とはいえ、タイトルホルダー数人、それ以外でもカザフスタンのザナト・ザキヤノフ、
メキシコのフリオ・セハ、五輪三度出場のルーシー・ウォーレンなど、目に付く選手はいますが、
それらと比べても、バンタム級ランカーの顔ぶれの中で、今でも間違いなく上位クラスの選手です。

昨年負けた試合も、ラフなファン・カルロス・パヤノを持て余したこと自体は残念でしたが、
力負けでも巧さ負けでもない、不運な王座転落でした。歳もまだ30歳。
離婚やマネージャーとのトラブルなどはあったそうですが、そういう苦境にあるからこそ、
かつて同級最高の技巧を称えられたボクサーの、捲土重来に賭ける意気込みは、強いものがありそうです。

この試合は最近、山中のマッチメイクに苦心していた?帝拳にとっても、久々のヒットといえるカードでしょう。
山中の鮮やかなノックアウトも、当然期待しますが、この試合はそうならなくとも見応え十分なものになりそうです。
山中の強打が、全体の過半数以上の回を支配するのか。モレノの防御と的確な反撃が、山中を御するのか。
そのせめぎ合いはおそらく、震えるような緊張感をもって、フルラウンドに渡り、私たちの視線をリング上に
釘付けにすることでしょう。
一見地味な展開が続いても、そこには派手なKOとはまた違った種類の興奮があるだろうと想像します。

そういうことで、この、アルファベット三文字なしの「世界バンタム級タイトルマッチ」と称しても通る試合、
会場に見に行くことにしました。会場も太田区、羽田から近いし、遠征組には色々好都合ですし(笑)
そりゃ、国技館とか武道館とかでも見に行くでしょうし、そういう器でやってもらいたい気もしますが、
まあ色々ご都合があるのでしょう。今から楽しみに試合の日を待ちたいと思います。


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井上尚弥、グアムキャンプにご出立

右拳は順調な回復途上にあり、という報道が、ここ数日相次いでいますね。
全部真に受けていいのだとしたら、大変めでたい話です。
次の試合は、このぶんだと年内でも出来そうな話になっていますしね。

相手は暫定戦で引き分けた二人か、まさかのナルバエスとの再戦か?さすがにこれはないですか。
私はしつこいようですが河野公平でも良いんじゃないですか、と思ったりもしています。
これこそありえない話ですが...。

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中国から二人目の世界タイトル獲得を目指す、イク・ヤンがIBFスーパーライト級王座決定戦に出場するそうです。
この週末、18日にマカオのリングで。

以前は韓国のプロモーターかマネージャーかと契約していて、最近はマカオのリングで闘っていた選手です。
試合ぶりはぼんやりとしか覚えてないですが、大柄、身体は硬そうだけど馬力あり、という感じだったかと。

しかし、その実力を云々する以前に、トップラングのマカオ興行で勝ち続けてランクを上げて、という過程を見るに、
日本の中量級以上の選手も、世界への道のりを歩むためには、こういう方向の活動をしていかないとな、と
改めて思うところですね。
荒川、亀海、チャーリー大田ら、そういう事例も増えてきてはいますが、国内で一定以上の興行価値を持つ選手は、
依然としてそれが足かせとなって...という例も、相変わらず存在します。

日本には、ヤンと同じクラスに小原佳太という優れた選手がいますが、今のままの活動形態では、
ヤンのように世界戦に辿り着くことは事実上不可能でしょう。
その辺を考えると、ちょっと複雑な気持ちにさせられるニュースです。

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謎のイエメン人ボクサー死す
空爆によって死亡したとのこと。事実なら悲しい話です。

以前、高山勝成にオファーを出したとか、ロマゴンを挑発したとかで話題になっていました。
その時、試合動画を見たんですが、自分より小さい相手を一分以上連打で打ちまくり、
その間、ずっと顔面丸出し、ノーガードでした。相手はずっと下向いてました。

こりゃ、どうのこうの言う段階にはない選手や、と思って、それきりだったんですが、
こういう悲報、凶報に接すると、何とも言えない気持ちです。ご冥福を。


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戎岡淳一、森崎正人に2回KO負けとのこと。
当日、用事があって見に行けなかったんですが、完敗だったようです。

試合後のコメントで森崎は、戎岡を「スター」と評していますが、確かにタイトル獲得はなくとも、
彼の試合ぶりを直に見た者ならば、ある意味納得できる表現だと思います。
実際、元世界王者や元日本王者をKOしたり、負けた試合でも名のある相手が多かったりしますが、
そういうこととはまた別の意味で、彼の試合は人の目を惹き付ける、蠱惑的な魅力のあるものでした。

