先週の月曜から、フジテレビオンデマンドで見られるようになっている、吉野修一郎vs仲里周磨(やはり、10位というランクは不当に低いことを証明する健闘でした)などを最後に、国内のスケジュールは少し間が空いている状況です。
来月に入れば、1日には、昔の感覚でいえば「急遽」決まった世界戦があり、10日にも京都で日本人同士の世界戦があり、翌日には海外で防衛戦に臨む王者がいて、国内で日本王座決定戦もあり、注目試合が続きますが、それまではちょっと小休止、という感じです。
で、来月上旬はそんな感じですが、中旬に予定されていた注目カードがふたつ、中止になりました。
平岡アンディ、佐々木尽戦が注目されるスーパーライト級で、こちらも本来、隅に置けないはずの技巧派、
内藤律樹が新型コロナ感染のため、麻生興一戦を中止。延期して行う方向ではあるようですが。
まあこの辺は、起こり得ることではあります。
ただ、他の話では、理由を若干ぼやかしたものも散見されます。
ライト級ウォーズ「決勝進出」者たる
三代大訓も、西谷和宏戦を「延期」とのこと。
「体調不良」という理由は、普段なら明かしたくないこともあろうか、と思うのですが、何しろこのご時世ですから...。
あと、こちらは「負傷」という話ですが、来月11日のホールに出場予定の
辰吉寿以輝も試合を中止する、と。
こちらは別に裏もないのでしょうけど、負傷って、どこをどう怪我したんやろう、と。
そういえば先日、ドバイで尾川堅一と闘うはずだったシャフカッツ・ラヒモフも、どこ怪我したんかもわからんままでしたが。
10月や11月には、国内の好カードがいくつか決まっていますし、それ以外にも世界タイトルでビッグカードがあるかどうか、注視しているところですが、その頃には色々と事態が好転し、あれこれ規制もなくなって、と思っていたところ、なかなかそうも行かないですね。
音楽フェスが挙行されたり、と思えば中止されるものがあったり、F1やMotoGPの日本開催もなくなっているのと同様、井上尚弥や村田諒太関連の大箱興行を年内に、というのも...日本の場合、準備期間などがどうしても欧米と違って長く要るのが常ですし、いよいよ「詰まって」きている感があります。
しかし、そういう事情あれこれ以前に、ワクチン接種がもっと広まって、事態が落ち着かないとなかなか...普通の試合見に行くにも、前日に中止とかは、普通にあり得ることです。
個人的にも京口紘人の世界戦を見に行く予定だったのが中止になった経験がありますが、ああいうことが、もっと規模の大きい興行で起こったら...。
この辺の話については、総じて、情報が乏しいのが何よりも困ります。
体調不良、負傷、と言われて、具体的にどういうことなのかを書かねばならない、という意志を持たないまま、それを記事にしてしまうメディアの怠慢には、批判の言葉も底を突いていますが。
上記したような事例を見ていると、そもそも選手諸氏のワクチン接種状況はいかなるものなのか、と、まずその辺の情報が欲しい、と思います。
少し前に「職域接種」が可能かどうか、厚生労働省と折衝する、という話がありましたが、その後どうなっているのか?
まあ、続報がないということは、今のところ、どうにもなっていない、ということなのでしょうけども。
本当に、一日も早く、落ち着いて観戦予定が立てられるような状況になってほしい、と願います。
なんやかや、もう一年半以上、あれやこれやと足枷だらけで、目に見えるところでも見えないところでも、様々な苦衷が積み重なっていることでしょうから。