さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

精鋭揃いのジム所属ゆえ、内容を問われる 保田克也、カルコシアと対戦

2024-07-09 00:37:30 | 中部ボクシング



週末、土日と国内でライブ配信があり、一日空けて今日、火曜日にはもうFODプレミアムにて、フェニックスバトルが。
世界戦だけでなく、こうして国内の試合を普通にライブで見られる日常、改めて凄いなあと...。


いつもは地味だとか丸投げだとか力入れてないとか散々に言われる(←率先して言っているのはお前や...)FODの「大橋枠」ですが、カード一覧を見ると、今回もその傾向はあり。
地味というか、大橋ジムのセカンドグループ、再起組、という感じの顔ぶれです。
RE:BOOTジムの石井渡士也がセミに出ますが、こちらも日本王座への、或いは何らかのタイトルへの再挑戦を目指す途上。
相手がエドワード・ヘノ、とありまして、え?という感じです。56キロ契約ですが、計量後の体重はやっぱり...はてさて、どういう感じになりますやら。


そして大橋ジムの森且貴、石井武志、田中湧也は再起を期す。
このジム所属だと、試合に勝っても良い内容じゃなかったり、ひとたび負けたりすると、他に良い選手が山ほど居て、試合出場の機会すら失いかねない、と以前聞いたことがあります。
今活躍しているある選手も、負けたわけではないのですが、内容が良くなかったとして、本来なら試合してる間隔なのに、ローテーションを一回飛ばされたことがある、とか。
え?と思ってその選手のレコード見たら、一試合やれるはずの期間があるのに、試合をしていない時期が確かにありました。ほんの数ヶ月ぶんのことですが。


今は当時と違って、大橋ジム主催、ないしは関与する興行の数がかなり増え、今日の試合もそうしたグループにとっては、再浮上を期す場なのでしょう。
森且貴の、試合の度に見せる、変わらぬ健闘については今更語るまでもない。
石井武志は強打の新人王として売り出したが、老巧リト・ダンテに敗れてからの再起。
田中湧也(ゆうや、と読みます)は中央大で活躍した元トップアマで、プロ入り3戦目で帝拳の小川寛樹とホープ対決が組まれ、判定負けしてからの再起。
対戦相手が揃って...ですが、まあそこは、まず勝ち星を、という感じなのでしょう。昔なら、会場に行った人以外の目には触れない試合、とやかく言われることもなかったんでしょうが。


そしてメインの保田克也です。
大橋ジムのライト級トーナメントにも出ず、国内の上位や王者クラスとも組まれず、精鋭揃いの大橋ジムにあって、微妙な状況ではありますが、同時にタイトルホルダーでもあり、対戦相手も前回のアピチェットなど、難しい相手と闘ってきてはいる。
今回のプレスコ・カルコシア、という名前は覚えがあり、森武蔵戦を見ています。
とはいえこちらの記事にありますとおり、極めて見にくい配信によるもので、正直どこがどうだったかと言われても難しいのですが。
森武蔵が倒せなかったのだから、一定以上の力はある、としか言えませんね。

しかし相手どうであれ、そして注目度がどうであれ、ライブ配信があることも含め、今の時代は良い試合をすれば、何らかの形で注目されるのも確か。
本人も今後について意気込んでいるように、その意欲があるならば、健闘を祈るのみ、です。



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今の日本では最高の「栄転」 力石政法、大橋ジム移籍発表

2024-07-03 00:28:06 | 中部ボクシング



驚きのニュースが入ってきました。
力石政法、大橋ジム移籍を発表。今後は横浜と名古屋、二拠点の活動になるとのことです。



現状、日本のフェザーからライト級近辺で、一番世界に近い選手であり、その実力は国内のライバル対決で証明済み。
その上にイタリア遠征で、マイケル・マグネッシとの世界ランカー対決にも劇的勝利を収めており、評価は最高に高まっているところ。

なのに契約していたプロモーターに、興行丸ごと飛ばされ、イタリア遠征せざるを得ず、契約解消となっていたのは周知の通り。
普通なら、これだけの選手なんだから引く手あまた、となりそうなところ、日本のボクシング界は色々ややこしいし、どうなるかと心配していました。
しかし、昔日と比べ、やはり色々と敷居は低くなっているのですね。想定しうる中で一番良い話だと思います。


