さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

試合の度に、王者として磨かれていく 宇津木秀、強打ジロリアンを3回KO

2022-11-18 10:23:44 | 関東ボクシング




ということで無事、熱も引いて、ABEMAのライブ配信、楽しく見ておりました。
気になっていた画質、タブレットでは綺麗でしたが、PCでは「マシ」ではあるが...というところでした。



そんなことで日本ライト級タイトルマッチは、強打と技巧の安定王者となるか、宇津木秀が、話題性の塊みたいな強打、ジロリアン陸を迎えての注目カードでしたが、宇津木が3回TKO勝ちでした。


初回、少し打ち合いも、宇津木の精度がまさるか。
宇津木がワンツーで先手を取って、時折ボディにも好打。これが徐々に効いてくる。
強打のジロリアンは左の差し合いでは難しそうで、右クロス、右アッパーから左フックを返す。

しかし2回の最後、ジロリアンの右アッパーから左フックが返り、その直後軽い引き落としみたいな感じで、宇津木がキャンバスにグローブをつく。

互いに強打を飛ばし合う、なかなかスリルある試合が、このシーンでさらに緊迫...と思ったが、やはり攻撃の多彩さ、防御の技術差が出て、3回、宇津木が丁寧に外しては右アッパーのボディ打ち。
続いて攻め、右をボディへ送る。効いた。ジロリアン果敢に打ち返すところに、宇津木の左ボディがカウンターで入り、たまらずジロリアンがダウン。これはきつい。

ジロリアン立って、長いリーチの右を繰り出し果敢に攻める。
しかし宇津木冷静に防いで、右クロスをしっかり決めて二度目のダウン奪取。
ジロリアンなおも立つが、最後はロープ際で連打、左フックが最後に入り、ダウン。
レフェリーが止め、TKOとなりました。


ユニークでカラフルなキャラクター(何せ試合前のコールを受けて、ラーメン食べるジェスチャーするボクサーなんて、今まで見たことがありません)と、強打を持つ挑戦者相手でしたが、終わって見れば王者の貫禄のようなものも、ほの見えるようになってきた宇津木秀、見事なKO勝ちでした。
もちろん何もかも漏れ落ち無しの完璧とはいきませんが、単にパンチがあるだけでなく、ボクシングの作り自体に無理がなく、なおかつ好機には力強さも見せられる。
試合のたびに、良いチャンピオンになっていくなあ、という印象です。お見事でした。


敗れたジロリアン陸もまた、期待に応える健闘だったと思います。
場面毎に見せた果敢さ、勇敢さは、キャラクターの影に隠した?ボクサーとしての「本物」ぶりを示していました。


短いながらも濃密な試合でした。両者に拍手です。
せっかくの良い試合だったんで、ABEMAの配信、多くに見られていると良いですが。


コメント (2)
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