さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

見事な2戦目

2009-07-29 00:38:08 | 井岡一翔
井岡一翔、プロ2戦目は松本博志に2回KO勝ち。
youtubeにて、映像を見ることが出来ました。

相手の松本は、先の試合で比国遠征をし、ホープと言われるデンバー・クエリョにKO負け。
とはいえ、あのローマン・ゴンサレス相手に判定まで粘ったり、10年前にはWBA暫定王者の
ソンクラーム・ポーパオインを破ったりと、歴戦のベテランとして知られます。
デビュー戦ではタイ人を圧倒した井岡ですが、闘志に満ちたベテラン相手に、
早くもその真価を問われる、厳しい試合を組んだものだと思っていました。

しかし試合は見た映像の限りではワンサイドマッチだったようです。
井岡は脇を開けてグローブを前に出し、サウスポーの松本を右から攻めるため、
身体が正面を相手にさらしかけるような形になるのですが、松本の反撃を躱しては
フック気味の右からリードして、正確に強いパンチを当てて行きました。

2回終盤、アッパーからフックと右が決まり、松本がよろめいてダウン。
かなりダメージがあったようで、続行しましたが少し打たれただけでレフェリーストップ。
まさか、一方的に寄せ付けない感じで勝つとは思っていなかったので、驚きでした。

背格好は叔父さんによく似ていますし、脇をゆったり構えるとこもそっくりです。
しかし叔父さんとは違い、自分から前に出て、強いパンチをどんどん出して、
積極的に攻め込む形の試合運びをします。
この試合ではサウスポー相手だったせいか、左ではなく右がリードになる形でしたが、
いきなりの右やアッパーを、かなりの精度で当てていて、パンチ力もけっこうあるようでした。

デビュー戦のタイ人との試合は、正直、ピンと来なかったんですが、今回は相手も相手、
見事な内容と結果に感心しました。

今後は防御面がどうか、というところです。
2戦しかしてないから当たり前なんですが、自分が攻める展開の試合しか経験していません。
まして、3戦目で日本とか世界ランカーとか、新聞によるとそれこそ5戦目で世界とか、
まあ話題作り(古いパターンや、とは思いますが)が必要だから言っているんでしょうが...。

しかし、そういう話はさておいて、かなり楽しみな選手だと思います。
本物の真っ当な大器が、それにふさわしいキャリアを経て大成してくれるかどうか、
大いに期待したいと思います(^^)

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憂鬱を吹き飛ばすような

2009-07-28 23:48:05 | 名城信男
名城信男、次の防衛戦はウーゴ・カサレスとの対戦とのことです。

元WBOライトフライ級チャンピオンで、イバン・カルデロンに王座を奪われた試合は
WOWOWで見ましたけども、ほんまに108ポンドに落ちたんかいな、と思うほど大柄で、
フライ級飛ばしてスーパーフライ級に上がるのにも違和感は感じません。

確か、カルデロン戦のときはフェザー級オーバーの体重があったとかなかったとか言ってましたっけ。
試合んとき、名城よりずーっとでかかったりするかもしれませんね(^^;)

いずれにせよカスティーヨ戦以来、米大陸でも名の知れた相手との対戦がやっと実現するわけです。
大柄な相手が強打で突き放してくるような試合になると、名城も苦しむでしょうが、
前回の苦戦を良薬に、久々に強打爆発といきたいところですね。



しかしWBAはこの、普通に防衛戦を重ね、指名試合もやろうという名城を無視して、
平然と暫定王座を設置する愚挙をまたも犯します。
ご多分に漏れず、ノニト・ドネアの強さにはすっかり魅了されている私ですが、こういうのは勘弁ですね。

あちらのプロモーターがタイトルマッチやりたいと思えば、いつでも認可されるという現状には、
怒り、憤りを通り越した、空しい感情を持ちます。
しかし、あちらにはあちらの(あくまで、商売上の)都合というか言い分というものがあり、
文句言うならこっち来て試合せんかい、ってなところなんでしょうね。