今の日本ボクシング界において、大橋ジム移籍というのは、ある意味ではかつての帝拳移籍と同じかそれ以上の「栄転」であり、力石政法のキャリアも、これで停滞一転、大きく前進することでしょう。
大橋会長もおおまかに見通しを語っているように、おそらく秋頃に調整試合的なものを闘い、それがLeminoにて配信されることでしょう。
そして来春、世界タイトル挑戦を目指す、という運びになればいいですね。

現状、WBAはランクに記載無しですが、WBC2位、IBF3位、WBO5位。
指名挑戦権には、僅かに手が届いていませんが、マグネッシ戦はIBFの認可を得た試合だったので、一番有力なのはここ?
或いは帝拳の後押しを得て、トップランク傘下のWBO王者ナバレッテ、同暫定オスカル・バルデスか。ここは直対で儲かるから後回し?
ならばWBC王者オシャキー・フォスター?実力的には一番手強い的に思えますが、人気は一段下なので、こことなら組める?

まあ、色々想像出来るようになった、それだけは確かです。
王者を日本に招くのも、例えば井上尚弥のビッグマッチとセットで、という方法なら充分可能に思えますし。
あとは力石が130ポンドで良いコンディションを作れるか否か、ですね。ここだけは本当に不安です。
しかしこの「栄転」移籍で、前向きな精神状態になったはずですし、一気に視界が開けた感ありですね。
今後の展開に、期待したいと思います。



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佐野遥渉、日比若手対決に勝利 小林豪己やや不調?もAP王座防衛

2024-06-24 07:43:52 | 中部ボクシング


そういうことで昨日は静岡と大阪のライブ配信がありまして、見たい試合はチェックしようという構えで午後から、飛び飛びですが見ておりました。

静岡の方は、以前ほど契機の良い話が出て来なくなった、件のシャッチョさんが何故かトークに登場するなど、早速無駄な時間が流れて、そのあと音楽イベント。
試合の選手入場時には、それこそ4回戦から、選手の紹介を兼ねた内容の歌詞を織り込んだ歌かラップかが披露されていたようです。
申し訳ないですが、私はその辺についてはパスさせていただきました。


セミはB級デビュー三戦目の英豪が、タイのポラワットを初回早々ボディでKO。
過去二戦、日本人相手(竹嶋宏心など)と闘っているので、ひとつくらいこういうのもあっていいかと思いますが、あまりにも...だったので、ちょっと印象悪かったかも。


メインは佐野遥渉がフィリピンの小柄なサウスポー、エロゲ・グラに判定勝ち、WBCユース王者に。
共に8勝1分のレコード同士で、日比の若手対決でしたが、長身の佐野が先手でヒットを取り、当てたあとの足捌きも怠らず、クリアに勝利。
しかしグラの抵抗を封じるところまで攻め込めず、攻撃の威力には少し不足も感じたか。

ただ、二戦前の青山功戦と比べて、無理な攻め方をせずに、相手をよく見て攻防の選択が出来ていたのはプラス材料。
相手もいい加減な選手じゃないし、順調にひとつキャリアを積んだと言える試合だったように。

中谷潤人とのスパーで厳しい経験をしたという話が実況から出ていましたが、色んな形で地元の枠にとらわれず、広い視野でキャリア構築を考えて、徐々に強くなっていって欲しいと思います。


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大阪の方は試合数も少なく(6試合予定がひとつ中止になり、5試合)、静岡のメインが終わった頃には、U-NEXTの配信も終わっていました。
メインの小林豪己は、ジョセフ・スマボンに判定勝ちで、WBOアジアパシフィック王座初防衛。

しかし得意の必殺ボディブローにいつもの鋭さ、フォロースルーの効きが感じられず、終盤には左を好打されて、失点するという終わり方。
体調が悪かったのか、見えないところで好打されたダメージでもあったのか。試合全般を通じて、良い時と比べると割引きあり、という感じに見えました。
見てるこちらの勝手ですが、リードして迎えた終盤、さらに追撃を期待していたら逆だったので、勝ちは問題無いにせよ、ちょっと印象が良くなかったですね。
初黒星が強打の打ち込みを鈍らせているのだとしたら、事態は深刻ですが。あと、体重調整も厳しくなっているのかなあ、とも。


山中竜也はタイのプリワ・タオスワンを2回KO。
韓国遠征でWBOオリエンタル王座を獲得し、WBOランキングに入ったという田井宣広も、タイのジャクパン・サントンを初回KO。
いずれも元王者やタイトルホルダーと闘うレベルの耐久力を持たない「お相手」でした。
まあ、そういうマッチメイクだったというしかありません。

