さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

偽りの終わり

2007-12-29 23:03:04 | その他
毎年、暮れになると清水寺で坊さんがひと文字書きますね。
「偽」が、今年を象徴するひと文字だそうです。

個人的には、なんやらいう料亭が作ったプリンなぞ食う機会はないし、
あんころ餅だって、食うて美味くて、腹痛くなければ別にええわ、
という感じですけど、それ以外のあれやこれやは、わし知らんではすみませんね。

ボクシング界でも、TV局と大手プロモーターが中心になって、
大したこともない...というか、しょうもないボクサーを、
それこそスーパースター扱いしてきましたが、
これも偽装工作のひとつではありましょうね。

しかし、今年はその偽装工作が、崩壊した...と言えるのかどうか、
定かではありませんが、ひとつの区切りがついたのは確かでしょうね。
その観点から、今年のMVPが内藤大助に決まった、というのは
なかなか意義深いものがありますね。

ボクシング業界はさまざまな問題を抱えてこそいますが、
それでもリングの上では、偽りは通じない。
その一点が、ぎりぎりのところでかろうじて守られたというところでしょう。

来年は、本物のボクシングが、少しでも多くに見られ、知られ、
勇敢に戦うボクサーたちが、さらなる光の下に立つ、そんな一年になってほしい。

今朝、休日初日にも関わらず、年内最後のゴミ捨てのために早起きして、
朝のワイドショーで、相撲をとっていた内藤大助を寝惚け眼で眺めつつ、
そんなことを思った次第でございます、ハイ。

そんなことで、今年一年、拙いブログをご覧いただいた皆様に感謝いたします。
本当にありがとうございました。
来年も、どうかよろしくお願いいたします。

それでは、良いお年を(^^)
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規制よりも大事なこと

2007-12-24 21:22:36 | その他
亀田大毅の惨敗を受けて、検討されていた世界挑戦資格の問題ですが、
結局今回は否決、ということです。

地方ジムから反対の声が多かった、とのことですが、
やはり、というか、これが当然というのが私の意見です。

確かに、世界挑戦者たるもの、一定のハードルをクリアした者であるべしと
誰もが思うでしょうし、それをルールで明文化出来れば良い面もありましょう。

しかし、地方ジムの関係者からすれば、どうしてもタイトル挑戦の機会が少ないし、
こと日本ランキングに関しては不当な扱い、不可解なことが多いと感じるのでしょう。

例えばAという地方の選手がいます。一度、日本タイトルに挑戦して惜敗。
再度挑戦を目指して、地元で連勝を続け、日本1位となりました。
しかし、日本2位だったBという、東京のジムのホープが、
さしたる強豪に勝ったわけでもないのに、ある日突然、世界15位以内に入り、
翌年のチャンピオンカーニバルでの挑戦権は、Bのものになりました。

このようなことは、ごく普通に起こっていることです。
地方ジムの選手が、独自に世界ランカーを招聘して闘ったり、
OPBFタイトルマッチ獲得を目指すことが多いのは、
こういう実情が背景にあるのも、一面の事実です。

確かに、日本や東洋王者のみ世界挑戦というのは、耳障りは良いです。
しかし、日本で勝ち星がほとんどないタイ人を倒してOPBF王座を獲って、
それで世界ランクに入って世界挑戦し、惨敗を喫した選手が最近もいました。
抜け穴はいくらでもあることが、最初からわかっている「規制」に
さしたる意味もないでしょう。

協会やコミッションがまず心せねばならないことは、
ボクシングというスポーツへの信用は、
こうした安易なルール作りによって得られるものではないということです。
ひとつの判定、ひとつの裁定、ひとつのランキングを、
徹底的に公正なものとするために心を配ること。
その上で決まった真の王者たるボクサーのみが、世界に挑むというなら、
それをルールとして、明文化してもいいし、私も賛成します。