そもそも、この暫定王座制度は、他ならぬ日本において、かの辰吉丈一郎の全盛期に、
日本の最有力プロモーターによって、都合良く利用されていたという現実があります。
辰吉の対ラバナレス第二戦における暫定王座認可は、まだ理屈が立つものでしたが、
そのあと眼疾で一度は引退表明を強いられた辰吉が、ハワイでホセ・フィノ・スアレスとの再起戦に勝利しただけで
再び暫定王者として認められたことは、有力プロモーターと統括団体の癒着あればこその、意味不明な裁定でした。

この欺瞞に満ちた裁定ゆえ、辰吉の薬師寺保栄への「挑戦」になってしかるべきだった試合は
「WBC王座統一戦」へと姿を変え、いち挑戦者だったはずの辰吉は、
WBCの規定により、王者薬師寺と五分五分の報酬を保障されることとなりました。
これぞ日本ボクシング界の風物詩とさえいえる、大手ジムによる、地方ジム所属選手の利益侵害の典型例です。


先日復刊した専門誌には「暫定王者など要らない」という特集記事が載っていまして、
それを「よくぞ言ってくれた」と評価する、暖かいファンの声もきっとあることでしょう。

しかしあの記事の内容が、本質的な暫定王者制度への批判たりえるものだったかといえば、明確に「否」です。
ファンなら誰もが「要らない」と思う、ただそれだけの話を書いてあるに過ぎません。
あの記事を、米大陸の関係者が読むわけもなし、さりとてかつて国内において現実に起こった、
上記した例の首謀者に批判の矛先を向けることなど、今の専門誌に出来るわけもありませんので。


こうした欺瞞的な暫定王座利用は、昨今の、理屈も何も無い、暴走気味の暫定王座乱立の原型と言っていいでしょう。
そして、その欺瞞に、洋の東西は関係ないのです。


リングの上で自己実現の夢をかけて、己の拳に全てを託して闘うボクサーたちの姿は、
今も昔も変わらず、神々しくさえあり、魅力にあふれるものです。
しかしリングの下では今も昔も変わらず、俗に言う「モンキー・ビジネス」が横行し、
ボクサーたちは様々にその誇りを傷つけられています。
そして本来は、リングの上の闘いだけに魅せられていたいはずのファンの心を憂鬱なものにします。


名城信男とウーゴ・カサレスの闘いが、そんな憂鬱を吹き飛ばす、素晴らしい試合となることを。
TV放送の都合が合わず、府立第二競技場という、狭い会場での開催となった
無念を忘れさせるような試合となることを。
そして、かなうならば、名城信男が勝者であることを。
都合の良い言いぐさかもしれませんが、ひたすらに祈っております。

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大場vs馬野今頃観戦記

2009-07-16 13:51:37 | 大場浩平
7月5日に行われた日本バンタム級タイトルマッチ、大場浩平vs馬野晃戦について
「ポー兄さん」さんに督促されたこともありまして(^^)書きます。

会場にはまたも行けず、中部出身の友人のおかげでTV放送されたものを見ました。
挑戦者は以前挑戦状を出していた「熟山竜一を敗った男」山口賢一(大阪帝拳→フリー)ではなくて、
ランク10位の馬野晃、ハラダジム所属。
関西の選手なわけですが、私はたぶん試合を直に見たことはないと思います。
最近3連続ノックアウト勝ちで好調、スタイルは正統派のボクサー・ファイターという感じ。
序盤から積極的に打ち、果敢に右クロスを狙い、大場がカウンターを取っても
簡単に止まったりせず、よく手数、コンビネーションを出して前進しました。
序盤は右が好打する場面もあり、接近した距離では手数でもまさっていました。

しかし、徐々に大場のジャブ、ボディブロー、フットワーク、そして防御勘が馬野を苦しめます。
馬野は懸命に距離を詰めようと打ちかかり、時折ヒットがあるものの、終盤はボディ打ちを受けて失速。
大場も詰めを欠いて判定となりましたが、大場の勝利は間違いないという印象でした。


大場はこれで4度目の防衛成功、聞けばこの試合を最後に日本王座を返上して、
世界挑戦への道を模索する動きもある、とのことです。
中部・東海地区からの日本人世界挑戦者は、確か石原英康以来出ていなかったと思います。
ゆえに、遠からずこうした話が具体化しても、不思議はありません。

