さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

明日、世界が Inoue を見る 井上尚弥、計量&インタビュー動画

2020-10-31 07:56:11 | 井上尚弥


ということで、今朝方、計量パス。ライブ配信されてましたね。
とりあえず、動画ご紹介。





117・7ポンド、という表記ですが、井上、マロニー共、お揃いの?水色のシューズみたいなの履いて、秤に乗ってます。
不勉強なもので何も知らんのですが、あの分だけ差し引いた数字が出る秤なんでしょうか。
フェイスオフ、睨み合いは以前、本人が「何の意味あるのか」と笑っていましたが、まあ軽く、というところですね。


あと、先日録ったばかりのインタビュー動画もご紹介。






本当に冷静で、地に足がついているというか、腰が据わってるというのか。
Monster という通り名の頭に Intelligence と付けても良い感じです。

「今」の井上尚弥を、明日、世界に見せつけてほしい、という期待が改めて沸き上がってきますね。
いよいよ明日。しかと見ましょう!



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井上、敵はマロニーのみならず?記者会見動画紹介

2020-10-30 08:41:34 | 井上尚弥




試合まで二日、記者会見の模様は、トップランクがライブ配信したのに加え、動画も上がっています。
それはアンダーの女子の試合なども込みになっています。
それはちょっと長いので、大橋ジムがアップしたものを、とりあえずご紹介。







明日は計量の様子などが見られることでしょう。
明日、ムンギアvsジョンソンがあり、明後日はウシクvsチゾラ、井上vsマロニー、そしてデービスvsサンタクルス。
コロナの影響で、サッカーも野球も過密日程が組まれていますが、ボクシングもある部分、似たような状況にあるのかもしれません。
井上にとっては、敵はマロニーのみならず、他の試合との比較という部分でも「闘い」だったりするのでしょう。
それもまた、そういうレベルの話の対象になる、高いステージに立っている証なのですが。


さて、もう明後日です。
ここまで長かった気がしますが、来てみればあっという間、ですね...。


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色々と「実感」するところ 井上尚弥、ベガス初登場まで後4日

2020-10-28 20:19:17 | 井上尚弥
 



ということで、言うとる間に井上尚弥、ラスベガスのリング登場まであと4日、という記事
試合に至る過程、数日前の時点でも、長時間取材を受けねばならない様子などが報じられています。

ベガスの大試合に出る海外のスターボクサーも、こういうプロモーション活動への協力を行って...というか、強いられているのでしょうね。
この辺、ベガスのビッグファイトというのは、今までなら「レベルの高い他人の喧嘩」だったわけですが、いざ井上尚弥が、となると、何か「我が事」としての実感を伴った心配をしてしまいます。

それにしても、試合前一週間切ってからインタビューって、とは思ってしまいますね。
ただでさえ大事な時、ましてコロナ対策にも神経を使うところだというのに。
そんなもの、もっと早くに済ませておけよ、雑やなあ、と。
昨日辺り、マロニーのインタビューなどがYouTubeに上がったようですが、それも同様なのでしょうね。

まあ、こんなことで調子が狂ったりするようでは、ロスやグラスゴーで普通に勝てはしないでしょうし、今回も同じく、と見ていればいいのでしょうが。



さて、トップランクのYouTubeチャンネルには、こんな動画が。





同日、デービスvsサンタクルス戦とバッティングすることになってしまったのは残念ですが、印象的な勝ち方が出来れば、「あちら」の出来次第で、この週末の主役に躍り出ることは、充分あり得るでしょうね。
大いに盛り上げてほしいものです。
もっとも、そういう期待とは別に、やっと試合が出来て良かった、とりあえず今回は...という気持ちでもあるのですが。

あと、ドネア戦の苦闘を経て、井上尚弥に何か変わったところが見えるのか否か、というところも、少し気になってはいます。
それが良い方向、前向きなものであってくれたら幸いですが。


関連記事は数限りなく出てますが、ノニト・ドネアのインタビューが印象的でした。
直近の、最新の「証言者」たるドネアの語る、あの試合の風景は、非常に興味深いものがあります。



さて、あと4日、いよいよです
なんやかや言うて、本当に楽しみですね(^^)



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ということで、一曲。
the pillows “Funny Bunny” です。









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「親友対決」は1-0ドロー 放送は来月18日!

