ロイ・ジョーンズとアントニオ・ターバーのラバーマッチを
WOWOWでやってました。
かつて、リングの中で全てを支配し、とてつもない速さ巧さ強さで、
何もかもを自分の思い通りに操り、常にやりたい放題だった人間が、
今やジャブひとつ思うに任せず、怯えて闘っている姿に愕然となりました。
まあ、グレンコフィ・ジョンソン戦でも、同じことを思ったのですが。
私はジョーンズが大嫌いでした。
理由は、彼が自分の強さのみを表現しようとせず、遊ぶからです。
倒せる奴は全て倒す、即座に倒す、つまらなくてもいいから倒す。
誰をも寄せ付けない強さを見せて、孤高の頂に立つ。
それが一番かっこいいこと、称えられるべきことだと思うし、
彼ならそれが出来たはずなのに、彼は一度たりともそういう
私の期待に応えてくれませんでした。
彼はきっと、強さだけでなく「優秀さ」を見せたかったのでしょう。
私には、そういう彼の姿がまったく魅力的には見えませんでした。
しかし、その彼も、今や何もかもを失い、怯えた顔を観衆の目前にさらし、
惨めな試合をして敗れました。
ジョーンズ大嫌いの私の心中に、しかし、快哉はありません。
こんな「むごい」話があるのか、と思うばかりです。
時の流れか、ヘビー級からのUターン失敗か、
理由はなんであれ、もはや意味がありません。
どんな強いボクサーでも、どれだけ勝ち続けていても、いつか敗れる日が来ます。
ボクサーとは、常に敗れる日に向かって戦い続ける英雄たちです。
その敗北が落とす影の長さを見て、人は、そのボクサーの強さを、偉大さを知るのでしょう。
私は、やはりジョーンズが嫌いなままです。
しかし、ジョーンズはやはり偉大なボクサーだった、と、しみじみ思っています。
レジー・ジョンソンをダウンさせた、文字通り稲妻のようだったワンツーパンチと、
しかしその後、遊んで試合を長引かせたジョーンズに心底腹を立てて、
TV画面を罵っていた日は、もう二度と、戻りません。
WOWOWでやってました。
かつて、リングの中で全てを支配し、とてつもない速さ巧さ強さで、
何もかもを自分の思い通りに操り、常にやりたい放題だった人間が、
今やジャブひとつ思うに任せず、怯えて闘っている姿に愕然となりました。
まあ、グレンコフィ・ジョンソン戦でも、同じことを思ったのですが。
私はジョーンズが大嫌いでした。
理由は、彼が自分の強さのみを表現しようとせず、遊ぶからです。
倒せる奴は全て倒す、即座に倒す、つまらなくてもいいから倒す。
誰をも寄せ付けない強さを見せて、孤高の頂に立つ。
それが一番かっこいいこと、称えられるべきことだと思うし、
彼ならそれが出来たはずなのに、彼は一度たりともそういう
私の期待に応えてくれませんでした。
彼はきっと、強さだけでなく「優秀さ」を見せたかったのでしょう。
私には、そういう彼の姿がまったく魅力的には見えませんでした。
しかし、その彼も、今や何もかもを失い、怯えた顔を観衆の目前にさらし、
惨めな試合をして敗れました。
ジョーンズ大嫌いの私の心中に、しかし、快哉はありません。
こんな「むごい」話があるのか、と思うばかりです。
時の流れか、ヘビー級からのUターン失敗か、
理由はなんであれ、もはや意味がありません。
どんな強いボクサーでも、どれだけ勝ち続けていても、いつか敗れる日が来ます。
ボクサーとは、常に敗れる日に向かって戦い続ける英雄たちです。
その敗北が落とす影の長さを見て、人は、そのボクサーの強さを、偉大さを知るのでしょう。
私は、やはりジョーンズが嫌いなままです。
しかし、ジョーンズはやはり偉大なボクサーだった、と、しみじみ思っています。
レジー・ジョンソンをダウンさせた、文字通り稲妻のようだったワンツーパンチと、
しかしその後、遊んで試合を長引かせたジョーンズに心底腹を立てて、
TV画面を罵っていた日は、もう二度と、戻りません。