しかしこの試合においても、やはり今までのいくつかの試合と同じく、
スピードでまさり、サイドへ回る動きで相手を翻弄していながら、
いざ打つときには相手の正面で、接近してのショートの交換をやってしまい、
危ない打たれ方をしている場面が何度もありました。
インファイトでも打ち勝てるところを見せたいという大場の意地が出てしまうのか、
それとも接近しても防御に自信があるからなのかわかりませんが...。

もし世界戦、或いはそれに準ずるような大きな試合があるのならば、
やはり自分の良さが何であるか、それをしっかり考えた上で、
何をやっていいのか悪いのか、リングの上で取捨選択をきちっとやらないといけないでしょう。
日本タイトルでは打たれても大丈夫なパンチでも、世界ではそれが命取りになるでしょうから。

ただ、この試合では、もう大場は日本タイトルでは飽き足らなくなっているのかな、という印象も持ちました。
何か、いまひとつ気持ちが乗っていないような感が...まあ、傍目の勝手な感想に過ぎないですが。
もしそうならば、さらに大きな試合で、ノリの良い天才大場の才能が爆発することに期待できるかもしれません。

速く長い左ジャブ、抜群の防御勘、ダイナミックなフットワーク、命中率の高いダイレクトの右、
相手に深いダメージを与えうる左右のボディブロー...大場には他のボクサーにない数々の武器があります。
これらの良さを、無理なく、存分に生かして闘えれば、世界王座も決して遠くはありません。
大場の今後には期待と不安が共にありますが、それもまた、ファンとしては楽しみなことですね。
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名前は若々しくて良いですが

2009-07-16 09:11:04 | その他
旧ワールド、「ボクシング・ビート」という名前で、二度目の復刊。
えらい若々しい名前になったものです。
さっそく昨日買ってきて読みました。

執筆陣はほぼ変わらず。
コラムは好きなのも苦手なのもありますが、まず一安心です。
個人的には粂川麻里生氏がアルゲリョ追悼記事で復帰していたのが嬉しいところです。


しかし逆に言えば、良い意味でだけでなく、悪い意味でも、まあ変わるはずもないというか、前のままですね。
「またかいな、意味わからんな」と思ったのは「フライ級ウォーズ」云々の特集。
ワールド時代からこういう特集を何度も繰り返し、そのたびにあの人気者兄弟の長兄を、
何かいっぱしの実力者みたいに取り上げてきましたが、復刊一冊目でまたやってます。

いったいなんなん、これは、と不思議でなりません。
まさか一種の「褒め殺し」で、内藤以下、国内のトップクラスとの対戦に導こうとしているんでしょうか?
そうだったら、大変素晴らしいですけど(^^)


暫定王座は要らない、という特集記事の「暫定王者一覧」てのには、笑わせていただきました。
まじで全然知らん人いましたしねー(^^;)
そりゃ、私も「いらない」と思い、腹も立てていましたが、ああして一覧にして見せてもらうと、
そういうの通り越して笑っちゃいました。

と、WBAはスーパーフライ級に続き、フライ級でも暫定王座決定戦を承認した模様です。
日本の人気者は国内の反対(あちらから言えば「妨害」なんでしょうね)にあって出場出来ず、
代わりにルイス・コンセプションが出るみたいです。

まあ、あちらのプロモーターにしたら、手元の選手をタイトルマッチに出したいだけで、
そのためにアジアの王者といちいち交渉なんかするの面倒や、って感じなんでしょうね。
入札やって勝った負けた、なんて手順を踏むのは、さらに面倒なんでしょう。
野球のメジャーリーグみたいな発想なんでしょうね。優れた選手ならこっちに出てこい、それが当然やと。


話戻しますが、二度目の復刊なってとりあえず良かった、というファンの暖かい声も多いことでしょうが、
以前休刊になったときにも書きましたが、いい加減、根本的な部分での転換が必要じゃないか、と思います。
若々しい名称とは裏腹に、やはり今まで通りのワールドやな、と思うところの方が多かったです。

まあ、そもそも何かを変えようという気など、別にないと言われればそれまでですが(^^;)
このあたりはそれこそ地方の事務局長じゃないですけど、人が、トップが入れ替わらないと無理なんでしょうね。