2020-10-27 08:18:46 | 関東ボクシング



昨夜、比嘉大吾再起二戦目、移籍初戦が行われましたが、堤聖也と1-0のドローだったそうです。
ゴッドレフトトーナメント、実質優勝者である技巧派の堤が相手、簡単にはいかないだろうが、やはり比嘉が勝つのでは、と思っていましたが、こういう結果でした。

アマチュア時代から親交のある者同士の対戦、というドラマの側面もあって注目されていましたが、それを抜きにしても、やはり堤聖也の技巧派としての実力は、改めてクローズアップされるべきものでしょう。
強打のホープ中嶋一輝に判定で勝ち、次に元世界王者比嘉とドロー、となれば、日本のトップホープと見做されるべきところです。
実際の結果が、妙にねじ曲げられてしまったので、そうはなっていませんが、実質的には。


どんな内容だったか、早く見てみたいと思うんですが、関東ローカルであることは仕方ないにせよ、その録画放送が来月18日、というのは、なんというかもう。
海外の試合なら「船便でフィルム運ぶんか」「三菱ダイヤモンドサッカーか」と突っ込むところですが、何しろ国内、それも東京の真ん中でやった試合で「このザマ」です。

ここまでコンテンツとしての評価が低いのか、もう放送する方も義理か惰性のレベルなんやろうな、と、あれこれ考えると暗くなってしまいますが...ここまで落ちたら、いっそ放送止めて、YouTubeで流せよ、と思ってしまいますね。



と、話戻して、やはりコロナの影響で、海外から適当な噛ませさんを呼べない故に組まれたカードなんでしょうが、それ故に堤のような、不遇の選手に脚光が当たった、それは喜ばしいことですね。
なかなか開催されない日本バンタム級タイトルマッチ(予定出てましたっけ)が早く行われ、その勝者や、上位陣がそれを争奪する、本来の形に戻ったら、その中に比嘉や堤の名前を見たいものです。
そして、さらにいうなら、再戦による決着も。



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ということで、一曲。
AC/DC “Shot In The Dark” です。









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技巧派ボディパンチャーとしての成熟と限界 ロマゴン、判定で初防衛

2020-10-25 12:24:28 | 海外ボクシング




昨日のスーパーフライ級二本立て、セミはWBAタイトルマッチ。
ローマン・ゴンサレスがこのクラスでは初の防衛戦で、昨年末、大阪で石田匠を破ったイスラエル・ゴンサレスに判定勝ちでした。

序盤から上体を振って頭の位置を変え、速いコンビネーションを繰り出すイスラエルに対し、ロマゴンは分厚いプレッシャーをかけ、7~8分のパンチでリードして、ボディ打ちで止めて捉えようとする。
普通ならファイター、パンチャーの力攻め、というところですが、リードが左アッパー、右ダイレクト、ボディストレートだったりする、独特というか即興的なスタイルは、ロマゴンならではのもの。

しかし序盤から終盤、イスラエルの速いコンビを浴びる場面もあり、それをボディ攻撃の効果で抑えていきましたが、試合全般を通じ、採点は知らず、楽な展開ではまったくなし。
表情も苦しげな感じのまま、懸命に攻め続けて押し切った、という試合でした。


打ち出したら止まらない攻撃、コンスタントに手数が出せて、ボディ攻撃も防ぎようのない状況を作って決める、しかしそれでも倒せない。
やはり、下の階級では、攻めの布石の段階でも、好打すれば相手が一発で止まり、倒れ...時にはそれこそ吹き飛んでいたものが、4階級目のスーパーフライではそうはいかない、その限界を抱えての闘いだったように見えました。