しかしU-NEXTの実況、タイ人の戦績なんかも体裁せずに紹介するところ、正直で良いなと思いました。
来日5戦5KO負け、とか「ああ、言うてしまうんや」と、ちょっと驚きでもありましたが。
見る方にしたら、一生懸命取り繕ろうという気苦労が伝わってくる実況ほど、見(聞き)苦しいものもありませんからね。
放送、配信局が、主催者の都合に阿る必要などありません。そこはビシッと線を引いて、物事をあるがままに伝えるのが一番です。いやホンマに。




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今日は静岡と大阪からライブ配信あり 佐野遥渉、WBCユース決定戦出場

2024-06-23 00:00:26 | 中部ボクシング




そういうことで今日は静岡と大阪から、ライブ配信があります。
静岡の若手ホープ、佐野遥渉は、WBCユース王座決定戦に出場。
静岡のツインメッセという会場で行われます。



ボクシングファンにとっては徐々にお馴染み?となってきたTravelTVでのライブ配信、13時半から。
LUSHBOMU興行、第4回とのことで、全10試合と、音楽イベントなどが行われる模様。



で、夕刻からはU-NEXT、府立地下での、真正ジム興行。
こちらは第一試合、16時半から。時間被りは避けられない模様。困りますねー。

カードは小林豪己vsジョセフ・スマボン。WBOアジアパシフィック、ミニマム級タイトルマッチですが10回戦。
他に山中竜也再起戦、田井宣広の8回戦など。

こちらはU-NEXT公式による、小林豪己のインタビューです。



重岡兄弟との邂逅、ボディブローに開眼した話、真正ジムへの印象、意外な?憧れのボクサーなど、色々興味深い内容です。
重岡兄弟にプロで追いつき、雪辱成るかということも含め、今日の試合も快勝といきたいところですね。


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IBFからライトフライ級での挑戦指令 矢吹正道の選択は?

2024-06-22 16:39:45 | 中部ボクシング


これはひとまず、朗報ではあるか。
IBF、ライトフライ級王者シベナチ・ノンチンガに対し、2位の元WBC王者矢吹正道との対戦を指令、とのこと。



IBF1位のサウスポー、フィリピンのクリスチャン・アラネタは、伊藤雅雪のトレジャーボクシング興行で、挑戦者決定戦に見事、初回KO勝ちをした選手ですが、何らかの理由で、後回しになったようです。ちょっとわからない部分ですが、転級か何かでしょうか?


いずれにせよ、矢吹正道にとっては、世界再挑戦といっても簡単じゃなさそうで、それは興行面のことも含めて、でしたが、ひとまず挑戦資格の面では、クリアな話になったといえましょう。
ただ、日本に招聘出来るかどうか。南アの選手で、米大陸にファンベースを持つわけではない、というのは事実ですが、万が一間違って、南ア遠征になったら...あの高山勝成でも世界戦では勝てなかった国ですし、色々大変じゃないかと思います。

もし日本に持って来れたら、勝算は...まあ、これも簡単には言えませんかね。
以前なら、矢吹に充分勝機有り、予想有利と言い切っていましたが、まず矢吹の方が、アキレス腱断裂から再起、一試合しかやっていない状況で、まだ足捌きの感覚が戻っていないのでは、という不安があります。

そしてノンチンガの方も、ボクサータイプにしては安易に相手を懐に入れてしまう、頼りない選手...と勝手に思っていましたが、先の王座奪回の試合では、実はインファイトを苦にしない、痩身長身の見た目とは違うところに強みがある、という発見がありました。
矢吹から見ると、長い距離でやり合うか、懐取りに行くか、ちょっと決めにくいというか、迷う部分が出てくるんじゃないかなあ、という印象です。
矢吹が好調を取り戻せたとしても、その辺り...長い距離からの強打で圧倒、となってくれたらいいのですが。

あとは矢吹の減量ですね。フライ級転向も視野に入れる発言があったくらいですが、今回、挑戦権が与えられるという決定をもって、本人及び陣営がどういう決断をするか。
フライ級でも、とてもじゃないが楽とは言えない身体付きですし、傍目には見送ってフライ級で...という判断もありかと思うのですが、当事者としては...難しいところでしょうね。
はてさて、どうなりますか。