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強敵じゃないけど難敵でした

2009-07-14 23:54:59 | 長谷川穂積
ということで録画を見終えました。


まず、粟生隆寛はエリオ・ロハスに敗れ初防衛ならず。残念無念です。

1Rは両者中間距離でジャブ、ストレートを目で外し合う、ハイレベルな偵察戦で、
粟生のセンスの良さも充分出ていて、軽いパンチで2、3発触られただけ、という立ち上がり。
こりゃ2R以降楽しみやなぁ、粟生は世界レベルでもセンスあるなー、と思っていたら、
2R以降、ロハスが広いスタンスで距離を取り、長いストレートパンチ(タッチ?)で
粟生を突き放し、さばく展開に徹します。

粟生はこのロハスのボクシングを攻略できませんでした。
4R後の途中採点発表までは妙に強気だった実況解説を尻目に、
ロハスがどんどんポイントを積み上げていきます。

7R、左アッパー、右フックのヒットで粟生が圧倒、しかしもうひとつの攻め、詰めに欠ける。
この辺はラリオスとの初戦を思い出す展開でした。
9Rも左フック一発、明らかに効いたのですがまた一押し出来ず。
10R以降、ロハスは足が止まるが、上体を前傾させる構えに変えて、なんとか距離を確保。
粟生攻めあぐみのまま試合が終わりました。
私の採点は117-111。採点上は明白に負けていた試合でした。


アマ歴豊富なロハス、当てる巧さは抜群で、自分のリーチ、体格をフルに生かして闘いました。
しかし、打たれて効いた場面で、結構露骨なホールドをしたのに、レフェリーがなかなか分けない幸運に恵まれた上、
減点を取られないようにローブローにバッティング、ヘッドブラッシュといった反則の「出し時」もよく考えていました。
良くも悪くも巧みで、己を知る者のインテリジェンス...というか、ずる賢さ全開の闘いぶりでした。


粟生は、せっかく強化したはずの右リードをもっと出して、威力のある左ストレートで釣り、
右フックでカウンターを取り、左ボディアッパーで痛めつけたかったですね。
どうも、1Rに気持ちよく探り合いを終えてしまって、2R以降のロハスに対応出来なかった感じです。

強敵というより難敵に負けた粟生、ラリオスとの2試合と同じく、好機での追撃にも課題を残しました。
しかし若くして「元チャンピオン」になってしまった不本意と共に、世界戦3試合を経て、
それまでとは違う自信をも手にしたと思います。今後に期待したいです。



で、神戸の長谷川穂積vsロチャですが、またしても...でした。

両者が構えた瞬間、ロチャが自分から仕掛けることなく、待って立ち上がったのには「?」でした。
長谷川が最初から自分のリズム、ペースで、まるでスパーリングでもやるかのようにジャブを飛ばし、
速い左ストレートで効かせ、そのあとは左ストレートで釣って、返しの右フックという、お得意のKOパターン。
ロチャ、立ち上がるがふらふらで、続行させるか、と驚きでしたが...長谷川の連打で試合終了となりました。

しかし長谷川穂積、強すぎますね。今朝の記事で相手の順位がどうこうとか書きましたけど、
この強さ、鮮やかさはまたそういう話とは別次元のものです。何せ最近、世界戦4試合で6ラウンズしかやってません。
若手の頃から見ていて「神戸に天才がおる」と言い散らかしてましたが、こういう選手になるとは、全く思っていなかったですね(^^;)

期待の海外進出については、粟生が敗れたこともあり、また対戦を噂されたビック・ダルチニアンも敗れて、
またしても具体性のある話は消えたというところでしょうか。
怖いほどの切れ味と、減量苦との折り合いがギリギリのところでついているのが今の状態かとも思いますし、
上のクラスへの転級も再三口にしているので、そういう方向の話もあってほしいです。
現実的には難しいのでしょうが、西岡利晃との対戦なども、あっていいんじゃないでしょうか。


ローマン・ゴンサレスvs高山勝成戦はハイライトで流れました。
強敵相手に果敢に挑んだ高山ですが、かなり打たれていたようですし、スコアも大差がついていて、どうやら完敗を喫したようです。
この試合、出来れば結果知らずにフルに見たかったですね...。