しかし現状はどうでしょうか。
元OPBF王者だから関係ない話かもしれませんが、例えば小松則幸。
7月の吉田健司戦における彼の敗戦は、本当に彼の負けだったのでしょうか。
あの試合は、吉田応援団を除く大多数の目に、吉田の反則負けであるべきと
映った試合ではなかったでしょうか。
しかしあの試合後、レフェリーは何の処分も受けていませんし、
コミッションは再戦指令をすることも、小松の再挑戦権を保障することもありませんでした。

いずれ世界王座奪取をなし得る選手がいたとしても、
それが吉田健司のような相手とかち合ってしまったら最後、
不当な裁定に甘んじ、余計な遠回りを余儀なくされるわけです。
それが正しいことだとは、私には思えません。


今回の否決について、私は喜びはしませんが、納得しています。
協会首脳諸氏に対しては、規制より先に考えるべきことが他にありますよ、と言いたいですね。
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リナレス、初防衛

2007-12-18 09:45:30 | 海外ボクシング
またも情報シャットアウトの月曜日でした。
リナレス、バレロ防衛、松田直樹もルディ・ロペスに勝利。
メキシコの選手が3人も負けて、地元の観衆はさぞや不満だったでしょうが。

リナレスに挑んだガマリエル・ディアスは、岡山と大阪で見ています。
藤原直人、上原誠と闘った時は、リーチと目の良さ、左の巧さが目立つ
技巧派という印象でしたが、今回は自分から出て、右も惜しまず出しました。
ただ、やや膝が硬く腰高で、もうひとつパンチ力がないのは変わっていませんでした。

リナレス、初防衛戦が敵地、相手は指名挑戦者という厳しい試合でしたが、
途中攻められる場面もあったとはいえ、4Rにダウンを奪った右アッパー、
そして8R、フィニッシュブローとなった右ショートのカウンターなどには、
まさに天性を感じました。ベネズエラのみならず、近年の南米全体でも
屈指の逸材と言っていいでしょうね。

ただ、どうも彼のボクシングを見ていると、良くも悪くも
「これって、日本人の理想やなぁ」と思います。
綺麗に構え、型通りに打ち、連打の組み立ても順番通り。
もう少し、リナレス自身の個性を生かすスタイルが見えても良いような気がします。
そのあたりは、今後の課題というか、楽しみにとっておくべきことなのでしょうけど。


松田直樹とロペスの再戦は、放送されたラウンドを見る限りでは、微妙な感じです。
そもそもロペスという選手自体、「元世界王者」という肩書きに相応しい選手かどうか、
大いに疑問があります。ロペスが越本隆志に挑む前、メキシコで公開練習をやった時、
カンクンを中心に闘っていたロペスのことを見たことが無かった記者達からは
「これが本当に、今度世界戦に出る選手なのか。どこかの練習生じゃないのか?」と
疑問の声が上がった、という話があります。
だからというわけではないですが、今回の試合が「世界挑戦者決定戦」と
銘打たれていたのには驚きました。
これ、そんな試合かなぁ、というのが率直な感想です。

最後に、バレロの試合ですが、一言、相手が気の毒でしたね。ミスマッチでした。

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今年最後の観戦

2007-12-16 23:52:19 | 西岡利晃
昨日は、ひさびさに後楽園ホールに行って参りました。

西岡利晃、元OPBF王者ペドリト・ローレンテを9回KO。
初戦では大苦戦した相手ですが、今回はきちっと倒しました。
右リードが増え、回り込んでの左も積極的に出し、
ボディブローもしっかり打って、最後は連打から左で倒しきりました。
ローレンテの衰えも見えましたが、きっちり仕留めたのは良かったですね。
以前、5度目の世界戦は海外でという話もありましたが、来年は勝負の年かもしれません。

佐藤幸治は小松学を3回KO。圧勝でした。
まあそれは良いのですが、座った席が小松応援団の真ん前で、
メイン開始直前から後頭部に「コマツ!コマツ!」の大合唱を浴びせられ、
一瞬「ここは府立体育館か」と思ってしまいました。コマツ違いですがな...。
しかし、何の関係もない試合で、コマツ応援の声に包まれ、
「これも宿命か...」とかなんとか、わけのわからんことを思ったり思わなかったり(^^;)

