いやー、
見事な王座奪取でしたね(^^)v
どうもここのところ、良い話題が少ないボクシング界ですが、
そういういやな空気をスカッと吹き飛ばすような試合でした。
高山は、肉体改造により身体が強くなっただけでなく、それによって
さらに自らのスタイルに自信を深めているように見えました。
初回早々から、鋭い踏み込みと右ストレートで先手を取り、
精度と威力を増した左ジャブとボディブローでメロを苦しめ、
丁寧なサイドステップとヘッドスリップなどで反撃を封じる。
その試合展開の見事さに、ほれぼれしました。
メロはパンチの切れや身のこなしを見る限り、決して弱い選手ではなく
むしろ劣勢の中でさえ、怖さを感じる選手でしたが、
この日のリングで、メロには都合の良いことが何一つ起こりませんでした。
高山はメロの勝利の芽をことごとく摘んでしまっていました。
この試合は、高山の志向する、攻防一体のリズムボクシングが
徐々に完成に近づいていると感じさせてくれました。
バッティングで試合が終わったのは残念でしたし、
もう少しパワーアップを...とも思うのですが、
それは次への楽しみとして残しておきましょう。
それにしても、こういう良いボクシングを見せてもらえると、
タイトルが暫定だからどうとかいう、細かい話はどうでも良くなりますね。
もちろん、世界王者7人目という記録についての話題や、
暫定王座制度についての是非論もあっていいとは思います。
しかし、この日の試合後に、まず第一に語られるべきは、
高山のボクシングの素晴らしさです。そうあってほしいと思います。
昨今の徳山騒動やカメ問題を見てもわかるとおり、
肝心のボクシングをそっちのけにされては、
結局、選手が不幸になるだけですから。