世界戦3試合(ハイライトもありましたが)、とりあえずしっかり見られて、楽しみました。
しかし日テレの番組作り、ちょっと批判しておきたいですね。

まず粟生vsロハス戦、4Rまでの粟生優勢とでも言わんばかりの放送席、いくらなんでも無理がありすぎます。
あれだけクリーンヒットの差があるのに、それを視聴者に伝えず、途中採点発表後、慌てて主張?を変える様、
見苦しいやら可笑しいやら、言っちゃなんですがTBSと変わらんな、という感じでしたね。

そしてこれまたTBS風だったのが、長谷川のKOハイライトを使った時間潰しです。
ああ、長谷川また序盤で倒したな、と容易に想像出来てしまうわけで、興ざめもいいところ。
視聴率稼ぎのためには致し方ない番組編成なのかも知れませんが、そのためスポーツ観戦の醍醐味を犠牲にしないでもらいたいです。



あと、西岡利晃のKOシーン、ただの一度たりとも流れず!
実はこれが一番許し難いですね。ちょっとした隙間に挟み込めば良いようなものですが。
私はかなり本気で怒っているぞー( ̄○ ̄)/

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今日トリプル世界戦

2009-07-14 09:31:27 | 長谷川穂積
ということでいよいよ今日ですね。
昨夜途中まで予想を書いたんですが、バテて寝てしまいました(^^;)
当日になってしまいましたが、毎度の通り、赤恥覚悟で。


長谷川は転級や米国進出を期待されて長いですが、地元で防衛戦。
対戦話が出ていたビック・ダルチニアンはIBF王者ジョゼフ・アグベコに敗れましたが、
連鎖反応で長谷川も...なんていうのは勘弁ですね(^^;)

相手ロチャはそもそも挑戦決定までは11位の選手。
これが挑戦決定後、4位に上がるんですから、何と言いましょうか、
どこまでも見る者を馬鹿にした話ではありますね。
加えて、USA帝拳所属ということで、また縄張りの中、内輪のお話やね、という感じもあり、
ちょっと気持ちが沸き立ちません。
後述しますが試合自体への期待感(または恐怖感)はゴンサレスvs高山の方が上です。

かといって長谷川が快勝するかというと、そうもいかないかもです。
ロチャは日本で二試合やっていますが、その時のやや頼りない感じで、
世界戦のリングに上がってくるわけもなし、意気込みは相当なものでしょう。
減量苦の影響が多少なりとも試合に出たりすると、苦戦もありうるかもしれません。


東京では粟生初防衛戦。1位エリオ・ロハスはアマチュア経験豊富なドミニカン。
スーパースタークラスの切れ味、破壊力こそないでしょうが、レベルの高い選手ですね。
初防衛戦は、榎洋之と再戦するのかな、と思いこんでいたもので、この相手選びはやや驚きでした。

粟生が威力を増した右リードで積極的に切り込んで左で叩けるかどうか、という感じでしょうか。
ロハスの実力にも興味津々ですね。粟生の真価が問われる一戦でしょう。


試合としては一番興味があり、生で見たかったのがゴンサレスvs高山です。
新井田を圧倒したゴンサレスに、新井田のライバル高山がどう闘うか。
技巧と強打を兼ね備えた天才ゴンサレスは、高山にとって脅威であると同時に、
彼の闘志、プライドを満たすに相応しい相手でもあります。
攻防一体、リズミカルなボクシングを志向し続けてきた高山の、キャリアの集大成となる一戦ですね。

私は新人時代から高山が目指すボクシングの志向、方向性に惹き付けられてきたファンとして、
彼のボクシングの真価が見られる試合になることを期待します。


しかし、放送枠の問題、不況の影響などもあるのはわかるんですが、
ゴンサレスvs高山の当日放送が確定されないことには、割り切れない思いがあります。
神戸の会場では先に長谷川の試合をして、8時過ぎからこの試合を行うそうですが、
TV局のタイムスケジュール上において、完全な継子扱いを受けている感じですね。
結果どうあれ、ボクシングの凄さ、奥深さを一番見られるカードだと思うんですが、
ちょっと残念に思います。


あと、解説に西岡利晃が出るようですね。
先のジョニー・ゴンサレス戦のKOシーン、最低5回は流してもらいたいです(^^)

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大橋弘政、気迫の勝利

2009-07-08 00:13:43 | 中部ボクシング
ロリー松下vs大橋弘政戦他、スカイAベストファイト放送を見ました。
本当に、重ねてありがたい放送であります。スカイA様、感謝、感謝です(^^)


