さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

競技未経験者育成の日々 名城信男「監督」謙虚な強打者の今

2022-11-11 08:25:56 | 名城信男


近畿大学ボクシング部監督、名城信男氏についての記事
デイリースポーツのボクシング担当としてもう長い、船曳陽子記者による記事です。


近畿大学ボクシング部は、不祥事や降格、監督人事のあれこれなどで話題になることも多かったですが、競技未経験の大学新入生で部が構成されている現状を踏まえ、名城監督側からの申し出により二部に降格した、とのことです。
そんなことになっているとは知らず驚きました。
名城監督の判断は、ひょっとしたら論議を呼ぶものだったかもしれませんが、話の限りだと英断だったのだろう、と思えます。


また、アマチュアボクシング界の状況や、世間におけるいまだ変わらぬボクシングのイメージなども、改めて語られています。
ボクシングというスポーツの価値は、商業的な面のみならず、スポーツとしての存在価値も含めて、これからますます厳しく問われていくことでしょうが、そのような時代にあって、育成の裾野を担う人々の健闘は続いている、ということですね。


名城信男といえば、かつてはプロの世界で華々しく脚光を浴び、8戦目での世界タイトル奪取を成し遂げた反面、記事にもあるリング渦や、交通事故での負傷で苦しむなど、様々な経験を経ています。
そのような人材が、こうして名門ボクシング部の監督になり、しかし関西の、日本の頂点を争奪する、というのではなく「再建」に挑み、指導者として一からの「育成」に携わっていることは、ボクシングというスポーツにとり、幸福なことなのかもしれません。


単なる大会優勝だ何だという結果でなく、長い目線で、広い視野で、その指導が見守られ、結実するように。
そんな風に思わされる、良い記事でした。




コメント (2)
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