2シーズンを終え、我らが井上尚弥にとっても資するところの大きかったWBSSですが、基本的に、米国のマーケットで重要視され、大スターがいるクラスは取り扱えない、という限界も抱えた大会でもありました。
しかし、その中で唯一、中量級で大会が実現したのがスーパーライト級。
タータンチェックの竜巻、ケン・ブキャナン以来?のスコッティッシュ・ヒーロー、ジョシュ・テイラーがWBA、IBFの二冠を手にして、大会が終わりました。
そして、折良く?WBCとWBOの王者対決で、ホセ・カルロス・ラミレスがモーリス・フッカーを下して、残りふたつのタイトルを手に。
この両者が、ついに4冠統一、つまり真の世界統一王座を賭けて、5月8日、ベガスはMGMで対戦するとのことです。
トップランクのボブ・アラムがコメントし、記事を書いているのがESPNの記者ですから、少なくともトップランク陣営の都合としては、本当の話なのでしょう。
このクラスは、数年前に一度、あのテレンス・クロフォードの手により4冠統一が実現したばかりです。
今回、またこういう運びになるのは、層の厚い人気クラスではあるけども、ウェルターやミドルよりは、経済的な面も込みで言って「軽い」が故、というのも事実でしょう。
とはいえ、好選手、レベルの高い王者が途絶えた試しのないクラス、見るこちらとしては、楽しく有り難く見させていただきます、というのみですね(^^)
ここに至るまでの「準決勝」のテイラーvsレジス・プログレイス戦(WBSSの決勝)、そしてラミレスvsフッカー戦は、どちらも緊迫の度合いが普通の試合とは段違いで、さすが世界の一流同士を組むと、全てにおいて「違う」なあ、と感嘆するしかない試合でした。
あとはこの両者が「決勝戦」をやるだけ、というところでしたが、昨今の情勢を抜きにしても、長年に渡り複数の王者が存在するボクシング界に慣れた身、そこまで望むのは贅沢なのかも、なんていう気持ちでもあったり。
しかし、テイラーのトップランク契約という報を受け、これはホンマにやる流れやなと。
そして今回、コロナ渦もまだ収束とはいかないながら、5月にも、という話です。
これは本当に楽しみな一戦です。
トップランク興行だから、日本ではWOWOWで見られそうです。
名称から「メンバーズ」が取れ、オンデマンドのみの視聴契約も可能になったWOWOWオンデマンドにて、きっと生中継してくださることでしょう(^^)
DAZNにあれこれカードを取られ?最近じゃ、以前では放送しなかったようなカードも放送しているWOWOWエキサイトマッチですが、この辺をきっちりとカバーして、これまでとはまた違う形で頑張ってほしいところです。
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ということで、一曲。
Iggy Pop “Livin' On The Edge Of The Night” です。