大阪でも意欲的な試合ぶりを見せていたイスラエル・ゴンサレスの健闘もありましたが、それを含めても、エストラーダとの統一戦というのは、相当引き締めていくにしても、やはり厳しいかもしれません。
ただ、エストラーダにしても、或いは井岡一翔や田中恒成にしても、同じく下から上げて来た選手ではあるのですが。

独特の組み立て、リズムを隠し味に、重厚なプレスとボディ攻撃で組み立てる、技巧派ボディパンチャーとしてのローマン・ゴンサレスは、成熟の時を迎えた反面、そのような限界も抱えつつ、キャリアの締め括りに向けて闘っていくことになります。
その目指すものが、真のクラス最強の座である以上、どのような結果であれ、目を離すことは出来そうにありません。



セミセミのWBCフライ級タイトルマッチは、フリオ・セサール・マルチネスが、体重超過のモイセス・カジェロスを2回TKO。
初回から左フック、右クロスのワンツーで倒し、2回もアッパー気味の右カウンターから追撃でストップ。完勝でした。

スローな動作から繰り出すワンツーの速さ、ロングからショートへの、パンチの距離の切り換えの鋭さなど、いつもの長所が、相手の不甲斐なさもあってか、立ち上がりから全て出た、という内容。
あれこれ問題のある選手ではありますが、リングの上だけ見れば、今、フライ級最強はこの男だと思わざるを得ません。見事な強さでした。

田中恒成には、ライトフライでアンヘル・アコスタを下したのと同じく、フライ級でこのマルチネスと闘って欲しかったところですが、ひょっとするとこの先、スーパーフライで交わるときがあるかもしれません。
もし体格面で問題なければ(けっこう、小さく見えますが)エストラーダ、ロマゴンのご両所にとっても、このマルチネスは脅威の存在となるでしょうね。



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ということで、一曲。
U2 “The Ground Beneath Her Feet” です。








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「世界」王者が激戦を制す エストラーダ、元王者にTKO勝ち

2020-10-24 21:38:46 | 海外ボクシング



ということで、年末にかけての生中継洪水が始まりました。
メキシコのライバル対決、前回は僅差だったファン・フランシスコ・エストラーダvsカルロス・クアドラスの再戦、DAZNでライブ配信ありまして、楽しく見ておりました。
まずは経過から。



序盤、クアドラスは雪辱に燃えているのが伝わってくる、積極的な仕掛けでスタート。
ジャブを突き、後続の右を狙って攻める。
しかしエストラーダは冷静で、打ち終わりを小太刀のような左フックカウンターで「チェック」する。

するとクアドラス、少し攻め手を変えて右から入り、左フックを返すパターン。
この「入り」の右が、時々アッパーになる。
2回終盤に一度見せたこのコンビ、これだけでは当たらんやろうと思ったら、左から右のボディブローを「捨て」ておいて、エストラーダの防御を動かしたあとに出すと、エストラーダの読みを外す効果があり。
3回終盤にこのパターンが決まって、エストラーダがダウンしました。


効いていたかどうか、何も無いとは思えなかったエストラーダですが、4回からジャブ、右クロス、左ボディと繰り出して前に。逆にクアドラスを下がらせる。
立ち上がりから濃密な攻防が続いていましたが、この「逆襲」を受けて、クアドラスも応じ、中盤はさらに激しい攻防戦。
王国メキシコのトップ同士、両者のプライドを賭けた、レベルの高い打ち合い、外し合いが続く。
しかし、やはり要所でエストラーダの方が正確で、鋭く打てて、防いでもいる印象。


5回、クアドラスのジャブに右ショートクロス。また、ジャブを外して左アッパーも。
終盤、左のチェックフック、右クロスを続けてヒット。
6回、エストラーダ左アッパーの上下、共に決まる。クアドラスの低めのガードを突いて、右ストレート。