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歯に衣を着せねばならぬ苦しみたるや 力石政法「契約解消」を公表

2024-06-06 00:03:08 | 中部ボクシング


イタリア遠征で世界挑戦権を獲得したはずの力石政法が、亀田の会社とのプロモート契約を解消した、とのことです。
本人がX投稿にて公表しました。






一生懸命、話を丸く収めようとしていますね。無理矢理、歯に衣着せねばならぬ苦しみが見える、というか。
まあ、武士の情けでもあるか。或いは、今後に要らぬ不都合が生じるのを嫌った、ということでもありましょう。



この社長さんはつい最近まで、力石の世界挑戦への情勢について、どの団体で何位だからどう、とかコメントも出していたようですが、正直言って、こんな者が何を言おうが意味が無いし、そもそも尋ねる方がどうかしている、と冷めた気持ちになったものです。
軽量級なら話は違うのかもしれませんが、この辺の階級になるとプロモートは難しい、という一般論以前の問題として、です。


そもそも、自分の契約選手が地元で試合するものを、数日前にアンダーからメインまで、興行丸ごと「吹っ飛ばす」ような真似をした挙げ句、そのメインイベンターを敵地、それもイタリアくんだりまで行く「羽目」に陥らせているような者に、一体何が出来るというのか。
さらに言うなら、何かをさせるべきなのか。その資格があるのか。何でこんな者が大手を振っていられるのだ、という話ですね。


現役時代から通じる部分がありますが、会長やプロモーターやという立場になって一層、日本のボクシング業界が身内に甘い...相身互いですがな、みたいな世界だということが、際だって見えてきたように思います。
互いに何か「やってしもうた」時に困るから、普段から曖昧でなあなあ、緩い感じでコトを収める、という繰り返し。百年一日の如し、です(呆)。


そんなこんなで、色々と苦労の多い力石政法ですが、兄の矢吹正道ともども、その実力は確かなものがあります。
この人材を、いつまでも遊ばせておくほど、日本のボクシングに人が余っているわけではないですし、今後への展開を拓くのに、要らぬ時間がかからないよう、関係者諸氏の努力に期待します。
ホント、ふたりとも隅に置くには勿体ない、としか言えないボクサーですので。
一日も早く、次の試合についての話題が聞きたいものですね。



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若き王者、意地の奮戦も届かず 重岡優大、ジェルサエムに判定負け

2024-04-01 00:01:25 | 中部ボクシング




午前中からWOWOW、午後はABEMAとライブでボクシング漬けとなった日曜日、DAZNにまではとても手が回らず。
とりあえずABEMA、全部張り付いて見てはいられませんでしたが、メインを中心に感想文です。


メインとして行われたWBCミニマム級タイトルマッチは、重岡優大が初回早々、メルビン・ジェルサエムのボディ攻撃を受けて後退、ダメージありありで打ち込まれるという、意外過ぎるほど意外なスタート。
強気の表情と、打ち込む構えで隠そうとしていたが、かなりきつかったはずで、身体の動き自体も、パンチのノリも、明らかに良い時からすれば割引きあり、という感じに落ちている。

その状態のまま、引いたら攻め込まれるという判断で、必要なだけの攻撃はして、リズム刻んで、時間作って回復待ち、と頑張っていた優大でしたが、打ったあと身体が残り、止まるところを右で叩かれるというパターンで二度ダウンを喫する。
ジェルサエムはボディ打って、上に返してという、良いパターンの攻撃が出来る上に、WBCルールで途中採点を聞けるものだから、終盤は適時、構えて迎撃というスタイルにシフトしていき、最終回はほどよく流して終了。

判定は驚くほど王者に好意的で、2-1でしたがさすがに逆はなし。ジェルサエムがWBO王座に続き、日本で二度目の戴冠となりました。
私はラウンド数8対4、ポイント数でいうと10対4と見ました。

重岡優大、まさかの陥落となったわけですが、初回早々にダメージを被って、途中で倒されていても不思議じゃ無いと思うくらいの厳しい展開でも粘り抜き、判定に持ち込む奮戦。
その姿は、率直に言って感動的でした。
あのダメージの受け方が、おそらく相当なものでもあろう減量苦から来ているのであれば、転級は待ったなし、ということになろうか、と思いますが...同じ負けるにしても、変な言い方ですが、立派だった、と思いますし、だからこそ今後についても、まだまだ期待したくなる選手です。



