小國以載が3年ブランク明けの試合で、一階級下とはいえ、強打で鳴らす栗原慶太と闘ったのと同様、かつて拳を交えた岩佐亮佑もまた、1年半のブランク明けで、歴戦の強豪ジェネシス・セルバニアと対戦することになりました。
10月25日、ホールにて。
記事によると「NTTフェニックスバトル」という興行なんだそうで、大橋ジム主催、ひかりTVライブ配信の興行は、こういう名称になる模様。
これは井上尚弥の次戦配信にも意欲を見せているという、NTT、ひかりTVがさらに一歩踏み込んできた、と見るべきか...というのはおいといて、偶数月下旬のフェニックスバトルは、要注目のカードを次々実現させていきますね。
かつてのCSフジNEXT、隔月生中継の頃にも似て、これはお金払って見る価値あり、と言えるでしょう。
話は戻って岩佐亮佑ですが、ムロジョン・アフマダリエフ戦で敗れたのち、フェザー級転向を表明してから、しかし試合がなかなか決まらず、1年半のブランクが出来てしまいました。
敗戦からの再起、ブランク、にもかかわらず相手が強敵。
フェザー級時代のオスカル・バルデスに挑み、ダウンさせたが判定負け、内容は激戦。
そして井上尚弥のスパーリングパートナーとしての「健闘」でも知られる強豪です。
最近はコロナ前の19年に、令和の鬼塚ことカルロス・カストロに判定負けしていて、まあさすがに最盛期は過ぎているのだろうが、カストロも良い選手だから仕方ない、まだまだ一定の水準にはあるだろう...と思ったら、昨年8月にも、初回KO負けしていますね。
とはいえ、この試合、ライト級だったとのことで、初回終了間際、ワンチャンスで倒されてしまったのは、やむなしと見るべき、でしょうか。
途中、逆に良い踏み込みで攻め込んでいる場面もあって、負けたとはいえさすが、と言える部分もあります。
とはいえ、このダメージ深そうなKO負けから1年2ヶ月後、でもウェイトは本来のフェザー、相手は長身のサウスポー、元IBF王者...セルバニアから見ても、この一戦は極めて厳しい、生き残りがかかった闘いになります。
期せずして、歴戦のベテラン同士が、ブランク明けに激突するサバイバルマッチという一戦になったわけですね。
岩佐亮佑、ここで健在を示して勝ったなら、それこそライブ配信に乗る国内のさらなる好カードや、その先、その上に繋がる試合が見えてきますが、もし敗れれば、進退という言葉は、世界戦での敗退時以上に重くのしかかってくることでしょう。
小國以載は、結果こそドローでしたが、その内容でひとまず「健在」を知らしめる試合が出来ました。
果たして岩佐亮佑は?
要注目の試合であることは間違いない、ですね。