7回はクアドラスが際どく右で迎え撃ち。足で捌きつつ、右左右のスリーパンチ。
エストラーダ追い上げ。左フックと頭が同時にヒット、クアドラス顔をしかめる。

8回、クアドラス踏ん張って右当てるが、防御のスピードが落ち、頭が前に出始める。ボディを打たれたダメージか。
エストラーダ右カウンターから攻勢。
9回、10回はエストラーダ、ボディに追撃。クアドラス足とジャブ、手数で粘る。

しかし11回、エストラーダの右カウンターから追撃、最後は左フックから右アッパーがかすめた?形で、クアドラスダウン。
追撃の右カウンターで二度目、さらに再開後も手を出して粘り、レフェリーストップを回避しようと必死でしたが、やはり連打に捉えられ、ぐらついたとことでストップとなりました。



ボクシング王国メキシコ、といっても、最近はあれやこれやと碌でもない奴ばかりで、何が王国や、落ちたもんやなと思うばかりでした。
しかし、かの国においても「最後の砦」的に目される、というエストラーダと、雪辱に燃える(天才肌の)元王者クアドラスの、レベルが高く、激しく、安易に間を外さない闘いは、やはり王国の底力か、と改めて思い知らされるものでした。
言うても詮無い事ながら、お客さんいないのもったいない...と。


この115ポンド級は、対戦も噂されて久しい井岡一翔と田中恒成がいますが、残念ながらというか、今日の試合はWBC、というより「世界」スーパーフライ級タイトルマッチ、と目すべき試合はこれだ、という納得感がありました。
もちろん、井岡と田中が闘わば、これと同じく、或いはそれに近い納得感が残るかもしれませんが、世界の目は、という点も含めると、やはりその勝者が「挑む」べき対象は、エストラーダその人である、と思います。
また、その一戦の先に、そのような話が語られ、実現してほしいものだ、とも。



しかし、久し振りに、これぞメキシカン、という好ファイトをしみじみ見たような気がします。
こういうのを生中継で見られるのだから、やはりDAZNさんはありがたいなあと、安易に思ったりも。
先日、日本のDAZNが出した予定について書きましたが、今日の試合後に出た、現地のテロップによれば、ホワイトvsポベトキン再戦、ジェイコブスの試合、ライアン・ガルシアvsルーク・キャンベル、ジョシュアvsプーレフもライブ配信予定でっせ、とのことでした。
ひょっとすると、中にはWOWOWが「持っていく」のもあったりするんでしょうが。


なんか、最近はサッカーの方で大変な事が起こったらしいですが、ボクシングに関しては、妙に?充実していたりします。
まあ、素材があるから流してるだけ、なんでしょうけども、なんかもう、変に力入れられるより、その方がエエわ、みたいに、こちらの構えも変わりつつあり...(笑)。


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ということで、一曲。
Duran Duran “White Lines” です。









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発表からジャスト二週間で挙行 中谷潤人のWBO戦、11月6日と発表

2020-10-23 20:46:34 | 関東ボクシング



何度延期になったか数えるのも難しい、WBOフライ級王座決定戦、中谷潤人vsジーメル・マグラモは、11月6日、後楽園ホールで挙行。
今日、正式発表があったとのことです。


しかし、コロナの影響色濃く、ということか。延期に延期を重ねた挙げ句、発表から二週間で試合とは、驚きです。
マグラモはすでに来日し、隔離に入っていて、それを終えるなり試合出場、ということになります。
いったい、どういう環境が用意されているのだろうか、と思うに、不利を承知での試合出場を決断したのだろうなあ、と想像します。
いかなる理由か、事情あってのことなのかわかりませんが...ちょっと気になるところです。


とはいえ、本当にいつやれるんだろうかと思っていた試合がまたひとつ、決まってくれたことには安堵します。
いつまでもこのままでは困る、いっそユーリ阿久井と再戦とか、やった方がいいんじゃないかと思っていたくらいですから。
中谷潤人が、いつ決まるとも知れない試合のために費やした、膨大な労苦が報われる日が来たことを、ファンとしてまずは喜びたいと思います。