弟の重岡銀次朗は、ジェイク・アンパロを2回、左のレバーパンチ、一発でKOして、IBF王座を防衛。
相手の状態についてどうこうというのは、結局答えの無い話ですが、相手が万全かどうか疑わしい時点で、どういう勝ち方をしても、評価のされ方が限定されてしまう、そういう試合でした。
相手がどう以前に、銀次朗が強いことは、間違いない事実なのに、世評はどうしても辛いものになってしまう。
改めて今回の試合にまつわるあれこれは、不幸だったと思った次第です。

今後は昨年末にアンパロを下し、IBFの挑戦権を持つはずのペドロ・タドゥランとの対戦に進むのか、もしタドゥランが他に行くなら、それこそジェルサエムとの統一戦で、兄の仇討ちを目指すのか。
WBO王者オスカル・コラーゾとの絡みは、現実味が薄れた感ありですが、その代わりに、色々と行くべき道が見えてきた、とは言えるのかもしれません。



但馬ミツロは、ブリッジャー級の世界ランカーという、38歳のルーマニア人、アレクサンデル・ジュールに判定負けでした。

但馬は今回、これまでより20キロほど減量したとのことでしたが、それでもまだ、身体の表面に筋肉の形が見えるに至らず。
ヘビー級でやっていく以上、もっとウェイトトレーニングなどをして、肉体改造に取り組んでいるのかと思ったが、そういう感じでもないのか。
体格としてはクルーザーでもなく、ライトヘビー級くらいが「妥当」なのかもしれない。
デビュー当初はともかく、最近はあまり気にもしていなかった部分ですが、今回の体重設定で、その辺が改めて目に見えたような。

で、海外のヘビー級の試合、8回戦とかがWOWOWで放送されるとしたら、負ける方のコーナーにいる選手ってこんな感じやなあ、と見えたジュール相手に、それこそジャブで効かされ、アッパーで倒され、こっちは少々のヒットがあっても、相手がさっぱり堪えない、という展開の末に、相当なダメージを負って判定負け。
その姿を見て、いったいこの選手や陣営は、何を根拠にヘビー級で闘おうという方針で、これまで活動してきたんだろう、と...正直、最近はあまり気にもせず考えもしなかった疑問が湧いてきました。

今回の相手は、これまでの相手と違い、一定以上の体格と技術を持つ選手でしたが、ブリッジャー級というものがなければ、世界どうと言われる選手ではないのも確かで。
このくらいの相手に、今の段階で当てて、限界が露呈されたことを、幸いと見ていいものかどうか、ちょっとわかりませんが...見た感じ、筋肉量という以前に骨格、フレームの比較で、もう無理だろう、ということが見えたように思います。
しかしライトヘビーに落とすとしても、そこでは体格やパワーとはまた違った「質」の部分で、シビアな闘いが待っていることでしょうが。



亀田和毅は、こちらも代打のケビン・ビジャヌエバに5回終了TKO勝ち。
この試合、私、ちょうど(上手い具合に、なんて言うつもりはないですが)丸ごと居眠りしてしまいまして、見ていません。
従って感想は書けません。気が向いたら見てみるかもしれませんが、今のところは。そういうことで、ご了承を。



日本ミドル級タイトルマッチは、王者の国本陸が、1位の可兒栄樹に6回TKO勝ち。
始まってすぐに、可兒が意外に動かず、足使わず、正対して止まって国本とやり合うのを見て、これは国本に幸いするだろう、と思いながら見ていました。
概ね、展開はその範疇にあるまま、国本がTKOに持ち込んだ、という風。
可兒は国本のガードが動く瞬間を狙って打つ、高度な戦法をやっていたのかもしれませんが、結果として奏功しませんでした。



イベント全体としては、冒頭からトークのパートがたっぷり取られ、試合の合間にも何回かあったようです。
亀田の会社とABEMAは現状、従来どおりの支援体制とは関係性が違ってきているのか、芸能人も歌手も登場せず、ひたすら高柳さんと内山高志と女性ゲストの方がお話する、という具合。
明らかに予算の削減、ないしはそれに留まらない何ごとかがある模様。

まあ、こちらにすれば、そんなのに付き合ってられないというのは変わらず。
音声消して読書したり、仮眠したり、いったん離れたりするわけですが、こちらとしても辛いけど、仕事とはいえ、長丁場ずーっとしゃべり続けないかんというのも、大変だろうなあと。