セミセミは好カード...だと思った矢代vs川村ですが、
矢代のテクニックに、川村は為す術もなく、ジャブも出せずに振り回すだけで、
あとはクリンチとラビットパンチ、たまに投げ技も出たりなんかして、
今年最大の話題となったあの試合と通じるものがありました。
正直、どうしようもない試合でした。期待外れもいいところでした。


さて、今年の観戦はこれで終わりです。
もう少し観戦ペースを上げたいですがなかなか難しいところです。
来年は1月のダブル世界戦からスタートしたいですが...。
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今頃ですが三谷vs大場

2007-12-11 16:39:22 | 大場浩平
人呼んで名古屋のメイウェザーこと、大場浩平(大一スペースK)ですが
マルコム・ツニャカオ戦以来のタイトルマッチが決まったとのこと。
来年2月24日、名古屋国際会議場。
挑む相手は、日本バンタム級チャンピオン三谷将之(高砂)です。

これは、来年のカーニバルの目玉と言える好カードです。
最近、強敵ばかりと闘って評価を高めている三谷と、
世界王者経験者を除けば、全階級屈指の逸材である大場。
まさか、ここでぶつけるか、という感じです。
関係者の英断に拍手を送ります。

正直言ってどっちも好きな選手ですし、若い頃から見ていて
思い入れもかなりあります。
私の予想は、ズバリ大場の勝利ですが、三谷も先の菊井戦で再起を果たし、
次なるこの大一番で、爆発的な力を発揮するかも知れません、


ところで、両者には共通の対戦者がふたりいます。
まずは角海老宝石の新保力。
三谷は04年6月28日に対戦して判定負け。これが三谷の初黒星でした。
大場は06年4月8日に対戦して判定勝ち。ツニャカオ戦からの再起戦でした。

二人目はメキシコのホセ・アンヘル・ベランサ。
三谷は04年10月3日に対戦して判定勝ち。しかし大苦戦でした。
大場は05年11月3日に対戦、これも判定勝ち。こちらは好ファイトの末、明白な勝利。

こうして見ると、結果、内容とも大場がまさっています。


ただし三谷は04~05年頃、拳や肩を傷めていて、不調な時期でした。
それに、こういう比較で単純にどちらが上、とは言えないのがボクシングです。
かなり高い比率で強敵との対戦をこなしている最近の三谷と比べると
ツニャカオ戦以降の大場の対戦相手は、どうしても見劣りします。
このあたりが大一番のリングでどう出るのか、ですね。

とはいえ、大場の才能は、他の日本のホープと比べても抜きん出ています。
ジムの先輩である中村つよし(元日本SFe級1位)のサポートを受け、
充実した練習を重ねているとのことです。
彼の才能が、強敵三谷相手に爆発するかもしれません。


大場がベランサに快勝した日、会場で見かけた三谷の姿が思い出されます。
三谷はかつて自分を苦しめたメキシカンに、明白に打ち勝った大場の姿を、
射るような鋭い目付きで見つめていました。

その後、強敵相手に揉まれて成長し、日本王者となった三谷と、
ツニャカオ戦で世界レベルの壁にぶつかった後、再び起った大場。
世界を目指す二人の若武者が、雌雄を決する大一番です。
これは本当に楽しみです。

当日は、絶対に会場に駆けつけて観戦したいと思います。
名古屋行きは久しぶりですが、大いに燃えたいですね(^^)

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参りました

2007-12-10 23:00:15 | フロイド・メイウェザー
フロイド・メイウェザーには、本当に参りました。
彼には長らく好感を持てずにいたのですが、
今回の試合内容、そして最後にハットンを見事にフィニッシュした
劇的なシーンを見せられると、四の五の言うことも出来ません。