記事によれば、チケットの「一般」販売はなし。微妙な表記やなあ、と思ったりもしますが。
TVはBS日テレ、G+で生中継。これはありがたいですね。
先日書いた「生中継の洪水」に、より広範に見て貰えそうな、民放BSが加わりました。
こういうの、日本タイトルマッチとかでもあってほしいですけどね...榎vs粟生戦みたく。まあ、それは別の話ですが。



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ということで、一曲。
Charlie Sexton “Beat's So Lonely” です。








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思いの外、早く決まった最後の?挑戦 大内淳雅、矢吹正道に挑む

2020-10-22 20:49:06 | 関西ボクシング


一昨日、姫路木下ジムの大内淳雅が、日本タイトルに挑戦すると報じられました
相手は今、ベタに言えば日の出の勢い、というチャンピオン、矢吹正道です。

矢吹は決定戦で王者になったので、当然、最上位との指名試合になるはずですが、上位選手が他に試合が決まっていたりして、大内のところに話が来た、ということのようです。


大内の試合を直に見たのは、あの(寺地)拳四朗とのタイトルマッチが最後です。
当時、関西リングを中心に、ライトフライ級の日本上位は群雄割拠という状態で、それをひとたび「治めた」堀川謙一を、急上昇してきた新鋭、拳四朗が破り、そのさらに上を伺う、というところでした。
その中で、これまた最上位のひとり、と目して良い実力者、大内が挑んだ試合は、大内の奮闘ぶりは感動的だったものの、拳四朗の圧倒的な巧さと強さが発揮され、大内はクリアな敗北を喫しました。

大内の試合ぶりは、何度か拙ブログでも取り上げてきましたが、本当に、このくらいの実力なら、一度くらい日本タイトル獲っていても不思議はないのに、と何度も思わされたものです。
姫路木下でデビューし、その後さらなるチャンスを求めて上京、角海老に移籍。
しかし田口良一や、堀川らに敗れ、黒田雅之と分け、という結果に終わる。
日本タイトル獲得の夢破れ、姫路に戻って再起、しかし網膜剥離を患ってブランク。
再起後、ランカーに連勝を重ね、という経緯の後、拳四朗に敗れたわけです。


その後、しばらくして大内が再起したという話を知りました。
彼がどういう思いで再び起ったのか、それを報じる記事などを目にしたことはありませんが、要はまだ、果たせなかったタイトル獲得の夢を追っているということなのでしょう。
ただ、陣営も色々模索はしていたそうですが、世界はもとより、国内も地域タイトルもあれこれ活発な中、大内が割って入るところがあるのだろうか、と考えると、難しい。
そこにコロナの波が襲ってきたわけで、ただでさえ時に追われる立場にある大内にとり、状況はさらに厳しそうだと思えました。


今回の挑戦は、中谷潤人やユーリ阿久井の後を追い、下手したら?追い越しかねない昇竜の如き勢いの矢吹正道にとり、そして彼に期待を寄せる人々にとり、「上」へのメリットが見えるカードではありません。
予想しろと言われたら、誰だって矢吹と答えることでしょう。正直言って、私も同じです。

しかし、このタイミングで決まった一戦、おそらく大内にとり「最後の挑戦」になるだろう試合で、若く勢いに乗る王者に対して、長きに渡る闘いを、そして網膜剥離などの苦難を経た挑戦者、大内がどのような姿を見せ、どんな闘いを見せてくれるものか。
私の心中には、心情的なものも含めてですが、密かな期待もあります。

当時の「ベスト・オブ・ベスト」を出し切った拳四朗でさえ、大差リードの試合であっても、最後まで気を抜けない闘いを強いられたように、大内淳雅が持てる力を発揮すれば、矢吹正道とて簡単では無い...と言えるような試合になるかもしれない、と。