あと、次回配信の堤駿斗の試合については、それなりに力入れている印象でした。
矢吹、力石兄弟や重岡兄弟、堤駿斗など、帝拳、大橋やその関連以外にも、良い選手はいるのですから、ABEMAさんはそちらを「受け持つ」形で、引き続きボクシングを取り上げ続けてもらえたらなあ、と思います。
何かとどたばたする業者さんとのお付き合いについては、なるようにしかならない、と割り切っていかれるのが良いか、と...。



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カード変更、しかし直前過ぎる 重岡銀次朗の挑戦者はアンパロに

2024-03-28 00:09:31 | 中部ボクシング



日曜日に試合予定だというのに、今週に入ってから、挑戦者の欠場が報じられた、IBFミニマム級タイトルマッチですが、昨日になって代理挑戦者が決まった、とのこと。





ジェイク・アンパロ。小林豪己を二度ダウンさせ、WBOアジア王者になり、ペドロ・タドゥランとIBFイリミネーションを闘って敗れたIBF6位のフィリピン人です。
小林戦での印象としては、実力的には、世界上位の迫力は感じませんでした。
ただ、リーチがあって、ワンツーが遠くから、少しズレたタイミングで飛んでくる。
このパンチで小林を初回に二度倒し、小林のボディ攻撃による反撃にも耐え、終盤また逆襲して、クリアに勝ちました。
警戒を要する武器のみならず、闘志や粘り強さを持っている選手ではある、と思います。


しかし、選手がどうこうはおいといて、この日取りで代理挑戦者を決めて、今から来日したとして、JBCが試合出場を認可するに足る条件をクリア出来るものなんでしょうか。
やれ検診だ、計量だとやらねばならず。普段から練習していた、或いは同時期(或いは同日)、別で試合予定があったのを乗り換えた...等々、理屈は立ててくるのかもしれませんが。
それにしても、ノンタイトルの試合ならともかく、さすがに世界戦でこれは如何なものか、と。
この試合について、JBCがどういう方針で動くのかも、気になるところではありますね。



それにしても、昔から亀田が絡むと、それまであまり聞いたことのない面白いお話を、リングの内外であれやこれやと聞かされるのが常とはいえ、今回もまた、なかなかの大ごとじゃないかと思います。
そして、この挑戦者変更も、急遽駆り出された挑戦者では、重岡銀次朗に太刀打ちできまい、と考えるのが普通ですけど、蓋を開けたら...という可能性も、なくはない?かもしれません。
何しろ、普通なら重岡兄弟に勝ち続けてもらって、試合をプロモートし続けたい、という考えのはずですが、例の試合報酬支払いの遅延などで、関係性が揺らいでいる中、何か違う様相が見えてきたような気も。
今回の件は、その一端なのかもしれません。そもそも今回、優大と銀次朗共々、亀田プロの契約下にある?選手を、揃って挑戦者にあてがわれていたわけ、ですしね...。



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復帰戦としては充分、今後はフライ級への「復帰」も? 矢吹正道、ビバスを4回KO

2024-03-17 00:23:06 | 中部ボクシング




ということで昨日はTravelTVのライブ配信、矢吹正道vsケビン・ビバスを有り難く見ておりました。


アキレス腱断裂という重傷を負った矢吹ですが、考え得る中で最短に近い期間での復帰戦。
相手もタイの強くない選手とかではなく、一応というとナニですが、暫定世界戦出場の経験があるニカラグア人。

矢吹、多少足元が気になるのか、思い切り踏み込んで打って撥ねて、という感じではない。
ビバスは低い姿勢から右、頭から突っ込む場面も何度か。
そのせいもあってか、矢吹は若干腰高で、スウェイの距離測定もちょっと危うさが見える。

しかし攻撃面では強打が生きていて、多彩なコンビの組み立ても同じく。
右アッパー上、左ボディアッパーの「お迎え」。
ジャブ突いておいて、相手のワンツーの合間に右カウンター差し込み。
徐々にダメージ与えて、好機には左右上下を「空いたとこ」に打ち込むコンビネーションが冴える。
3回に左ダブル上下で倒し、4回に一発右をもらったが、また打ち込んで最後は右、左と強打が決まり、KO勝ちでした。