しかし、さすがにそろそろ厳しい局面にきているのも事実でしょうね。
あの戎岡がわずか2回で...ということに、以前なら驚いていたでしょうが、今はもう、そういう気持ちではありませんし。

寂しく思わされる試合結果でした。
せめて会場に足を運べていたらな、と思いますが...。



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派手な試合ではないが、見たかったものは見られた 井上拓真上々の5戦目、OPBF王座獲得

2015-07-07 21:38:15 | 関東ボクシング



さすがにバタバタしておりましたので更新が今頃になりました。
昨夜はホールにて、速報したとおり、井上拓真がマーク・アンソニー・ヘラルドを下した一戦を見てきました。
簡単に感想を。


詰めた距離で好機を掴めば、ヘラルドのKO勝ちも充分あると見ていた一戦ですが、
井上拓真は最初から、速い左ジャブとフックをリードに使って先制。
下がって距離を作るのでなく、相手を止めて距離を維持する形で闘えていました。

右のダイレクトも徐々に決まりだし、ボディ攻撃も適時決めていましたが、
好打のあとの追撃を、ヘラルドのクリンチで断たれたこともあり、中盤以降はやや停滞。
単発の強打、アタマとクリンチに少々苦しみ、一度だけヘラルドがその強打の片鱗を見せ、
ダウンを喫したものの、試合はもう最終回。
大勢には何の影響もなく、試合は終わりました。


後楽園ホール初登場、初メインながら、硬くなった様子はなし。
強打のサウスポー相手に、その強さを出させない、冷静な試合運び。
常に能動的に試合を作り、リードとダイレクトの棲み分けも適切に出来る。
スピードの差を生かして距離を構築し、序盤からしっかり相手を止め、抑える展開を固めて、それを崩さなかった強さ、確かさ。

ジュニア世代のトップアマだったとはいえ、わずか5戦目で、キャリア豊富な強打のサウスポー相手に
「封殺」の展開を作って、相手をそこからほぼ逃さず、明確に勝った。まずは見事と言うべき試合だったと思います。

お兄さんとの比較がどうしてもついて回る(私はそういう見方は一切しませんが)せいもあり、
やや物足りない試合だった、という評もあるようですが、それを切り離して見れば、
けっして派手な選手ではないものの、見所十分な若手選手として評価されるべきでしょう。
すぐに世界だどうだというのではなく、じっくりキャリアを重ねていけば、いずれ大成する可能性充分の、楽しみな若手です。


今後の課題としては、ヘラルドのクリンチやラフな行為への対処に苦しんだこと。
序盤、大きかったスピードの差が、中盤以降やや落ちたこと。好打のあと、追撃に甘さが見えたことなどでしょうか。

しかし、今回、強敵相手に戴冠したように、近年のこのタイトル変遷に見られる、
甘いカードの横行と一線を画するマッチメイクで防衛戦を重ねていってくれれば、
この選手はそうした課題を、徐々に克服しつつ、さらに強くなっていくのではないか、と思います。
井上拓真は、兄ほどの桁外れの才能は無いかも知れませんが、ある意味では兄と同等かそれ以上の確かさ、
骨の太さのようなものを感じます。
それに対する期待は、兄に対するそれとは違うものかもしれませんが、決して劣るものでもない。


見た目に派手な、鮮やかな戴冠試合ではありませんでしたが、見たかったもの、確かめたかったものも、きちんと見えた。
そういう試合でした。井上拓真の今後に、大いに注目です。

そして、国内上位の好カードが、彼を軸に展開されることにも、同様に期待します。
それを彼が勝ち抜いていけば、その先には、誰もが認め、勝利を素直に願える世界挑戦の舞台があることでしょうから。


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明日、速報の予定です

2015-07-05 17:03:39 | 関東ボクシング

明日のマーク・アンソニー・ヘラルドvs井上拓真戦、こちらから速報する予定です。

ラウンド毎の速報は難しいかも知れませんが、数ラウンド毎にでもなんとか。
メイン中心ですので、前座は結果報告くらいになります。


で、両者計量パスとのこと。
両者共に良い表情ですね。若い選手同士ですし、激しい試合になりそうな。
ただ、若いといってもヘラルドのキャリアは相当なものですけど。
心配だけど楽しみな一戦です。


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そういえば今日のWBO暫定戦はドローで王者が決まらず
お兄さんの再起戦が年内に出来るのならば、もう、暫定決める必要はなくなるんですが。
明日の試合もそうですが、こちらの動向も気になりますね。



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