とはいえ、それら諸々を一気に吹き飛ばすような「破壊」劇が繰り広げられる可能性もあります。
陽は必ず東から昇り、新しき者が必ず、古き者を打ち破る。
勝負の世界に厳とある「理」を見ることになる、のかもしれません。

いずれにせよ、闘いが終わったあと、リングの上に、強烈なコントラストが描かれているだろう、そんな一戦だと思います。
年末、伊藤雅雪、三代大訓戦と同日に、これまた見逃せない一戦が組まれました。




矢吹の試合は、ホールに出た試合はBoxingRaiseのライブ配信がありましたが、刈谷でやる場合、録画配信(当日夜遅くには、もう見られるようになっていたりもしますが)されるのが常です。
この試合も、なんとか見たいなあと思っていますが...時期が時期だけに、悩ましいところですね。



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ということで、一曲。
ACIDMAN “Rebirth” です。







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WOWOW、DAZN、YouTube 年末まで生中継多数あり

2020-10-20 18:05:50 | 海外ボクシング



ということで先の日曜、ロマチェンコvsロペスの接戦を生中継で見終えたばかりですが、すでに明らかになっているWOWOWの年末までの放送スケジュールだけでも、けっこうな数の生中継がある上に、DAZNもまた、HPに配信予定を出してきました。

WOWOW、DAZN、そして最近急増のYouTubeによる国内試合のライブ配信なども加えると、年末まで、かなりの試合をライブで見られそうです。
この際、と思い立って、わかる範囲で全部書きだしてみました。

※時間帯、出場選手などは、現時点で発表されているものですので、変更などもあり得ます。ご了承を。



まず10月24日、次の土曜日。ファビオ・トゥルキvsニコラス・グリシュニン。
DAZNの表記は「IBF世界クルーザー級タイトルマッチ」となっていますが、実際は空位のインターコンチネンタル王座決定戦。

DAZNさん、この辺は「んなこと知るか」「どうでもええわ」というのが実際のところなのでしょう。
そんなことまで気にしてられん、という風情です。

時間は午前1時半から。アンダーも全部流すんでしょうね。まあ、素材あるから流しとこか、という感じなのでしょう。
場所はイタリア、ミラノのアリアンツ・クラウド。
イタリアはバレーボールのプロリーグがあり、パワーバレー・ミラノというチームがホームにしているアリーナらしいです。


と、多分これは見ませんが(見いひんのかい)、同日、午前8時からは同じくDAZN。
ファン・フランシスコ・エストラーダvsカルロス・クアドラスの再戦。
セミではローマン・ゴンサレスvsイスラエル・ゴンサレス。スーパーフライ級二本立てです。
日本語実況もたぶんつくんじゃないでしょうか。また日テレの人がひとりで頑張るのかも。

31日、続いてDAZN。来週土曜は午前9時から。ハイメ・ムンギアvsトレアノ・ジョンソン戦。
ミドル級に転じて2試合目のムンギア、何かと難しいミドル級戦線に、この人あたりが浮上してきてほしいところ。



翌11月1日、DAZN。午前3時からオレクサンドル・ウシクvsデレク・チゾラ。
そしてこの日、WOWOWプライムで井上尚弥vsジェイソン・マロニー生中継。
加えてWOWOWオンデマンドでデービス、サンタクルス配信あり。

3日、こちらはYouTubeです。京口紘人、タノンサック・シムシー戦。京口紘人チャンネル。

8日、DAZN。午前9時からデビン・ヘイニーvsユリオルキス・ガンボア戦。

15日、午前11時からテレンス・クロフォードvsケル・ブルック戦、WOWOWオンデマンド。

23日、高山勝成vs小西伶弥戦、石田匠など出場の、兵庫県三田市の試合。YouTube。



師走の12月、6日予定のエロール・スペンスvsダニー・ガルシア戦。
今のところ予定は確認出来ていませんが、この日にリスケされる前は、WOWOWオンデマンド配信予定が出ていたので、この日時でも配信されることを期待。