序盤、若干踏み込みに躊躇があったこと、受け身に回ったときにバランスが悪かったことなど、不安もありましたが、何しろ状況が状況だけに、まずは十分といったところか。
攻撃面ではもっと滑らかさがあれば良かったでしょうが、威力自体は目減りしておらず。
色々確認するための試合として、贅沢は言えない、というところだったと思います。


今後はフライ級への転向というか、復帰も視野に、という話もしていたようですが、そもそも契約ウェイトが111ポンド、もうほとんどフライ級ですし、それでも減量きつかった、とのことでもあり、個人的には賛成です。
それこそ京口紘人と「決戦」をAmazon興行でやって、勝った方が...みたいな話になったら最高ですけどもね。


==================


昨日のTravelTVのライブ配信、全体については見ておらず、セミとメインだけは見ましたが、かなりの長丁場で、ボクシングと音楽イベント、どっちが時間的に長かったのかようわからん感じだったみたいですね。
カメダ興行でもよくあるやつですが、私なんかは単純に、ボクシング見たいんで、アイドル見せられても、ラップを聴かされても困る、としか言えません。

例えば入場演出に付随するような形でミュージシャンが出演する(井上尚弥のときの、布袋寅泰みたいに)形ならまだしも、別個に時間割いてやるというのは...昔のボクシング興行で、演歌歌手が一曲歌うとか、政治家が挨拶するとかいうのと、構造というか建て付けが一緒です。
それのどこが「新時代のイベント」なのか。言って悪いですが「古い」です。


今回はまだ、有名なラッパーの人が来てたみたいですが、これがカメダ興行になると、クスリで捕まって行き場所のない歌手とか、昔売れてたバンドとかが出てきたりします。
何でそんな引き取り手のない「物件」を、ボクシングが引き受けなならんのやら、と。
布袋寅泰のような一流なら逆に、来てくれて有り難い、てなものですけど。

これが例えばハーフタイムのあるスポーツなら、ハーフタイムショーの充実というのは、ある話でしょう。
しかし、単に試合の合間に挟み込んで、延々とやられてもなあ、と。
今回はメイン固定、事前に時間もはっきり決まっていれば、こちらも対応は出来るので、それは有り難かったですけどもね。



ところでアンダーはチェックしていなかったんですが、合間にカメダ社長が登場して?5月4日のエマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑戦、ABEMAじゃなくてTravelTVでの配信である、と発表したらしいですね。
ちょっと記事が見つからないんですが、間違いないと。
これまた驚きです。例の件の影響というのは、多分にあるのでしょう。
また、ABEMAと比べると現状、普及の度合いが段違いですんで、多くに視聴してもらえるものかどうか、心配ですね。



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今日は矢吹正道再起戦 TravelTVで全試合ライブ配信

2024-03-16 00:13:23 | 中部ボクシング



さて、名古屋と言えば、月末の試合が何かと話題ですが、昨日会見あって、色々と大変なご様子
要は無理筋の試合がなくなって、重岡兄弟の試合はきちんと行われ、しかもABEMAのPPVが無料配信に変更。
日本ミドル級タイトルマッチは心配ですが、トーナメント自体は「ホンマかいな」でしたから、驚きはなし。
終わって見れば良いことずくめ...とは言えませんが。

しかし、元々2位決定戦自体が要らんのに、それに負けといて再戦組んで、しかもそれを1位決定戦にしようと目論んでいたとは、開いて塞がらない口がいくつあっても足りません。さすがは亀田や、とだけ言っておきます。


とりあえず、どうでもいい話は置いといて、今日は名古屋で肝心の矢吹正道再起戦があります。
矢吹、前日計量クリア。いつもながら、えらい身体付きしてます。減量の心配もついて回りますが。







この興行は、全試合TravelTVでライブ配信
13時半配信開始、第一試合開始は14時頃。
メインを生中継する三重テレビの放送開始は18時半ですので、だいぶ長丁場ですね。

こちらにイベントの内容が詳しく出ていますが、試合以外にも色々あるやつです。
前回の静岡、佐野遥渉メインの配信も、アンダーの合間にいろいろあったみたいですが、今回も同様なのかもしれませんね。


前回の静岡の試合配信は、色々と手作り感(←遠慮した表現)ありありで、音声レベルが低くて臨場感がいまいちでしたし、実況?もトーク中心のものでした。
今回はその辺がどうなっているのか、ちょっと気になるところです。
三重テレビの制作協力が得られていれば幸いなことですが。はてさて。


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