なんといってもロリーvs大橋戦、物凄い試合でした。
ロリーが試合途中で手首を痛めてケガ負け、というような話も散見しましたが、
見てみたらそういう問題じゃありませんでした。大橋弘政の気迫勝ちでした。

初回、2回と、ロリーの多彩な強打、連打が再三大橋を捉える展開で、
やはりさすがロリー、強いなぁと感心させられるばかりでしたが、
大橋はひるむことなく、必死の形相で前に出ます。
そして3回終盤、大橋の右ショートがクリーンヒット。
ここで大橋が猛ラッシュ、歯を食いしばりながら前に出て、小さい右を何発も決めました。

これ以降、ロリーが思うように前に出られない展開になります。
4回からは、大橋が前に出て、右ショート、ボディ打ちで攻めれば、
ロリーも押されながら左フック、右カウンターで反撃。
激しい打ち合いが繰り広げられ、結果知って見ているのに、思わず手に汗握るような、文字通りの激闘でした。

大橋は出血で顔を朱に染めて、ロリーの間断無い鋭い上下の打ち分けにもめげず、
懸命に、果敢に前に出てショートを連打し続けます。
そして7回、互いに前に出ようとして押し合い、ロリーが連打を決めたあと、
大橋がボディ打ちから、左フックを連打、ロリーがコーナーへ後退したのち、
激しく打ち合いながらリング中央へと場所を移して譲らずなおも打ち合い...と思った直後、
大橋の左ボディーブローでロリーが崩れ落ち、場内の歓喜が爆発する中、カウントアウト。
劇的な勝利で、大橋弘政が新チャンピオンとなりました。


それにしても、こんな試合、なかなか見られるものじゃないと思います。
大橋弘政の、これまでのキャリアに彼が費やしてきた努力、労苦の重さが
この試合における強敵ロリーとの打ち合いにおいて、彼を支え、勝利を与えたのでしょう。
文字通り、鬼気迫る凄まじい闘いぶりの前には、あまたの「評論」は
ひとまず沈黙せざるを得ないのではないでしょうか。
本当に、滅多に見られそうにない、凄まじい闘いぶりでした。


しかし、この日、この会場でこの試合を見ていた勝ち組の皆さんが、心底羨ましいです。
こういうの、会場で見ないでどうすんねん、と、改めて悔しかったり...(^^;)

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アレクシス・アルゲリョ死す

2009-07-02 09:12:22 | 海外ボクシング
アレクシス・アルゲリョが死亡。自殺という説もあるそうです。
全世界のボクシング・ファンにとり、衝撃の訃報でした。


フェザー、ジュニアライト、ライトの三階級制覇。
その過程において、各階級で常に最強の王者との闘いに臨んだ、
誇り高き王者としての振る舞いは、ボクシングの歴史上に特筆されるべきものでした。

ことに、唯一、ライト級においてロベルト・デュラン挑戦が実現しなかった空白を埋めるがごとく、
ジュニアウェルター級において、WBC王者ブルース・カリーではなく、WBA王者アーロン・プライアーに
挑んだ選択は、長きに渡って、ファンの悲しい賞賛を集めてやみませんでした。

その壮絶な試合内容、そして悲壮な敗北。
ファンは、そこにボクシングの凄絶なまでの美しさを見出し、それを体現した敗者アルゲリョを、
それまで勝者であり続けた時と同じく、いや、それ以上に称えたものです。


最近はマナグア市長の重職に就き、政治家として成功していた...という反面、
立候補の頃から薬物絡みの話が半ば事実として語られ、
「人気あるから本当に市長なっちゃうかもよ、まずいよなぁ」という悪評もあったようです。


何にせよ、あまりにも突然の訃報でした。
痩身の強打者、スタイリッシュで外連味のない試合ぶり、俳優ばりの二枚目。
いわゆる「殺傷本能」と、冷静さを併せ持つ、クールな倒し屋。