13日、ノルディ・ウーバーリvsノニト・ドネア戦、WOWOWオンデマンド。

26日、伊藤雅雪vs三代大訓。YouTube、A-Signチャンネルにて。


これに加えて、年内にTBS、フジ系が何かやるかやらないか不明ですが、何かあるとしたら、それも見ないわけにはいかないですね。
なんだか、生中継、ライブ配信の洪水に飲まれてしまう感じです。
そりゃ、昔日の平日ゴールデン連日生中継時代には及びませんが、そんな時代を知らない身ですので、えらいことになったなぁ、とうろたえるばかりです。


とりあえず、尚弥様の前に、この土曜、スーパーフライ二本立てから、ですね。
井岡一翔や田中恒成に、この辺を勝ち上がってくる相手と闘える日は来るのでしょうか...。



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ということで、一曲。
THIS IS JAPAN “new world” です。








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本来あった、冷静さと安定感が光った ユーリ阿久井、判定で初防衛

2020-10-19 22:56:09 | 関西ボクシング


昨日の「世界ライト級タイトルマッチ」と日程被りの日本フライ級タイトルマッチは、ユーリ阿久井政悟が、藤北誠也に判定勝ちで初防衛
岡山の会場で行われた一戦、ライブ配信はなかったようですが、BoxingRaiseで動画がさっそく見られました。



初回から藤北が前進、時々アタマが出てしまって注意されますが、酷いバッティングなどは試合を通じて無し。
強打の阿久井に対して、手数でペースを掴まねばという決意が見える闘いぶりを貫き、左ボディの好打や果敢な連打で、最後まで食い下がりました。健闘でした。

しかし阿久井は、ジャブを突き、右クロスで叩き、左ボディも打ち返し、サイドに回ってガードの真ん中を突いたり、冷静に対応。
連打し始めると5発で止まらず、10発以上打ち続けることも。
それも、手打ちで相手の手数を止め、受け身に回らせるものがあれば、7~8割のパンチを均等に続けたり、緩急をつけて軽打の中に「狙い」のある強打を織り込んだり。

このあたり、攻防共に冷静で、安定感があり、上位ランカー相手にそれを維持して、フルラウンドを終えました。
終盤、際どいタイミングで狙った右ストレートについては、威力も切れも感じる反面、強打者相手だったら危ないところも感じましたし、連打攻撃もより「絞った」ものにしないと、この上の相手にはどうかな、と思ったりしましたが、この辺は今後への課題なのでしょうね。

ここまでのKOの多さからすれば、倒せなかったのは残念ですが、日本チャンピオンとして、着実に成長しているとことがしっかり見えました。
元々というか、新人王戦の頃に見た阿久井は、今思えば、ライトフライ級で減量もきつかったのでしょうが、新人にしては巧いし落ち着いているけど、迫力にやや欠けるかな、という印象だったくらいで、フライ級に上げて以降の華々しいKO街道は、ちょっとした驚きでした。
今回の試合は、その頃に感じた冷静さや安定感が光ってもいて、こういう方向でも伸びていけば、今後がますます楽しみだと思えるものでした。


延期に次ぐ延期となった一戦をクリアして、今後はどうなりますかね。
地元で闘い続けるのもいいですが、組めるカードも限界があろうし、王者となった今、簡単に言えることでもないでしょうが、また「お出かけ」の試合で勝負、ということもあってほしいと思います。
何も知らない傍目から言えば、畑中建人とやるために名古屋に行けとは言いませんが(メリットが薄い)、黒田雅之や、それこそ木村翔クラスが相手なら、と。
あ、もちろんあの選手がWBOタイトルを獲った暁には...これは言うまでも無いですね。



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ということで、一曲。
SawanoHiroyuki[nZk]:Jean-Ken Johnny “Chaos Drifters” です。






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