試合展開はラフなハットンに苦しめられ、
自らもクリーンとは言い難い行為を繰り返していて、
中盤まではあまり良い試合だとは見えませんでした。

誰よりメイウェザー自身があんな展開は嫌だったでしょうけど、
それでも懸命に揉み合いに耐え、こつこつパンチを当て、
8R以降の攻勢に繋げたあたりはさすがでした。

そして10Rの、まさしく天才の一打としか言いようのない左フック。
あの身体の「しない」によって生まれたパワーをすべて、
ハットンの突進に合わせたカウンター。
メイウェザーの天才と、ボクシングの科学が見事に融合した、芸術の一打でした。

あのパンチを食ってなお、懸命に立ったハットンも大したものですが、
メイウェザーの、厳しく追撃してのフィニッシュがまた見事。
これぞスーパーファイト、ビッグマッチという幕切れでした。
さらに、試合後のメイウェザーの態度も、ハットンを称え、
英国のファンに気遣いを見せるなど、王者らしく立派でした。

やはり、5月のデラホーヤ戦を経て、ボクシング界全階級の代表選手、
スーパースターとしての自覚が出てきたのでしょうか。
正直、今日みたいな姿を見せられると、ケチのつけようが無くて困ります(^^;)

しかし、ザブ・ジュダー戦のときも書きましたが、
メイウェザーが良い試合をしてくれたときは、本当に感動できますね。
やはり現代のスーパースター、真の天才ボクサーなのでしょう。
あとはミゲル・コットとの決戦が、遠からず実現へと動くのでしょうけど、
しばしの休息ののち、このビッグマッチへと向かうであろう
メイウェザーの姿を楽しみに待ちたいと思います。


しかし、いつも同じことばかり書いてて、自分でも飽きてきますが、
こういう試合を結果知らずで見られる、本当にありがたいことです。
ただ、情報シャットアウトって結構大変なんで、やはりサッカー並に
たまには生中継もかましていただけるとさらにありがたいんですけどね、
どんまもんでしょうか、WOWOWさま(^○^)

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TV観戦二試合

2007-12-04 00:11:26 | 名城信男
録画したボクシング番組を先ほど見終えました。
ひっさびさの「ドラマティックボクシング」名城信男再起戦と、
WOWOWエキサイトマッチです。


まず名城信男再起ですけど、名城が格下の相手と、
いわゆる「チューンナップファイト」をやるのは初めてです。
なんか新鮮な感じがありました。

とはいえ「噛ませ」よばわりされていた相手のペットクローンパイ、
私も何度か見たことがある選手なんですが、なかなか気合い入ってました。
時折見せた右のヒット、果敢に攻める姿勢などは、見所がありました。

しかし名城は、左ダブルから右ストレート、三発いずれも強打のコンビで
きっちりと打ち崩し、連打で追撃して二度倒し、最後はグロッギーにして
レフェリーストップを呼び込みました。
ひさびさの強打爆発、まずは無難な勝利だったと思います。良かった良かった(^^)



イーグルの試合内容ですが、実際に見ると、イーグルの不出来が目につきました。
無冠時代から、悪いときは、強いけど単調な傾向がもろに出る試合がありましたが、
今回はそんなイーグルが再現された感じです。

とにかく右リードの精度があまりに悪く、ミスばかり。
ウィラポンが西岡利晃を苦しめた「ジャブ以上、ストレート未満」の繊細な右ではなく、
強打としての右ストレートばかりを繰り出しては外されました。

対するオーレイドンは、よく動いて外す防御は良いとしても、
あくまで最低限の威力しかない左ストレート以外、
攻撃に見るべきものはありませんでした。
確かに手も足も速いですが、攻め落とす手はいくらでもあったように思います。

正直に言って、何でこんな相手にイーグルが負けなならんのか...という感じです。
とは言っても、TVで見た私の採点はドローでしたが。


結論としては、やっぱタイで勝つのは難しい、ということですね。
そんなこたぁ、お前に言われんでもわかっとるわ、という
ツッコミが聞こえてきますが(^^;)

しかし、いかに敵地タイであっても、あの程度の相手に負けちゃいかんぞ、と
試合の部分だけを見ると、そう思うのも事実です。
再戦は「どこでやれるか」が重要でしょうが、それ以前の問題として、
イーグルには、今回の不出来を反省して、次に生かしてもらいたいです。

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