あの、肩から相手の急所に一直線に伸びる右ストレートの、
美しくも凶悪な軌道は、永遠の記憶として残り続けるものでしょう。


世界中のボクシングファンに愛された、ニカラグアの英雄、
アレクシス・アルゲリョのご冥福をお祈りします。

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ノニト・ドネア脅威の「合わせ」

2009-07-01 00:43:43 | 海外ボクシング
月曜日のエキサイトマッチはあれこれ盛りだくさんでしたので、
毎度のとおり、とりとめもなく。



ホルヘ・リナレス、またメキシカンをノックアウトして、スーパーフェザー級王座初防衛なりました。
二階級に渡って世界戦4試合を闘い4勝、全部KO勝ちですから、さすがというところでしょう。

しかし、ここのところ、ちょっと停滞気味という印象があります。
ことに減量苦からスーパーフェザー級に上げ、WBAタイトルを下位ランカーと決定戦やって獲り、
初防衛戦がなかなか行われずに、やっとと思ったら相手がこれかぁ...と、ちょっとがっかりでした。

ホサファト・ペレス、サウスポーの右ガードを最初から下げて目で外し...きれず、
相手が来たら左を合わせ...ようとしたけど当たらず。
悪いですけど、もろ二線級、ローカルボクサー丸出しの、出来の悪いボクシングでした。

で、その相手に、自分から積極的に仕掛けて崩すのではなく、ジャブを突いて様子を見る、
慎重といえば聞こえはいいけど、待ちのボクシングに終始しました。
会場の蒸し暑さが酷かったようで、抑えて闘ったというコメントを聞いて、なるほどとは思いましたが、
それでもあの相手にあんな試合してていいのかなぁと思います。

どうもここのところ、負傷とか、興行の事情などで試合のペースが落ちていますし、
対戦相手、マッチメイクも、WBA-帝拳ラインの縄張りの中での、小さい話に収まってしまっています。
こんなことでは、パッキャオやマルケスのようなスーパースターには一向に近づけずに、
いかにも、という感じの「日本のジム所属の外国人選手」でお終いになってしまいそうです。
そんなレベルの選手じゃないと思うし、そんなことになってほしくもないんですが。


下田昭文は、海外での試合で、それこそ先の西岡利晃ばりの左でKO勝ちでした。
本人は海外での試合経験に満足していたようですし、そういう見解もありましょうが、
相手があまりにも弱すぎて、正直にいって事故が心配なくらいでした。



ノニト・ドネアは、一階級上の強豪ラウル・マルチネスを寄せ付けずに4回TKO勝ちでした。
この試合については、すでにyoutubeで見ていました(最近、けっこう鮮明な映像が見られます)。
しかし改めてTV画面で見ると、ドネアの「合わせ」の速さ、鋭さに目を見張ります。
特に初回早々、マルチネスが鋭い踏み込みで懐取ったかと思った瞬間に合わせた、側頭部への右フック一発。
あのヒット以降、試合は完全なワンサイド、ドネアのクッキングタイムと化しました。

これは長谷川穂積にも通底しますが、相手が来る展開で、相手の急所に、リードパンチの探りもなしに
正確にナックルを打ち込む「合わせ」の巧さは、常識外れのレベルにありますね。
自分から出て相手を崩すような試合展開を好まないのか、そのあたりがちょっと気にはなりますが、
今のところ、あの「合わせ」だけで、充分過ぎるほど相手に脅威を与えています。

マルチネスはスーパーフライ級での試合映像を2試合ほど見ましたが、巧さと強打を兼ね備えた強豪で、
それが下のクラスで、ろくに近寄れない、それこそほとんど触りも出来ない、という負け方でした。
ノニト・ドネア、改めて恐るべし、です。ていうか、はっきり言ってファンです、私(^^)

今後はスーパーフライ級に上げて強敵との対戦を求めるのでしょうが、なんかプロモーターとの関係で
ちょっとややこしい話も抱えているとかで、その辺が心配ですね。


ハワイアン・パンチ復活のブライアン・ビロリア、ウリセス・ソリスを見事なノックアウトでした。
こちらもyoutubeですでに見ていましたが、最後の、相手をこれ以上は無理、という
ぎりぎりのところまで引きつけて決めた右カウンターは凄かったですね。
あの高橋直人が、今里光男との初戦で、最初に今里をダウンさせた右を思い出しました(^^)

このビロリアが復活してくると、軽量級も賑やかになってくることでしょうね。

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